怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~   作:特撮恐竜

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トリガー書くのが楽しくてZの方が進んでいない・・・何とかしてZの方も進めなければ‼︎


笑顔のために(前編)

カルミラ達闇の巨人は海底で会議を行なっていた。実質的なリーダーのカルミラが最初に口を開く。

 

『それで奴はまだユザレの力には覚醒していないんだろう?』

『ええ、ですがその身に危険が迫る事で覚醒を促す事は分かりました。まだまだ遊べそうですね・・・。』

 

残酷な事を考えながら楽しみを募らせるヒュドラムが呟いた横でダーゴンも何かを考え込んでいた。カルミラは隣のマッシブな巨人の様子に気付くとダーゴンに目を向けて問いかける。

 

『どうしたんだい?何か考えでも?』

『いや、ユザレとは別に・・・今のこの星から無数の怪獣の力を感じる。・・・感じるのだが・・・どうも力の1つ1つが弱いように感じるのだ。』

『アンタも気にしていたのかい?アタシもそこは気になってたんだよ。今の地球に何が起こったというのかねぇ・・・。』

『成る程・・・お2人が感じたその気配の正体・・・それは恐らく怪獣娘でしょうね。』

『怪獣・・・娘?』

『何だい、それは?』

 

ヒュドラムの言葉を聞いた2人が思わず彼に目を向ける。そしてヒュドラムの口から説明が始まった。

 

『今の人間のお嬢さん方の中には怪獣の魂を宿して生まれ、怪獣の力が使える者がいると聞きます・・・人間はそれを怪獣娘と呼ぶそうですよ。』

『怪獣の魂を・・・成る程な。小さな怪獣の気配をあちこちから感じるのも納得がいく。それで・・・その怪獣娘とやらが今世における我らの障害になるというのか?』

『そうですね・・・シャドウと呼ばれる闇の存在から人間を守るために戦っているところを幾度か目撃しました。恐らく私達にも挑んでくるでしょうね。』

『ハッ‼︎人間の小娘風情が怪獣の魂を宿したからってアタシ達を相手に何が出来ると言うんだい‼︎そんな奴ら構う事ないよ、放っておきな‼︎』

『しかし、怪獣娘の中にはユザレと同等かそれ以上の力を持つ者もいると聞きます・・・。それが複数いるとすれば・・・私達といえど面倒な事になりますよ。』

『アンタらしくない事言うねぇ。アタシ達がエタニティコアを手に入れればそんな小娘如き敵じゃないよ‼︎』

『待て、カルミラ!ヒュドラムの言い分も一理ある。エタニティコアを手に入れる前に奴らは立ち塞がってくるだろう。怪獣娘とやらの実力も知るべきだ。我らの勝利のために。』

 

横から入ったダーゴンの言葉でカルミラは少し黙り込む。黙り込んで数十秒後、再び彼女は口を開いた。

 

『仕方ないねぇ。怪獣の魂を宿した小娘達の力、確かめさせてもらおうじゃないか。』

『よし、ならば我が行こう‼︎怪獣娘が我が剛腕に敵うか否か確かめさせてもらおう。もし、その結果次第では・・・新たな好敵手となる存在もいるかもしれんからな‼︎』

『いいや、アタシも行くよ。実を言うとアタシも気になっていたからねぇ・・・怪獣娘、アタシを楽しませておくれよ‼︎アハハハハハハハハハ!ハーッハッハッハッハッハッ‼︎』

 

ダーゴンが意気込む横でカルミラがこれからに楽しみを募らせ、カルミラウィップで海底の岩を削る。それを後ろで見ていたヒュドラムは不敵に笑みを浮かべるように呟いた。

 

『フッ・・・。』

 

 

 

 

 

 

 

カルミラ達が怪獣娘についての会議を行なっている頃、ツバサは学校の教室で帰る準備をしていた。教科書を鞄に詰め込むと後ろからレイカが話しかけてくる。

 

「それじゃあ、私、先にGIRLSで待ってるわね‼︎」

「ああ。」

 

レイカが先に教室を出て行ってから数分後、ツバサも教室を出る。するとツバサの前にユナにそっくりな姿の銀髪の少女が現れた。

 

「ツバサ・・・。」

「ユナ先輩?・・・違う‼︎君はユザレ‼︎」

「ツバサ・・・貴方は光であり・・・。」

「えっ?・・・うわああああ⁉︎」

 

ユザレが呟いた途端、ツバサの周辺は闇に覆われる。そして闇が晴れると荒れ果てた幾つもの建造物が見える。そしてツバサは辺りを確認すべく周りを見渡していると大きな物音が聞こえてくる。物音を聞いて思わず振り返ると、ツバサの視線の先にはカルミラ達闇の巨人がを破壊する姿が目に映った。

 

「カルミラ‼︎・・・ダーゴン‼︎・・・ヒュドラム‼︎」

『ハハハハハハハハ‼︎』

『フン‼︎』

『フハハハハハハハ‼︎』

 

カルミラの光の鞭、ダーゴンが拳で地面を叩いて発生させた衝撃波、ヒュドラムのダガーヒュドラムから放たれる斬撃波が周りを破壊していく。全てを破壊すべく暴れる闇の巨人達の攻撃が周りを破壊する中、ツバサの耳にある声が入ってくる。それは闇の巨人の攻撃で傷付いた人々の声だった。

 

「助けて・・・誰か助けて‼︎」

「うわああああああああん‼︎父上ぇぇぇぇ‼︎母上ぇぇぇぇ‼︎どごにいるのぉ⁉︎」

「兄ちゃぁぁん‼︎兄ちゃぁぁん‼︎」

「うわああああああああああああああ‼︎」

 

ツバサは目の前の悲惨な光景に見ていられず走り出す。すると目の前に突然大きな光が現れる。そして光が収まると同時に光の中からトリガー・マルチタイプに似た色合いの巨人が現れた。青紫と赤、銀色のカラーリングで額に菱形のクリスタルを備えたその巨人を見てツバサは思わず声を上げる。

 

「トリガーじゃない‼︎あれは・・・ウルトラマン・・・ティガ‼︎」

 

ティガは現れるとカルミラ達に向けて構える。カルミラ達はティガに気付くと3人とも隣り合って戦闘態勢を構える。

 

『またアンタかい‼︎ティガ‼︎』

『やはり来たか‼︎我らの好敵手、ティガ‼︎今日こそ我らとの因縁の対決に決着をつける時‼︎』

『以前のようにはいきません。アナタから受けた屈辱、貴方にそのまま返しましょう‼︎今日こそその首、頂きますよ‼︎』

「ジャッ‼︎」

 

ティガは構えるとまずはダーゴンに向かっていく。ダーゴンも戦闘態勢に入り、右手で拳を放って。同時にティガも同時に拳を放ち、2つの拳がぶつかり合い、お互い反動で吹っ飛んだ。両者同時に息を吹き返すとティガは額のクリスタルに両手をクロスさせ、赤い力に優れた『パワータイプ』に変わる。パワータイプになったティガが力を溜めて拳を放つ。

 

「ジャッ‼︎」

『ぬおっ⁉︎』

 

ダーゴンは拳を受け止めようと腕を組むがティガのパワーに押され、ダーゴンは後退する。そこにキックを打ち込んだティガはダーゴンと距離を取る。そして再び両者共に突進し、パンチを撃ち込むとお互いの体に火花が散り、両者ともに吹っ飛ぶ。

 

『ぬおおお‼︎』

「テャッ‼︎」

『フハハハハハハハハハハハ‼︎』

『ティヤ⁉︎』

先にティガが立ち上がり構えると横からヒュドラムが割って入ってくる。ヒュドラムの右腕の剣がティガを斬りつけ、大きな火花と共に切り傷を作る。

 

『フハハハハハハハハハハハ‼︎私の事を忘れてもらっては困りますよ‼︎』

『ヒュドラム‼︎何の真似だ‼︎』

『おっと、これは失礼。しかし、ティガを倒したいのはダーゴン、貴方だけじゃないというのをお忘れなく。』

 

ヒュドラムの姿を確認したティガは再び額のクリスタルの前で腕を交差させスピードに優れた『スカイタイプ』へと変わる。スカイタイプに変身したティガはヒュドラムと数秒間、睨み合う。そして両者同時に空に飛び上がる。そして空中でスカイタイプとなったティガとヒュドラム、目に見えぬ速さでのぶつかり合いが行われた。

 

「なんて速さだ・・・。」

 

ヒュドラムとティガが空中でぶつかり合っているとティガが静止したと同時にヒュドラムも静止する。そして両者とも空中でぶつかり合うとお互い共に地面に落ちていく。

 

『テメエ・・・調子乗ってんじゃねえぞ‼︎』

 

起き上がったヒュドラムが怒りで我を忘れて突撃すると同時にティガはヒュドラムの動きを見切り、手刀で迎え撃つ。そしてお互いすれ違うとヒュドラムが崩れ落ちる。

 

『ぐっ⁉︎』

 

ティガは振り返ると満身創痍の2人の前に立つカルミラに目を向ける。カルミラは光の鞭『カルミラウィップ』を形成し、ティガに振るった。ティガは鞭の動きを読んで避けるとカルミラにハンドスラッシュを放つ。カルミラは鞭で弾くと同時にティガに再び鞭を振るう。ティガは紙一重で避けるとカルミラに接近して手刀を放つ。カルミラは鞭を消すとティガの手刀を受け止める。そしてティガの横腹に蹴りを放った。

 

「ジャッ‼︎」

『フン‼︎』

 

ティガが怯んだと同時にカルミラは再びティガに蹴りを見舞う。ティガは腕を交差させて受け止めると前転して、カルミラから距離を取る。ティガは先程のヒュドラムと同様に先手を取るべく構えながら相手の出方を探る。そして先に動いたのはティガだった。

ティガは自身の両腕を引き、光エネルギーを集めていく。必殺光線であるゼペリオン光線を放つ構えに入ったのだ。それを見たカルミラは光のバトンを形成する。そしてティガがゼペリオン光線を放ったと同時にカルミラも手に持ったカルミラバトンを持ってティガに突撃していく。そして両者ともに大きくぶつかり合い、大爆発が起こる。

 

「っ⁉︎・・・どうなったんだ⁉︎」

『ぐうううっ⁉︎』

 

煙が明け始めると同時にティガとカルミラの様子が気になったツバサが駆け出す。すると膝をついたカルミラとカラータイマーが点滅し、多少息切れを起こしているような仕草を見せるティガが姿を見て現した。ティガが勝った事にツバサは安堵の息をつく。するとティガがツバサの方に視線を向けてきた。

 

「あの・・・貴方はあのウルトラマンティガ・・・さん本人ですよね⁉︎僕、マナカ』

「⁉︎・・・ジャッ‼︎」

 

ツバサは相手がこちらを向いてくれた事に嬉しそうな顔を見せながらティガに駆け出し、話し掛けるがティガの方は先程のカルミラ達のようにツバサに対して戦闘態勢を取る。カラータイマーが点滅しながらも尚、自身を敵とみなして戦おうとするティガにツバサは困惑した。

 

「て、ティガさん・・・?」

 

ツバサが困惑する中、ティガがツバサに向かってジャンプしながらパンチを放ってきた。

 

「うわあっ⁉︎」

 

ツバサは思わずティガから下がって拳を避ける。拳を避けられた事を確認したティガはツバサに休む間もなく駆け出すと裏拳からの膝蹴りを放つ。ツバサは困惑の表情を見せながらそれを避けようとするが膝蹴りだけはかわしきれずに食らってしまい、思わずよろける。

 

「ティガさん、止めてください‼︎どうして僕達が戦わなきゃならないんですか⁉︎」

 

ツバサは両手を組んでティガから放たれる空手チョップを受け止める。そしてティガの手刀を受け止めた。その時、ツバサは視線の先に驚愕する。ツバサの両腕は人間のものではない真っ黒の異形の両腕となっていたのである。驚いたツバサは思わずティガを押し返した。

 

「なっ⁉︎・・・何だこの手は⁉︎」

「デヤッ‼︎」

 

ティガから離れたツバサは驚愕の表情で自身の手を眺める。その時、ティガは再び自身にゼペリオン光線を放つ構えに入った。自身の姿が異形の存在に変わろうとしているのを見て詳しく話が飲み込めないまま困惑するツバサに向けてティガがゼペリオン光線を放つ。自身に向かって真っ直ぐ飛んでくるティガの必殺光線にツバサは思わず叫んだ。

 

「うわああああああああああああああ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

「⁉︎・・・ツバサ、どうしたの⁉︎」

「レイカ?・・・今のは・・・夢・・・?」

 

目が覚めたツバサの視界には自身の教室と銀髪で三つ編みヘアーの眼鏡を掛けたいかにも真面目そうな雰囲気を醸し出す幼馴染が心配そうな顔で自身の顔を覗き込む姿だった。レイカは心配そうな顔でツバサの顔の前に立つ。

 

「どうしたの?教室で寝ちゃうなんてツバサらしくないわよ。」

「いや・・・何でも・・・。」

「もう!無理しちゃ駄目だからね‼︎」

「ああ・・・気を付けるよ。」

 

ツバサは先程までの事が夢だと分かると一息つく。レイカは心配そうな顔で再び訪ねてきた。

 

「本当に?・・・一応今日のGIRLSは休んでもいと思うけど?」

「いいよ。体に特に問題は無いんだから大丈夫だって‼︎」

「そう・・・ならいいけど。」

 

レイカは色々と疑問に思うがひとまずツバサの言葉に安堵を浮かべる。2人とも一緒に椅子から立ち上がると鞄を取ってGIRLSに向かう準備をする。

 

「今日は三千万年前の古代遺跡の発掘の手伝いと警護・・・だっけ?」

「うん、ミツクニ会長やピグモンさんの話だと世界中で似たような遺跡が発見されてるんだって。エタニティコアの手掛かりや闇の巨人との戦いに役に立つものがあるかもしれないから重要な任務だってピグモンさんが言ってたわよ。」

「成る程・・・確かに重要だね。」

「ツバサ?」

「ううん、何でもない。」

 

 

 

 

 

 

 

GIRLSの調査部メンバーであるエレキング、ウインダム、マガコンビに加えてにツバサ、アキト、ユナ、アキ、ミクラス、ゴルザがトモミから知らされた古代遺跡に来ていた。ツバサは目の前に立っている遺跡の塔に目を向ける?

 

「夢で見た光景に似てる・・・。」

「夢?」

「ああ‼︎いや、何でもないよ‼︎」

 

ツバサの独り言にただ1人反応したミクラスの疑問を声を聞いて慌てながら話を逸らす。ツバサは何か話題を変えようと周りを見渡すと発掘された1つの出土品に目が映る。

 

「何だこれ?」

 

ツバサは思わず駆け寄って光を放つランタンに似た発掘品を掴む。その時、隣にサングラスを掛けた1人の研究員が発掘品がしまわれたボックスをテーブルに立てる。その横でツバサも隣の発掘品に目を向けた。その時、後ろからエレキングが厳しい表情で声を掛けてくる。

 

「ちょっとそこ?」

「ご、御免なさい、エレキングさん‼︎」

「貴方じゃないわ、そこの研究員よ。」

 

仕事をサボっていた自分が怒られると思っていたツバサは思わず隣の研究員に目を向ける。

 

「貴方、さっきから怪しいわ。」

「へっ?エレキング先輩、何言ってるんスか?」

「あの・・・あの人に何か怪しいところが?」

 

マガコンビが疑問を浮かべる中、ゴルザもエレキングの隣に立つ。そして視線の先にいる怪しげな研究員な声を掛けた。

 

「バッサーちゃん、ジャッパちゃん、よく見て。この人、発掘品を眺めては戻す、眺めては戻すを繰り返してるよ。」

「ええ、まるでアニメショップでどのグッズを買おうかなと考えながら品定めしてる人みたいにね。」

「明らかに挙動不振なんだよね。IDカードとか身分を証明出来るものを拝見してもいいかな?」

「持ってないんだよな〜。俺、顔パスだから。」

 

その研究員がサングラスを外すとツバサ達はその顔に驚く。その顔は先日、ユナを狙ってやってきたイグニスそのものだった。

 

「イグニス‼︎」

「「ええっ⁉︎」」

 

イグニスは研究員の変装を解いて元のトレジャーハンター風の服装に戻る。エレキング、ゴルザ、マガコンビは初めて接触したイグニスに警戒を見せる。

 

「成る程、貴方がシズマさんを狙った宇宙人ね。」

「お、既に知られてたか。俺はイグニス。宇宙一のトレジャーハンターだ。君は・・・エレキングの怪獣娘ってところかな?」

「生憎だがわたし達もいるわよ。」

「お前、ユナさんを狙ってきたのか⁉︎」

「勿論、お嬢さんの事も諦めちゃいないぜ。だけど、古代遺跡の出土品にゴクジョーのものが多いのも事実だからな。是非とも頂きに来たぜ。」

「この人数を相手に出来るとでも?」

 

エレキング達怪獣娘はイグニスに戦闘態勢を向ける。イグニスは両手を上げて降参するようにジャンプして怪獣娘達の包囲網を脱出する。

 

「トレジャーハンターは諦めが肝心・・・ってなわけでここは引かせてもらうぜ。」

 

イグニスは最後にそう告げるとその場から逃げ出した。マガバッサーを筆頭にその場にいた全員がイグニスの後を追う。

 

「あーっ‼︎逃すか〜‼︎」

「ツバサ、君達も‼︎」

「はい‼︎」

 

ツバサが怪獣娘達と共にイグニスを追跡する中、その様子を崖の上からバイクに乗った男達が監視していた。




次回はGIRLS、イグニス、ブラックスターズ、キル星人の三つ巴ならぬ四つ巴の戦いです。
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