怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~ 作:特撮恐竜
サイボーグ怪獣『恐竜戦車』登場
「それで・・・結局逃げられちゃった訳ですね・・・。」
「御免なさい、ピグモンさん。」
「気にする事ないですよ。皆さんが無事で良かったです。」
GIRLSに戻ったツバサ達は遺跡で起こった事をトモミに報告していた。トモミの言葉でツバサ達は安堵の息をつく。その後ろでミカヅキとベニオ、ガッツ姉妹がマルゥルと一緒に考え込んでいた。
「それにしても・・・そのイグニスって人、今度は何を狙ってきたのかな?」
「確か宇宙一のトレジャーハンターを自称してたんだよな?だとしたらやっぱりお宝目当てじゃねえのか?」
「宇宙一のトレジャーハンターねぇ・・・マルゥル、聞いた事ある?」
「いや・・・聞いた事ねえな。」
ミコの問いに答えたマルゥルの言葉で完全に手詰まりになる。全ての話を理解したトモミは少し考えると再び口を開いた。
「兎に角、先程発掘された出土品はこのGIRLS東京支部で預かり、分析する事にしましょう‼︎ここにあれば狙われる事はない筈です‼︎」
トモミへの報告が終わり、アキトは自身の研究室に向かう。そこにツバサが声を掛けてきた。
「あの、ヒジリ先輩・・・。」
「何だ?」
「先輩って確か・・・超古代の遺跡から発掘された石板を解読したんですよね?」
「ああ、それが何か?」
「教えてもらえませんか?トリガーの事・・・かつて起こった超古代の闇と光の超古代の戦いの事・・・、トリガーの事、もっと知りたいんです。」
「・・・・・・ついて来い。」
ツバサはぶっきらぼうに返したアキトの後ろについていく。そしてアキトの部屋に入ると超古代の戦いの絵が描かれた石板が見える。アキトは石板に目を向けながら三千万年前の戦いについて語り出す。
「この石板は16年前、シズマ財団に所属する考古学者であり俺の先生でもあるトキオカ先生が発掘したものだ。今から三千万年前、今の地球より進んだ文明が存在した。しかし、あの闇の巨人達によって滅ぼされた。その闇の巨人達をユザレがトリガーと共に封印したんだ。」
「その戦い・・・ティガは関わっていなかったんですか?」
「ティガ?」
「先輩、実は夢でトリガーの記憶らしい夢を見たのですが・・・。」
ツバサはさっきまで見ていた夢について話す。アキトはツバサの話を静かに聞いていた。
「成る程な・・・。」
「もしあれが本当にかつてのトリガーの記憶なら闇の巨人達とティガは明らかに敵対していた筈です。その事がどうしてこの石板には?」
「いや、石板にはティガをほめのかす文も記載されていた。トリガーと協力した光が存在したとな。その記憶が本当なら光の正体はティガで間違いないだろう。しかし、お前の話を聞いて気になる事もある。」
「ティガがトリガーにも攻撃を仕掛けてきたこと・・・ですね。」
「ああ、何故ティガがトリガーを攻撃する必要があったのか・・・。」
(あの時、何で僕の手は闇に覆われていたんだ?・・・それにトリガーになる前から度々ユザレが夢に出てきた・・・一体どうして?)
先程の出土品の分析を行うアキトの横でツバサは考え込む。すると視線にGUTSスパークレンスに似た神器に目を向けた。
「あの、ヒジリ先輩、それって何ですか?GUTSスパークレンスに似てますけど。」
「エンシェントスパークレンス。これもトキオカ先生が超古代の遺跡から発掘したものだ。これを元にGUTSスパークレンスを作った。」
「ええっ、本当ですか⁉︎凄いですね‼︎ヒジリ先輩もそのトキオカ先生って人も‼︎」
「感心してないでしっかりしろ。世界中の人達を笑顔にするなんて・・・そんな大層な事、簡単に出来る訳ないだろ・・・。なんでお前がウルトラマンなんだ・・・。」
「世界中の人達を笑顔に・・・ねぇ。いい夢じゃないか。」
呆れながら言葉を溢すアキトの後ろから声が聞こえてくる。2人がそれに気付いて振り向くとそこには何とイグニスが座っていた。
「イグニス⁉︎」
「お前、どうやってここに⁉︎」
「俺は宇宙一のトレジャーハンターだぜ。この建物のセキュリティくらい1発さ。おっ‼︎」
イグニスはアキトの部屋に運ばれた先程の遺跡から発掘された出土品の1つに目を向ける。そしてエンシェントスパークレンスに目を向けるとそれを手に取ってドアに向かう。
「ああっ⁉︎そ、それ‼︎」
「そんじゃあこいつは頂いていくぜ。じゃあな‼︎」
「ヒジリ先輩‼︎」
「分かってる‼︎」
2人はアキトの研究室を後にしてイグニスを追跡する。
「ねえ、ユナちゃん、そのハイパーキーってゴモラのだよね?」
「うん、そうだよ。」
「それってわたしが使うこと出来ないかな?ほら、わたし、ゴモラの怪獣娘だからさ‼︎それを使えばもっと強くなれる気がするのよね‼︎」
「GUTSハイパーキーをゴモたんが?ユナさん、これって・・・。」
「うーん・・・確かにゴモラの怪獣娘のミカヅキちゃんなら使えるかもしれないけど・・・それにはGUTSスパークレンスがいるからなぁ〜・・・。」
「それ以前にわたし達怪獣娘ってハイパーキーを使えるの?まず、そこが疑問なんだけど・・・。」
「分かんない。これを作ったアキトなら何か分かるかも・・・。」
その頃、レイカ達いつものメンバーはとある部屋でこの建物に侵入者が来た事も知らずに雑談を繰り広げていた。そんな中、イグニスが乱入してユナの元にやってくる。レイカ達ならまだしもイグニスの顔を知らないトモミ達は突然現れた侵入者に驚きを隠せない。
「あ、貴方誰ですか⁉︎」
「あー‼︎アンタは‼︎」
「イグニス⁉︎」
「コイツが⁉︎」
「よう‼︎・・・おっ、また会ったな。お嬢さん。」
イグニスがユナに詰め寄ると同時にミカヅキとベニオは怪獣娘に変身してイグニスに向かっていく。それを見たイグニスは掌をかざして念動波を放ち、2人の動きを止める。
「なっ⁉︎体が‼︎」
「動かねぇ‼︎」
イグニスは力を込めて念動波を更に強く放つ。2人の体は吹っ飛び、壁に激突した。その際、イグニスの顔に現れた紋章を見てマルゥルが首を傾げる。
「今の紋章、何処かで見た事があるぞ‼︎」
「ええっ、何処⁉︎何処で見たの⁉︎」
「ちょっと待ってろ‼︎確か・・・えーっと・・・あ〜‼︎思い出せない‼︎」
マルゥルが悩む中、イグニスが再びユナに振り向こうとすると、今度はガッツ星人(ミコ)が飛び蹴りを放つ。イグニスはそれをあっさりと避けるとガッツ星人(ミコ)と睨み合う。
「デヤッ‼︎」
「はあっ‼︎」
ガッツ姉妹が2人同時に蹴りを放つ。しかし、イグニスは大きく飛び上がり2人の蹴りを避けた。それを見た2人は分身してイグニスを取り囲み、逃げ場を無くす。
「成る程・・・その格好に分身能力・・・お前さん達はガッツ星人の怪獣娘だな。」
「流石宇宙を駆けるトレジャーハンターね。その通り‼︎わたし達はいかなる戦いにも負けた事がないガッツ星人だよ‼︎」
「素直に降参した方が身のためよ。」
「成る程・・・なら、これでどうだ‼︎」
イグニスは懐から缶スプレーのようなものを取り出してその場に放り投げる。缶スプレーが地面に落ちた時、大きな閃光が迸り、その場にいた思わず全員が目を覆う。
「うわぁっ⁉︎」
「眩しっ⁉︎」
「しまった⁉︎閃光弾か⁉︎」
イグニスが放った閃光弾の光を1番至近距離で見た2人のガッツ星人は分身もろとも強い光に目を眩ませる。その隙にイグニスは2人の分身の包囲網から脱出した。
「へへん、お嬢さん達と俺じゃ潜り抜けた修羅場が違うのさ。」
「成る程、確かに身のこなしは怪獣娘に匹敵するわね。」
そう言ってイグニスの前に立ちはだかったの騒ぎを聞きつけて駆け付けたハルカだった。ハルカはソウルライザーを操作して怪獣娘『ゴルザ』に変身するとイグニスと睨み合う。
「おおっと!全員、閃光弾で目を眩ましたと思ったんだがな。」
「わたしはこの騒ぎを聞きつけてやってきたから、閃光弾の被害を受けずに済んだの。それよりもわたし達怪獣娘に喧嘩を売るなんていい度胸してるじゃない。」
「フッ。」
イグニスは笑みを浮かべるとゴルザにパンチを放つ。パワータイプのゴルザはそれを受け止めるとイグニスの腕を掴んで捻りあげる。イグニスは苦痛に歪む顔を浮かべると彼女の腹に蹴りを打ち込んだ。ゴルザが腹の衝撃に一瞬苦痛を見せ、力を緩めた隙にイグニスは彼女の腕から脱出していた。
「女性のお腹を蹴るなんて褒められたものじゃないわね。」
「悪いな。こうでもしなければお嬢さんから逃れられそうになかったんでね。」
ゴルザは体勢を整えてイグニスに突撃すると右ストレートを放つ。イグニスはそれを見切ると横に逸れて避ける。そして目の前のゴミ箱に目を向けるとそれを掴んでゴルザの頭に目掛けて投げた。ゴルザはゴミ箱を腕で振り飛ばす。その隙にイグニスの回し蹴りがゴルザに迫った。
ゴルザは思わず腕を組んでイグニスの回し蹴りを受け止める。そして今度はイグニスの足を掴むと数回ほど振り回してジャイアントスイングで投げ飛ばす。
「うおおおおお⁉︎」
イグニスは何とか足を着地させて急ブレーキで足に大きな摩擦熱を感じながら着地する。ゴルザがそのまま頭に意識を集中させて力を集めると額から超音波光線を放つ。イグニスは空中でバク転しながらそれを避ける。今度は接近戦に持ち込もうと突撃したゴルザを見てイグニスは手のひらを彼女に向けて念動波を放つ。ゴルザは馬鹿力でそれに耐えるも体が段々と後ろに後退していく。
「ぐっ⁉︎こんな・・・力があるなんて・・・!」
「へえ、結構やるじゃん。」
「当たり前よ。伊達に大怪獣ファイターやってないわ。」
「成る程ねぇ・・・、ハッ‼︎」
イグニスは更に力を入れて念動波を放つ。ゴルザは遂に耐え切れなくなり後ろに吹っ飛んでいった。壁に激突して立ち上がる彼女の元にピグモン達と合流したツバサ達が駆け寄ってくる。
「ゴルザさん‼︎」
「ゴルザ、大丈夫か⁉︎」
「何とかね・・・結構手強いよ。」
「後は任せて‼︎どりゃああああ‼︎」
ゴモラがイグニスに頭の角を突き立てて突進する。しかし、イグニスはゴモラの突進を見切り、あっさりと避ける。ゴモラは急ブレーキで止まると方向をイグニスに向けて再び突進する。イグニスは隣に置いてあったタイヤ付きの折り畳みテーブルに目を向けるとテーブルを引き寄せてゴモラに向かって転がす。ゴモラは方向を変えてテーブルを避ける。その時、イグニスは彼女に急接近して回し蹴りを放つ。
「うわあっ⁉︎」
「ゴモたん‼︎」
「よくもゴモたんを‼︎今度はあたしが相手だー‼︎」
アギラがゴモラに駆け寄る中、ミクラスがイグニスに拳を放つ。しかし、大怪獣ファイターとしても怪獣娘としてもまだ経験が浅いミクラスの拳と蹴りは軽々とイグニスに見切られ、避けられていく。
「ほら、こっちだぜ、お嬢さん。」
「この!この‼︎」
ミクラスは当たるまで何度も腕を振り上げ、拳を放ち、時には蹴りを放つもいとも簡単に攻撃をかわされていく。そこにガッツ星人(ミコ)が助太刀に入った。ガッツ星人(ミコ)が瞬間移動で2人の間に割り込み、蹴りを放つ。イグニスは腕を組んで思わず受け止めるが、その体は大きく後退していた。
「ガッツ‼︎」
「これであの時の借りは返したよ‼︎・・・さて、さてさてさて‼︎さっきの借り、返させてもらうよ‼︎」
ガッツ星人が拳を放つと同時にイグニスは顔を逸らしてそれを避ける。イグニスが裏拳を放つとガッツ星人(ミコ)もそれを見切ってかわす。そしてお互いによる互角の拳を打ち合いが始まった。2人とも拳を放ち合うもお互い、決定的な一撃が入らずにいる。
イグニスがケリをつけようと蹴りを放つとガッツ星人(ミコ)は分身して蹴りを避ける。ガッツ星人(ミコ)はこのまま更に分身して物量で決着をつけようとした時、突然天井が壊れて何かが着地してきた。それはイグニスを兄貴と慕うゴーロン星人のサリーだった。
「な、何⁉︎何か落ちてきた⁉︎」
「あ、あれは・・・確か・・・ゴーロン星人‼︎」
「兄貴〜‼︎待たせたでガンス〜‼︎」
「サリー⁉︎お前、何で⁉︎屋上で待ってろって言っただろ‼︎」
「だって、兄貴、すぐに戻るって言ったのに帰って来ないんでガンスよ〜‼︎もしかしたら怪獣娘達に捕まっちゃったんじゃないかって心配で・・・だからオイラ来ちゃったでガンス‼︎」
「ったく、余計な心配しやがって・・・。ま、少しは助かったけどよ・・・ゴモラとか怪力の怪獣娘の方を頼めるか?」
「‼︎・・・勿論でガンス‼︎」
サリーと合流したイグニスは複雑そうな顔を見せるもすぐに切り替えて怪獣娘達と向き合う。イグニスから頼りにされたサリーが嬉しそうに指を鳴らす視線の先には増えた敵に警戒を見せる彼女達の姿があった。
「仲間がいたとは思いませんでしたね・・・。」
「ええ、前は1人で来ましたからね。しかもよりにもよってゴーロン星人とは・・・。」
「心配すんな。ゴーロン星人の方は俺がやる。」
「わたしとゴルザちゃんもいくよ。」
レッドキングに続いてゴモラ、ゴルザの2人が並び立つとサリーに目を向ける。最初にレッドキングがサリーに先制を仕掛けるべく拳を向ける。
「オラァァ‼︎」
サリーはジャンプして避けるとレッドキングの背中にそのまま蹴りを放つ。レッドキングが蹴りを受けてうつ伏せになって倒れると今度はゴモラが尻尾を振り回してきた。サリーはゴモラの尻尾の動きを読んで受け止めると彼女をジャイアントスイングで投げ飛ばした。
「うわああああああああ⁉︎」
「ゴモラ‼︎コイツ、強い‼︎」
「だったら・・・食らえ、超音波光線‼︎」
額に力を溜めたゴルザの超音波光線がサリーに襲い掛かる。サリーは腕を組んで超音波光線を受け止めるがその体は後退していく。その隙にレッドキングが右ストレートを放ち、サリーの体は吹っ飛んだ。
「ウキイイイイ⁉︎」
「さっきのお返しだ‼︎」
サリーは両足を地面についてブレーキをつけながら地面に着地する。サリーは着地して早々、力に長けた怪獣娘に突撃していく。
その横でイグニスはガッツ姉妹と再び激突を繰り広げていた。イグニスは懐から銃を取り出してガッツ姉妹を銃撃する。2人はイグニスの銃から放たれた弾を蹴りと手刀で弾き返していた。
「こりゃあ、銃を向かなそうだな。」
イグニスは銃を懐にしまうと再び接近戦に挑む。イグニスとガッツ星人(ミコ)の蹴りがぶつかり合った。2人はお互い互角だと悟ると再び距離を取る。先にイグニスが掌をかざして念動波を放ち、ガッツ星人(ミコ)を吹っ飛ばした。
「きゃあっ⁉︎」
「俺の勝ち・・・だな。」
「わたしの事、忘れてない?」
後ろから聞こえてきた声にイグニスが振り向くと黒い髪のガッツ星人(マコ)が既に待ち構えていた。彼女は蹴りでイグニスの腕を弾く。そしてイグニスが手放したエンシェントスパークレンスが宙に浮かび上がる。ジャンプ力の高いアギラが先に反応して飛び上がると無事にエンシェントスパークレンスを掴み取った。
「アギ、ナイス‼︎」
「ガッツ、これは無事だよ‼︎」
「さて・・・降参した方が身のためよ。あのゴーロン星人と一緒にね。」
「ちょっと待った‼︎」
ガッツ姉妹とアギラがイグニスを囲む中、新たな声が聞こえてきた。その場にいた全員がその方を振り向くとそこには4人の怪獣娘がいた。レッドキングとアギラが驚き、彼女達を始めて見るツバサとレイカの前で彼女達は名乗りを上げる。
「お、お前ら‼︎」
「ブラックスターズ‼︎」
「ええっ⁉︎」
「この人達が⁉︎」
「銀色のレイダー、シルバーブルーメ‼︎」
「赤きスナイパー、ノーバ‼︎」
「漆黒のリーダー、ブラック指令‼︎」
「4人目のニューカマー、ペガッサ‼︎」
「4人‼︎」
「揃って‼︎」
「地球の支配者‼︎」
「(仮)‼︎」
「「「「我ら、ブラックスターズ‼︎」」」」
「アナタ達、今度は何をしに来たのデスカ⁉︎」
「決まってる‼︎お前達GIRLSが持っている超古代の遺産を頂きに来た‼︎」
その場にいた全員がここに運ばれた出土品を狙う新たな勢力を前にして警戒を示している。サリーはイグニスに駆け寄って耳元で囁いた。
「あ、兄貴・・・どうするでガンス?あの怪獣娘達、GIRLSとは敵対関係みたいでガンスが・・・。」
「なーに、今がチャンスだ。どさくさに紛れて奴らがやり合っているうちに頂いちまえばいい。」
「な、成る程‼︎流石兄貴でガンス‼︎」
「よし、行くぞサリー。」
イグニスがサリーを連れて隠れようとした時、突然、窓ガラスを破ってバイクが3台突っ込んできた。その場にいた全員が再びその方向を見るとそこにはバイクに跨りヘルメットを被った3人の男達がいた。
「バイクで窓を破ってやってくるなんて・・・貴方達何者ですか⁉︎」
「我々はキル星人。このGIRLSに運び込まれた超古代の遺産を我々に渡せ。」
「キル星人⁉︎確か・・・過去にも地球を襲ったあの・・・!」
「お前らの目的はエタニティコアか‼︎」
「如何にも!我々はエタニティコアを手にして軍事力を更に発展させるのだ‼︎」
「エタニティコアの力は貴様らには勿体ない。もっとその力を有効的に使うためにも我々が手にする。」
「勝手な事言いやがって‼︎そんな事させるかよ‼︎」
マガバッサーがキル星人達に突撃する。その時、割れた窓ガラスからキル星人が乗ったバイクが2台入ってくる。
「うわわっ⁉︎」
マガバッサーは急停止してバイクの直撃から逃れる。キル星人達は光線銃を手に持つとバイクを跳ばしながらマガバッサーを銃撃する。彼女目掛けて飛んでいく光線をマガジャッパが手からの泡で防ぐ。
「バサちゃん、大丈夫⁉︎」
「サンキュー、ジャッパ!助かったぜ‼︎」
「2人とも気を付けて‼︎まだ来るよ‼︎」
ミクラスの言葉で2人が正面を向くと2人のキル星人がバイクでこちらに突進してきた。マガジャッパは咄嗟にマガバッサーの足に掴まるとマガバッサーは空を飛んでバイクから逃れる。2人のキル星人は銃で2人を狙い撃つも空を飛んでいるマガバッサーには当たらない。2人が悔しそうにする中、後ろからミクラスが突撃してくる。
「あたしの事も忘れるなー‼︎」
ミクラスが放った拳で2人のキル星人はバイクごと吹っ飛ばされた。バイクが爆発し、キル星人が吹っ飛ぶ。
その頃、1人のキル星人がバイクから降りて光線銃を発砲する。ツバサ、ウインダム、ユナ、アキトの4人は曲がり角に隠れる。ツバサ達はGUTSスパークレンスを発砲し、キル星人とビームが飛び交う銃撃戦を繰り広げる。
「このままじゃ決着がつかない‼︎」
「どうしましょう・・・。」
その時、銃を構えたキル星人が吹っ飛ばされた。ツバサ達が目を向けるとイグニスが掌をかざしていた。念動波でキル星人を吹っ飛ばしたイグニスの後ろから電流が走る警棒のような武器を構えたキル星人が突撃してくる。イグニスはそれを避けるとキル星人の脇腹に蹴りを撃ち込む。キル星人はそれに怯むも警棒をイグニスの頭に振りかざす。イグニスは警棒の動きを読んで拳でキル星人の男を吹っ飛ばした。
「ったく、キル星の軍人は本当手段を選ばないな・・・お宝探しはスマートに・・・だろ。」
「貴様・・・その紋章は・・・。」
後ろではサリーとノーバが激突していた。ノーバの鎌を受け止めるとサリーは持ち前の怪力でノーバを投げ飛ばす。その時、後ろから剣を構えてキル星人が突進してきた。サリーは高くジャンプしてロッカーに着地するとそこから次々とロッカーに飛び移っていく。銃に切り替えてサリーを狙い撃つもすばしっこく動くサリーに銃撃は当たらなかった。苛立つキル星人にゴモラの尻尾とレッドキングの拳が直撃する。
「どりゃああああああ‼︎」
「おらぁっ‼︎」
キル星人が吹っ飛ばされた先ではブラック指令とペガッサ星人とシルバーブルーメが混戦の中、お互い抱き合って震えていた。
「とんでもない事になってきたな・・・。」
「ぶ、ブラックさん・・・もう帰りましょうよぉ・・・。」
「何言ってる!ああ言った手前、何か持ち帰らんとカッコつかん‼︎意地でも超古代の遺産を手に入れてやるぞ‼︎」
「流石ブラックちゃん!無謀な戦いに身を突っ込んでいくねぇ‼︎」
「貴様ら、何をしている‼︎」
「「「ひいいいいい‼︎」」」
5人のキル星人がブラック指令達を囲んで向かって銃を構える。ブラック指令とシルバーブルーメが険しい表情でせめてペガッサ星人だけでも守ろうと抱き寄せる。その時、イグニスがキル星人達の前に立ちはだかり、念動波を放って2人を吹っ飛ばした。残る3人も目の前に現れたイグニスに銃を向けるとサリーが1人にドロップキックをお見舞いし、ドミノ倒しのように彼らの体は倒れていく。
「ったく、丸腰のお嬢さんに大人気ないぜ。」
「全くでガンスね。」
「お、お前達・・・。」
「あ、ありがとうございます‼︎おかげで助かりました‼︎」
「ありがと、2人とも‼︎」
「気にすんな。俺達は俺達の敵を倒しただけだ。」
「そうでガンス。オイラと兄貴は気に入らない奴らを倒しただけでガンスよ。」
イグニスはブラック指令達に背を向けると懐から先程遺跡で発掘されたランタンを取り出す。キル星人と銃撃戦をしていたツバサはそれを見ると驚いていた。
「あああ‼︎それってあの時、遺跡で見つかった・・・‼︎」
「何やら珍しそうだったんでな。今日はこいつを頂きって事で‼︎」
「バイバーイでガンス‼︎」
イグニスとサリーは窓から脱出していく。キル星人の1人がイグニスを指差しながら仲間に口を出した。
「隊長‼︎今、奴が持っていった出土品から高エネルギー反応が‼︎」
「何?まさか・・・エタニティコアの手掛かりか?・・・すぐさま奴らを追うぞ‼︎」
キル星人達はバイクに再び跨り、GIRLSから脱出していく。ピグモンはその姿を見てすぐさまその場にいた皆に指示を出す。
「皆さん、出土品を持っていったイグニスさんとそれを追いかけたキル星人を追って下さい‼︎このままでは民間人に危害が及びかねません‼︎何としてでもこの混戦を止めないと‼︎」
『了解‼︎』
その頃、イグニスとサリーはGIRLS本部から離れた公園で一息ついていた。イグニスは懐から先程盗んだランタン型の出土品を取り出す。
「何とか逃げきれたでガンスね、兄貴。」
「ああ・・・さーてと、邪魔者もいなくなったところでゴクジョーな品を拝見しますか。」
「そこまでだ‼︎」
2人が声のした方を向くとキル星人が銃を構えて2人を取り囲んでいた。2人はキル星人を睨む。
「しつこいなぁ、キル星の軍人方・・・しつこいのは嫌われるぜ。」
「先程の紋章・・・驚いた。まさかリシュリア星人だったとは・・・。」
「お前ら、GIRLSの方はいいのかよ?」
「構わん。我々の狙いはエタニティコア。そこに辿り着く手掛かりを得られればいいのだからな。
「それとオイラ達に何の関係があるでガンス?」
「貴様らの持っているそれから高エネルギー反応が出ている。エタニティコアも強大な力を持っていると聞くからな。もしかしたら超古代文明がエタニティを真似て作ったのかもしれん。もしそうだとすればエタニティコアに繋がる道かもしれんのだ。さ、そいつを渡せ。」
「嫌だと言ったら?」
イグニスの答えを聞くとキル星人は操作パネルのようなホログラムを写し出す。
「我々はエタニティコアを手に入れて軍事力を更に拡大させるのだ‼︎貴様らのような泥棒如きに渡すものか‼︎」
そしてパネルを操作するとキル星人達は何処かへ消えていった。その時、四足歩行の恐竜が戦車の上に乗ったサイボーグ怪獣『恐竜戦車』が現れた。キル星人は恐竜戦車の戦車に乗り込むとイグニス達に向けて行進させる。
「マジかよ、おい・・・。」
「貴様ら、2人とも踏み潰してくれる‼︎リシュリア星人は本日で絶滅だぁぁ‼︎」
「グアアアアアアアア‼︎」
恐竜戦車はキル星人の操縦で吠えるとイグニス達に向かって走り出した。
今回、恐竜戦車を出したのはとあるティガ怪獣と共通する点があるのでそのオマージュとして出しました。さて、そのティガ怪獣とは何でしょうか?