怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~   作:特撮恐竜

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今回、オリジナル設定が多めです。それが無理な方は閲覧をお控え下さい。


光と闇の邂逅(中編)

まず最初に動いたのはトリガーダークだった。トリガーダークはティガに向かって闇の光弾を放つ。ティガもハンドスラッシュで掻き消すと再度睨み合いに突入する。そしてお互いに動くと手刀がぶつかり合った。

 

「テヤッ‼︎テヤアアア・・・‼︎」

 

そしてそのまま手刀をぶつけた状態で睨み合うとお互いの蹴りが横腹に炸裂する。2度に渡る2人の巨人の蹴り合いは互角に終わり、お互いが再び距離を取った。そしてティガは必殺技であるゼペリオン光線を放つ構えに入る。目の前の敵が必殺技を撃つ構えを取っていると知ったトリガーダークも必殺技であるダークゼペリオン光線を撃つ構えに入る。お互いエネルギーを集めて腕をL字に組み、必殺光線を放つと2つの光線がぶつかり合う。光線のぶつかり合いの決着はお互いの光線の威力は互角だったのもあってお互いの光線が掻き消され、両者とも吹っ飛ぶ結果に終わる。

 

「テヤッ‼︎」

 

立ち上がったティガは再びトリガーダークに距離を詰め寄ると蹴りを放つ。トリガーダークも負けじとティガの蹴りに合わせて蹴りを放ち、お互いの足が激突した。両者はそのまま連続で蹴り合うもやはり決着はつかず、お互いの距離が離れるだけだった。

 

「凄い・・・互角に渡り合ってる・・・。」

「当然です。彼は勇敢なる戦士で・・・・・・私達の頼もしい味方なのですから‼︎」

 

ユザレの言葉通り、ティガの飛び蹴りがトリガーダークの目元に直撃する。トリガーダークは思わず目を抑えるとティガの手刀が肩に迫る。トリガーダークの肩に手刀が命中し、トリガーダークが怯むと再びティガは蹴りを横腹に連続で叩き込む。トリガーダークが押され始めツバサもユザレもティガが優位に立ったと思った時、光の鞭がティガを襲う。

 

「ティヤッ⁉︎」

『また来たのかい、ティガ‼︎全く何度も何度も鬱陶しいねえ・・・邪魔はさせないよ‼︎』

 

カルミラの光の鞭『カルミラウィップ』がティガに襲い掛かる。ティガは思わずバク転で避けるもカルミラウィップが何処までもティガを襲ってくる。ティガは鞭の軌道を見極め、回避するとカルミラに近付いて蹴りを放つ。カルミラが腕で蹴りを防ぐと今度は手刀を肩に放つ。カルミラは思わず肩を抑えて舌打ちするとカルミラバトンを形成してティガに突っ込む。

ティガはカルミラバトンを左腕で受け止め、右腕で掴むと自身の方にカルミラを引き寄せて膝蹴りを放つ。膝蹴りでカルミラと距離を取った事を確認すると両手を合わせて右腕を突き出すとカルミラの頭上に強力な冷気を放つ。全てを氷漬けにするティガの技の1つ『ウルトラフリーザー』を受けたカルミラはそのまま凍り始まる。そのままゼペリオン光線を放ち、カルミラを砕こうとした時、突然後ろから斬撃波がティガを襲う。

 

「ティヤッ⁉︎」

 

斬撃波を受けて吹っ飛んだティガがその方向を確認するとそこにはヒュドラムが立っていた。

 

『私の事を忘れてもらっては困りますよ、ティガ‼︎』

「テヤッ‼︎」

 

ヒュドラムはそのままティガにダガーヒュドラムを向けてくる。ティガはひたいに意識を集中させ、青い速さに長けたスカイタイプになる。ヒュドラムの剣の太刀筋を1つ1つ見極め回避する。自分の番だとばかりにティガはヒュドラムに突っ込んだ。ヒュドラムは空に飛び上がり、ダガーヒュドラムからの斬撃波を放つ。空から降ってくる斬撃波を避けたティガも空に飛び上がるとそのまま高速でぶつかり合った。空中でヒュドラムの剣を受け止めたティガが蹴りでヒュドラムから距離を引き離すもすぐにヒュドラムがティガまで距離を詰め寄ってくる。ティガはラチがあかないと感じたのかこちらに向かってくるヒュドラムに立ち向かう体勢を見せ、速度を上げて空を飛ぶ。2つの青い影が何度も空中でぶつかる中、ダーゴンがカルミラに駆け寄る。

 

『カルミラ、今助けるぞ‼︎』

 

ダーゴンはファイヤビートクラッシャーを放つ構えに入ると地面に拳を叩きつけ、炎の衝撃波を放つ。炎の衝撃波か氷漬けになったカルミラに命中し、大きな水蒸気が発生する。ダーゴンが無事に解凍出来たか確かめるべく水蒸気に突っ込むとダーゴンの顔面に拳が命中した。思わずダーゴンが顔を抑えるとカルミラが怒った様子で詰め寄る。

 

『死ぬかと思ったよ‼︎アンタ、アタシごと砕く気かい‼︎』

『す、すまん・・・カルミラ・・・。』

 

カルミラに怒られ、シュンとなったダーゴンの後ろではティガとヒュドラムがぶつかり合っている。そしてティガがランバルト光弾を撃つ構えに入るとヒュドラムもダガーヒュドラムに力を集め始める。そしてティガのランバルト光弾とヒュドラムの斬撃波が激突し、大きな衝撃波が発生した。その衝撃波でティガとヒュドラムの体は大きく吹っ飛び地面に激突する。ヒュドラムがカルミラ達の近くに落ちて大きく衝撃音を上げるとカルミラ達が駆け寄る。

 

『ヒュドラム‼︎』

「大丈夫か⁉︎』

『全く・・・来るのが遅いですよ・・・。奴は以前より強くなってます。油断は禁物ですよ‼︎』

『後は我に任せろ。我の拳でティガを砕いてみせよう‼︎』

 

ダーゴンがティガに向かって構える。ティガは相手がダーゴンだと確認すると額に意識を集中させて赤い力に長けた形態であるパワータイプになる。そしてティガの拳とダーゴンの拳がぶつかり合った。お互いの拳の衝撃で両者ともによろけると再びティガが拳を放つ。ダーゴンも負けじと拳を向け、両者の胸にそれぞれの拳が命中した。お互いの拳をまともに受けた両者は大きな火花を散らせながら後ろに吹っ飛ぶもすぐに体勢を立て直す。

先に立て直したティガがジャンプして飛び蹴りを放つもダーゴンは腕を交差させて蹴りを受け止める。蹴りを弾かれたティガは空中でバク転しながら着地するとデラシウム光流を放つ構えに入る。するとダーゴンも拳に闇の力を入れ始める。チャージを終えたティガがデラシウム光流を放つと自身の闇の力を込め、黒いオーラを放つ拳を放ちデラシウム光流に立ち向かう。ティガのデラシウム光流とダーゴンの闇の力を込めた拳かぶつかり合うと再び衝撃波が発生し、お互いの体か大きく吹っ飛ばされた。

 

「ティヤッ‼︎」

『ぬうおおっ⁉︎』

 

大きく吹っ飛ばされたティガは背中から崖に直撃する。崖から背中を離したティガはふらつきながらも立ち上がろうとする。するとトリガーダークがティガに迫ってきた。トリガーダークはティガの首を掴むと再び崖にティガの体を押しつけ、身動きを取れなくする。そのままティガの首を右手で掴んで抑え付けたまま左手を拳にして闇のエネルギーを集める。そしてトリガーダークの闇の力を込めた拳でティガを殴り付ける。

 

「ティ・・・ティヤ・・・。」

「止めて下さい‼︎貴方達の狙いは私です‼︎彼とティガには手を出さないで‼︎」

 

トリガーダークの猛攻にユザレが悲痛な顔を浮かべながら叫ぶ。トリガーダークはティガを離してユザレを見る。そしてユザレに向かって自身の手を向けるとツバサがその前に立ち塞がる。

 

「彼らの狙いは私です‼︎貴方は巻き込まれただけ‼︎貴方だけでもティガと一緒に逃げて下さい‼︎」

「そんな事・・・出来るわけ・・・。」

 

ツバサはユザレの言葉に耳を貸さず、彼女を守る為に立ちはだかる。するとトリガーダークはユザレを狙って手を伸ばして来た。するとツバサは無意識に両手をかざし、光のバリアを張る。ツバサが放った光のバリアはトリガーダークの手を阻み、その目を眩ませた。

 

「止めてくれトリガー‼︎僕が知ってる君は闇の巨人なんかじゃない‼︎皆を笑顔にする光の巨人なんだ‼︎」

 

その言葉にトリガーダークは思わず動きを止める。今がチャンスだと感じたティガはゼペリオン光線を放つ構えに入る。

 

「テヤッ‼︎」

 

そしてティガはチャージを終えてゼペリオン光線を放つ。超至近距離から放たれたゼペリオン光線をまともに受け、トリガーダークは大きく吹っ飛ばされる。トリガーダークが地面に倒れた事を確認したティガはツバサとユザレを自身の手に収める。そしてそのまま何処かへ飛び去っていった。

 

 

 

 

 

 

その頃、現代では倒れたトリガーを怪獣娘達が見守っていた。レッドキングがGIRLS東京支部に残っているマルゥルに連絡を取る。

 

「おいマルゥル‼︎トリガーの様子はどうなってんだ⁉︎まさか2度と目覚めないなんて言うんじゃねえだろうな⁉︎」

「止めてよレッドちゃん‼︎縁起でもないよ‼︎」

『僅かだけどエネルギー反応はあるんだよ‼︎計測出来ないくらい微量だけどな‼︎』

 

マルゥルの言葉を聞いた怪獣娘達はひとまず安堵の表情を浮かべる。その中で冷静なエレキングといつの間にか合流していたゼットンは疑問を浮かべた。

 

「だとしたらカルミラ達はトドメを刺さなかった事になるわ・・・。」

「一体何故・・・?・・・あの時、カルミラはトリガーに何を?」

 

その横でウインダムはソウルライザーでツバサに連絡を試みる。しかし、3000万年前の遥か昔の世界に飛ばされたツバサが通信に出れる筈もなく虚しく電子音が流れるだけだった。

 

「ツバサ・・・ツバサ・・・ツバサ‼︎お願いだから出て・・・ツバサ‼︎・・・駄目です・・・ツバサが通信に出ません。」

「そんな・・・ツバサさん・・・どうしてしまったんでしょう・・・。」

「まさか・・・。」

 

ウインダムの言葉にマガジャッパとミクラスは最悪の想像をして顔を青ざめる。しかし、彼女達にアキトが呼び掛けた。

 

「あいつの事なら心配する必要はない。」

「アキトさん・・・。」

「どういう事ですか?」

 

アキトはマガジャッパの質問に答えずそのままトリガーを見る。このメンバーの中でトリガーの正体を知っているアキトはそのまま心の中で呟いた。

 

(信じているぞ・・・ツバサ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ティガに救われたツバサはユザレと共に何処かの森の中にいた。ツバサとユザレは森の中で1人の青年を手当てしている。

 

「ありがとうございます、助けてくれて。」

「礼には及ばないよ。君のお陰でユザレだけでなく僕もあの場から逆転出来たしね。」

「そんな事ありません。本当に貴方には助けられてばかりです、ダイゴ。」

 

ユザレに『ダイゴ』と呼ばれたこの青年こそ先程闇の巨人達と戦っていたウルトラマンティガの人間の姿である。ひとまず手当てを終えて落ち着いたユザレはダイゴと一緒に先程の事を思い出しながらツバサに訊ねる。

 

「先程はどうして私を助けてくれたのですか?」

「それに・・・さっきの光・・・君は一体?」

「あ・・・僕は・・・えっと・・・。」

 

2人の質問にツバサはどう答えるか悩み始める。約10秒程悩んだツバサは2人に向かって口を開く。

 

「光・・・ユザレ、君が教えてくれたんだ。僕は光であるって。」

「私が?」

「僕はマナカ・ツバサ。2人と同じく闇の巨人達と戦ってる。」

「闇の巨人と⁉︎」

「マナカ・・・ツバサ・・・戦っていたのは私達地球星警護団だけではなかったのですね。」

 

ツバサの回答にユザレは少しだが嬉しそうな表情になる。しかし、立ち上がるとすぐに彼女の表情は暗いものになる。

 

「しかし・・・繰り返される戦いの中で地球星警護団の同志は傷付き倒れていきました。・・・もう残っているのは私とザビルくらいかもしれません・・・。」

「ザビル?」

「地球星警護団の科学者だよ。かなりの天才で僕のスパークレンスから光の神器を作る事にも成功したんだ。」

「光の神器?」

 

ユザレは懐からある物を取り出す。ツバサはユザレが取り出した物を見て驚いた顔になる。それはアキトの研究室で見たエンシェントスパークレンスだったのだ。

 

「こ、これって・・・ヒジリ先輩の研究室にあった・・・。」

「エンシェントスパークレンス。星々の光を何代にも渡って、途方もなく年代を集めて作った神器です。ダイゴのスパークレンスを元にザビルが作りました。」

「スパークレンスを貸しながら僕も地球星警護団に力を貸して突然現れたカルミラ達と戦ったんだ。先代のユザレには世話になったからね。」

 

ツバサは過去の遺物の思わぬ生い立ちを知って驚きの表情を浮かべる。そして今ダイゴの口から語られた言葉に疑問を抱く。

 

「エンシェントスパークレンスはダイゴさんが持っていた物がモチーフだったのか・・・。先代のユザレって他にもユザレがいたって事?」

「100年前の地球星警護団にいた先代の事です。地球星警護団の中で最も強い力を持つ巫女のみがユザレのコードネームを与えられます。」

「100年前?どういう事なの?」

「ダイゴは100年前に一度眠りにつきました。しかし、彼が他の2人と共に眠りについてから100年後の今、突然闇の巨人達が現れ、多くの命が奪われました。新たなる闇の力を感じた彼だけは再び蘇り、私達地球星警護団に力を貸してくれました。」

「先代のユザレから受けた恩を返すべく、僕も彼らに力を貸そうと思ったんだ。けど、僕が眠りから目を覚ました頃には既に多くの地球星警護団の皆が犠牲になっていた。しかも・・・奴ら達は強く、中々奴らとの決着がつかずにいるんだ。」

「このままではエタニティコアの力が闇の手に・・・。」

「エタニティコアの力?」

「ビッグバンを起こし、宇宙を意のままに作り変える程の強大な力です。」

 

ツバサは思ってもいなかったエタニティコアの持つ力と知られざる歴史の真実に驚いた顔になる。

 

「エタニティコアにそんな力が・・・。」

「このままでは・・・人類の未来は・・・闇に塗り潰されてしまう・・・。100年前の闇の脅威からここまで復興出来た人類の未来が・・・それだけは何としてでも阻止しなければ・・・。」

「ユザレ。」

 

ツバサはユザレに向かって笑顔を浮かべながら呼び掛ける。

 

「スマイルスマイル‼︎」

「スマ・・・イル?」

「希望の未来は凄く遠いところにあるのかもしれない。でも、立ち止まってたら絶対に辿り着けない・・・同じ一歩なら苦しいより楽しい方がいいでしょ。」

「ツバサ・・・。」

 

ユザレはツバサの言葉に勇気付けられたのか笑顔を浮かべる。ダイゴもツバサの言葉を聞いて思わず笑顔を浮かべていた。

 

「君は明るい奴だな。」

「ダイゴさん・・・。」

「同じ一歩なら・・・楽しい方がいい・・・確かにその通りかもしれないな。ありがとう、ツバサ・・・君のお陰で・・・僕も久しぶりに心が明るくなった・・・そんな気がするよ。」

 

ツバサは照れ臭くなったのか思わずダイゴに一礼する。その様子を見てユザレも心の底からの笑顔を2人を見ながら浮かべていた。

 

 

 

 

その頃、カルミラはダーゴン、ヒュドラムと共にトリガーダークの元に駆け寄っていた。

 

『アンタらしくないねえ。ティガがいたとはいえ小娘1人取り逃すなんて。』

『しかし、ユザレといたあの人間、あの光は一体?』

『ハッハッハ‼︎たかが人間に何が出来るっていうんだい‼︎それよりヒュドラム、エタニティコアへの入り口は見つけたんだろ?』

『ええ、人間達が隠していた古代の遺跡、そこがエタニティコアに繋がるゲートである事は既に判明しています。後は鍵であるユザレを捕まえるだけ。』

『次は期待していいんだね・・・トリガー。』

 

カルミラがトリガーダークの胸を撫でながら訊ねるとトリガーダークは頷く。その答えに納得したのかカルミラはトリガーダークから離れる。

 

『アタシ達は先に遺跡に向かう。行くよ、お前達。』

 

カルミラはダーゴン、ヒュドラムを連れてその場から去っていく。トリガーダークは自身の手を見ながら握りしめると闇のオーラを纏いながら人間の姿になる。そしてトリガーダークの人間態といえるその顔はツバサに瓜二つであった。




今回の話で語られた事は簡単に説明するとこうなります。

・トリガーに登場したユザレはティガのユザレからコードネームを受け継いだ別人
・エンシェントスパークレンスはティガのスパークレンスを元に開発された
・ティガの3000万年前とトリガーの三千万年前は実は全く同じ時代ではなく100年の誤差があった

追記:それと3000万年前のティガの変身者の名前をどうするかについてはかなり悩んでいたのですが映画でカミーラが普通にダイゴと呼んでいたのでダイゴにする事にしました。
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