怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~ 作:特撮恐竜
異変はその日の夜突然起こった。空から突然何か光が落ちてきた。そしてその光は東京にいた1人の通話中のスマートフォンに落ちる。その時、スマホに異変が起こった。
「それで次は何処に向かえば・・・あれ?もしもし?もしもし⁉︎電話が通じない⁉︎」
「あれ?あれ⁉︎トーク履歴が消えてる⁉︎何で⁉︎」
「嘘⁉︎アプリが勝手に⁉︎」
何と東京各地のスマートフォンに異変が起こり、突然通話が切れたり、データが消えたりアプリが勝手に起動したりする現象が起こったのだ。突然自身の携帯端末に異変が起こり、大勢の人達が困惑する中、モニターの画面にが白と黒の幾何学模様が発生する。そして模様の中から黄色い目におかっぱの頭の何かが写り込んだ。
「ダダァァ・・・。」
「どうですか、ハルキさん?」
「おお‼︎直ってるっス‼︎ちゃんと動きますよ‼︎」
その日の翌日、ハルキはクララ、GIRLSの研究部門に所属する『多岐沢マコト』、その部下のペガッサ星人に連れられ、ストレイジカスタムの立ち合いに当たっていた。
実は昨日の夜、GIRLSの研究部門に所属する者及び開発課によってキングジョー・ストレイジカスタムの修理が行われていたのだ。この世界より進んだ地球の技術に加えて、ペダン星人のテクノロジーが合わさったストレイジカスタムの修理はGIRLSのその手の分野の人達が力を合わせても完全に直すことは出来なかったものの普通に動く事が出来る範囲までは直せたらしい。コクピットに乗って軽く腕を操作するハルキが興奮している。
「どうやらそちらの世界はワタシ達の世界より進んだ科学技術を持っているようデス。簡単な応急処置しか出来なかったので帰った後に専門の人に見てもらう事をお勧めシマス。」
「大丈夫!こんだけ動けりゃ充分だよ‼︎」
ハルキがストレイジカスタムの操縦席を降りた時、GIRLSが彼に一時的に貸し出したスマホに着信が鳴る。ハルキはスマホを取り電話に出た。
「もしもし?・・・おお、ツバサ君‼︎どうしたの?・・・おう・・・分かった‼︎今行くよ‼︎」
ハルキはツバサとの通話を終えると多岐沢達に視線を向け、お辞儀をしながら礼を述べた。
「ハルキさん?」
「多岐沢博士、そしてGIRLSの皆さん‼︎キングジョーを直してくれてありがとうございました‼︎」
「いや、あくまで僕達は応急処置をしただけですよ。」
「いえいえ、動けるようになれば全然十分です‼︎俺、ツバサ君に呼ばれたんでここで失礼します‼︎」
ハルキはストレイジカスタムを後にしてアキトの研究室に向かう。彼の研究室に入るとツバサとアキトがハルキを待っていた。
「お待たせ、2人とも‼︎」
「ハルキさん‼︎」
「アルファエッジのハイパーキーが完成したって本当⁉︎」
「アルファエッジだけじゃない・・・ベータスマッシュ、ガンマフューチャー、デルタライズクロー、ゼットのウルトラフュージョン形態全て完成済みだ。」
「うおおおおおおおおお‼︎アキト君、ありがとう‼︎」
ハルキは嬉しさの余り、アキトの手を掴んでブンブン振り回す。アキトは鬱陶しそうにハルキの手を振り払った。
「ウザい、とっとと受け取れ。」
「押忍‼︎」
ハルキはアキトの机に置いてあった4本のGUTSハイパーキーを手に取り、キーを眺める。満足そうなハルキの姿にツバサも笑みを浮かべた。するとツバサはアキトの机に見た事がない新たなGUTSハイパーキーを見つける。そのハイパーキーにはキングジョー・ストレイジカスタムの絵が描かれていた。
「あの、ヒジリ先輩、これって・・・。」
「ああ、キングジョー・ストレイジカスタムのデータを元に新たに作ったハイパーキーだ。うちにはキングジョーの怪獣娘がいるからな。彼女がこのキーで新たな力発揮できれば、GIRLSの新たな戦力になると思って開発した。」
「いいじゃないですか‼︎これ見たらキングジョーさん喜びますよ‼︎早く渡しましょうよ‼︎」
ツバサもアキトと手を取ってブンブンと振り回す。流石に2度目は堪忍袋の尾が切れたのかすぐに振り払って怒鳴る。
「ああもうウザい‼︎・・・馴れ馴れしいんだよ‼︎お前ら似た者同士かよ⁉︎」
「あ、御免なさい・・・つい・・・。」
「ったく・・・ウルトラマンになる奴らってのは皆こんななのか・・・?」
『GIRLSの皆さんにお知らせします‼︎緊急事態発生につき、集合命令が下されました‼︎皆さん、講義室に集まって下さい‼︎』
アキトが小さく呟いた時、トモミのアナウンスが聞こえてきた。ツバサはアキト、ハルキと顔を見合わせて頷くとアキトの研究室を飛び出していった。
講義室には既に変身した姿の怪獣娘達が集まっている。ツバサは講義室に入るなり、ピグモンに質問した。
「ツバツバ達も来てくれましたね。」
「ピグモンさん、それに皆・・・怪獣娘に変身してますけど何があったんですか⁉︎」
「それにさっき緊急事態とか言ってなかったか?」
「実は・・・世界各地の重要施設が何者かによってサイバー攻撃を受けているんです。」
「ええっ⁉︎サイバー攻撃⁉︎」
ツバサはピグモンの口から開かれた言葉に驚く。そして次にピグモンの口から放たれた言葉にはアキトも目を見開いて驚く事となった。
「そのサイバー攻撃は世界各地のGIRLS支部にまで影響が及んでいます。一晩の間でサイバー攻撃を受けた世界中の支部と連絡が取れない状況にまで追い込まれました。」
「一晩でだと・・・馬鹿な⁉︎GIRLSのセキュリティは世界の中でも強力なものの筈‼︎それをたった一晩で制圧するなんて・・・。」
「明らかに人間業じゃないですよね・・・。」
「ここまで来たら、もうGIRLSが対処しなきゃいけない案件ですね‼︎」
「押忍‼︎」
「暑苦しい・・・。」
ツバサとハルキがアギラを挟んで叫ぶ。2人の間に挟まれたアギラは静かに呟きながら2人を見渡した。
「そこでこのGIRLS東京支部に命令が下されました。サイバー攻撃の原因を探り、対処・・・及び被害の拡大を防いで欲しいとのことです。」
「了解‼︎」
「押押押押押忍‼︎」
「は、ハルキさん、流石に貴方は下がってて下さい・・・幾ら何でも貴方まで巻き込むのは・・・。」
「ここまでの規模なら人手が1人でも欲しい筈・・・出来る事だったら俺も手伝うよ‼︎」
「は・・・ハルキさん・・・。」
「ああああああ"ああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"⁉︎」
ハルキの善意に感動したピグモンが何かを口に伝えようとした時、後ろから絶叫が聞こえてくる。思わず全員が後ろを見るとそこには何故かここに来ていたイグニスがスマホのような携帯端末の画面を見て膝をついて愕然としていた。
「い、イグニス・・・?」
「何でここに・・・?」
「ていうか・・・一体どうしたの?凄くショックな事があったようだけど・・・。」
「ウルトラレア出てきたところでバグんなよ・・・。」
「「ってゲームしてたんかい‼︎」」
「ぐああああああ⁉︎」
イグニスの口から出た言葉に思わずミクラスとゴモラが張り手をかましながらツッコミを入れる。パワータイプである2人の張り手を受けてイグニスは吹っ飛んでいった。リシュリア星人である上、地球人よりは頑丈な体をしているイグニスはすぐに起き上がると2人に抗議する。
「痛えな、おい‼︎てめえら少しは力加減しやがれ‼︎」
「紛らわしい事やってるそっちが悪いんでしょーが‼︎」
「そうだよ‼︎大体、GIRLSに来てまで何してるの⁉︎」
「仕方ねえだろ‼︎暇なんだからよ。そんでもって暇つぶしにやってたゲームで滅多に出ないアイテムが出たとこでバグって電源が落ちたんだぞ‼︎この気持ちがお前らに分かるかぁぁぁぁ‼︎」
(確かに・・・そのタイミングでバグるのは悲惨だよね・・・。)
(それは・・・確かに・・・頷けます・・・。)
(同情してしまうわね・・・。)
((何で3人とも頷いてるんだろう・・・。))
イグニスの叫びにゲーム好きなマガバッサー、オタクである上よくゲームもやるウインダムとエレキングは思わず同情してしまう。一方でどちらかというとアウトドアである上、機械の類であるゲームをあまりやらないミクラスと古風な家で育ったためゲームが家になく、あまりやった事がないアギラの2人はイグニスを同情の目で見つめる3人の目に疑問を抱いている。そんな中、突然ゼットンがテレポートで講義室に入ってきた。
「ゼットン!突然どうしたんですか⁉︎」
「皆、街が大変な事になっている・・・。」
「ええ⁉︎それって一体どういう事ですか⁉︎」
「・・・外を見れば分かる・・・。」
ゼットンは瞬間移動で一人一人を屋上まで送っていく。そして最後にツバサが屋上に姿を表すと先に連れて来られた皆は唖然とした表情で街を見渡していた。
「皆さん、一体どうしたんです・・・か・・・?」
ツバサが皆に聞こうとした時、彼の目に地獄のような光景が写っていた。ビルの電光掲示板がショートして爆発を起こし、瓦礫が街に飛び散り、道路を走る車が突然コントロールを失って衝突を起こし、中には爆発炎上しているものもある。ドローンもコントロールを失って街に墜落し、街のあちこちが燃え上がり、人々が悲鳴を上げている。正に地獄絵図と言った光景が広がっていた。
「何だよ、これ・・・何が起こってんだよ・・・。」
「サイバー攻撃のせいで・・・車やドローンがコントロールを失って・・・大事故が頻発してる・・・。他にも街のあちこちの電子機器が爆発してる。」
「これも・・・昨日から起こっているサイバー攻撃の犯人が起こしたんでしょうか・・・?」
「兎に角、講義室に戻りましょう‼︎大至急、対策を考えなければ‼︎」
ピグモンの言葉で講義室に戻った皆は現在の状況を確認するべく、パソコンやソウルライザーなど自身の機械端末で現状を調べている。そんな中、イグニスは鼻をほじくりながらマルゥルの頭に肘を乗せて寛いでいた。
「みーんなデジタルに頼りっぱなしだからそうなるんだよ。」
「おい‼︎俺に肘を乗せるな‼︎ここまでの被害は流石に想定できねえよ‼︎」
「畜生‼︎一体こんな世界規模のサイバーテロを起こせる犯人は誰なんだ⁉︎」
「そろそろここもヤバいんじゃないの〜?」
「大丈夫です‼︎このGIRLS東京支部は世界でも数少ない最大のセキュリティシステムで守られています‼︎そう簡単には破られる事は」
イグニスの言葉にピグモンが反論しようとした時、アキトがツバサとウインダムを連れてアナログ通信機器を持ってきた。
「ピグモンさん‼︎無線などのアナログ通信機器持ってきました‼︎」
「これで本部とも連絡が取れる筈です‼︎」
「3人ともよく持ってきてくれました‼︎早速繋げて下さい‼︎」
「分かった‼︎」
アキトが通信機器を操作して本部とのコンタクトを取ろうと試みる。アキトが通信機器を操作するのを見てピグモンは思わず呟いた。
「まさか・・・アナログ機器が役に立つ日が来るとは思いませんでしたね・・・残しておいて本当に良かったです・・・。」
『こちらGIRLS本部サイバー攻撃対策部隊、GIRLS各支部、応答せよ‼︎』
「繋がった‼︎こちらGIRLS東京支部のピグモンです‼︎本部、応答して下さい‼︎」
『各GIRLS支部はこのサイバー攻撃に対し、独自の作戦行動を取ることを許可する‼︎繰り返す・・・各・・・支部・・・独自の・・・許・・・・・・。』
「本部、応答して下さい‼︎本部‼︎」
ツバサ、ウインダム、ハルキ、ウインダムが側で見守る中、ピグモンは連絡が取れたGIRLS本部に向かって必死に呼び掛ける。しかし、本部の人間の声は次第に掠れていき、やがて通信機からは何の声も聞こえなくなった。
「おいおい、ここもヤバいんじゃないの〜?」
「大丈夫だ‼︎この東京支部は世界で1、2を争うレベルのセキュリティシステムで守られてる‼︎」
マルゥルが力強くイグニスに反論した時、突然講義室のモニターが勝手に起動する。勝手に動き出したモニターに誰もが驚いていた。
「何だ‼︎モニターが勝手に‼︎」
「嘘だろ‼︎侵入されてる‼︎」
「な、何だと‼︎」
「とうとうこのGIRLS東京支部もサイバー攻撃を・・・。」
「破れてんじゃ〜ん。」
「ういいい⁉︎何何⁉︎」
イグニスがメタルシャワーでマルゥルを弄ぶ。マルゥルはその感触に震えを見せる中、ツバサが思わず呟いた。
「短時間でここまでのサイバー攻撃・・・こんな事が・・・人間に出来るわけないですよね・・・。」
「一体誰が・・・。」
「何とか攻撃元を調べないと・・・‼︎マルゥル、突き止められるか‼︎」
「ういいい‼︎止めてよ‼︎・・・任せろ・・・発信先は・・・世界中の一般市民の携帯端末だ‼︎」
「有り得ない・・・利用されている筈だ。」
アキトが呟いたと同時にその場にいる怪獣娘達のソウルライザーが勝手に起動する。誰もが自身のソウルライザーを手に取って確認し始めた。
「何⁉︎ソウルライザーが勝手に‼︎」
「くそ‼︎ソウルライザーにまで‼︎」
「マルマル、止められませんか⁉︎」
「無理だ‼︎システムの浸食を止めるので精一杯だ‼︎」
その時、ソウルライザーが勝手に操作される。そしてソウルライザーの画面が光り出す。
「うわああああああ‼︎」
「何何何⁉︎」
「光が収まって・・・ってレイカ‼︎」
「どうしたの?」
光が収まった時、ツバサは幼馴染のいた方向を見て驚く。何と怪獣娘に変身していたはずの幼馴染の変身は完全に解けていたのだ。これにはレイカも驚きを隠せない。
「ええっ⁉︎私、何で変身が・・・⁉︎」
「ソウルライザーを操作して強制的に変身解除させたのか・・・。」
「って事は皆も・・・。」
「まさか・・・。」
「ふえええええ⁉︎」
「どうなってんの⁉︎これぇ⁉︎」
「私達の変身が解けている⁉︎」
アキトの言葉でツバサとユナが周りを見渡す。すると周りにいた怪獣娘達の変身は完全に解かれて元の人間に戻されていた。
新たなウルトラマンが遂に公開されましたね‼︎ブレーザー、実に楽しみです‼︎