【求ム】貞操逆転世界の婚活ヒトオスVTuber【清楚系】 作:外なる天使さん
先輩方はともかく。先輩方についてはともかくとして……!
たとえ配信が終わっても、俺たちにとっては中に
そんなわけで、皆でスタジオの後片付けをしている。
「スヤァ……」
「こいつ全然起きねーんだけど」
呆れを含んだオナ子の声がこちらに届く。どうやら皆と言うには語弊があった様子。
「酔いどれみつみん、物言わぬメス穴と化すの巻。床との一体化が深刻と見た」
サキュソの初見殺しトラップかな?*1
「そういや、昨日はヒロインショーの司会からそのまま来たとか言ってたっけ。どうせ使った機材とか戻すだけだし、この際放置で」
まあ食後に出たゴミなどはその時点で処理済みであるし、最終的には清掃の手が入るワケで。実際に出来ることといえば、ラーメン屋で席を立つ前に机を拭いてね、くらいの内容だろう。
とはいえ実際に作業を行うとなれば、室内の中央に横たわる障害物──その存在は如何ともし難く、
「シンプルに通行の邪魔だなぁ、この女……!」
「どーする、やっぱり力尽くで叩き起こすか?」
「恐らくは徒労に終わる。酩酊時は眠りが浅いとはいえ、みつみんは一度寝たら絶対に起きないタイプ」
「それはもう帰宅の意思が皆無なんよ」
ああいや、そもそもが最初から泊まり込む心算で酒飲んでたと考えるべきか。この場に居ないカリンさんが証明しているように、ここって住めるし。
「しゃーない、それじゃあ俺が適当な部屋に投げ込んで来るから、こっちは任せた」
この様子だと、部屋の隅に転がしてもどのみち誰かが運ぶハメになりそうだし。起きないのが分かっているなら、危ない乳を触る行為にはならないだろう。
ぐでっと横たわる蜜水を持ち上げ……って重っ! いくらヒトメスとて、この質量とサイズ感で羽毛の如き軽さの乙女とはいかなかったらしい。
「は? 羨ま──じゃなくてっ。あーもう、アタシが代わるから無理すんなって……!」
手間取っている姿を見かねたのか、オナ子がそのように申し出た。しかしヒトメスのフィジカル差を考慮しても、自分より小さい生き物に負担を掛けるのは些か抵抗がある。かといってニーニャに任せるのは……、
「ふむ。この私の運動神経で、よもや無事故のまま目的地へ辿り着けるとでも?」
マラソン大会で闇を抱えた女が言うと、言葉の重みが違うぜ。
「つーか俺、これでも少しは鍛えてるからね? これくらい全然余裕なんだが!?」
VTuber、とにかく運動不足になりがち──なんてのは前世でもよく聞く話。それにヒトオスって全体的に顔は良いんだけど、ヒトメスと違って本当に顔だけなんだよな……。基本裕福だし、言えば大抵のことは誰かがやってくれるから環境的に太りやすい土壌がある。なお、ベッドで一晩運動したら激痩せしている模様。不思議だね。
さて、ヒトオスの割と笑えない愉快な生態は置いておくとして……うーむ、まずおんぶは却下だな。何がとは言わないが、逆流した時のことを考えると俺が被害に遭う。かといって横抱きとなると、酔っ払いを仰向けにするのは危険だ。縦ならギリいけるか……? 丁度良く乳袋があることだし、肩に下乳を引っ掛けて、と。後は尻を支えてバランスを取りつつ、勢いよく持ち上げれば──ほーらこの通り。
「うん、お米とか運ぶ時のやつだなこれ」
もしくは負傷者を連れて撤退する、映画の特殊部隊的な。
「くぴー。新米のおめこ……」
「寝言がピンポイント過ぎない?」
つーか普段の言動と大差ないのはどうなの……? ま、まあいいや。さっさと運んでとっとこ帰ろう。
寝た子(大)を起こさぬよう、カリンさんよりかは小さいが程々に大きい蜜水のケツを小鼓みたいに叩きながら、俺は室外へと繰り出した。
大事なのはリズム感だ。ねーんねーんころーりーよー、ってな。ぺちぺち妖怪がぺちぺちされる、中々に諧謔のある締め括りではなかろうか。
…………。
……。
「え、あれってただの抱っこじゃね……? 寝かしつけってか、背中じゃなくてケツ叩いてるけど」
「だが記憶には残らない。流石みつみん、恐ろしいまでのフラグ粉砕力。男性ウケの良い教育番組出身ながら、キッズを差し置いてオギャる側に走っただけのことはある」
「……つーかアタシら、一言くらい詫び入れた方がよくねーか? 耐久も大概だけど、女に囲まれて一晩中同じ部屋って、男にとっては恐怖体験だろ普通。……なんか
「それは企画の責任者としての私の役目。今思えば男性で遊ぶ、もしくは男性と遊ぶとなれば少しでも長くと考えるのが人情というもの。オナ子が気に病む必要はない。よってアラヤ氏が戻り次第、この身を賭して問答無用の謝罪をお見舞いする所存」
「言葉のチョイスがすげー不安」
「オナ子はスタッフ衆の元へと赴き、移動の準備を頼んでおいて欲しい。ねむねむ状態の男性を連れての交通機関は非常に危険。帰りは車で全員を送って貰える手筈」
「へーい。素直にありがたいけど、昨日のタクシーの件を聞いた後だと微妙に笑えねーんだよな……。ついでに顔でも洗って来よ」
「にゅふふ、ごゆっくり……」
▼
「ただいま──って何事!?」
戻るなり視界に飛び込んで来たのはまず、初雪のような肌を惜しげもなく晒した、日焼けひとつない真っ白な背中のキャンバスだった。眉目秀麗な
かつてはニーニャを名乗っていたであろう、土下座が喋った。それも得意気に。
「見ての通り、古来よりヒトメスが男性に対して(色んな意味で)慈悲を乞う際に用いる、由緒正しい作法。──安心して欲しい、ちゃんと穿いている」
正しくはパンイチであった。
見れば背筋からすらりと通ったラインの先、やや小ぶりながらも形の良さを主張する尻肉を包む、生地特有の光沢が目立つ下着の存在が確認出来る。申告通りの水色だった。
脇の横には、見覚えのあるジャケットやキャミソール。それらの衣類が、さながらアパレルショップの陳列棚と見紛うほど几帳面に折り畳まれている。……そして気の所為でなければ、ソックスから順番に積み上げられた頂点には、同じ生地で揃えた下着の片割れが鎮座していた。
言うまでもなく──その布が包んでいた中身は今、床に押し付けられて形を変えていることだろう。はいはい、おっぱいはセーフおっぱいはセーフ。
俺は極めて冷静に半目を向けつつ、人類として当然のことを伝えることにした。
「は? そっちの方が全裸よりよっぽどえっちなんだが!?(取り敢えず服を着なさい)」
あ──やっべ、うっかり本音が。口に出す方間違えちゃった……。
ニーニャがバッと勢いよく額を跳ね上げた。俺もバッと顔ごと目を逸らした。
……空耳とか幻聴ってことにして誤魔化せないかなあ、と彼方へと思考を飛ばす。ジト目を見開いた、宝石のようにキラキラと輝く瞳がじっとこちらを見つめていた。
ちんこすう(マシュマロ)
オナホや電マのようにご自由にお使い下さい。
また作中のネタとして取り上げることがあるのでご了承下さい。
作者シコッタ-
更新アクメ通知bot。最近しゃぶ……喋ることを覚えました。
カクヨム版
特殊タグがないので差別化のためやや早漏です。