【求ム】貞操逆転世界の婚活ヒトオスVTuber【清楚系】   作:外なる天使さん

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真っ赤なビキニの朱雀院サンタから、クリスメス更新の贈り物ですわ~


アトラクション【狩り部の女騎士団】

「凄く親切な人達でしたね!」

 

「ホントそれな」

 

 やはりエリートともなると心の余裕が違うのだろうか……。否、油断は即ハメに繋がる。淑女的だからこそ、服の下にはあられもない性癖を飼っている可能性がなきにしもアラヤくん。

 

 ともあれ配慮の鬼を体現したギャルズと別れた俺達。

 ランド内での食事を目的とするならば、フードコートか各地のレストランへ向かうのが正解だ。しかしアイスやチュロスのような、食べ歩き出来るお菓子やホットスナックなんかは点在する屋台でも売っている。

 

「焼き立てですよ~! おひとつ如何ですか~?」

 

 売り子さんの元気な呼び込みの声に、早速手近な屋台を覗いてみる。ふむふむ、一本四百五十円か。端数が絶妙に邪魔臭いが、まあテーマパーク価格としてはこんなもの──、

 

ランド名物、ソーセージシャブレターノで~す♡ 中のチーズが熱々の内にパクっとどうぞ~!」

 

 何かどっかで聞き覚えのある名物が堂々と反り立っているのですがそれは……。

 

人気(ひとけ)のない場所で上のお口に挿入(いれ)たい方向けに、限定デザインのボンじりちゃんレジャーシートも販売しておりま~す!」

 

 多分落ち着いて食べたい人って意味なんだろうけど、言い方よ。あと商法が普通にいやらしい。

 

「ボンじりちゃんの限定グッズです!?」

 

 おっとイカン、ゆるキャラに釣られたうちのお子様が今にも駆け出しそうな雰囲気だ。俺は咄嗟に彼女の手を掴み、どうにか引き止めに成功した。 

 

「よーし、結ちゃん! ここではボンじりちゃんグッズだけ買って、ちょっと早いけどお店を探してランチにしよっか!」

 

 嫌じゃ嫌じゃ、こんな所まで来て共食いなんてしとうない! つーかせめて巻け。丸めろ。そりゃあ元ネタの方も、ぐるぐるソーセージとかソーセージキャンディーに名前を変えて大概あちこちで見掛けるけども。その手間すら惜しんだら単なるフランクフルトでしかないんだわ!

 

「え? え? あっ……お兄様のお手々、おっきい……。ふぁい、何処へでも付いて行きます……」

 

「お、おう……? いやほら、こうして手を繋いで歩いた方が迷子になる心配もないしさ」

 

 昼時と言うには少し早いが、最初に比べると人の流れも活発になってきた。悲しいかな、俺も彼女も一般ヒトメスの前では物理的にちっこい存在。この混雑の中で逸れた場合、おっぱいに埋もれて生き別れの兄妹となる可能性が極めて高い。

 

「あ、もしかして強く握り過ぎた? それなら──」

 

いいえ、むしろこの程度では物足りません! もっと強く、抵抗出来ないくらいぎゅっと握って下さい! さもなくば、わたしの中に眠る恐ろしい血が目醒めてしまうかもしれません!」

 

「君は魔族のハーフか何かなの……?」

 

「はっ──!? ご、ごめんなさい、つい興奮を抑え切れず……」

 

 うん、何ていうか……厨二病は程々にね。俺も俺でそれが仕事みたいなトコあるから、何か言っても自分に返って来るだけだしさ。

 

「そ、そうですお兄様! ご飯にするのでしたら、その前に一度こちらのアトラクションに挑戦してみませんか!?」

 

 露骨に話を逸らしたJS娘が、開いたガイドブックをぐいぐいと俺に突き付ける。

 

「えっと何々……? へー、参加するだけでも特典があるんだ」

 

 ページを読むに、なんでもそのアトラクションではひとり一回、スコアに応じたご褒美が貰えるのだとか。

 

「いいね、折角だし行ってみようか。……それじゃあこれくらいの強さでどうかな? はい、ぎゅー」

 

 行き先が決まったところで、ご要望にお応えして気持ち強めに小さいお手々をにぎにぎしてみる。こんなもんでどうでしょ?

 

「わあ……お兄様はとってもお強いのですね~」

 

 うむ……。この反応、まさかとは思うが既に俺の身体能力を上回っているのではあるまいね? ……よーし、ここはボンじりちゃんグッズを与えてしっかりとご機嫌を取っておこう!

 

 

 

 

 車両を模した大型のライドマシーンへと乗り込み、数列並んだ二人掛けの座席へ結ちゃんと一緒に腰掛ける。定員に到達し、ゆっくりと動き出したところでガイド役の添乗員さんが声を張り上げた。

 

「ようこそ、【狩り部の女騎士団】へ! 私は今回皆さんと冒険をする、この部隊の隊長──親しみを込めてトリスたんと呼んでくださいね!」

 

 退勤後は焼き鳥とハイボールで一杯やってそうな女騎士に、ちびっこや女性達が『トリスたーん!』とノリ良く返す。

 

「さてさて、当アトラクションにおける皆さんの任務は、この先に生息する様々な生き物を捕まえること!」

 

 ──ここはクルーズ型の探検アトラクション【狩り部の女騎士団】。いわゆるガンコンを使ったリアルシューティングゲームと言えば理解し易い。ターゲットの種類や命中部位に応じた得点が計算され、クリア後は園内の飲食店で使用可能なデジタルクーポンがアプリに送られる。内容は五十円引きといった些細なものから、ドリンク無料など幅広い。

 

「おっと、もちろん丸腰ではありませんよ? 座席横に武器を用意してあるので、早速取り出してみて下さい!」

 

 盗難防止であろう、金属製のチューブに繋がった拳銃型のコントローラーをホルダーから引き抜く。全員がその動作を完了すると、周囲のスピーカーから大音量で機械音声が流れ出した。

 

『ンホォ型捕獲システム、シコレーター。――起動を確認しました。キャプチャー・催眠モードで設定します』

 

「これが皆さんの武器、その名もシコレーター! 先っぽから()るトリモチビームを当てることで相手を傷つけることなくゲット出来る、安心安全の装備です!」

 

 明らかにヤバい設定の怪光線だが、各方面に配慮した努力の結果なのだろう。スタイリッシュな白の銃身を手に持つと、搭載されたピンク色のLEDがSFチックに発光する。厨二心を刺激するクソ格好良いデザインなんだけど、名前といい何か微妙に既視感が……。

 

「お兄様、危ないっ!」

 

 ぼんやりと考え事に耽っていると──隣に座る結ちゃんが突然俺に抱き着き、膨らみ掛けの小さなお胸を押し付けて来た。一体何事? ……むっ、殺気!?

 

 後部座席へ視線を向ける──そこには俺に向かって銃を構え、一心不乱にカチカチとトリガーを連打する同乗者達の姿が!

 

「はーい、皆さん落ち着いて下さーい。シコレーターを男性に向けても、お持ち帰りは出来ませんからね~」

 

 ヒューッ! これだよこれ、このヒリついた感覚! へへっ、やっぱりヒトメスはこうでなくっちゃな……!

 

 コスプレ女騎士の冷静な注意喚起に、くっ……! と無念そうに銃口を下ろす彼女達。もうね、いっそ安心感すら覚えるわ。やはりギャルは幻術だった……?

 

 それはそれとして、俺は妹様の頭を撫で回して褒め倒す。

 

「よーしよしよし、よーしよしよし!」

 

「あわわわわ……。お、お兄様はわたしがお守りします……! スリスリ……

 

 まあ今回のはほぼネタみたいな出来事だが、俺を庇おうとしてくれたのは変わらない。何処からともなく聞こえて来る『ママー、あれ欲しい!』というおガキ様の声が軽くホラーだ。

 

「そろそろ準備は良いですかー? ではでは、冒険の旅にいざしゅっぱーつ!」

 

 そしてこの隊長の慣れてる感よ。結構人気のアトラクションっぽいし、実際良くあることなんだろうなぁこれ……。

 

 

 

 

 始まる前から軽く躓いたものの、基本は隊長のガイドに沿った自動進行のアトラクション。道中にはゆるキャラ共の亜種みたいな謎生物の模型や仕掛けが盛り沢山で、ゲーム性抜きでも独特の生態系が垣間見えて面白い。

 

 やがてコースも終盤に差し掛かったところでマシンが停止、我らが隊長殿がわざとらしい大声を上げた。

 

「あ、あれは……!? おおとりランドを造りし伝説の巨鳥、デカケツアルクコアトル!

 

 現れたのは、尻の重さで飛び方を忘れた陸の不死鳥──色々と豪華になってはいるが、ぶっちゃけ朱雀院カラーの巨大なペンギンさんだ。

 

 要はゲームのラスボス的な立ち位置なのだろう。ケツデカなんとかさんが怪鳥のような雌叫びを上げ、余波という名の演出でマシンが揺れる。

 

「このままじゃ太刀打ち出来ません! よーし、シコレーター・リミッター解除!」

 

『システム、ドピュリデーター・絶頂モード』

 

「何と今だけは得点が二倍! さあ皆さん、頑張って下さい!」

 

 なるほど、大きい的に高得点……ゲームがあまり上手くない子向けのブーストでもあるのか。そして親はクーポンが勿体無い心理が働き、予定よりも散財するワケだね。良く出来た仕組みだなぁ。

 

「ふふ……で、デカケツ歩く……っ!」

 

 どうやらスポンサー渾身の自虐ネタがツボに嵌ったらしく、結ちゃんはゲームどころではない様子。っていうか朱雀院家ってもしや、一族揃って臀部大きめの家系だったりするんです……?

 

 どれ、折角だし俺も頑張ってみようかな。このゲーム内容から製作者の意図を読むに、得点配分は恐らく──。

 

 …………。

 ……。

 

「お疲れ様でした~! 足元に気を付けて下さいね~」

 

 無事コースを一周し、キャストさんの誘導でマシンを降りる。さて、気になるスコアは……っと。

 

「おっと、これは結構なハイスコアなのでは?」

 

「おお~、これは男性ゲストでは過去最高得点ですね! 中々出来ることじゃないですよ!」

 

「流石過ぎです、お兄様! わたしは後半で失速しちゃいました……」

 

 まあ君の場合、最後の方は笑いを堪えるのに必死だったからね。

 

 結ちゃんと、あと何故か居るトリスたんが褒めてくれるが、俺がやったことは単純だ。

 武器の仕様や設定を考えた結果──このゲームの製作者はぶっかけフェチの可能性が極めて高いと踏んで、顔面を中心にビームを撃った。それだけなのだが、初見では胸部や股間が弱点だと思い込む人が存外多いようだ。

 

 正直読みが外れて欲しかったという気持ちの方が遥かに強いが……報酬に罪はない。俺が貰ったのは単品料理の半額クーポン。普通にお得なやつだ。ちなみに結ちゃんのはソフトドリンク一杯無料。一応お子様には甘めの判定らしい。

 

 何にせよ、アトラクションを挟んだら時間も良い感じだ。本格的に混み合う前に、入るお店を決めてしまおう。




ちんこすう(マシュマロ)
 オナホや電マのようにご自由にお使い下さい。
 また作中のネタとして取り上げることがあるのでご了承下さい。
作者シコッタ-RX
 更新アクメ通知bot。最近しゃぶ……喋ることを覚えました。
カクヨム版
 特殊タグがないので差別化のためやや早漏です。
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