怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~ 作:特撮恐竜
幻獣闘士達の最後が悲しすぎる・・・。レグロスには是非とも頑張って欲しい・・・。
石化闇魔獣『ガーゴルゴン』登場
「ギイゴオオオオオォォォォォォ‼︎」
今から三千万年前、人類が闇の巨人と戦っていた時代、ある街を一体の怪獣が襲っていた。両肩に首をはやし、3つの頭を持つ蛇を思わせる細い体型の二足歩行の怪獣が街を進行している。
『ガーゴルゴン‼︎忌々しいユザレを石に変え、あたしの元に連れておいで‼︎』
「ギイゴオオオオオオオオォォォォォォォォォ‼︎」
カルミラの命令で石化闇魔獣『ガーゴルゴン』は街を進行しながらユザレを探す。するとガーゴルゴンの前にもユザレが対峙した。ユザレを見たガーゴルゴンは口を開く。するとガーゴルゴンの口から目が飛び出した。目を開いたガーゴルゴンはユザレに向けて目から光線を放つ
「ギイゴオオオオオオオォォォォォォ‼︎」
するとユザレは手をかざしてバリアを貼る。そしてバリアが光線を反射し、ガーゴルゴンに向かって光線が返ってきた。ガーゴルゴンは下半身に光線を受ける。するとガーゴルゴンの体が石になって固まっていく。実はガーゴルゴンの目から放たれる光線は敵を石化させる力からある。その光線が跳ね返って自分が受けてしまった結果、ガーゴルゴン自身が石となったのだ。
ガーゴルゴンが完全に石化するとユザレは背を向けて何処かへ去っていく。そしてユザレの仲間と思われしローブを羽織った人間達が集まる。彼らはガーゴルゴンを取り囲むと手を怪獣に向けてかざし、何かの力を送っていく。するとガーゴルゴンの体は次第に地面に飲み込まれ始め、数分もしないうちにその体は深い地の底に沈んでいった。
ダダ(POD)によるサイバーテロが解決した日の夜、シズマ・ミツクニはアキトからの報告を受けていた。
「何と⁉︎ユザレが他の怪獣娘達の前に⁉︎」
『はい、ユザレの秘密を知ってるマナカや白銀達以外の・・・それも全員に姿を見せました。』
「何という事だ・・・ユナの様子は?」
『今は落ち着いています・・・ただ・・・心は・・・。』
アキトの沈黙が数秒間続く。娘であるユナの心境を悟ったミツクニは険しい顔を浮かべる。すると画面の向こうのアキトが口を開いた。
『会長、もうこれ以上は隠しきれません。話すなら早急に話した方がいいかと・・・。』
「分かった・・・私もそちらに向かおう。丁度君達に話したい事もあったし・・・・・・そろそろ腹を括って話すべき頃かもしれんしな。」
『ありがとうございます‼︎では、また‼︎』
アキトの通信が切れるとミツクニは懐から写真を取り出す。そこには今よりまだ若い日の自身に寄り添って彼の妻と思われし女性がユナと思われる赤ん坊を抱いている暖かさを感じるワンシーンだ。そして2枚目には黄色い小型の主翼にGUTSと書かれた飛行機と一緒に若い頃のミツクニと若い女性の2人写っている。
「あれから30年か・・・そろそろ打ち明けるときだな・・・。ユリカ・・・。」
ミツクニは写真に写る今は亡き妻であり、ユナの母親である『シズマ・ユリカ』に想いを馳せながら机の引き出しを開ける。そして引き出しに入っていた古いペンダントを手に取るとドアを開いて部屋から出て行った。
ダダ(POD)によるサイバーテロから2日後、GIRLSは未だに重苦しい雰囲気に包まれていた。ユザレの秘密が全員に知られたあの夜よりはまだ軽くはなったが全員が沈黙している。そんな中、トモミが口を開いた。
「あの・・・アギアギもミクミクもウインウインも・・・ユナユナの何かを知っているんですよね?」
「「「・・・・・・。」」」
「・・・3人とも何か言ってくださいよ・・・。」
「ツバサ、アキト、貴方達も何か知ってるみたいだけど・・・。」
「「・・・・・・・・・。」」
「2人ともそんな黙ってる事ないじゃん・・・わたし達仲間でしょ。隠し事なんて水臭いよ‼︎」
「・・・皆さん、もう少し待って下さい・・・。」
「間もなくミツクニさんがここに来て調査結果を報告しに来る。ユナの事もその時に話すと言っていた。だから悪いがそれまでもう少し待っててくれ。」
「そういう訳にはいきません‼︎念の為ユナユナにカイジューソウルがあるか検査しましたが何の反応も見受けられませんでした。ユナユナが持つ力は明らかに怪獣娘とは異なる別の力です。私達にはユナユナに宿る力が何か知る権利がある筈です‼︎」
トモミが声を荒げる中、ユナがトモミの前に立って腕を伸ばして彼女を止める。トモミはそんなユナの顔を見つめていた。
「ユナユナ?」
「私の事は大丈夫・・・だから心配しないで下さい。」
「そうは言っても・・・。」
「ユナ、強がらなくていいんだぜ・・・。お前、検査で自身にカイジューソウルが無いって聞いてから明らかにあの力に怯えてただろ。」
「怪獣娘が増えたこのご時世ならカイジューソウルだって分かれば早く受け入れられるけど・・・ユナちゃんの力は明らかに怪獣娘とは違う別の物だよ。もしもの為にも早めに知っておいた方がいいよ。」
「ベニオさん、ミカヅキちゃん、ありがとう。心配してくれて。でも大丈夫。今日はお父様が帰ってくる。お父様は約束してくれたわ。私の事も私の血筋も全て話すって・・・だから、全てを知るのはお父様が帰ってきてからで十分よ。」
「ユナちゃん・・・。」
ユナの決意に全員が彼女の顔に注目を集める。そんな中、ドアにノックがかかってきた。
「どうぞ。」
「失礼するよ。」
トモミの許しで部屋に入ってきたのはミツクニだった。海外から帰還してきた父の顔にユナの表情が明るくなる。
「お父様‼︎」
「ミツクニ会長‼︎」
「皆、久しぶりだな。」
「お疲れ様です、ミツクニ会長‼︎・・・あの・・・ミツクニ会長、貴方に聞きたい事が・・・。」
「ああ、分かっている。私も世界中の超古代の遺跡を調べた結果を報告したいと思っていた。世界中から持ち帰った情報と一緒にその事も話そう。」
「ええ、新たな発見があったと聞いていますが・・・。」
「少し待っててくれ。準備をしてくる。」
そう言ったミツクニがプレゼンの準備を始めて十数分ほど、準備が完了し、モニターの画面に古代の壁画が映し出される。壁画にはゴモラやレッドキング、鼻の先にドリルを備えた深海怪獣『グビラ』や蛙と鯨を混ぜたような姿の真珠を主食とする『ガマクジラ』を描いた古代の壁画もある。
「これは・・・ゴモラにレッドキング⁉︎」
「GIRLSのドキュメントに記録があるグビラに・・・ガマクジラまで⁉︎何ですか、この壁画は⁉︎」
「この壁画はロシア、南米、中国など世界中で見つかった記録だ。今から三千万年前の世界の様子を描いたものだ。壁画によると三千万年前、この星はかの第一次大怪獣時代と同じくらいかそれ以上に様々な怪獣達の出現していた。」
「三千万年に・・・たくさんの怪獣が・・・。」
「そしてもう一つ、エジプトで見つかった壁画だ。」
ミツクニは太陽を思わせる物体の前で何かを掲げる男とそれを囲むゴルザやメルバなどの超古代怪獣達が描かれた壁画だった。その絵を見てツバサとアキトが反応する。
「こ、これは⁉︎」
「あの石板にそっくりだ‼︎」
「あの石板と照らし合わせれば何か分かるかもしれん。アキト、この壁画を解析して欲しい。君達も強力してやってくれないか?」
「分かりました‼︎・・・それで・・・ユナユナの事なのですが・・・。」
「分かっている。少し待ってくれ。」
ミツクニは今度はアキトの研究室に保管されている石板の絵を映し出す。それを見てベニオが疑問の声を上げた。
「アキトが研究室に保管している石板だよな?どうしてそれが?」
「そして闇の巨人と戦った古代の人々がいた。それが地球遊星警備団だ。」
「地球遊星・・・警備団・・・。」
「そして地球遊星警備団の中で強力な力を持っていた古代の巫女がいた。その名はユザレ。・・・・・・ユナにはその思念体・・・魂が宿っている。」
『⁉︎』
ミツクニの言葉にユナの事情を知るツバサ以外のメンバーが驚愕の表情を浮かべる。当のユナも体を震わせながら驚いていた。
「ゆ、ユナユナに‼︎」
「超古代の巫女の魂が⁉︎」
「・・・嘘・・・私に・・・ユザレが・・・本当なの、お父様⁉︎」
「・・・ユナ、すまない・・・黙っていて・・・。」
ミツクニの口から出た言葉で自身の秘密が事実である事を知り、ユナは手を見ながら震わせる。そんな中、トモミがミツクニに疑問を上げた。
「そ、そもそも‼︎どうしてユナユナにはユザレの魂が宿っているのですか⁉︎」
「実は闇の巨人との戦いには・・・ユナが物心つく前に亡くなった私の妻の・・・ユリカの血筋が関係している。」
「ユナユナのお母様・・・?」
「私の・・・お母様が・・・?」
「私の妻・・・即ちユナの母親の血筋は・・・代々ユザレの血を受け継いできた。それ故に・・・子孫であるユナにもその力が受け継がれる事になったのだ。」
「⁉︎・・・ゆ、ユナがユザレの‼︎」
「し、し、子孫⁉︎・・・そうだったんだ・・・・・・だからユナちゃんにはあんな力が使えるんだ・・・。」
「待てよ・・・それじゃあ・・・アギラ、ミクラス、ウインダムに・・・ツバサとアキトはそれを知っていたのかよ⁉︎」
ユナの秘密を聞いて大声を上げるベニオにツバサ達は思わず顔を伏せてしまう。
「ご、御免なさい・・・。」
「私達もシズマ会長から口に出さないように言われてて・・・。」
「だとしても・・・こんな大事な事はわたしにだけでも話してほしかったです・・・。」
「・・・・・・ツバサ君達はユザレの姿を見てしまった以上、隠す訳にはいくまいと話し、ユナの負担にならないように他の者達に黙ってて欲しいと私が頼んだんだ。まさか君達全員の前に現れるとは思わなくてな・・・本当にすまない・・・責めるなら私だけにしてくれ。」
ミツクニがトモミに頭を下げて謝罪の言葉を口にする。ミツクニの様子から本当に申し訳なさを感じたトモミはミツクニに歩み寄った。
「分かりました・・・この件についての責任は不問にします。色々事情があった訳ですから。」
「すまない・・・本当にありがとう・・・。」
トモミの口から許しの言葉が出たミツクニは頭を上げる。そしてミツクニは再び口を開く。するとツバサ達にとって衝撃的な言葉が出た。
「実は私も君達に隠している秘密があってね・・・ユナの秘密を打ち明けた以上、君達にも打ち明けたい。」
「え?秘密?ミツクニ会長に⁉︎」
「お父様・・・一体何を・・・?」
「来れば分かる。ついて来てくれたまえ。」
ツバサ達はミツクニに連れられ、マイクロバスに乗る。そしてマイクロバスに乗って30分後、シズマ財団本部に辿り着く。そしてマイクロバスから降りると彼らはミツクニに連れられ、とある建物に入る。
「この建物は?」
「随分と長いですけど・・・。」
「少し辛抱してくれ。間もなく辿り着く。」
そして数分後、ミツクニの案内で彼らは大きなドアの前に辿り着いた。ミツクニがIDカードを読み込ませて扉を開く。中には広い空間が広がっていた。そしてその空間の中で彼らの目に現れたのは黄色いカラーリングにGUTSの文字が主翼に描かれた戦闘機だった。そしてその機体を見たGIRLSのメンバーはアキト以外、誰もが驚愕の表情になる。
「え⁉︎」
「こ、これって確か⁉︎」
「かの第一次大怪獣時代の中でウルトラマンティガがいた時代で・・・ティガと共に共に怪獣と戦った防衛チームであル・・・『GUTS』が運用していた・・・・・・ガッツウイング⁉︎」
GIRLSを代表してアキ、トモミ、クララが驚きの声を上げる。そう、彼らの前に現れたのは地球平和連合『TPC』が設立した『GUTS』が運用していたガッツウイングだったのだ。失われた筈の第一次大怪獣時代の遺産にツバサ達は驚きを隠せない。
「こ、これが第一次大怪獣時代に空を飛んで戦った防衛チームの・・・。」
「うん、私達も資料を読んで・・・その姿は知っていたんだけど・・・。」
「まさか・・・本物を見る事になるなんて・・・。」
「怪獣と戦った防衛チームの戦闘機・・・あたし、初めて見た・・・。」
「し、しかし‼︎ど、ど、どうしてここにガッツウイングがあるんですか⁉︎第一次大怪獣時代、怪獣達と戦った防衛組織が運用していた戦闘機などの類は大部分が解体された筈です‼︎防衛チームの記念館や資料館に展示された形で今でも残っている機体は一部ある事はありますが・・・ガッツウイングに至っては全ての機体が解体されたと聞いています‼︎それが何故ここに⁉︎」
トモミが驚きながらミツクニを問い詰める。そしてミツクニの口から語られたのはまたしても彼女達を驚かせる衝撃的な言葉だった。
「君達全員、驚かないで聞いて欲しい。実は私はこの世界の人間ではない。私はこことは別次元の・・・この次元同様に地球平和連合TPC、そしてGlobal Unlimited Task Squad『GUTS』・・・そしてウルトラマンティガが存在していた別次元の地球から来たんだ。このガッツウイングでな。」
今回は怪獣娘における歴代防衛チームが運用していたライドメカの扱いについて少し触れました。
実際、この世界ではガッツウイング、貴重なものになってそうですよね。