怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~   作:特撮恐竜

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新年明けましておめでとうございます‼︎
今年最初の初投稿です‼︎今年もよろしくお願い致します‼︎


一時間の悪魔(中編)

「分かりました。話を聞かせてください。」

 

突然現れたサタンデロスに対して悩むGIRLSのメンバーの前に『弱点を知ってるから協力してやる』と申し出てきたイグニスの前にトモミが真っ直ぐイグニスを見据えて出した答えはイグニスの助けを得るという選択肢だった。この事に変身を解除したベニオとミクが抗議を立てる。

 

「お、おい待てよ、ピグモン‼︎お前、正気か⁉︎」

「こんな怪しい奴に力を貸してもらうの⁉︎絶対に駄目だよ‼︎」

「私も不本意ですが・・・今、私達にサタンデロスへの対抗策が無いのは事実です。ここは素直にイグニスさんの協力を得ましょう。」

「大丈夫だよ‼︎もし、何かしてきたらわたし達でしばけばいいんだから‼︎」

「怖え事言うな・・・ゴモラのお嬢ちゃん。」

「当然の事ね。以前、超古代文明の遺跡からの出土品を盗む為にここに侵入してきたもの。今回だって不法侵入されているわ。もし、妙な真似をしたら・・・ゴモラ同様貴方をただじゃおかない。貴方を感電させるわよ。」

「肝に命じておくぜ。サリー、ブラックスターズ、お前らはこのまま帰んな。」

 

サリーの後ろにいるブラック指令を筆頭に彼女達が大きく頷く。その一方でサリーはそのままイグニスを見据えて立つ。

 

「兄貴、オイラはここに残る‼︎兄貴と一緒にいるでガンス‼︎」

「おいサリー・・・お前なぁ・・・これは命懸けの」

「そんなの兄貴と宇宙を旅して何度も経験してきたでガンスよ‼︎オイラ、絶対に足手纏いにはならないでガンス‼︎だから兄貴と一緒にいさせて欲しいでガンス‼︎」

 

サリーの真面目な様子にイグニスは黙り込む。そして数秒後、イグニスは折れた。

 

「仕方ねえな・・・。」

 

そしてブラックスターズが去り、イグニスとサリーが加わった講義室ではモニターにサタンデロスが映し出されていた。トモミはサタンデロスの胸の部分を拡大する。

 

「あのバリアはこの胸から発生している。バリアに亀裂を入れて、この発生装置さえ破壊すれば奴はバリアを張ることは出来ない。」

「バリアを破る・・・でも、わたしもゴルザちゃんもGUTSスパークレンスとハイパーキーを使って威力を上げた攻撃じゃ‼︎」

「攻撃を一点に集中させてバリアを破壊すればいい。そして奴のバリア装置に直接攻撃を叩き込むのさ。」

「攻撃を一点に集中か・・・。」

「けど、ハイパーキーで強化した攻撃を一点に集中してもGUTSスパークレンスはユナとアキト、ツバサの物を含めて3つしかない・・・。あのバリアを破れるとはとても・・・。」

「大丈夫だ。」

 

ハルカが作戦の欠点を述べようとした時、アキトが立ち上がる。そして彼の手にはアタッシュケースが握られている。そのアタッシュケースを開けたアキトは全員に中身を見せる。そこには新たに開発された新しいGUTSスパークレンスが2つあった。

 

「いつか必要になると思って、新しく作ったGUTSスパークレンスがある。まだ調整中だが奴が動き出すまでには完全に完成できる筈だ。怪獣娘5人分の威力が増した攻撃、増してゼットンがこの作戦に加われば奴のバリアを破る事は充分可能だ。」

「ゼットンさんの・・・でも肝心のゼットンさんは⁉︎」

「大丈夫です‼︎」

 

アキがキョロキョロと首を動かし、この場にいないゼットンを探す。その時、トモミが自身のソウルライザーを取り出してLINEの画面を見せる。そこにはゼットンとのやり取りがあった。

 

「暫くしたらゼットンも合流するそうです‼︎その時に、作戦の旨を伝えましょう‼︎」

「よっしゃ‼︎これで人数とゼットンさんの問題は解決だー‼︎」

「でも、その後はどうするの?バリアに亀裂を入れてもすぐに修復されちゃうよ⁉︎」

「俺が飛び込む。」

 

ミカヅキの質問に答えたイグニスの答えにその場にいた誰もが彼を見て驚く。そしてユナとアキが彼に詰め寄った。

 

「貴方が⁉︎」

「危険すぎるよ‼︎」

「おいおい、俺は宇宙一のトレジャーハンターだぜ。このくらい楽勝さ。」

 

イグニスの言葉を聞いたトモミはその場にいた全員を見渡す。そして決意を決めると口を開いた。

 

「それではこれより、サタンデロスのバリア破壊作戦を開始します‼︎GUTSスパークレンスが完成するまでの間、皆さんそれぞれ準備をお願いします‼︎」

『了解‼︎』

 

トモミの言葉に答えてその場にいた皆が講義室を出て行く。そんな中、アキトとランがイグニスに近寄り忠告を入れた。

 

「裏切ったら・・・分かっているな。」

「私達怪獣娘を敵に回した事を・・・後悔させてあげるわ。」

「了解、肝に命じるぜ。」

 

 

 

 

 

 

そして作戦までの準備の間、ツバサはユナ、イグニス、サリー、かぷせるがーるずに加えてガッツ姉妹とサタンデロスを見張っていた。見張りの中、ツバサはイグニスに近寄る。

 

「ありがとうございます。作戦に協力してくれて。」

「なーに、巨大化できるサリーもいるが、いざと言う時はお前の力を頼らせてもらうぜ、ウルトラマントリガー。」

「へっ⁉︎」

「あ、兄貴、今とんでもない事を言わなかったでガンスか⁉︎」

「ん?3人ともどうしたの?」

「へっ!!?」

 

イグニスの言葉に反応したのかアギラがツバサの方向を向いている。ツバサは苦しまげに空を指差しながら誤魔化した。

 

「と、鳥が、鳥がー、飛んでるー‼︎スマイル、スマイルー‼︎」

「・・・変なツバサ。」

 

ウインダムが再びサタンデロスに目を向けたと同時に怪獣娘達も同じ方向を向く。そんな中、ツバサは彼女達に聞こえないように小さな声でイグニスとサリーに尋ねた。

 

「トリガーって・・・何の事⁉︎」

「見たんだよ。お前がトリガーになるところをな。」

「ええっ⁉︎」

「ま、マジでガンス⁉︎本当にお前があのウルトラマンなのでガンスか⁉︎」

「うう・・・バレたら仕方ないや・・・。そうだよ、僕があのウルトラマン。」

「ま、マジなんでガンスな‼︎凄いでガンス‼︎」

「でも、地球人のお前が何故あんな力を?」

「実は・・・。」

 

ツバサはイグニス達に自分がウルトラマンの力を手に入れた時のことを話す。それを聞いて考えるサリーの横でイグニスが納得していた。

 

「話を聞くと、トリガーはお前を器として選んだみたいな感じでガンスね・・・。」

「成る程な・・・。」

「あ、2人ともこの事はレイカ達や皆には・・・。」

「分かってる。内緒にしとくぜ。」

 

イグニスの後ろでサリーも頷く。2人の答えにツバサは一安心したようにホッとした溜息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後、漸くアキトが新たに開発したGUTSスパークレンスの調整が終わり、サタンデロスのバリアを破壊する作戦が開始されようとしていた。サタンデロスを囲んで各所に回った怪獣娘達の中でゴモラ、ゴルザ、エレキング、ミクラスがGUTSスパークレンスを持って準備している。GIRLSの司令室から現場を見守るピグモンは緊迫の表情をしながら口を開いた。

 

「それではこれより作戦を開始します‼︎ゴモゴモ、ゴルゴル、エレエレ、ミクミク、そして皆さん、準備はいいですか⁉︎」

『OKだよー‼︎』

『問題ないわ‼︎』

『ええ。』

『こっちも準備OKっす‼︎』

『問題ないぜ‼︎』

 

各所から聞こえてきた通信を聞いてピグモンは目を閉じて深呼吸する。そして一息つくと強く言葉を放った。

 

「それでは皆さん‼︎作戦開始です‼︎」

『了解‼︎』

 

ピグモンの言葉と同時にGUTSスパークレンスを持った怪獣娘達は自身の元の怪獣の力が宿ったGUTSハイパーキーをGUTSスパークレンスに装填する。

 

〈BOOT UP! SHOCK WAVE‼︎〉

〈BOOT UP!ULTRA SONIC‼︎〉

〈BOOT UP! THUNDER‼︎〉

〈BOOT UP! HEAT ‼︎〉

 

4人の怪獣娘はGUTSスパークレンスから自身に力が注がれるのを感じる。ゴモラは角に、ゴルザは額に、エレキングは自身が持つ鞭に、ミクラスは口に力が集まっていた。特に今回、初めてGUTSスパークレンスから力を注がれたミクラスとエレキングは体中から一点に湧き上がる力に注目していた。

 

「凄い・・・力が溢れてくる‼︎」

「しかも・・・溢れてくる力が1箇所に集まってくる・・・‼︎」

 

彼女達は力を溜め終えると同時に溜めた力をそれぞれの技に変えて解き放った。ゴモラの角からは超振動波が、ゴルザの額からは超音波光線が、エレキングの鞭からは三日月の電撃光線が、ミクラスの口からは強力な熱戦が放たれる。彼女達の攻撃はバリアに阻まれるも一点に集中して命中し、攻撃を受けている部分からは僅かに亀裂が入る。亀裂が入っていくのを確認したゼットンは自身の元の怪獣が描かれたハイパーキーをツバサから借りたGUTSスパークレンスに差し込む。

 

〈BOOT UP! FIRE BALL‼︎〉

「‼︎・・・凄く・・・力が溢れてくる・・・。これなら・・・いける!」

 

ゼットンは初めてGUTSスパークレンスから自身に注がれてくる力を確認してバリアを破壊出来るという確信を持ち、額にエネルギーを集める。そして力を溜め続けていくうちに、自身より遥かに大きい火球を形成する。そして、力を溜め終えたゼットンはその火球を目の前のロボット怪獣に放った。

 

「これで・・・終わりよ。」

 

ゼットンから放たれた火球はサタンデロス本体にまで届くほどの威力ではなかったが、その周りに生じるバリアを確かに破壊した。その事を司令室から確認したピグモンは大きなビルに立つイグニスに口を向ける。

 

「今です‼︎イグニスさん‼︎」

「任せろ‼︎」

 

イグニスは飛び降りるとそのままサタンデロスのバリアが破壊された場所に向かって飛び込む。そしてサタンデロスの胸部に爆弾を設置するとすぐさまそこから飛び上がる。そしてバリアが修復されて閉じていく中、間一髪で脱出したイグニスは爆弾のスイッチを押した。すぐさまサタンデロスの胸部が大爆発を起こす。そしてサタンデロスを覆っていたバリアは段々と消えていった。

 

「ほ、本当にバリアが消えた‼︎」

「やった‼︎これであのロボットに攻撃できる‼︎」

 

その様子をGIRLSの司令室で見ていたピグモンは唖然としていたがすぐに正気を取り戻す。そしてその様子に笑みを見せると見事にバリアを破壊したイグニスを褒める。

 

『や、やった・・・やりました‼︎凄いですイグニスさん‼︎』

「へっ、どうだ‼︎これが宇宙一のトレジャーハンターの・・・腕前って奴よ‼︎」

 

ピグモンの褒め言葉を聞いたイグニスも誇り高そうにしている。イグニスの様子を見ていたブラック指令は口を開いて驚いた顔をしていた。

 

「い、イグニスの奴・・・本当にやりおった・・・。」

「イグニスさん、凄いです・・・。」

「当たり前でガンス‼︎だから兄貴はカッコいいんでガンスよ‼︎」

「イグニスちゃん・・・素敵・・・。」

 

シルバーブルーメはイグニスの活躍を見て、うっとりとした表情をしている。シルバーブルーメはそのままイグニスをうっとりした目で見ている一方でゴルザからGUTSスパークレンスを返してもらったユナは試しと言わんばかりにサタンデロスに向かって発砲する。GUTSスパークレンスから放たれた光弾は確かにサタンデロスの機体に命中する。それはサタンデロスのバリアは完全に破壊され、こちらの攻撃が確実に通じる事を意味していた。

 

「もう、サタンデロスにバリアは通じない‼︎今なら私達も攻撃できるわ‼︎」

「よっしゃああ‼︎ここから逆転だあああああ‼︎」

「ミクラスさん、GUTSスパークレンスをわたしに‼︎」

 

ミクラスはマガバッサーの催促を受けて彼女にGUTSスパークレンスを手渡す。GUTSスパークレンスを受け取ったマガバッサーは飛び立つとサタンデロスを睨みながら自身の元の怪獣が描かれたハイパーキーを装填しようとする。

その時、彼女に向かって何処からともなく斬撃波が飛んできた。斬撃波を受けたマガバッサーは撃ち落とされて地面に墜落する。

 

「痛て〜・・・。」

「バッサーちゃん‼︎」

「バサちゃん、大丈夫⁉︎」

「ああ・・・何とか・・・一体誰だ?邪魔してきやがったのは・・・。」

『困りますねえ・・・こんなに早くこのロボットを壊されては・・・。』

 

マガバッサーは自身の攻撃を邪魔した者を探す。その時、彼女の後ろから突然声が聞こえてきた。ミクラス達がその方向を向くとそこには何とヒュドラムが立っていた。

 

「あ、あんたはヒュドラム‼︎」

「な、何故ここに・・・。」

『こんなに早くケリをつけられては面白みが無いではありませんか。折角宇宙からあのロボットを呼び寄せて楽しもうと思っていたのに・・・。』

「は?それ、どういう意味だよ・・・おい・・・。」

「まさか・・・アンタがサタンデロスを⁉︎」

『おや、いけませんね。私とした事がうっかり口が滑ってしまいました。』

「お前ええええ‼︎」

 

ミクラスが飛びかかり、拳を向ける。しかし、ヒュドラムは目に見えぬ速さでミクラスの後ろに回り込む。そのままヒュドラムはミクラスを蹴飛ばし、視線をマガコンビに向ける。マガバッサーが飛び上がりながら二回蹴りつけるがヒュドラムはあっさりと受け流し、斬撃波を放ちながら後ろに飛び上がる。

 

「バサちゃん、ミクラスさん‼︎こうなったら・・・わたしが‼︎」

 

マガジャッパがマガバッサーが落としたGUTSスパークレンスを拾うと自身の元の怪獣が描かれたハイパーキーを装填する。

 

〈BOOT UP! HYDRO‼︎〉

 

マガジャッパはGUTSスパークレンスから流れてくる力を全身に感じると近くの川の水を手元に集め始める。そして特大の水流をヒュドラムに放った。しかし、ヒュドラムはマガジャッパが水を集め始めた事を確認するとすぐさま飛び立ち、水流を回避する。

 

『フハハハハハハ‼︎分かりやすい攻撃ですねえ!そんな攻撃がこの私に当たるとでも?』

「うう・・・うっ⁉︎」

 

マガジャッパは大きく力を消費したのか膝をついて崩れ落ちる。その隙にヒュドラムはマガジャッパの後ろに回り込む。マガジャッパは後ろに気配を感じて振り向くが振り向いたと同時にヒュドラムに蹴飛ばされる。力を大きく消費して立ち上がるのがやっとの状態の彼女にヒュドラムが迫る。ヒュドラムはダガーヒュドラムを展開しながら彼女に近づくと彼女の首にダガーヒュドラムを突きつける。

 

「ひっ⁉︎」

『お終いですね。まずは貴方の首から頂きますよ。』

「ああ・・・い・・・いや・・・。」

『サヨナラです。』

(そんな・・・わたし・・・こんなところで・・・死んじゃうの・・・⁉︎)

 

そしてヒュドラムはそのままダガーヒュドラムでマガジャッパの首輪かっ切ろうとする。マガジャッパは自身の最後を感じて思わず目を閉じる。そのままマガジャッパの頭が体からサヨナラすると思われたが一向に彼女の首が飛ぶ事は無かった。不思議に思った彼女が目を開けるとそこには真剣白刃取りでダガーヒュドラムを押さえつけているツバサの姿があった。




スピンオフの怪獣娘Z編についてですが、最初はミコとハルキの学校の交流を考えていたのですが上手く話が捻れずにいるので、これは見送ってヘビクラ隊長が主役の話を書こうと思います。
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