or not to [BE]   作:ヤマグティ

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皆さんには知る権利があるから再投稿です。


知ル権利

 

 

「バンカーは破壊され、ヨルハ部隊は定刻通りに壊滅」

 

 

「記録対象の2名は地球に突入」

 

 

「記録対象2名……『2B』『9S』の顔は酷く落ち込んでいる」

 

 

 

「【特筆事項、無し】」

 

 

 

 

「…………っと。……ハァ〜〜あ」

 

 う〜ん、このデジャブですよ。

 

 ……あれ? デジャブってこの使い方で合ってるっけ? なんか違うような気もするけど……、ん〜……まぁいいや。

 

 どこか廃ビルの屋上、アンティークな双眼鏡を覗き込み、遥か大空の先も先にある2つの瞬鋭を眺め続ける。

 

 それにしても、退屈だなぁ……。

 

 もう何回目だろう。この二人の記録なんて……。

 

 ミリも変わらない風景、変わった所で結局同じ最後に帰結するミリしか変わらない状況……。

 

 でも比較的に見ればコレが一番マシっていうか……なんていうか……。

 

 だけど、いい加減に飽きてきましたね……、いや、前からずっと飽きてますけど……。

 

 もういいかな〜……このまま適当に前の資料からコピペして、残りを埋めて、また別の分岐に行って最初から……。

 

 ……いや、もうこの二人の記録も止めて、エミール君のグレートでスペースなウォーをやってた時でも眺めてましょうか……。

 

 ……あ〜でも、アレは見ていて楽しいの、最初の内だけでしたっけ……。いや、どの分岐にも言える事か……。

 

 ……。……どこに行っても碌な結末になんてならないし、仕事はただただ単調だし。

 

 ハァ〜あ……。自分でいうのもあれだけど……。

 

 

 

 

 

 私、記録者の仕事には向いてない気がする。

 

 

 

 

 

「ハぁ〜あ……」

 

 あの間延びしたため息が、今日も今日とて口から溢れて聞こえてくる。

 

 双眼鏡を下ろし、額に上げていた丸眼鏡もカチャリと戻す。

 

 チョコンと座り込むと、大空を退屈そうに仰いだ。

 

 

 

 

 

 私はアコール。一応は、アコール。

 

 何者かと説明させてもらうと、記録者というとても都合が最高なご身分である。

 

 記録者。基本的に何やってもどうしようもならないクソッタレな世界を、なんかいい感じに安全圏から眺めてるだけの、私でもできる簡単なお仕事。

 

 ……いや、まあ。大崩落(フォールダウン)を回避するという、大事な大仕事なのではあるが。

 

 ただ、やっぱり今のような平常時には、余りにも代わり映えの無い日々を送らせてもらっている。

 

 毎日毎日、同じような報告を書き続けている。

 

 けど、単調そうに見えて結構な労力がいるんですよ。コレが。

 

 まぁ、三千枚目を書いた辺りで感覚がマヒして慣れてくるでしょうが、……別に慣れたら楽しくなるという訳でもない。

 

 毎日、毎週、毎年。……毎巡。

 

 ただ同じことの繰り返し。この世界も、私も。

 

 ……結局の所、どれだけ時間を超越できようが、私達もこの世界の一部でしか無い。

 

 なんにも分かっちゃいないんだ。調べて、記録して、知れば知るほど、思い知らされるのは自分が何も掴めていないという事だけ。

 

 私の記録には、一体何の意味があるんだろう? 

 

 ただ繰り返し続けるだけの、この世界にも。

 

「……ハァ」

 

「……いけませんね、また考え過ぎになり始めてる」

 

 ヨッコイショとわざとらしく声を出して、スクッと立ち上がると、呑気にアクビと蹴伸びもする。

 

「……えぇ、ええ。そうですとも。私みたいなのはも〜〜っと無見識で、色々と厚かましくやっていきませんとねっ」

 

 くだらない。世界とか分岐とか、そんなやたらめったら難しいだけの事は、どうでもいいやの一言で片付けると決めたはずだ。

 

「でないと、いつか壊れてしまいますもの。そうでしょう、ねぇ?」

 

 独り言を軽快にボヤくと、クルリとカッコつけて振り返り、虚空へ問いかける。

 

「……さて、と」

 

 問いかけた声は、静音に消えていった。

 

 それに気を取り直して諦めると、双眼鏡を再び覗く。

 

 雲の上では、とうに弾丸の雨が交差を始めていた。

 

「……ま〜た、始まりますね」

 

 双眼鏡越しの眉を潜める。気を取り直したはいいが、やはり気は進まない。

 

 いや進んでなるものか。この先の展開はよく知っている。それは終わりの始まり。

 

 ここから、どんどんと事態は最悪な方に進んでいく。

 

 まぁ、ここに至るまでの時点で、もう色々と最悪を突っ切ってはいるのだが。

 

「……どうにかなりませんかね〜、コレ……」

 

 この先の展開が、私は好きじゃない。

 

 9Sという、記録対象の少年っぽい方を個人的に気に入っているのだが、この先の彼には過酷と過酷と過酷な展開だけがまっている。

 

 何回見ても変わり果てていく姿が痛ましくて……、なんというか、こう、私の推しに執拗に当たりが強くないですかね? この世界は。

 

 そうそう、あのコンビとかもそうだ。

 

 なんだかんだで仲良しだな〜、なんて遠くで眺めてたら、お出しされた『あの最期』に思わずロッカーへ籠もって数日塞ぎ込んでしまった。なんで死闘の果てに東京タワーへぶっ刺さるんだよ。

 

 この世界はどんなときも、誰にだって、碌な結末を遂げさせない。

 

 

「……よし」

 

「……よ〜し、決めました。もう決めましたよ、私は」

 

 

 頭上に浮かんできた在りし日のトラウマ。それを強がるように睨みつけると、酷く軽いノリで、酷く重大な覚悟を決めてやった。

 

 やってやろう。この繰り返されるシナリオを私が変えてやる。

 

「大体、結末分かってるくせにじっと見てろなんて無理があるんですよ」

 

 記録者たる我々アコールは、原則、世界に関わってはいけない事になっている。

 

 ……だが、これだけバッドエンドばかりを記録し続けておいて、ずっと見ていればその内何とかなるでしょう。は、正直見積もりが甘すぎると思う。私はそう言いたい。

 

 それに、考えても見て欲しい。今日も今日とて、少しでも可能性を信じて、繰り返される結末を眺め続け……。

 

 ……今日も今日とて、【特筆事項、無し】 の一言で全てを済まさなければならない現場の気持ちを。

 

「えぇ、ええ。それに私、現場にいたから知ってますもんね〜、あのウタウタイの例を」

 

 一体誰にか、それとも自分にか。なにかの言い訳を連ねながら、ケースカバンをガサゴソと漁る。

 

 そして、水鉄砲のような、そんな奇異なデザインの銃をカバンから取り出す。

 

 それから、何かの刀剣のシルエットマークがついた、カートリッジのような物。それを銃に装填すると、クルクルとして構えて、銃口を天へと向ける。

 

「バーンっ……! ……と」

 

 その銃からは音が鳴らないので、口でそれらしく再現する。

 

「……ヨシッ」

 

 一段落終えたと言わんばかりにキリッとした顔をすると、再び双眼鏡を覗き込んだ。

 

 今、何をしたのかというと、この先に起こる記録の記憶を、9Sに向けて伝送してみた。

 

 つまり、予め最悪な未来を知らせる事で、当人がその未来を回避するようにと仕向けてみたのだ。

 

 まぁ、距離が遠すぎるし足がつくと困るしで、大分限定的な情報量になってしまったが。

 

 でも、きっと聡明な9Sなら、訳が分からずともコレで何か手を打とうとする筈だ。

 

 絶対気のせいの一言で処理なんてしない筈。私は推しを信じているっ。

 

 

「さあ、頼みましたよナインズ君っ。貴方ならできるって、私信じてますから……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ナインズ君死んじゃった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 轟音と共に、遠く背景に現れ始める『塔』。

 

 一通りの流れを見終えると、爽やかな顔で双眼鏡を外す。

 

 

 しゃがみ込むと、頭を抱えた。

 

「やっちまった……」

 

 汗腺が大崩落(フォールダウン)した。

 

 

 

 

 

 

 

 暗い洞窟の奥底、地底湖の縁にチョコンと座り込んで、水面に垂らした釣り糸を眺める。

 

 

 結局、意気込みだけで頑張っても駄目なものは駄目なのである。

 

「……なんてこった」

 

 私はただでさえ問題児だ。この独断決行が明るみに出れば、最悪首が飛ぶ。それも物理的に。

 

 ……だが、上手く隠し通せる自信もなくて、迷った挙げ句、結局報告してしまった。

 

 最初は、偽装報告をしようかとも考えた。

 

 ……しかし、そこに一つ、私は信用されていないという致命的な問題があった。つまり、報告内容に精査が入ってしまう可能性がある。

 

 その場合、重大な虚偽申告をしていた事が発覚し、更に罪が重くなってしまう。つまり、私は死ぬ。

 

 じゃあ、この分岐をいっそ封鎖してしまおうかとも考えた。

 

 ……が。

 

 分岐の封鎖は、強引な最終手段だ。

 

 封鎖を勝手にやれば、絶対にそうせざる負えなかった理由を聞かれる。

 

 それに極端な手段である都合上、やっぱり第三者の精査が入ってくるだろう。よって、私は死ぬ。

 

 詰みだ。全てを隠し通す事などできない。

 

 ……だから、報告してしまった。

 

 ……。

 

 

 

 ……『嘘に真実を混ぜる』という手法で。

 

 

 

 

 はは。この私が、まさか馬鹿正直に自分が元凶ですなんて言うわけあるだろうか。いいや無い。

 

 詰みだって? 何を言う、例え大崩落救済を諦める事になったとしても、保身だけは諦めてなるものか。

 

 抗う、最後まで。私はそういうアコールだ。好きなだけ罵ればいい

 

 とにかく私は私の為の最善を尽くさせてもらった。もうやっちゃったもんね。

 

『過干渉した事実は極力ボヤかすが、異分岐の内容事態は嘘偽りなく提出する』

 

 大分ハイリスクだが、これが出来る限りの誤魔化しだった。

 

 3割ほどの嘘を、7割くらいの真実に惹きつけて誤魔化してしまえばいい。

 

 変に全てを隠し通そうとするから駄目なのだ。プロとは嘘を語るのではなく、真実を語らない物だ。

 

 そんな感じの御託を並べて、半ばヤケクソの賭けに出ていた。

 

 まぁ、正直に言えば、これも駄目かなって思っていた。

 

 ……しかし、これが案外行けた。

 

 携帯をカバンから取り出すと、一つの履歴を開く。

 

 この分岐の扱いについての、注意事項や観測範囲の指定。

 

 そこには、呼び出しの文言が無かった。

 

 やれミスや失態などを犯した時、本当に駄目な時は大抵呼び出しを喰らう。私の経験則が言うので間違いない。

 

 しかし、このメールの文体にはそれらしい主旨が見当たらない。精々、お前ちゃんと仕事やれよ。ぐらいの事だけが書かれている。

 

 これは……、つまり行けたのでは無いだろうか。

 

 理由も何となく、思い当たる物がある。

 

 多分、過干渉の証拠である9Sが既に死んでいたからだ。

 

 これはつまり、『肝心なここだけ酷く曖昧な報告だが、現場も情報が足りないまま死なれて困っていたんだろう』となったのでは無いだろうか。

 

 分岐の内容だって、いつになく真面目にちゃんと書いた。 

 

 やるときはやる子なんだ感を頑張って出したので、多分行けたんだろう。

 

 

 まぁ、真相はダメな方にやればできる子、という訳なのだが。というか、それも殆ど誤算に近い。

 

 ……とにかく、とにかくだ。

 

「……あとは、ここからどうなるかですね」

 

 多分、最大の関門は乗り切ったのだ。……多分。

 

 懸念点があるとするならば、この先の展開がどう転ぶかだけ。

 

 多分、想定通りに進んでくれるとは思うが……、これで全く未知の方向へ、それもとんでもない結末に向かわれたら、アコール総出の徹底調査になる。

 

「……まぁ、これは大丈夫だと思いますが」

 

 一応、これに至ってはきっと……、……多分、恐らく。そんな事にはならないだろう。

 

 実際、今までずっとそうなってくれなかったからこの独断決行に走ったのだ。

 

 というか、正直そんな低確率よりも、私がボロを出さない事の方が余程心配で。

 

 ここだけが本当に信用できない。私は平気で積み上げた物を駄目にする。

 

 新たなエンディングの発生より、私がヘマをかます可能性の方が恐らく数百倍単位で高いだろう。

 

 ホラ言われてますよアコール? ハイ、反省します。

 

「…………あるいは……」

 

 携帯から、メール履歴の一つ上を開く。

 

「安全をとって、このままバックレちゃいますかね……」

 

 真新しいメールに記されていた内容。

 

 どうやら私が信頼されていないお陰か、この分岐の記録に『あのアコール』もあてがわれる事になったらしい。

 

『あのアコール』。以前共に仕事をしたことがあったが、とても優秀なアコールだった。

 

 イノシシに追いかけられている所を助けてくれなかったのはちょっと酷かったけど……。

 

 ……兎に角。あのアコールは非常に優秀。それ故にとても信頼されている。

 

 これにより、下手に私がやってボロを出してしまうくらいなら、彼女に一任してバックレてしまうという手段が手に入っていた。

 

 どうせ私は信頼されていない。居なくたって「あぁ、またあのアコールか」で済まされるだろう。

 

 一番の証拠である9Sは既に死んでいる。死人に口は無い。いくら優秀な彼女でも、無に帰したものを探し当てる事はできない筈だ。

 

 行ける。このまま別の分岐に行ってしまって、私はこの件に始めから存在しなかった事にしよう。

 

「……勝った」

 

 勝った。勝ちましたよ。

 

 これは私の勝ちだ。

 

 良かったね! 

 

 

 

 ……。

 

 

 

 全然良くない。ナインズ君死んじゃったじゃん。

 

「……うぅ」

 

 勝ち誇っていた筈の顔。数秒程して、すぐに半泣きの物に変えてしまう。

 

「どうして……。どうして……こんなつもりじゃ……」

 

 そもそもとして、私は彼に頑張ってもらって、万事解決のハッピーエンドにして欲しかった。

 

 だから過干渉したのに。……それが原因で死んでしまった。推しを殺してしまった。

 

 しかも、あの立ち位置は変わらず引き継がれているときている。

 

『彼女』の背景事情を考えると……。これ、ちょっと想定しうる内の最悪を突き進んだのでは無いだろうか。

 

 お前、控えめに言っても馬鹿なんじゃねぇの? 

 

 微かな陽の光に照らし出された湖面。そこに反射している自分の姿に、そんな感想が浮かんできた。

 

「……なんで、何やっても駄目なんだろう……私……」

 

「そのくせ、保身だけはやたら上手く行ってるし……」

 

 湖面の自分が向けている、自分への視線。

 

「…………ハァ……」

 

 遂に塞ぎ込んで、体育座りに顔を沈めてしまった。

 

 

 

 

 始まりは何だったろうか。確か、些細な書類の誤字脱字の指摘からだった気がする。

 

 最初の一、二回は済まされていたが、それが何十回も続いていくと、段々と小言を言われるようになってきた。

 

 しっかりしなければと、そう思ってはいたのだが、それがプレッシャーなんだろうか。余計に悪化の一途を辿った。

 

 書類の纏め方を間違えたり、荷物の置き忘れをするようになって、それ故に遅刻も起きてしまう。

 

 治そう、治さなければと、焦っていく私の神経質さはむしろ反して、結果をことごとく駄目な方に傾けていった。

 

 最初はできていた筈の事も、周りができて当然の事も、どんどんと駄目になっていく。

 

「また貴方ですか。もういいです」

 

「また、あのアコールか」

 

 いつしか、その一言で済まされるようになっていた。

 

 否定しようの無い事実だった。何もおかしくはない、下されて当然の評価だ。

 

 何をやっても駄目にしている。そんなの、自分が一番分かっているんだ。

 

 だから、……遂に嫌気が差してしまった。

 

 使命感も、向上心も、承認欲求も、全部無くなって……、ただ一人ぼっちで、分岐のあちこちを歩き回っている。

 

 

「……もういっそ、全部投げ出してしまいましょうか……」

 

 他人に出来損ないのクズだと思われるのは構わない。その通りだろう。

 

 ……けれど、自分でもそれを自覚するのは辛い。

 

 そんな中途半端な所にも嫌気が差してくる。いっそ全部クズに吹っ切れてしまえばいいのに。

 

「……そうだ、漁師になりましょう。全部投げ捨てて、一人で生きればいい……」

 

 ふと脳裏に浮かんできた気の迷い。これこそが真理だと、納得したように立ち上がる。

 

 このままバックレてしまおう。この件からも、この仕事からも。……この世界からも。

 

 どうせ誰も探しになんてこないだろう。あぁ、あのアコールか。で終わりだ。

 

 漁師。そうだ漁師になろう。広い大海原で、自由を求めて生きるんだ。

 

 荷物一式を丁寧丁寧に纏めると、クルリと振り返って、遂に自由への一歩を歩き出す。

 

 

「……ん」

 

 ……しかし、歩き出した数歩は、みるみると止まっていってしまう。

 

 再び、湖を振り返る。

 

 何か思うところがあると、そう言うかのように、湖面の顔が此方を覗いている。

 

 

「……あぁ、もう……もうっ……!」

 

 意志では逃げてやろうと決めているのに、体が言うことを聞かない。

 

 

 あぁ、お前のこういう中途半端な所が、本当に、本ッ当に嫌いだ。

 

 最果てに至る、塔の頂。この物語の終着点。

 

 

 元凶たる私には、この分岐の結末だけでも見届ける義務がある。

 

 

「…………はぁ、手伝いくらいは……やりますか……」

 

 携帯を開くと、メールに自分も手伝うという主旨の返信をいれた。

 

 どうせ良い顔されないし、やれ文句を言われるだけだろう。

 

 分かっているし、本当に心底嫌だったが、もう送信してしまった。

 

 やる気があるとか無いとかではなく、やるのかやらないのか、問題はそこにある。

 

 

 ホラ、これで満足ですかアコール?

 

 湖面の顔を覗いて、拗ねたように再び座る。

 

 

 こんな自分にも、まだ責任感が残っていると? 

 

 それとも、所詮は記録者の役割に組込まれただけの本能か? 

 

 

 せめて踏ん切りつけるその時まで、また釣り糸を垂らし始める。

 

 

 まぁ、最悪バレたら……、全力で謝って……、走って逃げよう。

 

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