【求ム】貞操逆転世界の婚活ヒトオスVTuber【清楚系】 作:外なる天使さん
私ことニーニャ・オホリトテップはかねてより、街を歩くと男性に目を付けられることが時折あった。スラングで言うところの俺様系男子。
都心とはいえ、男根問題に憂いを抱えた現代社会で何故そんなことが起こるかといえば。上昇志向やマウント意識の強いヒトオス個体にとって、優れた女性を従えることは自身の優秀さを誇示することにも繋がるからだ。私の容姿には、そんな彼らを彩るアクセサリーとしての価値があった。
そう、全ては私が可愛すぎるが故の出来事。美しさは†
それまでも同性に肌質などを羨まれることはあったが、まずもって若いヒトメスのお肌はピチピチである。尻の大小の是非については賛否があるとして、背丈や胸囲といったステータス値で私を上回る者は珍しくない。ヒトメスのえっちカーストにおける私の位置は、多少顔がいいだけのバランス型。いわゆる隣の陰毛*1程度の認識でしかなかったのだ。
──しかし現実はそんなにエロくない。私とて、最初こそ異性と仲良くなれる絶好のチャンスと喜んだ。男性を楽しませようと、おもしれー女を演じてみたりもした。
結果は全て空回り。
「黙ってさえいれば──」
「喋らなければ──」
「口を開かないなら──」
以上がリアルの男性から得た、私の評価。
性欲丸出し。オタクキモい。何を考えているか分からなくて怖い。そんな言葉をうんうんと笑顔で飲み込み、ベッドの上で叩き付けるのもヒトメスの甲斐性とはいえ、私は彼らに対してそこまでの情熱は持てなかった。自分に出来ることなど、脳内で生意気なチワワ共を触手漬けの快楽堕ちにするくらいが関の山。
……全く、彼らはヒトメスを一体なんだと思っているのか。確かに、シャツの隙間からヘソチラ胸板チラを拝もうとしたのは否定しない。今にして思えばトークデッキも男ウケの悪いオタク染めだったし、夜更かしエロゲのしすぎで覇気のないジト目になってしまったのも事実。だがエロくない女などこの世にいない。
男性に対する女性の無理解は問題だが、その逆もまた然り。そういう男を身体で分からせてやるのがたまらないという性府の方針に一定の理解は示せなくもないが……。そんなことだから俺様系が幅を利かせた挙げ句、元は穏やかな性格の男性までもが男子校などで影響を受けるのだ。ぷんすか。
とはいえ、そんな風に腐ってばかりもいられない。
あくまで分からされ系男子(事後)たちは全体の一部でしかない。だが、なまじ現実の無常さを知った結果、私は相手が男性というだけでは欲情出来ない身体になってしまった。
同時に、自分がワンチャンヒトオスに手が届く位置にいることを自覚したせいで、スケベ心を諦めることも出来なかった。
この
ノリノリでコスプレえっちやシチュエーションプレイに興じてくれるドスケベなダーリンを手に入れるという、壮大なハメリカンドリームが。
それは世の既婚者たちのような一方的に精を貪る関係でも、生意気なヒトオスに振り回されるような関係でもない。腰を打てば突き返される、いわばスポーツの好敵手のような対等な存在。無様エロは、その愉しみ方のひとつに過ぎない。私の
こうして私は、世のヒトメスたちが分からせ婚に憧れるよりも──バトルファックに憧れたのだッ……!
単純に私の強みを活かすだけなら、顔出し配信者になる道もあった。パペ紋やつれ村*2といった男性ウケするゲームを擦れば、オタクに寛容な男性と繋がれる可能性もあった。
しかし未来のダーリンの上に乗るに相応しい女となるべく性癖を磨くためには、容姿というバフが通じない環境こそが望ましい。
その"覚悟"をボスに認められ、私はにじこんのVTuberとなった──。
「ぐすっ……お゛っ、お゛ぉ゛~っ……」
「嗚咽の癖が強い……」
そしたら自らオタクを名乗るどちゃエロ俺シコ推奨男、しかもおっぱいに弱くてチョロい──が何故か向こうの方からやって来た……。
このポメ公(自称)……スケベ過ぎる!!
無様エロの用途はともかく、よもやこの私がヒトオスにエロの在り方を説かれるとは……。
流石、Vの姿とはいえ飢えたヒトメスに自らをオカズとして提供するだけはある。前世は月に昇ったチワワなのでは?
「えーっと、こういう時は確か……大丈夫? おっぱい揉む?」
「揉んで」
「いや、今のはお前が揉むんかーい、ってツッコむところで──」
「揉め」
「スゥ──泣き止んだな、ヨシ! ほら、さっさと交換するぞー」
…………。
……。
わ、私が可哀想だとは思わんのかァァァァア!!
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スマホのアプリを起動。そこに男性の──否、異性の友人が表示される。チャットという意味ではディックコードも同じだが、業務を含むあちらと違い、こちらは完全なプライベート。仕事中のオフィスエロと終業後のオフィスエロで興奮度が変わるのと同じ。それを意識する度、つい口元が緩んでしまう。陽キャツールの魔力恐るべし……。
「にゅふ、にゅふふふふふ……」
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……待って。アラヤ氏視点、私たちが既にお友達だったということは、BOINの交換は実質指輪の交換と同義なのでは……?
「おいダル絡み止めろ、せめて家でやれや! あといい加減に服を着ろ……っていうかそろそろ帰らせろ。我耐久後ぞ? もうね、どれだけエロいことが起こってもこっちは『疲れてるんだ、今日はもう寝かせてよ……』状態なんだわ」
「申し訳ないが、NTRモノの導入みたいな発言はNG」
くっ、まさかこんなところで耐久配信が仇となるとは……!
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名残惜しいが、これ以上遅くなるとオナ子かスタッフあたりが様子を見に来る恐れがある。それ即ち、私が
アラヤ氏も遊び疲れた小型犬のようにこっくりと……今にも船を漕ぎそうになっているし、限界であった。無論のこと、私はスポーツマンコシップに則る女。寝込みを襲うような真似はしない。
ということでブラを装着──む? 心なしか、胸が少しばかりキツいような……気の所為だろうか。
背面のホックを留めるのに、予想外の苦戦をする。ぐぬぬ……己の身体の硬さが恨めしい。硬いのは乳首だけで十分だというに。
これは新調も考慮しなければと思案しつつ。一息入れて膝立ちになり、背を反らして一気にカチッと──あっ。
「お゛お゛ッ……!?」
あ、足がっ……。チャンスとばかりに慣れない土下座を続けたせいで、足が攣った……!
突然の事態に脳が混乱を起こす。痛みで姿勢を保てず、ゆっくりと身体が前のめりに倒れて行く。受け身を取ろうにも、両腕はブラのホックを留めようと後ろ手に回したままで。そんな私の眼前──おや。その姿は我が友、アラヤ氏ではないか。
そう、これは単なる事故。でも安心して欲しい、エアバッグはヒトメスの標準装備。生憎と最大サイズとはいかないが、張りと形には自信がある。
……あと今の状況とは一切関係ないが、オナ子とみつみん(爆睡)だけ密着ご褒美は羨まけしからんって、ペチペチ妖怪が言っていた気がする。ピンチはチャンス。
私が淫力に身を委ねようとしたその直前──先程までうとうとしていたアラヤ氏が、ぱちくりと覚醒。彼の視線が倒れ込む私の肢体を彷徨い、胸に固定される。瞬間、睡魔を蹴飛ばさんばかりに力強く瞳を開き、弾かれるようにして身体を跳ね上げた。
避けられる。直感的にそう思った。顔も名前も知らない男性たちの辛辣な言葉が脳裏に浮かぶ。……ああやっぱりか、と私は内心で自嘲して、
「──ハッ!? 胸が
……なんて???
「んっ……♡」
──ブラから飛び出しそうになっていた私の両胸が、彼の五指にて力強く受け止められた。私が呆然としていると、そのままよいしょと元の位置へと戻される。
背中のホックがパチンと留まった。
▼
「お友達のアラヤ氏、そこにあるキャミソールから着せて欲しい」
「くっ……ほら、腕通すからバンザイしなさい」
「ばんざーい」
アラヤ氏にお洋服を着せて貰っている。
もちろん私は善良なヒトメス。助けてくれたお礼に肉体関係を迫るような、処女じみた真似などしない。いや処女だが。
ただアラヤ氏が先の出来事をふたりだけの秘密にして欲しそうだったので、怪我人(運動不足)である私の着替えを手伝って欲しいとお願いしただけのこと……。
「お友達のアラヤ氏、次はニーソを履かせて欲しい。あと太ももも撫でて」
「お前が攣ったのふくらはぎだろ! もうとっくに治ってんじゃねーか!」
「? 単に私が太ももを触って欲しかっただけ。……仕方ない、ではもう一度スマホの画面をよく見て。そう、これくらいお友達なら普通のこと──」
「催眠ヤメロ。こいつに限っては友達料金請求してもいいのでは……?」
「ほむ、要するにそれさえ払えばハメ放題と。サブスク化はよ」
「当方と会員の信頼関係が損なわれたものと認められたため、利用規約に基づきパスポートの権利を失効させていただきます」
「はい炎上」
……言うまでもないことだが。私もまた、男性を相手に苦い思いを味わった身*3。出会って一日そこらで「貴方が私のダーリンか」などと"
とはいえ、先のパイタッチが私にとっての初乳体験であることは紛れもない事実。
そう──だから私がぽわぽわとした感情を浮かべてアラヤ氏に懐いたり、ついその尻を追い掛け
…………。
……。
「時にアラヤ氏。年末にはにじこん総出で、絶対にオホってはイケない密室24時という企画を──」
「最終的にセックスしないと出られない部屋になるオチが見えるから駄目です」
て、手強い……。
ちんこすう(マシュマロ)
オナホや電マのようにご自由にお使い下さい。
また作中のネタとして取り上げることがあるのでご了承下さい。
作者シコッタ-
更新アクメ通知bot。最近しゃぶ……喋ることを覚えました。
カクヨム版
特殊タグがないので差別化のためやや早漏です。