怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~ 作:特撮恐竜
三面怪人『ダダ(POD)』登場
特空機第四号『キングジョー・ストレイジカスタム』登場
「み、皆さん、今は緊急事態です‼︎何が起きてもいいように変身をお願いします‼︎」
『了解‼︎』
トモミの言葉で全員がソウルライザーを操作する。しかし、幾ら操作しても彼女達は怪獣娘に変身する事はなかった。
「そ、そんな・・・。」
「クソ‼︎幾らやっても変身出来ねえぞ‼︎」
「ピグモンさん、変身出来ません‼︎」
「そんな・・・ソウルライド、ピグモン‼︎・・・駄目です。私も操作を受け付けません・・・。」
レイカ達怪獣娘はソウルライザーを何度も操作するが一向に彼女達が変身する様子はない。アキトがレイカのソウルライザーを覗き込みながら推測を立てる。
「恐らく、ソウルライザーの変身機能にアクセスし、ロックをかけたんだ。邪魔な怪獣娘を完全に無力化するために・・・。」
「それじゃあレイカ達は・・・。」
「ああ、ソウルライザーの変身機能の大元を奪い返さない限り変身出来ない。」
アキトの言葉でその場にいた怪獣娘全員が暗い顔になる。その時、部屋のパソコンの画面が縞縞の幾何学模様に染まる。思わずその場にいた全員の視線がモニターの画面に集中する。
「何⁉︎」
「これは・・・一体?」
「この模様、何処かで・・・。」
パソコンの画面を見て何か大事な事を思い出そうとするクララの横から手脚が異常に長い縞模様の怪人が現れた。それに気付いたツバサは思わずGUTSスパークレンスを発砲する。
「ダダァァ・・・。」
「キングジョーさん、危ない‼︎」
「エ?・・・キャアアアアア‼︎」
クララは突然自分の横に現れた怪人の存在に悲鳴を上げる。怪人はヒロキの銃撃を受ける前に消えてしまった。
「キングジョーさん、大丈夫ですか?」
「エエ・・・ツバサ君、助かりマシタ。」
「今の怪人は一体・・・?」
「分かりません・・・しかしあの怪人・・・何処かで見た事があるような・・・。」
「ダダァァ・・・。」
「さっきの怪人の声が至るモニターから⁉︎どうなってんのこれ⁉︎」
「ダダ・・・それがコイツの名前か?」
パソコンのモニターから不気味な声が響いてくる。その場にいた者の声を代弁してミクがきみ悪がる中、ツバサ、アキト、ユナはGUTSスパークレンスを構える。アキトの言葉を聞いたクララが大声を上げだした。
「あーっ、思い出しマシタ‼︎」
「キンキン、思い出したって・・・何を?」
「さっきの怪人が何者かって事デス‼︎それとピグモン、このGIRLS東京支部に絶縁服はありマスカ⁉︎」
「絶縁服・・・ですか?確かにあるにはありますけど・・・?」
「急いで取ってきて下サイ‼︎もし、敵がワタシの予想通りなら本格的にマズイ状況デス‼︎」
「わ、分かりました‼︎」
「僕も手伝います‼︎」
「お願いします、ツバツバ‼︎」
「2人とも無線の通信は開いた状態にして下サイ‼︎ここからワタシがこの事態を引き起こした犯人の事を説明シマス‼︎」
そしてツバサとトモミは絶縁服を取りに向かった。そしてクララ、アキト、マルゥルがパソコンを操作しながらハッキングされたシステムを奪い返すための反撃に移る。そんな中、ミコがこの事態についての疑問を訊ねた。
「ねえ、おジョー。このハッキング攻撃の犯人が分かったって言ってたけど・・・その犯人って一体何者なの?」
「そこの本棚にある怪獣図鑑を取って下サイ‼︎」
その言葉を聞いたレイカが本棚から書籍の怪獣図鑑を取ってクララに渡す。するとクララは片手でキーボードを操作しながら図鑑のページをめくり始めた。
「昔、アメリカで起こった怪獣騒動デスが・・・パワードが戦った怪獣はいずれもウルトラマンが戦ったバルタン星人、ゴモラ、レッドキングの亜種と思われる怪獣やそれらととても似た怪獣が出たと言いマス・・・。そして先程現れたあの怪人は・・・恐らくこれでショウ。」
クララはその場にいた全員に開いたページを見せる。そこには初代ウルトラマンと戦った三面怪人『ダダ』に似た手脚が長い怪人が写っていた。その姿に誰もが目を見開いている。
「こ、コイツ‼︎」
「さっき現れた奴じゃない‼︎」
「しかもコイツ、ダダ星の奴らに似てやがる・・・‼︎」
「はい、この怪人は昔アメリカに現れた三面怪人ダダに似た電子生命体デス‼︎初代ウルトラマンと戦ったダダに似ていたため、当時地球を守っていたウルトラマンの名からダダPODと呼ばれるようになりマシタ‼︎」
「成る程・・・ダダPODか・・・。」
「ニューロネット・インダストリー社を解雇された社員が偶然生み出した電子生命体で自身の体を作るために人間を襲い、炭素ユニットを奪っていマシタ‼︎物体の時間を止めるニュートロン光線を武器としたこの怪人を相手に当時の防衛隊は絶縁服を使用したとの事デス‼︎」
「でもコイツ、当時地球を守っていたウルトラマンに倒されたんじゃないの⁉︎何で今になって・・・。」
「恐らくデスが・・・当時倒されたのは体で・・・本体の電子生命体自体は未だに生きていたのでショウ・・・。」
「成る程、長い年月を掛けて世界を手に入れるべく、社会の中に潜伏していたという訳ね・・・。」
「その通りだ。」
ハルカがクララの話を聞いて推測を立てると再びパソコンから三面怪人ダダ(POD)が姿を見せる。その場にいた全員が目を見開いてダダ(PDO)に視線を向ける。
「我々は長い年月を掛けて再び世界を奪う日を待っていた。しかし、中々その機会は訪れず我々はコンピュータの中で長い眠りについた・・・しかし、そんな中宇宙からある因子が降ってきた。その因子のお陰で我々は目覚めただけではなく外の世界で活動できる肉体も与えてくれた。もはやお前達の炭素ユニットは必要ない。世界は我々が頂く。」
ダダ(POD)は話し合えるとすぐにパソコンに引っ込んでいく。すぐに反応したのはベニオだった。彼女は手から血が出る程の力で机を殴りつける。
「好き放題言いやがって‼︎世界をお前らなんかに渡してたまるかよ‼︎」
「落ち着いてレッドちゃん‼︎まずあいつらに乗っ取られたソウルライザーのプログラムを何とかしないとわたし達変身できないんだよ‼︎」
「ああ・・・そっか・・・くそ‼︎」
「まずは奴に乗っ取られたプログラムを奪い返さないとな・・・。マルゥル、力を貸してくれ‼︎」
「おうよ‼︎」
アキトはそう言ってパソコンを操作し始める。マルゥルも後に続いてキーボードに何かを打ち込み始めた。その時、ツバサとトモミが絶縁服を持って入ってくる。
「皆さん、お待たせしました‼︎」
「絶縁服です‼︎これで奴らに対抗できる筈‼︎」
全員がツバサ、トモミから渡された絶縁服を着てダダ(POD)対策に投じる。そんな中、トモミがパソコンを操作するアキトに訊ねる。
「何してるんですか⁉︎」
「奴らに奪われたソウルライザーの大元にウイルス除去プログラムを起動してる‼︎これで奴らからソウルライザーの主導権を奪い返せる筈だ‼︎この中で機械に1番強いのは⁉︎」
「ワタシデス‼︎」
「ならコイツを頼む‼︎」
「わ、分かりマシタ‼︎」
アキトは名乗りを上げたクララに除去プログラムを仕込んだパソコンを託すと部屋を出て行こうとする。
「アキトさん、何処に行くんです!」
「研究室だ‼︎この建物のシステム全体とアクセスできるケーブルを取りに行く‼︎」
「分かりました‼︎ダダに気を付けて‼︎」
トモミの言葉に頷くとクララはパソコンを起動する。するとモニターに昔のシューティングゲームのような画面が映し出された。
「へ?何デス・・・コレ?」
「まるで昔のゲームみたいですね・・・。」
「まさか・・・これで奴らを倒すの・・・?」
「この際仕方ありマセン・・・何とかしてみせマス‼︎」
クララはそのままパソコンに向き合ってシステムを奪い返すためのウイルス除去プログラムを作動させる。そしてそのまま小さな戦闘機で大きなダダ(POD)の顔を迎え撃つという昭和の弾幕シューティングゲームのような画面に切り替わるとクララはキーボードを操作し始める。
「ちょっ、コレは・・・かなり難しいデスヨ‼︎」
「頑張って下さいキングジョーさん‼︎」
「キンちゃん、頑張って‼︎」
「今はおジョーだけが頼りなんだよ‼︎」
「わ、分かってマス・・・‼︎」
ミク、ミカヅキ、ミコと言った外野からワイワイ言われ、少し困った顔をしながらクララはパソコンのキーボードを叩く。しかし、電子生命体であり、コンピュータの世界では無敵なダダ(POD)には流石にクララも苦戦を強いられていた。ここで横から見ていたヨウが助け舟を出す。
「キングジョーさん、下に移動して下さい‼︎ここなら敵の攻撃が当たりません‼︎攻撃が止んだ後も一気に叩けます‼︎」
「わ、分かりマシタ‼︎」
ヨウのアドバイスを聞いてクララは画面の中の戦闘機を下に持っていく。そして敵の攻撃が止んだ時、クララのターンが始まった。クララの操作で敵が大ダメージを受けていく。
「オオ‼︎本当デスネ‼︎」
「バッサーちゃん、やるじゃん‼︎」
「わたし、ゲーム好きなんで・・・こういう弾幕式の奴もやった事あるんですよ‼︎もし良かったら代わりますか?」
「バッサーちゃん、でも・・・。」
「大丈夫‼︎わたしを信じて下さい‼︎」
クララはヨウの真っ直ぐな瞳を見て数秒考えると彼女に席を譲る。ヨウはパソコンに向き合うと腕をまくって気合いを入れながらキーボードに手を伸ばした。
「バッサーちゃん、後は任せマス‼︎」
「任せてください‼︎」
こうしてクララからヨウに変わるとクララが苦戦していた状況が嘘のように敵と互角の勝負が繰り広げられる。そして数分後、第一プログラムの壁を突破する事に成功した。
「やったぁぁ‼︎」
「やるじゃん、バッサー‼︎」
「へへ‼︎まだまだ行きますよ‼︎」
ヨウが気合いを入れて新たなステージに進もうとした時、ダダ(POD)が実体化してヨウに両腕を向けてエネルギーを溜める。それを見たツバサとハルキはGUTSスパークレンスで銃撃した。
「危ない‼︎」
「うわぁっ⁉︎・・・ありがとうございます、ツバサさんにハルキさん。」
「どういたしまして。それにしても・・・今のって・・・。」
「うん、どう見てもダダでしたよね・・・どうして・・・?」
「恐らくだが、第一の壁を突破されたから妨害しに来たのだろう。」
「アキトさん‼︎」
ツバサとハルキが顔を見合わせる中、アキトがケーブルを持って入ってくる。アキトは持ってきたケーブルを壁のコードに繋ぐとクララに向かってGUTSハイパーキーを投げる。
「これを使え。」
「これは・・・⁉︎」
「キングジョー・・・しかもストレイジカスタム⁉︎」
そう、クララに渡されたGUTSハイパーキーは先程ツバサとハルキがアキトの研究室で見たストレイジカスタムが描かれたハイパーキーだったのだ。
「急げ‼︎キングジョーの怪獣娘であるお前ならそのGUTSスパークレンスとそのハイパーキーで怪獣娘に変身できる筈だ‼︎それで変身して実体化したダダと戦え‼︎」
「わ、分かりマシタ‼︎・・・ソウルライド、キングジョー、ストレイジカスタム‼︎」
〈BOOT UP! PEDANIUM‼︎〉
クララはトモミからGUTSスパークレンスを受け取るとストレイジカスタムが描かれたハイパーキーをセットする。そしてGUTSスパークレンスを展開し、トリガーを引くと彼女の体は光り出す。光が収まるとクララはストレイジカスタムを思わせる獣殻を纏った新たな姿のキングジョーになっていた。
「オオ‼︎凄いデース‼︎力が漲りマース‼︎」
「キングジョーさん、後ろ‼︎」
ツバサの言葉でキングジョーは後ろを振り向く。そこには腕を彼女に向けてニュートロン光線を放とうとするダダ(POD)がいた。キングジョーは背中からペダニウム誘導弾を放ち、ニュートロン光線を撃ち落とす。続いてペダニウム誘導弾がダダに命中するが命中と同時にダダは姿を消した。
「消えた⁉︎・・・一体何処に・・・。」
「ダダァァ・・・。」
「クララちゃん、右‼︎右にいる‼︎」
キングジョーは右を向いて左腕に備えられたペダニウムハンマーをダダ(POD)に叩きつけようとする。再びダダ(POD)は姿を消して一気に彼女の^真正面に至近距離で詰め寄った。キングジョーは右腕のペダニウム粒子砲に力を集めると一気に放つ。
「ペダニウム粒子砲、発射‼︎」
「ダダァァ・・・。」
キングジョーのペダニウム粒子砲がダダ(POD)を吹き飛ばした。その事にミクとミカヅキが歓声を上げる。
「やったぁぁ‼︎」
「流石キンちゃん、ハルキさんのストレイジカスタムの力まで使いこなすなんて・・・。」
「流石キングジョーの怪獣娘なだけあるね・・・。」
当初ストレイジカスタムの操縦テストがC判定で中々操縦の機会を与えられなかったハルキは幾らキングジョーの怪獣娘とはいえ初めてのストレイジカスタムの力を使いこなせている彼女に感動していた。その時、ヨウが大声を上げる。
「よっしゃ‼︎第二ステージクリア‼︎これで最終ステージに進めますよ‼︎」
「本当か‼︎」
「ナイスです、バサバサ‼︎この勢いで頑張って下さい‼︎」
「はい‼︎」
GIRLS東京支部のヨウ達の喜びも束の間であった。クララや多岐沢といったGIRLSの精鋭によって応急処置を受けてある程度修復されたキングジョー・ストレイジカスタムが突然光り出す。実はダダ(POD)はソウルライザーの機能を奪っても尚、抵抗を続ける怪獣娘達に痺れを切らし、彼女達を直接叩き潰そうと機械であるストレイジカスタムを乗っ取る事にしたのだ。そのままダダ(POD)のコントロールによって特空機第四号『キングジョー・ストレイジカスタム』が立ち上がり、起動し始めた。
怪獣娘×ブレーザーのヒロインは・・・・・・
怪獣娘本編の主人公を務めたアギちゃんこと宮下アキです‼︎満を辞していよいよ本編で主人公を務めた彼女がメインヒロインとなります‼︎
こちらでは主人公はアギちゃんの幼馴染なので原作とはまた異なる物語になる予定です‼︎
例年通りプロトタイプも執筆致しますのでどうかお待ち下さい‼︎