怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~ 作:特撮恐竜
それにしても・・・キングゴルドラスとキングシルバゴン・・・超ウルトラ8兄弟に登場した怪獣達の中で余りにも出番が無さすぎますが・・・本当に一体何処にいってしまったのやら・・・。
ウインダムがダーゴンにボコボコにされている頃、マガコンビはキングゴルドラスに踏み潰された円盤の調査をしていた。2人は瓦礫となった円盤を前に漠然としている。
「これ、何がどうなってこうなったの・・・?」
「この円盤を見つけた大学生グループの証言によると中に入った時に何かのパネルを弄ったら怪獣が出てきたんだって・・・。」
「・・・マジで・・・、その怪獣は・・・一体何処に行ったの?」
「彼らの証言によると必死に逃げ回っていたから現地に戻った時にはいなかったって。」
「ヤベえじゃん・・・怪獣が解き放たれたって事でしょ。すぐに探さないと。」
「うん、もう既にGIRLSには報告したからすぐさま警戒態勢が出されると思うよ。」
「んじゃあ、わたし達は待つしかないのかよ・・・歯痒いぜ・・・。」
「まぁまぁ、調査はこれまでだし・・・一緒に帰ろうよ。」
「そうだな〜。帰りにゲーセンでも行くか‼︎」
ヨウの言葉にユカが頷くと2人はそのまま歩き出す。そんな中、2人を木の上から見る影があった。それは闇の巨人の1人のヒュドラムであった。
『成る程、あの2人が世界を闇に染め、星を滅ぼす魔王獣の魂を継ぐ者ですか・・・光を継ぐものとは真逆の存在ですね。まぁ、それを言ったら殆どの怪獣娘に当てはまりますが・・・。さて、こちらも楽しませて頂きましょうか・・・。』
ヒュドラムは2人を確認するとそのまま彼女達の後ろについてくる。そして2人がGIRLSの調査隊と合流したのをきっかけに左腕に備えた剣を展開し、斬撃波を放つ。それを察知した2人は怪獣娘に変身して戦えない人達を水流と竜巻で守った。
「⁉︎危ない‼︎」
「「ソウルライド、マガバッサー(マガジャッパ)‼︎」」
2人が斬撃波が飛んできた頭上方向を見るとヒュドラムが既にダガーヒュドラムを構えていた。2人はここに現れた闇の巨人の1人に驚く。
「お前は・・・確か‼︎」
「闇の巨人の1人・・・ヒュドラム‼︎」
『おやおや、ご存知でしたか・・・では改めまして、私、ヒュドラムと申します。以後、お見知りおきを。』
「お前、何でこの人達を狙ったんだよ⁉︎」
『簡単な事です。力の無い者を狙えば貴方達は本気を出さざるを得ないでしょう?そのためにもそちらの方々には犠牲になってもらおうと思いまして。』
「てめえ、ふざけんな‼︎」
「待って、バサちゃん‼︎相手の挑発に乗っちゃ駄目‼︎」
マガバッサーは怒りを露わにしてヒュドラムに突撃する。ヒュドラムはダガーヒュドラムからの斬撃波をマガバッサーに放った。マガバッサーは飛び上がりながらその斬撃波を避けて羽を手裏剣のような刃にして放つ。しかし、ヒュドラムは目に見えぬ速さで飛び上がり、彼女の羽手裏剣をかわした。
『おっと、何処を狙っているのですか?』
「‼︎だったらこれだ‼︎」
マガバッサーは翼を羽ばたかせ強風を起こしてヒュドラムを吹き飛ばそうとする。しかし、ヒュドラムは彼女の起こした強風に耐えながらダガーヒュドラムで風を切り裂いた。
「嘘だろ・・・これも駄目かよ⁉︎」
『フハハハハハハハハ‼︎その程度では私にとってそよ風に過ぎませんよ。』
ヒュドラムはダガーヒュドラムから斬撃波を放つ。しかし、マガジャッパがマガバッサーの前に立つと彼女が腕から放った泡が斬撃波を包み込んだ。
「バサちゃん、大丈夫⁉︎」
「サンキュー、ジャッパ‼︎助かったぜ。」
『おやおや・・・奇妙な技を使うものですね。』
「今度はわたしが相手です‼︎」
マガジャッパは腕から高圧水流を放つ。ヒュドラムはダガーヒュドラムを構えて高圧水流を受け止めた。体が多少後ろに後退するもヒュドラムは耐え、水流を切り裂く。
今度はマガバッサーが翼を羽ばたかせ竜巻を起こしてヒュドラムに差し向けた。しかし、ヒュドラムは竜巻を見るとダガーヒュドラムに闇のエネルギーを集めて、竜巻を切り裂く。闇の力が加算され、強力になった竜巻はマガコンビに返され、彼女達の体が宙を舞った。
「うわああああああああああああああ⁉︎」
「きゃあああああああああああああああ⁉︎」
ヒュドラムの闇の力で増大された竜巻は作ったヨウ自身も抜け出せずに彼女達は大きく壁に激突して地面に叩き落とされた。ヒュドラムはダガーヒュドラムの刀身を撫で、2人を嘲笑いながら近づいていく。
『全然弱いですねぇ・・・その程度ですか?貴方達は世界を滅ぼす力を秘めた魔王獣の力を継ぐと聞いたのですが・・・。』
「ぐっ・・・‼︎」
「畜生‼︎舐めやがって‼︎」
マガバッサーは力を振り絞り、立ち上がると空に飛び上がりヒュドラムに突っ込んでいく。しかし、ヒュドラムは自身に突撃してきたマガバッサーを軽くかわし、すれ違いざまにその背中を切り裂いた。
「ううっ⁉︎」
「バサちゃん‼︎」
『フハハハハハハハハ‼︎呆気ないですねぇ‼︎その程度の実力でよく私に歯向かおうと思ったものです・・・。おや?』
ヒュドラムはダガーヒュドラムを構えながらマガバッサーにとどめを刺そうと近づいていく。しかし、ヒュドラムは自身に迫る何かに気付くとその場から飛び上がった。ヒュドラムが飛び上がった時、上から火炎と音波か飛んできて、先程立っていた地点に着弾する。マガコンビがその方向を見るとビルの上ににはザンドリアスとノイズラーが立っていた。
「マガバッサー‼︎マガジャッパ‼︎」
「お前ら無事か⁉︎」
「ザンドリアス‼︎ノイズラー‼︎」
「わたしは大丈夫‼︎でも、バサちゃんが‼︎」
「心配すんな、獣殻が斬られただけだ。大した事ねえよ。」
『新たな怪獣娘ですか・・・おや、よく見ればお子様ですね。貴方達のようなお子様コンビが私に勝てるとでも?』
「な、何ですってぇぇぇ‼︎」
「子供扱いして馬鹿にしやがって‼︎これでも食らえ‼︎」
ノイズラーはギターを構えてヒュドラムに音波を放つ。ヒュドラムはすぐにその場から離れてノイズラーの後ろに回り込むとダガーヒュドラムで斬りつけようとする。ノイズラーは後ろから聞こえた僅かな音でヒュドラムが回り込んだ事を察知すると紙一重で刃から逃れた。
「危ねえ、掠った‼︎」
『おや、私の剣をかわすとは・・・。』
「生憎だったな、アタシは耳が良くて僅かな音でも聞き取れちまうんだよ‼︎」
ノイズラーは後ろに回り込んだヒュドラムを相手に回し蹴りを放つ。ヒュドラムは後ろにジャンプして避けると斬撃波を放った。ノイズラーも飛び上がって斬撃波を避けるとヒュドラムに飛び蹴りを入れる。しかし、ヒュドラムはすぐさまその場から離れてしまい、ノイズラーの足は空中を蹴る。
「クソッ‼︎速すぎて捉えられねぇ‼︎」
「だったらあたしが‼︎食らえ‼︎」
今度はザンドリアスが口から炎を吐いた。炎は真っ直ぐヒュドラムに向かっていくがヒュドラムはダガーヒュドラムで炎を切り裂いた。自身の攻撃が簡単に防がれたザンドリアスは後退りするも勇気を振り絞って再び炎を吐く。炎は今度はヒュドラムの体に直撃するが炎を受けた本人は何のダメージを負った様子もなかった。
『全然痛くありませんねぇ・・・少し熱いと感じた程度ですよ。』
「こ・・・これ・・・マジでヤバいんじゃない・・・。」
「ヤバいなんてもんじゃねえよ・・・こいつは・・・アタシ達に・・・勝てる相手じゃねえって・・・。」
ヒュドラムが剣を構えながらジリジリとザンドリアスに迫ってくる。彼女に合流したノイズラーも自身の攻撃がかく如く無効化されてしまい、2人ともヒュドラムの強さに後退りしてしまう。そんな時、上から声が聞こえてきた。
「おいたはそこまでだよ‼︎」
ヒュドラムと怪獣娘達が声のした方を向くとそこにはガッツ姉妹が立っていた。ガッツ星人(ミコ)はヒュドラムを指差すと高らかに宣言する。
「バッサー、ジャッパ、ザンドリアス、ノイズラー、待たせたね‼︎」
『ガッツさん‼︎』
「貴方が闇の巨人の1人、ヒュドラムね‼︎さてさてさてさて‼︎来ました‼︎わたしが‼︎ガッツ星人が‼︎貴方を倒しに‼︎」
『また新たな怪獣娘ですか・・・。随分と自信があるようですねぇ・・・しかし、勢いだけでは私に勝つ事は出来ませんよ。』
「それはどうかしら?わたし達は如何なる戦いに負けた事のない無敵のガッツ星人・・・闇の巨人にだって負けないわ‼︎」
『ほう・・・言ってくれますねぇ・・・。』
ヒュドラムは着地してきたガッツ姉妹と睨み合う。ガッツ星人(ミコ)は後ろの4人の後輩を労った。
「4人ともよく頑張ったわね・・・後はわたしとマコに任せて‼︎」
「ガッツさん・・・でも・・・。」
「わたし達なら大丈夫よ‼︎アンタ達は休んでなさい‼︎」
「先輩としてここまで頑張った後輩を放っておく訳にはいかないでしょ‼︎ここはわたし達に任せて・・・ね。」
「・・・分かりました‼︎けど、そいつ、本当に強いですから気を付けて下さいね‼︎」
「分かってる‼︎行くよ、マコ‼︎」
「ええ‼︎」
ガッツ姉妹はノイズラーの言葉に頷くとヒュドラムを睨む。ヒュドラムはダガーヒュドラムの刃を撫でるとガッツ姉妹も足を踏み締める。そして両者は同時に突撃した。
その頃、ゴモラとレッドキングはダーゴンと激闘を繰り広げていた。レッドキングの拳とゴモラの尻尾がダーゴンの拳とぶつかり合い、お互い火花が散る肉弾戦が展開される。レッドキングとゴモラは同時に拳と尻尾による打撃を仕掛けるもダーゴンは足を踏ん張り、2人の攻撃を両手で受け止めた。
「ちっ、俺達2人の同時攻撃でさえ受け止められちまうか‼︎」
「闇の巨人の中で1番パワーに長けてるだけの事はあるね・・・!」
『言った筈だ‼︎我も全力で相手になると‼︎』
ダーゴンはそのままゴモラとレッドキングを投げ飛ばした。レッドキングはビルの壁を足で蹴って、ゴモラは空中で一回転し両者共に地面に着地する。それと同時にツバサとユナ、ハルカが騒ぎを聞き付けたGIRLSからの応援としてその場に駆け付ける。
「ミカヅキちゃん‼︎ベニオさん‼︎」
「大丈夫ですか⁉︎」
「ユナちゃんにツバちゃん‼︎それにゴルザちゃんも‼︎」
「話はピグモンさんから聞きました‼︎僕達も加勢します‼︎」
「わたしも戦うわ‼︎ソウルライド、『ゴルザ』‼︎」
ハルカはソウルライザーを操作して怪獣娘『ゴルザ』に変身し、ダーゴンに向かって構える。その一方でダーゴンの方は新たな怪獣娘である彼女を見て再び拳を握りしめて構えた。
『新たな怪獣娘か・・・。』
ゴルザから目を離すとゴモラ、レッドキングにも視線を向け、敵の数を確認する。そしてツバサとユナに目を向けるとダーゴンはツバサを見て驚く。
『ユザレも来たのか・・・なっ⁉︎』
「?・・・ユザレ?」
「ユナの事か?一体どういう・・・。」
「貴方もヒュドラムと同じ事を・・・私はユザレじゃない‼︎」
「誰かと勘違いしてん・・・どうしたの?ツバサを見て驚いているようみたいだけど・・・。」
『お、お前・・・何故ここに⁉︎』
「へ?」
ダーゴンの言葉にツバサは思わず困惑する。しかし、そんな空気を破るようにレッドキングがダーゴンに拳を向けた。
「オラァァ‼︎ボサッとしている暇は無いぜ‼︎」
『⁉︎・・・むうっ‼︎』
ダーゴンがレッドキングの拳に気付き、その拳を受け止める。その隙にゴルザが拳を放ってきた。ゴルザの拳はダーゴンに直撃し、ダーゴンの体が僅かに揺れる。その隙にゴモラが尻尾をダーゴンに叩きつけた。ダーゴンが僅かに怯んだ隙にゴルザが額にエネルギーを集め、超音波光線を叩き込む。ダーゴンは超音波光線に気付くと腕を組んで光線を受け止めたがその体は後ろに後退していく。ダーゴンのガードが完全に無くなった瞬間、レッドキングの拳とゴモラの尻尾がダーゴンを吹っ飛ばした。
『ぬおおおおっ⁉︎』
ダーゴンは何とか足を踏み締めて着地する。そして並び立つ3人の力に長けた怪獣娘を見て自身もエネルギーを集める。そして全力で拳を地面に叩き込み、これまでとは比べ物にならないファイアビートクラッシャーをお見舞いした。地面を走る衝撃波がレッドキング達を襲う。それは彼女達に着弾すると大爆発を起こした。
その頃、ヒュドラムはガッツ星人(ミコ)と激突していた。彼女は何度も拳を放つがヒュドラムはそれを軽く受け流して連続して剣で彼女を突く。ガッツ星人(ミコ)も連続する剣による突きを避けて距離を取ると手からビームを放つ。ヒュドラムはそれを切り裂き、すぐさまガッツ星人(ミコ)の後ろに回り込む。そして背中から彼女を斬りつけようとした時、ガッツ星人(マコ)が瞬間移動でヒュドラムの前に割り込み、蹴りを放つ。ヒュドラムは間一髪で避けると忌々しそうにガッツ星人(マコ)から目を向ける。
「ありがとう、マコ。助かったよ。」
「気を付けなさい。」
『私の動きを読むとは・・・これはどうやら少し慎重にした方がいいかもしれませんねぇ・・・。』
ヒュドラムは剣を撫でるとすぐさまガッツ姉妹の目に見えぬ速さで彼女達の横に回り込んだ。2人はすぐさま反応するとお互い離れる。ヒュドラムはその事を確認するとまずは髪が青いガッツ星人の方に向かっていく。ヒュドラムがその速さで彼女の前に立ち、ダガーヒュドラムで斬りつけようとした時、彼女は分身して2人に分かれた。
『⁉︎・・・成る程、分身能力ですか・・・。』
ヒュドラムはすぐさま彼女達の能力を見抜くと目に見えない速さでガッツ星人(ミコ)に近づく。すると彼女は寸前で瞬間移動でヒュドラムの後ろに回り込んだ。ヒュドラムは後ろから感じた気配を感じた振り向き、剣で斬り付ける。ガッツ星人(ミコ)はすぐさまその腕を受け止めた。
『瞬間移動まで使えるのですね・・・。成る程、私を相手にあんな態度が取れる訳です。』
「言った筈だよ。わたしは如何なる戦いにも負けた事がない無敵のガッツ星人だって‼︎」
『では、本日を貴方の最初で最後の敗北日にしてあげましょう。』
2人はお互い離れる。今度はガッツ星人(ミコ)が拳に力を集めてヒュドラムに放った。ヒュドラムはそれを避けてガッツ星人(ミコ)の横に回り込む。そして再び斬り付けると彼女は瞬間移動で再び後ろに回り込み、再びヒュドラムのスピードとガッツ星人(ミコ)の分身と瞬間移動を駆使したぶつかり合いが始まった。
高速で動くヒュドラムの攻撃にガッツ星人(ミコ)は瞬間移動を利用して避けながら分身してヒュドラムに近づいて攻撃を仕掛けるもすぐさま彼女の気配を察知され、避けられる。そんな状態が何度も続くが両者共に決定的な一撃を与えられず決着が付かない。そしてそれが数十秒間、続くとお互い地面に着地すると睨み合う。そこにもう1人のガッツ星人が飛び蹴りを仕掛けた。
「でやああっ‼︎」
『⁉︎・・・おっと危ない・・・そういえば貴方もいる事を忘れてましたよ・・・。』
「闇の巨人も大した事ないのね。わたしの事を忘れるなんて。」
『少し言葉には気を付けた方がよろしいですよ。貴方の首を獲る事など私にとっては造作もないのですから。」
「だったらやってみなさいよ。」
ガッツ星人(マコ)は今度は膝蹴りを放つ。ヒュドラムはそれを受け止めると彼女を弾き飛ばす。ガッツ星人(マコ)は空中で回転しながら着地すると前を向いてヒュドラムがその場から離れた事を確認する。ヒュドラムが斬撃波を放つとガッツ星人(マコ)は分身してヒュドラムの攻撃をかわす。ヒュドラムは刀身を撫で接近戦に持ち込むがガッツ星人(マコ)は分身で奴の斬撃から逃れる。
『全く・・・ちょこまかちょこまかと・・・落ち着きがありませんねぇ・・・‼︎』
ヒュドラムは若干苛立ちながらガッツ星人(マコ)に接近して斬りつけようとする。彼女は再び瞬間移動でそれを避け、こちらに方向を変えようとするヒュドラムに分身で近付いた。そのままヒュドラムの至近距離に入ったガッツ星人(マコ)は力を込めて拳を撃ち込もうとするが彼女の気配を察知したヒュドラムはすぐさまその場から離れる。その結果、彼女の拳は地面に減り込んだ。
『フハハハハハハハ‼︎残念でしたねぇ・・・あと少しだったのに・・・フハハハハハハハ‼︎』
「ぐっ‼︎・・・腕が・・・抜けない‼︎」
ガッツ星人(マコ)は地面に減り込んだ拳を抜こうと必死になる。ヒュドラムはそんな彼女に余裕で近付くが横からガッツ星人(ミコ)が飛び蹴りを放つ。彼女の気配を感じたヒュドラムは寸前で避けるが彼女の蹴りは速さに優れた闇の巨人の1人に僅かに掠る。ガッツ星人(ミコ)はガッツ星人(マコ)に駆け付けた。
「大丈夫⁉︎」
「平気よ。これぐらい・・・何とも・・・ないわ‼︎」
「無理しちゃ駄目だよ‼︎ほら、わたしも手伝うから‼︎」
ガッツ星人(ミコ)がガッツ星人(マコ)の地面に減り込んだ拳を引き抜く作業に手を貸そうとした時、大爆発が起こる。そして爆風と煙に紛れてレッドキング達が吹っ飛ばされてきた。
『うわああああああああああ⁉︎』
レッドキング達は体が黒こげになりながら地面に倒れる。そこにユナが駆け付けてきた。
「ゴモ⁉︎レッドに・・・ゴルザ⁉︎」
「ミカヅキちゃん‼︎ベニオさん‼︎ハルカさん‼︎」
「大丈夫ですか⁉︎」
「あ・・・ああ・・・まぁ、何とかな・・・。アレ?ツバサは?」
「本部に応援を要請しています‼︎」
『おや、貴方の仕業でしたか・・・ダーゴン。』
『ヒュドラム、お前も来ていたのか‼︎』
『私も色々遊びたくなりましてねぇ・・・。そちらも怪獣娘と?』
『ああ、中々やる奴らだ。お前の言う通り、油断ならない存在だぞ。』
「アレは・・・ヒュドラム⁉︎」
「それにダーゴンまで・・・闇の巨人が・・・2人か・・・。」
ダーゴンがヒュドラムと並び立つとさっきまでヒュドラムとガッツ姉妹の戦いを見て休んでいたマガコンビと中学生コンビ含めた怪獣娘達も立ち上がりながら並び立ち、闇の巨人達を睨む。しかし、ダーゴンの渾身の必殺技を受けた3人の中で1番ダメージを受けていたゴモラはすぐに崩れ落ちてしまった。
「ゴモラ⁉︎」
「御免・・・先にダーゴンと戦っていたせいで・・・結構・・・来てたっぽい・・・。」
「マズい‼︎2人揃って来られたら・・・‼︎」
『ほう、そちらにも怪獣娘が・・・。』
『ええ・・・中々骨がありますよ・・・貴方も戦いたくなる存在だと思います。』
『成る程・・・。』
「師匠、どうしましょう⁉︎」
「ぐっ・・・。」
「ユナちゃん‼︎これ貸して貰うよ‼︎」
「えっ⁉︎・・・待ってミカヅキちゃん‼︎」
ゴモラはユナからGUTSスパークレンスとゴモラのGUTSハイパーキーを奪い取る。そしてゴモラのハイパーキーをGUTSスパークレンスに装填した。するとGUTSスパークレンスが展開される。すぐさまゴモラはGUTSスパークレンスのトリガーを弾いた。
〈BOOT UP! SHOCK WAVE‼︎〉
「うおおおおおおおおおおおおお‼︎」
「凄い力・・・‼︎」
ゴモラはGUTSスパークレンスから自身に力が注がれているような感覚を感じる。実際に力が集まっているのかゴモラから溢れるオーラが溢れ出ていた。そして力を頭の角に集めるとゴモラはこれまで放った事のない最大の威力を誇る超震動波を放つ。それはこちらに向かって突撃してきたダーゴンとヒュドラムに直撃し、大爆発を起こした。
『ぬおおおおおおお‼︎』
『ぐあああああああ‼︎』
「凄え威力だ・・・‼︎」
「や、やった‼︎」
「闇の巨人にダメージを与えたぞ‼︎」
ゴモラが放った最大の超震動波を受けて闇の巨人2人が大きく吹っ飛んだ。ダメージを受けた体で起き上がったヒュドラムは怒りを露わにして突撃しようとする。
『テメエ‼︎よくもやってくれたなぁ‼︎人間の小娘が怪獣の力を手にした分際で調子乗ってんじゃねえ‼︎テメエら全員皆殺しにしてやらぁ‼︎』
「ゴアアアアアアア‼︎」
その時、大きな咆哮が聞こえてきた。その場にいた全員が咆哮が聞こえた方向を見ると歪んだ空間からキル星人の円盤から解放されたキングゴルドラスが出現した。キングゴルドラスは街に出てくるなり、角から放つ電撃『ゴルドニック・サンダー』を放って周辺を破壊し出した。突然現れた怪獣に闇の巨人も怪獣娘も驚きを隠さないでいるがキングゴルドラスの放った電撃は彼らにも襲いかかって来た。
『うわああああああ‼︎』
『どいつもこいつも・・・俺を苛つかせやがって‼︎ぶっ殺してやらぁ‼︎』
『待て‼︎冷静になれ‼︎さっきの奴らの攻撃で我らも幾らかダメージを受けた‼︎その上でこのまま怪獣と戦うのは不利だ‼︎』
『チッ・・・仕方ねえ‼︎撤退しますか・・・。』
『怪獣娘よ‼︎お前達の実力は分かった‼︎また相見えそうぞ‼︎』
「待て‼︎」
「待って‼︎」
黒いオーラと共に姿を消すダーゴンとヒュドラムを見てガッツ星人(マコ)がその姿を追おうとする。しかし、ゴルザが彼女を引き止めた。
「今は怪獣の被害から人々を守るのが先だよ‼︎」
「闇の巨人との戦いはこれからも続くんだから、再び奴らが姿を見せた時に決着を付ければいいじゃない。今はあの怪獣を何とかするのが先だよ。」
「そ、そうね・・・。」
「勿論、私も手伝います‼︎」
「頼りにしてるぜ、ユナ‼︎」
怪獣娘達とユナはキングゴルドラスが暴れる街に向かって走っていった。
その一方で街では応援を要請するためにユナ達と別行動を取っていたツバサが市民の避難誘導を行なっていた。その間もキングゴルドラスは街を角から放つ電撃で破壊している。ツバサの元にアギラとギランボがやってくる。
「ツバサ君‼︎」
「こっちは避難を終えたよ‼︎」
「僕は他に逃げ遅れた人がいないか見て来ます‼︎」
「分かった‼︎気を付けて‼︎」
ツバサはGUTSスパークレンスとGUTSハイパーキーを取り出した。
〈ULTRAMAN TRIGGER! MULTI TYPE‼︎〉
起動したGUTSハイパーキーをGUTSスパークレンスの銃底にセットした。
〈BOOT UP! ZEPERION‼︎〉
銃身を開いてGUTSスパークレンスを持った右手を持ちながら天に掲げて叫んだ。
「未来を築く希望の光‼︎ウルトラマントリガアアアァァァァ‼︎」
〈ULTRAMAN TRIGGER! MULTI TYPE‼︎〉
トリガーは登場するなりキングゴルドラスの頭に飛び蹴りを叩き込んだ。突然受けた飛び蹴りに対応出来ずキングゴルドラスは地面に倒れる。
「ジェアッ‼︎」
「ゴアアアアアアアア‼︎」
キングゴルドラスはトリガーを敵だと判断するとすぐさまそちらに突撃して来た。トリガーはキングゴルドラスに突進し、怯ませる。そして横腹に蹴りを、腹にストレートを撃ち込んでキングゴルドラスを怯ませた。キングゴルドラスは少し後退すると角に力を集めて電撃を放つ。トリガーはそれを見て横に逸れてかわそうとする。しかし、電撃はトリガーの後を追ってウルトラマンの体に直撃する。実はキングゴルドラスの電撃は自分の意思でその方向を変える事が出来るのだ。
「ジェアアッ⁉︎」
「ゴアアアアアアアア‼︎」
トリガーは立ち上がると咆哮するキングゴルドラスを見て構える。そして再び飛び蹴りを仕掛けるがキングゴルドラスは両腕でバリアを張り、飛び蹴りを防ぐ。飛び蹴りを弾かれたトリガーは空中で一回転しながら着地すると両手を十字に組んで十字状の光線『マルチ・スペシウム光線』を放つ。しかし、キングゴルドラスはその光線までもをバリアを張って防いでしまった。
『バリアを張れるのか・・・手強いぞ、この怪獣‼︎』
キングゴルドラスは再び角から電撃を放った。電撃は再びトリガーに直撃し、トリガーの体が大きく吹っ飛ばされる。その時、キングゴルドラスはトリガーに向かって突進して来た。トリガーはそれを受け止めて頭にチョップを放ち、キングゴルドラスを怯ませる。その隙に再び蹴りを放とうとするがキングゴルドラスはまたバリアを張って蹴りを防ぐ。
「ゴアアアアアアア‼︎」
トリガーが動揺した隙にキングゴルドラスは再び突進して来た。トリガーをそれを再び受け止めるが鋭い爪を備えた腕の一振りがトリガーを怯ませる。トリガーが怯んだ時、キングゴルドラスが尻尾でトリガーを跳ね飛ばした。
「ジェアアア‼︎」
トリガーが吹っ飛び、地面に倒れる。キングゴルドラスはその足でトリガーを踏み潰そうとする。トリガーは転がりながら怪獣の足から逃れる。そトリガーは起き上がると同時にキングゴルドラスに両腕で頭を掴まれてしまう。トリガーは通常のゴルドラスよりも力が増したキングゴルドラスの腕力は力強くトリガーは怪獣の腕を振り払えずにいた。そしてキングゴルドラスはトリガーを投げ飛ばすと同時に角から電撃を放ち、トリガーを吹っ飛ばした。
「ジェアアアッ⁉︎」
キングゴルドラスが倒れたトリガーに近付くとその体を蹴り付ける。トリガーは起き上がってトリガーハンドスラッシュを放つが連続して放たれたその光弾もバリアに阻まれる。
ツバサはスカイタイプのハイパーキーを取り出した。そしてスカイタイプのハイパーキーをGUTSスパークレンスに装填する。
〈BOOT UP! LANBULLET!〉
そしてツバサは再びGUTSスパークレンスを持った右手を天に掲げながら引き金を引いて叫ぶ。
「天空を駆ける、高速の光‼︎ウルトラマントリガアアアァァァァ‼︎」
〈ULTRAMAN TRIGGER! SKY TYPE‼︎〉
スカイタイプにタイプチェンジしたトリガーはサークルアームズを呼び出した。そしてスカイタイプ専用のアローモードに変化させる。
〈CIRCLE ARMS‼︎SKY ARROW‼︎〉
キングゴルドラスは角に力を集めて電撃を放った。それと同時にトリガーもアローモードになったサークルアームズから光の矢を放ち、怪獣の電撃に立ち向かう。光の矢と電撃がぶつかり合う中、トリガーは空高く飛び上がった。キングゴルドラスも電撃を放ち、空中は光の矢と電撃がぶつかり合う修羅場と化す。トリガーは時に光の矢を連射して電撃を防ぎ、同じくキングゴルドラスもバリアで光の矢を防いでいた。アギラ達と合流したレッドキング達もその光景を見ている。
「このままじゃ・・・決着がつかない。」
「どうする?あの怪獣・・・バリアまで張れるぞ。」
「せめてバリアに守られてない場所を攻撃できれば・・・。」
ゴルザはガッツ星人(ミコ)の言葉を聞いて先程のゴモラの行動を思い出す。するとユナに向かって話しかけた。
「ユナちゃん‼︎ゴルザのハイパーキーってある⁉︎」
「え?あ、ありますけど・・・。」
「それを貸して‼︎いい事思い付いた‼︎」
その頃、地面に着地したトリガーはマルチソードに変化させたサークルアームズでキングゴルドラスの電撃を防いでいた。
『ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ‼︎・・・そうだ‼︎』
トリガーが必死に耐えるがキングゴルドラスは更に力を増して電撃を放つ。トリガーはサークルアームズで防ぎながら必死に耐え、電撃をサークルアームズに吸収した。サークルアームズを天に掲げ、再びスカイアローに変化させるとスカイタイプのハイパーキーを差し込む。
〈MAXIMUM BOOT UP! SKY‼︎ LANBULLET ARROW STRIKE!〉
キングゴルドラスの電撃を吸収して力を増したサークルアームズに更に光エネルギーを集めていく。トリガーがサークルアームズを構えるとキングゴルドラスは再びバリアを張った。その時、ゴルザがユナから借りたGUTSスパークレンスに自身のカイジューソウルの怪獣が描かれたハイパーキーを装填する。
〈BOOT UP!ULTRA SONIC‼︎〉
そしてGUTSスパークレンスを展開させるとゴルザの額に力が集まっていく。GUTSスパークレンスとハイパーキーから流れ出る力を額に全て集中したゴルザは力を限界まで溜め、超音波光線を放った。
前に集中してバリアを張っていたキングゴルドラスは背中から来る攻撃に構えておらず、ゴルザの超音波光線を受ける。超音波光線を受けたキングゴルドラスは大きく怯み、バリアを解除した。
「ゴアアアアアアア⁉︎」
「今だ‼︎ウルトラマン‼︎」
トリガーは力を集めたサークルアームズから強力な光の矢を放った。それはキングゴルドラスの体を貫く。キングゴルドラスの黄金の体に光の矢が突き刺さるとその体は崩れ落ちる。そして大きく大爆発を起こした。
その後、ツバサ達はGIRLSで事後報告をしていた。トモミは先程までの映像を見ながらユナのGUTSハイパーキーを見せてもらっている。
「まさか怪獣娘がハイパーキーを使ってこれほどの力を出せるようになるなんて・・・。」
「そうなんだよ‼︎一か八かやってみたらさ‼︎すっごい威力の超震動波が出せたんだ‼︎」
「しかも闇の巨人との戦いにも活用出来た・・・これは大きな収穫よ。」
一通りの映像を見るとマルゥルの横にいたアキトは大きくため息をつく。
「はぁ・・・仕事が増えるな・・・。」
「まぁ、ドンマイ‼︎俺様も手伝ってやるから頑張ろうぜ‼︎」
その一方でアキとミクは浮かない顔をしている。2人と仲がいいミカヅキが2人に話しかけた
「どうしたの?2人とも?」
「ああ・・・いや、その・・・。」
「ウインちゃん・・・大丈夫かなって・・・闇の巨人に立て続けに負けた訳だし・・・。」
「確かに・・・命に別状は無いとは言っていましたが・・・それでも心配ですね・・・。」
「レイカ、カルミラとの戦いでかなり心がやられていました・・・。もしかしたら・・・今回の件で・・・。」
トモミとツバサがレイカの心配をしてるその頃、ダーゴンとの戦いで傷付き、病院に再入院となったレイカはベッドに横たわっていた。そんな中、レイカは意識を取り戻した。
「あれ・・・ここは・・・わ・・・私は・・・。」
彼女は目を覚ますとその脳裏に闇の巨人達の姿を思い出す。その瞬間彼女は動悸し始める。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・わ・・・私は・・・私は・・・私は・・・。」
脳裏に光の鞭を振るうカルミラとの戦いで負けた時の記憶と力に長けたダーゴンに全く歯が立たず敗れた時の記憶が蘇る。そして2人の闇の巨人との戦いを完全に思い出したレイカは恐怖心から大きく叫んでいた。
「いやああああああああああああああ!!」
次回予告(CV:マナカ・ツバサ)
「闇の巨人との戦いで体だけじゃなく心も傷付いたレイカ。レイカは闇の巨人への恐怖心から戦えなくなってしまう。そんな中、エタニティコアを狙うヒッポリト星人が現れ、闇の巨人とヒッポリト星人、そしてGIRLSの三つ巴の戦いの中、多くの怪獣娘がブロンズ像に。残った怪獣娘も闇の巨人との戦いで手一杯に!頑張って、レイカ‼︎ヒッポリト星人と戦えるのは君しかいないんだ‼︎次回‼︎
スマイルスマイル‼︎」