怪獣娘トリガー ~ウルトラマントリガー復活計画~   作:特撮恐竜

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今回は小説版からのキャラが出ます。前半は怪獣娘トリガーを書くにあたって1番書きたかった事をやりました。


超古代の光と闇(前編)

ある日の夕方、トモミの耳にマルゥルからある出来事が伝えられた。マルゥルの言葉を聞いてトモミは驚いた表情を見せる。

 

「地球で再びクリッターが観測された⁉︎」

「ああ・・・シズマ財団が地球の電離層に無数の生命反応を観測して調査したところ、クリッターと思われる生命反応が出たらしい。」

「クリッターって・・・確かガゾートの・・・。」

「ああ、変異前の姿だ。だからもしかしたら再びガゾートが現れる可能性もある。十分に気をつけた方がいいぜ。」

 

『クリッター』とは電離層に生息している生命体だ。電磁波の影響で変異し変形怪獣『ガゾート』になって何度も人類を襲った事もあり、過去に地球を去った筈のクリッターが戻って来た事で再びガゾートが現れる可能性が出来た事で彼女は緊張に満ちた表情になる。トモミは再び怪獣が現れるかもしれないという事に危険を感じずにはいられなかった。

 

「もしもガゾートが現れたら多くの人々が犠牲になります!それだけじゃない‼︎地球からいなくなった筈の怪獣が三度に渡って現れるという事に・・・‼︎」

「GIRLSももしものために備えておいた方がいいぜ。」

「分かりました。もしものために他の皆にも伝えます‼︎」

 

マルゥルはトモミとの会議を終えて部屋を出ると自販機に向かう。そこで飲み物のラインナップを一通り眺めるとため息をついた。

 

「やっぱり眼兎龍茶はないか〜・・・。ま、仕方ねえけど・・・。」

「烏龍茶で良かったら一本どうかな?」

「ああ、悪いな・・・って、アンタは?」

「私は百道メル。ここでカウンセラーをしているメトロン星人の怪獣娘だよ。」

 

ため息をつくマルゥルに横から烏龍茶を渡してくる女性がいた。マルゥルが思わず隣を向くとその女性の格好は上下とも青の獣殻にはだけた胸を湿布のようなもので胸を隠した赤い髪をアップにした女性だった。彼女こそ幻覚宇宙人の魂を継ぐ怪獣娘『メトロン星人』である。

 

「ああ‼︎アンタがトモミが言ってたメトロン星人の怪獣娘か‼︎俺様はマルゥル‼︎正真正銘本物のメトロン星人だ‼︎よろしくな‼︎」

「こちらこそよろしく。この後、時間があるなら少し話さないか?君の都合が良ければだが。」

「構わねえよ。俺様も今日の仕事が丁度終わったところだったんだ。」

 

メトロン星人は変身を解いて元の人間である百道メルの姿に戻るとマルゥルと休憩室で談話していた。

 

「君の事はピグモンから聞いていたよ。さっきからカイジューソウルが高鳴ると思って来てみれば・・・まさかこんなに早く会えるとは思ってもみなかったよ。」

「それは俺様も同じだぜ。なんか同胞に似た気配がすると思ったら・・・そういう事だったんだな。」

「ふふ、どうやらカイジューソウルは本物と惹かれ合うらしい・・・。それより折角こうして会えたんだ。どうだろう?この後、夕陽でも見ながら一本吸わないか?」

「悪い・・・俺様、これでもメトロン星人の中では未成年なんだ。だから・・・煙草はちょっと・・・。」

「そうか・・・それは悪い事したな。」

「別に気にすんなよ。アンタは何も悪くないだろ。」

 

マルゥルは空を眺めながら烏龍茶を一口飲む。釣られてメトロン星人(怪獣娘)も窓の外に目を向けていた。

 

「私は夕陽を見るのが好きでね・・・本物のメトロン星人である君と是非夕陽を見ながら語り合いたいと思っていたんだ。」

「夕陽か・・・俺様も好きだぜ、地球の夕陽。特に木造建築のちゃぶ台がある畳の部屋から見る夕陽が1番好きなんだよ‼︎」

「奇遇だな、私もだよ。どうやらメトロン星人は本物もその魂を継ぐ怪獣娘もそのシチュエーションに心惹かれるようだな。」

「へへっ、どうやらそのようだな。」

「どうだろう?こうして会えた記念として今度、共に夕陽を見にいかないか?中々いい場所を見つけたんだ。」

「おおっ、いいな‼︎行こうぜ‼︎約束だぞ‼︎」

「ああ、楽しみにしているよ。さて、そろそろ私は時間なので失礼しよう。良かったら連絡先を交換しないか?」

「勿論OKだぜ‼︎」

 

本物と怪獣娘という違いはあれど初対面で仲良くなった2人のメトロン星人はお互いの連絡先を教え合う。そして2人とも自身の持ち場に戻っていった。

 

トモミとマルゥルが話をしている間、ツバサはレイカ、ユナ、アキトと共に下校してGIRLSに向かう途中だった。

 

「アキト先輩とユナ先輩と一緒に学校から帰れる日が来るなんて思いませんでしたよ!僕達には縁が無いものと思ってましたから‼︎」

「・・・ウザ・・・。別に行き先が同じだけだろうが・・・。」

「ちょっとアキトさん‼︎」

「駄目だよ、アキト。後輩に対してそんな口を聞いちゃ。御免ね、レイカちゃん。色々と」

「い、いえ・・・気にしないで下さい‼︎ユナさんが謝る事じゃ無いですから‼︎」

 

4人は並んで歩いていた。暫くしてユナが何かを思い出すと3人に向き合って発言する。

 

「ねぇ、3人とも着替えを取りに家に寄ってもいい?」

「僕は大丈夫ですよ。」

「ええ、大丈夫です。」

「ありがとう。ちょっと待っててね。」

 

 

 

 

 

 

ツバサ達がユナの家に向かっていた頃、ベニオ、ミカヅキ、ラン、トモミ、ミコ、クララの6人は休憩スペースでお茶を飲みながらTVを見ていた。TVでは再び現れた怪獣とウルトラマントリガーの話で持ちきりだった。

 

『地球からいなくなった筈の怪獣が現れる事件が2度も起きましたがどの現場も再び現れた新たなウルトラマン『ウルトラマントリガー』によって倒されました。しかし、GIRLSや政府はトリガーと戦闘を繰り広げた新たな巨人とウルトラマントリガーに何らかの関連があると指摘し、ウルトラマントリガーを監視対象とする方針を・・・・』

「おい‼︎監視対象って何だよ⁉︎アイツは俺達を助けてくれたんだぞ‼︎それなのにGIRLSはトリガーを敵と疑ってるっていうのかよ‼︎」

 

ベニオはTVで流れるニュースを聞いてその場にいたトモミに抗議を立てる。トモミはTVからベニオの方に顔を向けると苦しそうな顔で彼女の問いに答えた。

 

「レッドン・・・確かにこれまでの場合だったらトリガーは今まで現れたウルトラマン同様人類の味方と断定されていたでしょう・・・ですが今回はウルトラマンと共通した特徴を持つ闇の巨人も共に現れています・・・それに闇の巨人が復活してから地球からいなくなった怪獣が現れる事件も起こりました・・・怪獣・・・そして闇の巨人に継ぐ新たな脅威になり得る存在になると考えた結果GIRLS上層部はトリガーも人類の味方である保障が無いと判断しました。」

「何だよ、それ⁉︎俺達の為にアイツは戦ってくれたのに・・・‼︎」

「そもそも今までウルトラマンをあっさりと信用しすぎていたというものもあると思うわ。」

「おい、エレ‼︎」

「2人ともちょっと落ち着きなよ‼︎」

 

GIRLS上層部の判断にベニオは歯を食いしばって握り拳を作る。トモミの言葉に補足したランの態度にベニオは食ってかかるもミコに止められる。そんなベニオにミカヅキが明るく話しかける。

 

「大丈夫だよ‼︎トリガーが味方だとGIRLSのお偉いさん達に分かってもらえるようにすればいいんだから‼︎」

「ゴモラ・・・そうか・・・そうだよな‼︎」

 

 

 

 

 

 

その頃、ミカヅキ達が見ていたニュースが街のビジョンに映し出されていた。そしてそれを見ていた人々の中でトレジャーハンターを思わせる男は興味深そうに呟いた。

 

「ふ〜ん・・・・ウルトラマンねぇ・・・・・。」

 

そしてその男は後ろを振り向いて少し足を進めると一瞬で姿を消してしまった。

 

 

 

 

 

その頃、ツバサ達はユナの家に辿り着いた。そこはかなり大きな豪邸でツバサとレイカは唖然としていた。思わずツバサとレイカは思った事を口に出してしまう。

 

「ここがユナ先輩の家なんですか⁉︎」

「かなり大きな豪邸ですね・・・流石お嬢様と言った感じです・・・。」

「というかこの家でシズマ会長と2人で暮らしているんですか⁉︎」

「まぁ、お父様は仕事で殆ど家に帰らないけど・・・それにアキトも一緒だよ。」

「「えっ⁉︎」」

「アキトがまだ小さかった頃に家に来たの。その後にマルゥルも家に住んでた時期があったから3人で兄弟みたいに暮らしてきたの。ちょっと待ってて。」

 

ユナが自分の部屋に向かうとアキトは小さい声で浮かない表情を浮かべながら呟いた。ツバサとレイカは思わずアキトの顔を見る。

 

「だな・・・。」

「?」

「アキトさん・・・?」

 

ユナは支給されたGIRLSの制服を鞄に詰め込んだ。その時、自分しかいない筈のこの部屋でユナの後ろから声が聞こえた。

 

「こんな物かな。」

「いいねぇ・・・ゴクジョーだ!」

 

ユナが振り向くと後ろのソファーに腰掛けるトレジャーハンターを思わせる男がいた。男はユナを見て指を鳴らす。

その頃、ツバサとレイカはアキトの様子を伺っていた。するとユナの悲鳴が聞こえてきた。ユナはアキトにしがみ付いてきた。

 

「嫌ーっ‼︎もう・・・何⁉︎」

「どうしたんだ、ユナ⁉︎」

「ユナ先輩⁉︎どうしたんですか⁉︎」

「悲鳴を出していましたが・・・‼︎」

 

レイカが前を見ると階段からトレジャーハンターを思わせる男が降りてきた。男はユナに呼び掛ける。

 

「何で逃げるのかねぇ・・・。」

「逃げるに決まってるでしょ‼︎」

「誰ですか、貴方は⁉︎ここに何処からどうやって入ってきたんですか⁉︎」

「ユナに近付くな‼︎」

 

アキトは男に向かって突進するもあっさりと避けられる。すぐに男に体の方向を向けたアキトは男の胸ぐらを掴んだ。男は降参したかのように両手を上げるがアキトの腕を振り払うとすぐに突き飛ばしてアキトから距離を取る。アキトは拳を放つがすべて受け流され投げられてしまう。そしてアキトの体は近くのテーブルを破壊しながら倒れる。

 

「アキト先輩‼︎」

「よっ!」

「えっ?うおあああ⁉︎」

 

ツバサは目の前の男に向かっていくが男はその場のテーブルに置かれていたグラスなどをツバサに放り投げる。ツバサは思わずそれを掴むと男はテーブルクロスをツバサに放り投げた。テーブルクロスを顔面に被ってしまったツバサは視界が遮られ転んでしまう。アキトは男を羽交い締めにして動きを封じようとするが男はすぐに振り切った。

ツバサもテーブルクロスを振り払うと男に向かっていくが受け流されてしまう。アキトも立ち直って突撃するが男の蹴りを受けて倒れてしまう。ツバサは男に突撃するが腕を掴まれて投げられてしまう。投げられたツバサにレイカとユナが駆け寄った。

 

「ツバサ‼︎」

「大丈夫⁉︎」

 

近付いてくる男にレイカは思わずソウルライザーを取り出した。そしてそのまま怪獣娘に変身しようとするがその前にアキトが男の胸に1発拳を打ち込んだ。男は後ろに下がると目を光らせ顔に炎のような紋章を浮かべながら笑みを浮かべる。

 

「やるねぇ・・・。」

「顔が‼︎」

「・・・まさか宇宙人⁉︎」

「宇宙人が何で私を?」

 

ユナの言葉に男は語り始めた。4人は黙ってそれを聞いていた。

 

「俺は宇宙一のトレジャーハンター。銀河を股にかけゴクジョーな物だけを手に入れる。」

「ゴクジョー・・・?」

「そう・・・火星開拓にまで乗り出したシズマ財団。そのお嬢様であるシズマ・ユナ・・・君こそゴクジョーではないか!」

「そ・・・そうね・・・分かってるじゃん!」

「ふざけるな‼︎ユナはお前のゴクジョーじゃない‼︎ユナは・・・ユナは・・・。」

 

言葉を濁すアキトの様子にツバサとレイカは顔に疑問を浮かべる。少し言い淀んだ後、アキトは叫ぶ。その後に続いてレイカもソウルライザーを構えて叫んだ。

 

「・・・兎に角お前のものじゃない‼︎」

「・・・そうです‼︎人は物じゃありません‼︎ユナさんには手出しさせません‼︎ソウルライド、『ウインダム』‼︎」

 

レイカは怪獣娘『ウインダム』に変身して額からレーザーを放つ。男は飛び上がってレーザーを避けるとウインダムの後ろに回り込んだ。

 

「なっ⁉︎」

「ほお・・・眼鏡のお嬢さん、お前さんが怪獣娘って奴か・・・この星のお嬢さん方の中には怪獣の魂を宿して怪獣に変身出来る者がいるというのは本当だったようだな‼︎」

「くっ‼︎」

 

ウインダムは拳を放つも男はあっさりと避ける。ウインダムはパンチが避けられたと知ると今度は蹴りを放つがこれはあっさりと避けられてしまった。

 

「おっと‼︎どうやら戦いの経験は俺の方が上のようだぜ!怪獣娘さんよ‼︎」

「それでも・・・それでも退くわけにはいきません‼︎」

「へぇ・・・勇ましいねぇ。」

 

男はウインダムのレーザーを避けると再び自分が元いた位置に立つ。そしてアキトを見て宣言した。

 

「それと一つ言っておくぜ。全てのゴクジョーは俺に盗まれる運命にある!また来るぜ‼︎」

 

そう宣言した男は顔に紋章を浮かべながら緑色のオーラと共に姿を消してしまった。アキトは男を逃がさまいと駆け出すも男が立っていた位置に立つ頃には男は完全に姿を消していた。男が完全にその場から消えた事を確認するとユナは3人に礼を言う。

 

「3人のお陰で助かったよ。ありがとう。」

「いえ・・・僕達やられっぱなしでしたから・・・。」

「それにしても・・・・あの宇宙人は何者だったのでしょうか?ユナさんを狙ってくるなんて・・・ユナさん、宇宙人に狙われる心当たりってあります?」

「まさか‼︎心当たりなんてないよ‼︎」

「その辺も含めてGIRLSに報告しよう。ピグモンさんが何か対策を考えてくれる筈だよ‼︎」

 

ツバサの言葉でアキト以外の全員が頷く。一方でアキトはユナと宇宙人の男がいた場所を見渡し、険しい表情を見せていた。




次回は戦闘シーンを多めに書きたいと考えていますが・・・何処まで書けるやら・・・。
兎に角頑張ります‼︎
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