怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~ 作:特撮恐竜
こちらも本格的に始めましたので是非とも最後まで応援して頂けると嬉しいです!!
妖麗戦士『カルミラ』登場
とある宇宙に隕石群と共に宇宙空間に浮かぶ石像があった。その石像は明らかに人間ではない女性型の巨人像だった。その石像に1つの隕石が激突する。すると石像にヒビが入った。ヒビは石像全体に広がっていく。すると石像が割れて中から女性型の金色と銀色のカラーリングの巨人が息を吹き返した。巨人は石像になっていたのだ。
『よくも・・・よくもこのあたしを・・・トリガアアァァァァ‼︎』
その女性型の巨人・・・妖麗戦士『カルミラ』は周りの隕石を手から生成した鞭状の光線で破壊していった。
地球では1人の少年が鉢植えに植えられた白い咲きかけの花を世話していた。少年は花に呼び掛ける。
「いつか素敵な花を咲かせて皆を笑顔にするんだよ。」
少年はその花に笑顔で笑いながら呼び掛けた。
「スマイルスマイル。ルルイエ。」
「ツバサ・・・。」
少年『マナカ・ツバサ』が『ルルイエ』と呼んだその花に話しかけていると後ろから声が聞こえてきた。ツバサが振り向いた先には銀色の髪にが青い瞳の巫女を思わせる少女がいた。その少女を見てツバサは首を傾げる。
「君は・・・?」
「貴方は光であり・・・。」
少女がツバサに一言呟くと突然周りが赤黒いオーラに飲み込まれていく。ツバサは禍々しいオーラに怯えた表情になる。
「うわああああ⁉︎」
オーラは完全にツバサを包み込む。そしてオーラの中から禍々しい姿の巨人が現れツバサを見下ろしていた。それを見たツバサは思わず呟いた。
「闇の・・・巨人⁉︎」
巨人は腕を組むと赤と黒の混じったおぞましき光線をツバサに向けて放った。そしてツバサは思わず大声で叫びながらベッドから飛び起きる。
「うわああああああ⁉︎・・・何だ・・・夢か・・・。」
ツバサは学校の制服に着替えて朝食が既に備えられたテーブルの椅子に腰掛ける。そこに彼の母である『マナカ・レイナ』がスーツ姿で話しかけてきた。
「おはよう、ツバサ。」
「おはよう、母さん。もう出るの?」
「ええ、近い内にシズマ会長達との仕事が控えているから忙しくなるの。ツバサも花の世話ばかりしてないで朝御飯食べて」
「『学校行きなさい』でしょ。もう高校生なんだしそのくらい大丈夫だよ。」
「じゃあ、母さんもう行くわね。行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
少し経ってツバサも朝食を済ませて鞄を持って家を出ようとしていた。家のドアを開けるとそこに1人の少女が立っていた。ツバサと同じ学校の制服で銀色のロングヘアーを三つ編みにした眼鏡を掛けた真面目な印象を思わせる少女だ。
「おはよう、ツバサ。」
「おはよう、レイカ。あっ・・・いや、お帰りかな、アハハ。」
ツバサの言葉に少女『白銀レイカ』は手に持っていた紙袋をツバサに笑顔で渡す。ツバサはそれを受け取っていた。
「ふふ・・・確かにただいまかな・・・あっ!これ、沖縄土産よ‼︎」
「ありがとね。家に置いてくるから少し待ってて!」
ツバサが家にレイカからの土産を置いて2人は談笑しながら学校に向かう。
「沖縄はどうだった?」
「暑かったわよぉ・・・。特に私の場合は鉄に近い獣殻だったから・・・熱を吸収しやすくて・・・。」
「GIRLSの沖縄出張任務、本当にお疲れ様。」
「はあ、怪獣娘になってから始めてよ、シャドウとの戦い以上に辛いと思ったのは・・・。」
かつてこの星にいた人類の脅威と言われた存在である怪獣達の魂を宿し、怪獣に変身できる少女、それが怪獣娘である。レイカもその1人で彼女の中にはカプセル怪獣『ウインダム』のカイジューソウルが宿っている。そしてそんな怪獣娘の大半が所属するのが国際怪獣救助指導組織通称『GIRLS』である。このGIRLSではまだ力に目覚めたばかりの怪獣娘の保護や怪獣娘への好感度や理解を得るために怪獣娘によるイベントを行ったりなど様々な活動を行なっている。レイカもその一員であり、彼女は先日までGIRLSの任務で沖縄にまで足を運んでいたのである。
「GIRLSって本当に大変なんだね・・・。でも、スマイルスマイル‼︎レイカは笑顔が1番だよ‼︎」
「も、もうツバサってば・・・すぐに漫画の主人公のような事を言うんだから‼︎そ、それより早く学校に行くわよ‼︎」
レイカはツバサの言葉に顔を赤くしながら歩き始める。ツバサはふと昔を思い出すように上を向きながらレイカに話しかけた。
「それにしても・・・レイカがGIRLSに入ってそれなりに経つんだね。」
「うん。」
「最初は思いもしなかったな~。まさかレイカが怪獣娘だったなんて。しかも、変身出来たきっかけは」
「わああああああ!!それ以上は言わないで!!」
レイカは顔を赤くして当時の事を思い出す。レイカが怪獣娘の力に目覚めた日、彼女は本屋でBL漫画を読んでいた。漫画を読んでいる内に自身の体に力がみなぎってきたレイカはほんの出来心でソウルライザーを取り出して操作した。
『まさか・・・ソウルライド、『ウインダム』。』
すると彼女の体に銀色のメカニカルな怪獣娘特有の『獣殻』が生成され怪獣娘『ウインダム』に変身してしまったのだ。彼女も本当に変身できるとは思っていなかったのか唖然として自身の体を確認している。
『まさか・・・本当に変身出来てしまうなんて。』
『レイカ?』
ウインダムは自身を呼ぶ声を聞いて思わず振り返る。するとそこには幼馴染のツバサが植物図鑑を持って立っている。レイカはそこに植物図鑑を買いに来ていたツバサとばったり遭遇したのだ。
『つつつつツバサ!?どうしてここに!?』
『いや、植物図鑑を探していたら偶然君を見かけて・・・それよりその姿って!?』
ツバサはふとレイカが持っている漫画に目を向ける。そして漫画とレイカを見比べると何を聞けばいいのか分からないといった表情で彼女に訊ねる。
『・・・・・・その漫画と・・・・・・・・・君の今の姿って・・・何か関係が』
『あああああ!!お願いだから聞かないでぇぇぇぇ!!』
時を戻して現代、レイカは真っ赤な顔でツバサをポカポカ叩いている。ツバサは両手で頭を覆いながら謝った。
「ツバサの馬鹿馬鹿馬鹿ぁ‼︎」
「痛てててて⁉︎御免御免‼︎御免って‼︎悪かったから‼︎」
レイカは頬を膨らませながらツバサを睨む。ツバサは必死にレイカを宥める。
「レイカ、スマイルスマイル!!君は笑った顔が一番だよ!!」
「もう!!ツバサってば・・・。」
ツバサの言葉にレイカが顔を赤くする。こんなやりとりをしている内に2人は学校についていた。そこで2人は生徒達が誰かに注目しているのを見る。
「シズマ先輩、やっぱり綺麗・・・。」
「本当、憧れるよね~。」
「隣のヒジリ先輩もカッコいいよね!!しかも学校一の天才で大学も余裕らしいよ!!」
「いいなぁ~。私も勉強教えて貰いたい~。」
「あれ、皆どうしたんだろ?」
「あ、多分あれじゃない!?」
2人の目に一組の仲睦まじく見える男女がいる。ツバサは2人を見て納得を浮かべた。
「ああ、シズマ先輩とヒジリ先輩か。あの2人は学校一有名だよね。」
「そうよね。ヒジリ先輩はもはやどの大学に行っても通用するレベルで海外の有名な大学からもオファーが来るほどの天才高校生、シズマ先輩はあのシズマ財団のご令嬢で学校一の美人といっても過言ではないし・・・スタイルだって抜群で私なんかとは・・・はぁ。」
「レイカ、スマイル。レイカはレイカの良さがあるじゃん。それは幼馴染の僕が一番知ってるよ!」
「ツバサ・・・ふふ。ありがとう。」
2人は何気ない会話をしながら教室に向かっていく。これが2人の日常だった。しかし、ツバサもレイカもこの平和な日々が恐ろしい脅威によって脅かされる事になるとは思っていなかった。
数日後、とある土曜日の日、ツバサは日頃から世話をしてる植物の世話をしていた。そして最後に蕾が開かない花に水を吹きかけていた。
「よし、水やりOK!えーっとルルイエに合う土を探しに行こう‼︎」
ツバサは『ルルイエ』と呼んだ花の鉢を抱えて出掛ける準備をするとテーブルに1つの封筒が置いてあるのを見つけた。その封筒には『資料』と書かれていた。
「コレって母さんの?・・・無かったら母さん困るよね。」
それはレイナが仕事に使う資料が入った封筒だった。ツバサはそれを手に取って自身のショルダーバックに詰める。そして家を出て行った。外に出たツバサはスマホを取り出して行き先への道を調べる。そしてドアを開けて外へ駆け出して行った。
その頃、レイカは何処かの眠たそうな目つきのカプセル怪獣『アギラ』の魂を宿した少女『宮下アキ』と長いポニーテールの八重歯が特徴のカプセル怪獣『ミクラス』の魂を宿した少女『牛丸ミク』と一緒にある建物の前に立っていた。
「ここで待ち合わせと言ってたけど・・・。」
「皆、まだ来てないのかな?」
「あっ、エレキングさんが来ましたよ‼︎」
レイカの指差した先にはレイカの先輩である長いピンクの眼鏡を掛けた少女がこっちに向かっていた。彼女は宇宙怪獣『エレキング』の魂を宿した少女『湖上ラン』だ。
「おはよう。貴方達、早いわね。」
「エレキングさん、おはようございます‼︎他の皆さんはまだですか?」
「まもなく来ると思うけど」
「おーい‼︎アギちゃーん‼︎」
レイカの質問に答えようとしたランの言葉を遮るようにアキを読んだのは栗色のボーイッシュな少女だった。その少女はアキを見つけるとすぐに飛び出して抱きつき髪をくしゃくしゃにし始める。
「久しぶり〜っ‼︎アギちゃん、会いたかったよ〜‼︎」
「ゴ、ゴモたんってば・・・ちょっと熱いよ・・・。」
「よう、ミクラス‼︎久しぶりだな‼︎」
「先輩‼︎久しぶりです‼︎」
アキにくっついてる少女は『黒田ミカヅキ』。古代怪獣『ゴモラ』の魂を宿した少女だ。その隣ではミクが長いロールのツインテールの少女と腕を重ね合わせている。その少女の名は『歌川ベニオ』。どくろ怪獣『レッドキング』の魂を宿した少女だ。
「はいはい、そこまで。ゴモ、アギが困ってるよ。」
「まぁ、いつもの日常が戻ったようで何よりデース‼︎」
ミカヅキを止めた水色の髪の分身宇宙人『ガッツ星人』の魂を宿した少女『印南ミコ』の隣でグレーのロングヘアーの外国人の宇宙ロボット『キングジョー』の魂を宿した少女『クララ・ソーン』がそれを見て微笑ましそうにしていた。
「皆さ〜ん、お待たせしました〜。」
「はーっ、はーっ、危なかったー・・・。」
「昨日のライブの練習が遅くなりすぎて寝坊しちまった・・・。けど、なんとか間に合って良かった〜・・・。」
「よーし、ジャッパ、下りるぜ‼︎」
「う、うん・・・。」
急いで走ってきたのが赤く長い髪をツインテールにした友好珍獣「ピグモン』の魂を宿した少女『岡田トモミ』の後からピンクの短いツインテールのセーラー服を思わせる獣殻の駄々っ子怪獣『ザンドリアス』の怪獣娘と髪にメッシュが入ったパンクな雰囲気の獣殻の騒音怪獣『ノイズラー』の怪獣娘は共に着地すると人間としての姿である『道理サチコ』と『音無ミサオ』に戻る。また、青い翼を備えた風ノ魔王獣『マガバッサー』の怪獣娘は何処かビキニを思わせる獣殻の水の魔王獣『マガジャッパ』の怪獣娘を地面に下ろすと2人とも青い癖っ毛のロングヘアーの少女『風巻ヨウ』と青いボブカットの少女『竜波ユカ』に戻る。
「大丈夫ですよ、時間には間に合っていますから〜。後はマコマコだけですね〜。」
「もう既にいるわよ。」
「わあっ⁉︎・・・マコ・・・何だもう来てたんだ。」
ミコの横には既にミコに瓜二つの紺色の少女『印南マコ』がいた。トモミは全員の顔を見て頷いた。
「これでGIRLS東京支部の主要メンバーが集まりましたね。」
そう、ここにいるのは全員GIRLSに所属する怪獣娘である。彼女達は今日大事な用があってこの建物に集まったのだ。
「皆さん、シズマ財団の案内役が来るはずです。それまでここで待機しましょう。」
「えー、入らないの⁉︎」
「当然でしょう。まだ許可が来てないのだから。」
「うっ・・・。」
そこに1人の少年がやってきた。少年は建物を見渡して首を動かして周りを何度も見ていた。怪獣娘達は少年を見て首を傾げていたがレイカはその少年が誰か分かったらしく話しかけた。
「ねぇ、ガッツ・・・あの人、何でここでキョロキョロしてるのかな?」
「なんか道に迷ったんじゃない?」
「ツバサ⁉︎」
「えっ⁉︎」
レイカの声に振り向いた少年はツバサだった。ツバサはレイカを見ると驚いた顔をする。
「レイカ‼︎丁度良かった‼︎母さん見なかった⁉︎」
「い、いえ・・・見てないけど・・・おば様がどうかしたの?」
「ああ、実は母さん、家に仕事の資料忘れたらしくて届けに来たんだ。」
「そうだったんだ・・・。御免、私は見てない。」
「う、嘘・・・ウインちゃんが・・・。」
「タメ口使ってる・・・。」
アキとミクは普段から敬語口調のレイカが目の前の少年にタメ口をきいている事に唖然としている。
「ウインちゃん、その男の子はウインちゃんの知り合い?」
「あっ、御免なさい‼︎皆さん、紹介します、こちら私の幼馴染のツバサです‼︎」
アキとミクに挨拶を済ませたツバサを確認したレイカは次にトモミ達先輩の怪獣娘に視線を向けた。そして彼女達にツバサのことを紹介し始める。
「えっ、もしかして貴方達があの大怪獣ファイト初代チャンピオンのレッドキングさんと人気ファイターのゴモラさんに大人気モデルのキングジョーさんですか‼︎ま、まさかここで会えるなんて・・・。あっ、僕、マナカ・ツバサと言います‼︎よろしくお願いします‼︎」
「おう、よろしくな‼︎」
「ゴモたんでいいよ、ダム子の幼馴染くん!よろしくね‼︎」
「Nice to meet you‼︎こちらこそよろしくデース‼︎」
「よろしくお願いします‼︎・・・あれ?」
ツバサは腕を組みながら表情を変えないランに気付く。思わずツバサはランに近付いて話しかけた。
「えーっと・・・エレキングさん・・・でしたよね。表情が硬いですよ。ほら、スマイルスマイル。人間最初は笑顔で会うのが1番ですって‼︎」
「・・・ちょっと・・・。」
「はい?」
「貴方、初対面の相手に距離が近すぎるんじゃない?」
「えっ?」
「初対面の相手に笑顔を強要するのは失礼に当たるんじゃなくって?」
ランの言葉に思わず固まってしまうツバサ。そこにミカヅキとトモミが割り込んで入った。
「あー、気分を悪くしないで。エレちゃんってばいつもこんな感じなの!」
「そうです‼︎エレエレは本当はとっても心の優しい人なので気にしないでください‼︎ピグモンはツバサさんの言ってる事も分かりますよ‼︎人間誰もが笑顔が大切ですからね。」
トモミの言葉にツバサはホッとする。怪獣娘達と一通り自己紹介を済ませたところでレイカはツバサの用事を聞き返した。
「それでおばさまの資料だけど・・・だったら、それ私が届けるよ。」
「いいの?」
「私達も今日はシズマ財団に用事があったから。」
「えっ、GIRLSの怪獣娘が揃ってどうしてここにいるんだろうとは思ったけどシズマ財団に用があったの⁉︎」
『シズマ財団』それはシズマ・ミツクニ会長が社会貢献を目的に1代で築き上げた世界最大の財団法人である。シズマ財団は社会貢献の他にも宇宙開発に力を尽くしており、5年前は火星着陸を果たし、現在は火星に居住区を作る計画を立てている事で注目を集めている。
「ええ、シズマ会長が私達GIRLSの怪獣娘に見せたいものがあるらしいの。それで今日はここに集まってて・・・。」
「そうなんだ・・・。」
「ウインちゃんがため口を利くなんて・・・。」
「うん、結構衝撃的・・・。」
「み、皆さんそんなに驚きですか?」
「そりゃそうだよ。お前、後輩で年下のザンドリアス達にも敬語なんだからよ。」
「ため口を利くダム子なんて珍しいったらありゃしないよ!」
ベニオとミカヅキの言葉にその場にいた皆が頷く。レイカとツバサは顔を見合わせると思いを口にしていた。
「まぁ、レイカとは小学校の頃からの付き合いですから。」
「ええ、ツバサとはこんな風に遠慮なく話せるんですよ。」
「へぇ~、じゃあさあたし達にもそんな風に話してよ!」
「へ?ミクさんにですか?」
「ミクちゃんだけじゃなくて・・・ボクと話す時もツバサさんと同じようにフランクに接していいんだよ。」
「ええ・・・お気持ちは嬉しいのですが・・・アギさんとミクさんは・・・。」
「話の途中ですがシズマ財団の案内役が来ましたよ。」
トモミの声で思わず全員がトモミ達が向いている方向を見る。そこにいたのはツバサの母のレイナだった。思わずツバサとレイカは声を上げる。
「母さん‼︎」
「おばさま⁉︎」
「「母さん⁉︎」」
「ツバサ、あなた何でここに⁉︎それにレイカちゃんも・・・。」
「おばさま、私が怪獣娘だって知ってますよね?」
「ああ、そういえばそうだったわね。・・・そうか、今日来るメンバーの中にレイカちゃんもいたのね・・・。」
「ウインウイン・・・ツバサさんのお母様って・・・シズマ財団で働いていたんですか!?」
「ええ、数々の遺跡を発掘してきたシズマ財団の考古学者です。」
「それより母さん、コレ。」
トモミがレイカに訊ねる中、ツバサはレイナに資料の入った封筒を渡す。それを見てレイナは驚きと喜びが混じった顔でツバサを褒めた。
「ツバサ・・・まさかコレを届けに?」
「うん。」
「ありがとう、助かったわ。コレ、これからの仕事に必要だったのよ。今晩は外に食べに行きましょう。」
「うん‼︎じゃあ、僕はここで‼︎」
母親に資料を渡した事を確認するとツバサはその場を後にしていった。それを見たトモミがレイナに話しかける。
「ツバサくん、いい子ですね・・・。」
「ええ、そうね・・・。普段は人に対して敬語で話すレイカちゃんもツバサには気を許しちゃうの。ね、レイカちゃん。」
「お、おば様、それ以上は止めて下さい!!」
「あら、お義母さんって呼んでくれてもいいのよ。レイカちゃんてば子供の頃からずっっっっとツバサの事が好き」
「あああ"あ"あ"あ"あ"あ"!?」
レイカはその言葉に顔をこれ以上にないくらい真っ赤に染めながらレイナの口を塞ぐ。しかし、時は既に遅く、レイカの思いはその場にいたGIRLSの仲間に知られてしまった。ミクとミカヅキが一番にそんなレイカを面白そうに問い詰める。
「へぇ~、ウインちゃんってあの幼馴染の事が~。」
「意外だね~・・・ダム子ってそっち系好きだから好きな男の子とか~いないと思ってたよ~。」
「ああああああ、それ以上は言わないで下さい!!!おば様、早く用事を済ませましょう!!」
「ふふ・・・それもそうね。・・・それじゃあ、皆シズマ会長に会いに行きましょうか。」
ツバサが去ってからレイナはシズマ財団の建物内をレイカ達に案内していた。そして彼女達の前に還暦を迎えた1人の男性がやって来る。
「レイナ君、ピグモン君たちを連れて来てくれたかい。」
「ええ、会長。」
「シズマ会長、ご無沙汰しています。」
「やあ、ピグモン君、そして怪獣娘の諸君、君達の中には私の事を知っている者も既にいるが自己紹介させてくれ。私がこのシズマ財団の会長を務める『シズマ・ミツクニ』だ。よろしく頼む。」
彼こそが『シズマ・ミツクニ』。研究者としての一面を待ちながらシズマ財団を1代で設立して築き上げた創設者であり会長である。社会貢献を目的として財団を設立し、宇宙開発にもその力を入れている。実はGIRLSもシズマ財団の援助を受けている組織の1つであり、シズマ財団からの依頼を受ける事も度々あるといわれている。
「こちらこそよろしくお願いします、シズマ会長!!」
「早速だが君達に見せたいものがある。私達についてきてくれ。」
トモミ達はミツクニとレイナに案内されてシズマ財団の建物内を歩いていく。ミツクニは歩きながら語り始めた。
「君達は三千万年前の地球に今の科学力を凌ぐレベルの文明があったことを知っているかな?」
「GIRLSの資料で読んだ事があります。確かティガと呼ばれるウルトラマンがいた時代ですよね?」
「16年前、我々シズマ財団はこの建物を建てるための調査でティガの地やイーヴィルティガが眠っていた古代遺跡・・・それらと同年代の遺跡を発見した。遺跡は地下に広がっていた。そこで我々は遺跡を調べるため遺跡に影響が出ない範囲の土地にこの建物を建てることにした。」
「そして・・・発掘の結果凄いものが見つかったのよ。」
「それじゃあ・・・今回私達をここに呼んだのは!!」
「そう、私達が発掘したものをGIRLSに見て貰いたかったからよ。」
「けど・・・どうして私達GIRLSにそれを見せたいんですか?そういうのは考古学を学んでいる人達に頼むべきでは?」
トモミの声を聞いたミツクニは彼女達を振り向く。そして彼の口から思いもしない言葉が語られた。
「確かに・・・これは考古学者の役割かもしれない。だが、その発見の中で我々は地球にシャドウを遥かに超える最大の脅威の存在を知ったのだ。」
『!?』
『シャドウ』それは人類に厄災を齎す謎の存在である。一見すると黒いスライムといった印象が強いが、中には巨大なムカデや怪獣のような姿の強力な『シャドウビースト』、言葉を話す事の出来る『シャドウジェネラル』のような存在もいる。今まで自分達が戦ってきた存在以上の脅威が来るというミツクニの言葉に思わずトモミが聞き返す。
「しゃ、シャドウ以上の脅威!?どういう事ですか!?」
「言葉通りだ。シャドウビーストやシャドウジェネラル・・・それらを遥かに超える脅威が地球に迫ろうとしている。そして今回発掘されたものはその脅威に対抗するためのものの可能性が高い。そこで君達GIRLSと共同して発掘品を分析し、来たるべき日に向けておきたいのだ。」
「それで・・・私達をここに招いたのですね・・・。」
「それでその発掘品は何処にあるのデスカ?」
「今から案内しよう。着いて来てくれ。」
トモミとクララの言葉に答えたミツクニの案内でレイカ達怪獣娘は再び足を動き始める。そして、10数分後、ミツクニが足を止める。
「着いたよ。ここがその地下遺跡の入り口だ。」
「ここが・・・地下遺跡の・・・。」
怪獣娘達の目に映ったのは幾つもの石が複雑に積み重なり補強された明らかに人工的な地下への入り口だった。
怪獣娘×ウルトラマンデッカーも執筆します。今月から怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバースで読み切り版を投稿する予定です。予定なのですが・・・少し悩んでいる事が・・・怪獣娘の世界でスフィアゴモラ・・・どうやって出そう・・・。
パワードゴモラパターンしかないかな・・・。