怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~   作:特撮恐竜

24 / 42
劇場版デッカー見に行きました。
お陰で怪獣娘デッカーの構想が何となく浮かび上がりそうです‼︎


インター・ユニバース(後編)

ハルキとツバサからゼットライザーの修理を頼まれたアキトは必死にゼットライザーを解析し、何とか直そうと健闘していた。その横ではツバサがアキトの作業を見守っている。

 

「ヒジリ先輩、ゼットライザー直せそうですか?」

「・・・正直難しいところだ。このデバイスは地球の科学力を遥かに超えたオーバーテクノロジーで出来ている。完全に修復するには・・・かなり時間が掛かるだろう。」

「どうしましょう?このままだとハルキさん変身出来ませんよ。」

「・・・分かってる。俺も何とか変身が出来るようにはするつもりだ。・・・しかし、これを直すのは・・・俺でも・・・難しいぞ・・・。」

「本当・・・どうしましょう・・・。」

 

光の国で作られたオーバーテクノロジーであるゼットライザーの修理が上手くいかない状況が続いて2人は沈黙してしまう。沈黙が数十秒間続くとツバサは腰のGUTSスパークレンスを取り出して呟く。

 

「・・・せめてゼットさんのキーがあればGUTSスパークレンスで何とかなるかもしれないけど・・・。」

「・・・待て、お前、今何て言った?」

「へ?」

「いいから答えろ‼︎」

「ゼットさんのキーがあればGUTSスパークレンスで」

「それだ‼︎」

 

アキトはツバサの言葉を聞くとすぐさま何の力も込められていないブランク状態のGUTSハイパーキーを取り出した。そして直ちにゼットライザーとハイパーキーを接続する。

 

「ゼットライザーに込められたエネルギーをブランクキーに移せば何とかなるかもしれん‼︎丁度怪獣娘達のために新たに開発したGUTSスパークレンスもあるしな‼︎」

「それじゃあ‼︎」

「ああ‼︎希望は見えた‼︎ナツカワ・ハルキを呼んでくれ‼︎」

「はい‼︎」

 

ツバサはアキトの言葉を聞くとすぐさまこの下りについて説明すべく彼の研究室を飛び出していった。

 

 

 

 

 

 

その頃、イグニスはメダルを奪い返すべく追い掛けてきたバロッサ星人と取っ組み合いになっていた。バロッサ星人がイグニスを押さえつけるもサリーが横から割って入り、イグニスからバロッサ星人を引き離す。バロッサ星人が突き飛ばされると同時にケダミャーがイグニスに飛びかかって来た。思わぬ奇襲にイグニスは思わず倒れる。

そしてケダミャーはウルトラメダルが入ったホルダーを持つイグニスの右手に食らいついて来た。

 

「こんにゃろ‼︎こんにゃろ‼︎」

「痛てててててて‼︎」

「兄貴ぃぃ‼︎このチビ怪獣、兄貴から離れるでガンス‼︎」

 

サリーがイグニスからケダミャーを引き離そうとするがケダミャーは必死に抵抗し、イグニスからメダルホルダーを奪い返そうとする。そんな中、地面に倒れたバロッサ星人は我に返って起き上がろうとする。その時、彼の目に植物の種のような物が写った。その種こそまさにバロッサ星人が探していた食べた者を巨大化させる力を持つ、かつて東京を混乱に陥れた吸血植物『ジュラン』の種である。

 

「バロ‼︎バロバロバロッサ‼︎」

「どうしたミャ、オヤビン‼︎・・・あっ‼︎ジュランの種‼︎こんなところにあったミャ‼︎」

「見つけたぜ、バロッサ星人‼︎」

 

後ろからレッドキング達怪獣娘達がバロッサ星人を追いかけてきた。自身を追跡してきた者達がこちらに追いつこうとしている事を悟ったバロッサ星人は即座にジュランの種を口にする。するとバロッサ星人の体はウルトラマンと同じくらいの大きさに巨大化した。

 

「なあああ⁉︎巨大化しやがった‼︎」

「そんなのありかよ⁉︎」

「踏み潰されるがいいミャ‼︎バーカバーカ‼︎」

 

悪態をついたケダミャーがその場を去るとバロッサ星人は自身からウルトラメダルを奪ったイグニスとサリー、そして自身を追ってきた怪獣娘を踏み潰そうと足を踏み締める。

 

『うわああああああああああああああ⁉︎』

 

GIRLS東京支部でもバロッサ星人が巨大化して暴れ出した事がトモミからのアナウンスで知らされていた。ツバサに呼ばれてアキトの研究室にやってきたハルキはアナウンスを聞いて険しい顔を浮かべている。

 

『皆さん、宇宙人が巨大化して暴れ出しました‼︎出動出来る方は直ちに出動して下さい‼︎』

「やはり出たなバロッサ星人‼︎」

「僕が先に行きます‼︎ヒジリ先輩、ハルキさんのハイパーキーをお願いします‼︎」

「分かってる‼︎」

「ツバサ君、頼んだよ‼︎」

「はい‼︎」

 

ツバサはアキトの研究室を出ると屋上にやってきた。屋上の上でツバサはGUTSスパークレンスとハイパーキーを取り出す。

 

〈ULTRAMAN TRIGGER! MULTI TYPE‼︎〉

 

起動したGUTSハイパーキーをGUTSスパークレンスの銃底にセットした。

 

〈BOOT UP! ZEPERION‼︎〉

 

銃身を開いてGUTSスパークレンスを持った右手を持ちながら天に掲げて叫んだ。

 

「未来を築く希望の光‼︎ウルトラマントリガアアアァァァァ‼︎」

ULTRAMAN TRIGGER! MULTI TYPE‼︎

 

 

 

 

 

 

 

巨大化したバロッサ星人はイグニスと怪獣娘達を踏み潰そうと足を何度も踏みしめていた。

 

「うおっ⁉︎マジかよ、危ねえ‼︎」

「うわああああああ‼︎」

「ヤベエ‼︎このままじゃ踏み潰されるぞ‼︎」

「こんなところで踏み潰されてたまるもんかぁぁぁぁ‼︎こうなったらあたしが‼︎」

 

ミクラスはピグモンから預かったGUTSスパークレンスを取り出し、自身の元の怪獣の力が宿ったGUTSハイパーキーをセットする。

 

〈BOOT UP! HEAT ‼︎〉

 

GUTSスパークレンスにGUTSハイパーキーが装填されるもミクラスの体に力が流れ込んでくる。ミクラスはGUTSスパークレンスから流れ出る力を口に集めると強力な熱戦を放つ。

 

「食らえええええええ‼︎」

「バロォォォ‼︎」

 

GUTSスパークレンスとGUTSハイパーキーの力で強化されたミクラスの熱戦を受けたバロッサ星人は思わず怯んで足を崩す。それを見たイグニスが歓喜の声を上げた。

 

「よっしゃ、ナイスぅぅ‼︎」

「怪獣娘も中々やるでガンスな‼︎」

「サリー、アンタゴーロン星人でしょ・・・巨大化できるんだからここで喜んでんじゃないわよ・・・。」

 

イグニスに続いて歓喜の声を上げるサリーにザンドリアスが思わず突っ込みを入れる。その間にバロッサ星人は体勢を整える。完全に体勢を立て直したバロッサ星人はそのままイグニス達に向かってくと思っていた。しかし、バロッサ星人か足を進め出した瞬間、突然光が立ち込める。そして光の中からウルトラマントリガーが姿を現した。

 

「バロ・・・バロバロバロッサ⁉︎」

 

バロッサ星人は自身を追って来たゼットとは別のウルトラマンが突然現れた事に驚きを隠せない。そんなバロッサ星人を前にトリガーが突撃する。

バロッサ星人はタックルで迎え撃つとそのまま取っ組み合いになり、トリガーを押し返した。トリガーを膝蹴りでバロッサ星人を吹っ飛ばすとそのまま拳をぶつける。バロッサ星人はトリガーの拳を受け流して彼の腕を掴むとそのまま振り回し、背中に張り手を浴びせる。トリガーは距離を離して再び拳を向けるがバロッサ星人はその腕を掴んで背負い投げでトリガーを投げ飛ばした。

 

「バロ‼︎バロ‼︎バロォォォ‼︎」

 

そのままマウントを取ったバロッサ星人はトリガーを何度も何度も殴り付ける。トリガーはバロッサ星人の拳を受け止めるとそのまま取っ組み合いになり、両者の体が地面を転がる。そして今度はトリガーがマウントを取り、バロッサ星人に手刀を2発浴びせた。バロッサ星人は3発目の手刀を掴むとそのまま投げ飛ばしてトリガーとの距離を取る。そひてそのままボディプレスでのしかかった。トリガーは起き上がってバロッサ星人を突き飛ばす。

 

「バロバロバロッサ‼︎」

「ショーバイハンジョー‼︎ショーバイハンジョー‼︎ショーバイハンジョー‼︎」

 

バロッサ星人は起き上がると何処からともなく赤い目をした茶色い大きな鯛のような何かを取り出す。とある防衛組織の補佐官によるミスで誕生した恵比寿像が怪獣化したコダイゴンジアザーの鯛である。入手ルートは分からないが何処かでそれを手に入れたらしい。コダイゴンジアザーの鯛を取り出したバロッサ星人はそれをトリガーに投げつける。

 

「シェア‼︎」

「ショーバイハンジョー‼︎」

 

トリガーは何とかそれを受け止め、こちらに噛みつこうとするコダイゴンジアザーの鯛の口の軌道を逸らす。

 

「トッ‼︎」

「ショーバイハンジョー‼︎」

「ドッ‼︎」

「ショーバイハンジョー‼︎」

「アッ‼︎」

「ショーバイハンジョー‼︎」

「バロバロバロバロ‼︎」

 

しかし、2度軌道を逸らした後、鯛の像はトリガーの胸に噛みつく。それを見たバロッサ星人は高笑いしながらターラ星人が操る怪獣『ギルファス』の頭の剣を取り出してトリガーを斬り付ける。トリガーは鯛に噛み付かれながらバロッサ星人に斬り付けられ、追い詰められていく。

 

 

 

 

「出来たぞ‼︎」

「うわぁ‼︎ありがとう、アキト君‼︎凄い凄い‼︎」

「ああ・・・ウザいウザい‼︎」

 

その頃、アキトは自身の研究室で完全に調整が完了したゼットのGUTSハイパーキーを手渡していた。漸く変身アイテムが完成した事に喜びを隠せないハルキはアキトの肩を掴み震わせる。鬱陶しく感じたアキトは肩からハルキを振り払うとGUTSハイパーキーの説明を始める。

 

「まず、キーを起動する。」

 

ハルキはアキトの説明のままにオリジナルの姿のウルトラマンゼットが描かれたGUTSハイパーキーを起動する。

 

〈ULTRAMAN Z! ORIGINAL!〉

「もう一度‼︎」

 

次にどうすればいいのか分からないハルキは思わずアキトの方を向く。アキトの説明でもう一度ハイパーキーのスイッチを入れるとゼットライザーのレバーを引いた時のようにインナースペースに繋がるヒーローズゲートが形成された。アキトはヒーローズゲートが開かれた事を確認するとメダルを新たなGUTSハイパーキーをハルキに渡す。

 

「そしてキーをGUTSスパークレンスにセットする。」

「成る程、ありがとね‼︎じゃあ行ってきます‼︎」

「そして次に・・・っておい‼︎」

 

ハルキはアキトの説明を最後まで聞かずにヒーローズゲートに突入する。インナースペースに入ったハルキは中で待っていたゼットにGUTSスパークレンスとハイパーキーを見せた。

 

「ゼットさん、アキト君がこれを作ってくれました‼︎」

〈BOOT UP! ZESTIUM‼︎〉

 

ハルキがハイパーキーを装填した事を確認したゼットは漸く変身出来ると意気込み、ハルキに呼びかけた。

 

『よし‼︎行くぞハルキ‼︎』

「押忍‼︎」

『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェット!』

「ウルトラマンゼェェェット‼︎」

 

ハルキはこのままゼットライザーを掲げる体勢でGUTSスパークレンスを掲げてレバーを引いた。しかし、アキトの説明を最後まで聞いていなかったばかりに銃形態状態のGUTSスパークレンスで変身出来る訳もなくGUTSスパークレンスからはゼットのエネルギーが込められた光線が放たれた。

 

『うおっ、危なっ‼︎何するんだハルキ‼︎』

「あれ?おかしいな・・・。」

 

ハルキがもう一度下に向けて引き金を引くと再びゼットのエネルギーを込めた光線が放たれる。そしてそれはインナースペースの中で反射すると最終的にゼットの右足に当たった。

 

『うおっ‼︎うあああ⁉︎痛っ‼︎痛いよハルキ・・・』

「当たりました?すみません‼︎」

『ええ・・・ちょっ・・・それ使い方聞いてないの?』

「うっ・・・これ以上聞いてないっす・・・。」

『うわぁ・・・ええ・・・どうしようか・・・。』

 

このままだと変身出来ないゼットは困った声でハルキのGUTSスパークレンスに目を向ける。するとGUTSスパークレンスの銃身を見てある事に気付いた。

 

『ハルキ、それ、開くんじゃないか?それ・・・そこ。』

「え?・・・行けました‼︎」

『よし、それじゃ改めまして・・・ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェット!』

「ウルトラマンゼェェェット‼︎」

 

ハルキはゼットの名前を叫びながら展開したGUTSスパークレンスを掲げる。するとハルキとゼットが光に包まれ、オリジナル形態のウルトラマンゼットが現れた。

 

ULTRAMAN Z!ORIGINAL ‼︎

 

 

「ジェアッ‼︎」

 

ゼットは登場と同時にバロッサ星人に飛び蹴りを放つ。飛び蹴りでバロッサ星人を吹っ飛ばすとコダイゴンジアザーの鯛に噛まれるトリガーに駆け寄り、鯛を引き離す。

 

「ショーバイハンジョー‼︎ショーバイハンジョー‼︎ショーバイハンジョー‼︎」

 

しかし、鯛はゼットにも喰らい付いてきたため、トリガーがトリガーハンドスラッシュで鯛を撃ち落とす。牽制光弾で怯んだ鯛を地面に叩きつけて完全に活動を停止した事を確認するとゼットはそのまま地面に投げ捨てる。

 

「えっ⁉︎何あれ⁉︎」

「新しい・・・ウルトラマン⁉︎」

 

その頃、イグニス達を見失って辺りを捜索していた怪獣娘達は新しく現れたウルトラマンゼットに驚いていた。彼女達の目の前でゼットはトリガーに駆け寄る。

 

『ハルキさん、ゼットさん、変身出来たんですね‼︎』

(アキト君のお陰でね‼︎)

『おお‼︎これがウルトラマントリガーなんだな‼︎』

(よし‼︎行くぞ、ツバサ君‼︎)

『はい‼︎』

 

2人のウルトラマンはそのままバロッサ星人に向かっていく。バロッサ星人が振り下ろしたギルファスの剣をゼットは避けるがトリガーはそれを受けて怯んでしまう。

回避に成功したゼットはバロッサ星人の横腹に蹴りを打ち込み、吹っ飛ばした。そしてそのまま星人に近付くとその胸に4発ほどパンチを撃ち込む。そして剣を構えて向かってきたバロッサ星人の腕を押さえつけ、その隙にトリガーが手刀を打ち込もうとする。

バロッサ星人はトリガーの手刀を受け止めるとそのままトリガーを抑えて弾く。そして今度はバロッサ星人がゼットに手刀を向ける。ゼットは手刀してきた方の腕も抑えるとチョップで剣を弾き落とした。バロッサ星人は何とかタックルを仕掛けてゼットと距離を取る。今度はトリガーの蹴りがバロッサ星人に命中した。

 

「シェアッ‼︎」

 

バロッサ星人が怯んだ隙を突いて回し蹴りを放つもバロッサ星人は体勢を立て直してこれを避ける。そしてそのままビル群に逃げたバロッサ星人を追って2人のウルトラマンも走り出す。ビルに足を掛けてジャンプしながら2人の追尾をかわすとバロッサ星人は道に乗り捨てられてた車を掴んでトリガーに投げつける。

 

「バロ‼︎バロバロッサ‼︎」

 

そして今度は近くのビル棟を足で蹴って壊し、2人のウルトラマンに差し向けた。何とかトリガーはそれを受け止める。次にバロッサ星人は別のビルを引っこ抜いてゼットに投げつけた。突然投げられたビルに怯んだ隙を突いてゼットをトリガーに投げつける。2人のウルトラマンの体がぶつかるとバロッサ星人は近くに落ちていたギルファスの剣を拾う。2人のウルトラマンが突撃してくるのを見計らってバロッサ星人は剣を振り回した。

思わずゼットがトリガーを庇い、剣に斬り付けられる。そのまま剣を背中に受けて吹っ飛ばされたゼットに変わってトリガーがバロッサ星人に向かっていくとバロッサ星人は剣を振り下ろした。バロッサ星人は剣でトリガーを押さえつけると蹴りで吹っ飛ばす。

 

「楽しそうだねぇ。」

 

一方、ウルトラメダルが入ったメダルホルダーを手にしたイグニスはそれを手の中で弄りながら呟いた。その声が聞こえたバロッサ星人はイグニスの方向を向き、剣を振り下ろす。ビルはギルファスの剣で大きく割れて崩れ落ちる。そして何とかイグニスは脱出しようと必死にジャンプした。

 

「うわああああああああああ⁉︎」

『危ない‼︎』

 

トリガーが思わず掌で受け止めるとイグニスは飛び跳ね、じめんに着地する。そんなイグニスの元にはぐれたサリーがやってきた。

 

「兄貴、大丈夫でガンス⁉︎」

「ああ、何とか・・・サンキュー‼︎」

 

イグニスの無事を確認するとトリガーはサークルアームズを呼び出す。時を同じくしてゼットの手に悪の戦士『ウルトラマンベリアル』の顔をした剣『ベリアロク』が飛んできた。

 

『急に別次元行くんじゃねえ‼︎探しただろ‼︎』

(すみません‼︎)

 

そのまま2人のウルトラマンとバロッサ星人の剣の打ち合いが始まる。2人のウルトラマンはそのままバロッサ星人の剣を受け流した。体勢を変えたバロッ星人がゼットに剣を向ける。トリガーがその隙にマルチソードのとなったサークルアームズで足を払おうとするがバロッサ星人は足を上げて避ける。そのまま2人のウルトラマンは手持ちの武器で斬り付けようとするがバロッサ星人はこれも回避する。

 

「バロォォォ・・・。」

「ジィアッ・・・。」

 

2人のウルトラマンとバロッサ星人はお互いに睨み合う。先に動いたのはトリガーだった。トリガーはサークルアームズで斬り付けるがバロッサ星人はこれを受け止める。

次にバロッサ星人はゼットに剣を向けるが今度はトリガーがバロッサ星人の剣を押さえつけた。そしてゼットがベリアロクでバロッサ星人を払うと2人は同時に剣でバロッサ星人を突く。

2人同時の攻撃に思わずバロッサ星人は武器を落として後退する。そして不利だと感じたのか蝶々のような羽を広げて飛び立った。

 

『逃さないぞ‼︎』

(おう‼︎)

 

2人のウルトラマンはそれを確認すると同時に飛び立つ。そしてトリガーはそのままサークルアームズをパワークローに変えてハイパーキーを装填する。

 

〈MAXIMUM BOOT UP! MULTI‼︎ ZEPERION SWORD FINISH‼︎〉

『デスシウムクロー‼︎』

 

ベリアロクから放たれた赤黒い爪のようなエネルギーがバロッサ星人の羽を切り落とす。そしてそのままトリガーが赤白いエネルギーを集めたサークルアームズでバロッサ星人を切り裂いた。

 

「バロバロバロバロッサァァァァ‼︎」

 

バロッサ星人は何か叫ぶと大爆発する。バロッサ星人が爆発した瞬間を確認した2人のウルトラマンはお互い頷く。そしてゼットが空にZ字の飛行機雲を描きながら飛んで行った。

 

「ジィアッ‼︎」

『危なーい‼︎』

 

 

 

 

 

とあるビルでトリガー達の戦うを見ていた者達がいた。それはカルミラ達闇の巨人である。そこには先日の戦いでダメージを負ったヒュドラムもいる。イグニスの言う通り、間一髪で逃げ延びたらしい。

 

『あの別次元からの異星人、ユザレを巻き込んで引っ掻き回してくれると思ったけど・・・期待外れだったみたいだねぇ。』

『こちらとしてはエタニティコアに目を付けられる前に消えてもらって万々歳なのですが・・・痛て・・・。』

『ところでヒュドラム、アンタ大丈夫かい?まだ傷が痛むのか?何処が痛むんだい?』

『ぐあっ⁉︎や、止めてください‼︎』

『ここが痛いのかい?それともここかい?』

『止めてください‼︎しつこいなもう‼︎』

 

ヒュドラムの受けた傷があるらしい箇所を弄るカルミラにタジタジになるヒュドラムの横でダーゴンは何か考え事をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いが終わり、変身を解いた2人は街を歩いていた。

 

「何とかバロッサ星人は片付いたね。」

「ええ・・・後はあのキングジョーをどうするかですね・・・。」

「よう。」

 

そんな2人の元にメダルホルダーを持ったイグニスとサリーがやってきた。ハルキはイグニスの手の中のものを見て思わず指を指す。

 

「ああ‼︎俺のメダル‼︎」

「ほらよ、返すぜ。」

「え?」

「あ、兄貴‼︎いいんでガンスか⁉︎」

「ああ、ゴクジョーな冒険が楽しめたからな‼︎それじゃ。」

 

そのまま去ろうとしたイグニスの額に何かが落ちる。イグニスはそれに気付くとそれを手で拭った。

 

「うわっ‼︎汚え‼︎」

「やーいやーい‼︎オヤビンの敵‼︎バーカバーカ‼︎」

「この野郎‼︎」

 

それはケダミャーの糞だった。ケダミャーは自身の相棒が死ぬきっかけとなったイグニスに仕返ししたのだ。気が済んだのかケダミャーはそのまま飛び立とうとする。イグニスもそれを追いかけようとした時、ケダミャーをザンドリアスが捕まえた。

 

「捕まえたわよ‼︎この不良ザンドリアス‼︎」

「お、お前はオイラ達の力の‼︎」

「海賊なんてさせないわ‼︎同じザンドリアスとしてあたしがアンタを更生させてやるんだから覚悟しなさ・・・ってこら暴れるな‼︎」

「離せ離せ‼︎同じザンドリアスでもオイラ達本物とお前ら怪獣娘は違うミャ‼︎」

「よくやった‼︎ザンドリアスのお嬢ちゃん、そいつを押さえつけとけ‼︎」

「あ、兄貴、待って欲しいでガンス‼︎」

 

必死でケダミャーを押さえつけるザンドリアスだがケダミャーは必死に彼女から逃れようと抵抗する。そしてケダミャーに振り回されるザンドリアスにイグニスが助太刀に回ろうとしていた。

それを見るツバサ達の元にウインダム達GIRLS本部で待機していた怪獣娘達がやってくる。

 

「皆さん、バロッサ星人もウルトラマンが倒してくれた事ですし、ひと段落としませんか?」

「そうだね、ザンちゃんはあのバロッサ星人と一緒にいた奴を追って何処かへ行っちゃったけど・・・。」

 

ゴモラがザンドリアスを見ながら呟くと何処かしらお腹の音が鳴り響いた。思わずツバサとハルキが腹を抑える。

 

「あ・・・アハハ・・・。」

「何か・・・お腹空いてきたな・・・。」

「そうですね・・・もうすぐ夕暮れです。折角ですから皆でご飯でも食べに行きませんか?」

「おお‼︎いいね‼︎折角だからこの地球で1番美味い店教えてくれる?」

「・・・ふふ、ハルキさんったら。」

「・・・分かりました。でしたら最近、皆んなで行った店にしましょう‼︎品揃えも豊富でボリュームもありますよ。」

「本当、ありがとう‼︎」

「んじゃあ、ザンドリアスには俺から連絡しておくよ。・・・もしもし、ザンドリアス。実はよ・・・。」

 

夕日が完全に沈もうとする中、レッドキングが変身を解除してケダミャーを追いかけて行ったザンドリアスに電話する。そしていつものGIRLSの仲間達はハルキを迎えて夕暮れの街の中に向かって行った。




次回予告(CV:マナカ・ツバサ)
「街で次々と電子機器に異常現象が起こる怪現象。それは世界中の重要施設にまで影響を及ぼし始め、遂にGIRLS東京支部までも襲われる。行きましょう、ハルキさん。僕達の基地を取り戻さなきゃ‼︎次回‼︎

怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~


繁殖する侵略


スマイルスマイル‼︎」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。