【求ム】貞操逆転世界の婚活ヒトオスVTuber【清楚系】 作:外なる天使さん
自身の中のテーマパークに対する解像度が低いあまり、投稿が大変遅れてしまいましたが本年もよろしくお願いします。
ランチの選択肢はふたつ。
まずは定番のキャラクターフードコート。言わずと知れたゆるキャラの一角、つくねさんの縄張りである。常駐する着ぐるみの存在と、フードメニューを始め園内マスコットを模した装飾が見所だ。ガイドブックの写真では、まん丸コロコロとした雛つくね鳥がテーブルに鎮座している。彼女は子沢山なのだ。
次に、ランドの各地にあるレストラン。園内には様々なエリアが存在し、それぞれ扱っているコンセプトも当然違う。そのためこちらは周辺アトラクションの世界観に寄り添ったものが多く、内装や提供メニューにもそれらの色が強く反映されている。限定の食器や小物なんかも販売しているみたいだ。
前者はゆるキャラと触れ合えるものの、幅広い客層を対象としたスタンダードな場所であるため変化に乏しい。とはいえランド初体験の人間には関係ないし、モバイルオーダーにも対応しているが……取り扱い店舗には限りがある。
そして後者のデメリットは、単純にお店が多くて目移りする点だろう。今回に限っては料理のテイクアウトが可能か否かも重要だ。仮に選ばなかった方を後日に回すとしても、胃の容量という物理的な壁が立ちはだかる以上、どの道行ける場所には限りがある。
ちなみに俺は早々に選択権を放棄した。そもそもの話、こちらにしてみれば今日の主役は結ちゃん時々みつみんだ。彼女の行きたい場所、食べたい物優先のスタンスでいいだろう。ただし性的なモノは除く(予防線)。
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結ちゃんは然程迷うこともなく、近場にあるレストランを選んだ。
現在俺達が居るのは【開拓者エリア】といって、かつておおとりランドがおおとりアイランドと呼ばれる時代にあった太古の浪漫や冒険を追体験しよう! ──とまあそんな設定の区域だ。
ガイドブックをお持ちである以上、本来なら何処かしら行きたいお店の候補があったと思うのだが……どうやら先のアトラクションが頭から離れない様子。
「こっちですお兄様! 急がねば買い逃してしまいます!」
「そう焦らずとも、間違いなく在庫は余りまくってると思うよ……。確かに勝手に歩き出しそうな名前はしてるけども」
……つまり今の彼女は、自らを抱腹絶倒の坩堝へと叩き込んだ朱雀院カラーの怪鳥グッズをご所望なのだ。お目当ては店舗限定販売のデカケツアルクタンブラー。正直俺もちょっと欲しい。
テクテク歩く内に目的のお店を発見。受付をサクッと済ませる。
「いらっしゃいませ、ようこそ【鳥裸族】へ! 男性をお連れのお客様は、このままお二階までご案内させていただきまーす!」
広々とした店内はドーナツ状になっていて、一階ホールの中央には御神体の如き佇まいの巨大デカケツアルクコアトル模型と、それを囲む形の席配置。続く二階は個室席で統一しているようで、こちらは中の窓から像が見える内側席と、ランドの景色を楽しめる外側席の二種類から選べるみたいだ。
通路側にはカーテンが設置してあり、これは食事中の男性客がオカズにされないための配慮だと思われる。……完全個室がないのは少し意外だったが、密室を作るとそれはそれで合体事故が起きるのかもしれない。
ともあれ全体の雰囲気としては、店名に似合わず遊び心に溢れた趣のある店内と言える。……しいて問題を挙げるとすれば、店の制服にはしっかりと店名の要素が反映されていることだろう。
──左右の肩から伸びた布を首元でクロスさせ、襷掛けの要領でおっぱいに引っ掛けて背中で止めただけの上半身。下半身には前後の部分しか隠す気のない前垂れの衣装をひらひらさせており、ハミ乳ヘソ出し太もも全開と三拍子揃えたとってもお清楚な格好だ。
「凄いです! 何だかアニメや映画の世界に入り込んだみたいです!」
「ホントに? 実は淫食店と間違えてたりしない?」
無邪気にはしゃぐうちの貧乳様の癒し系っぷりが留まるところを知らないぜ。これが数年も経てば立派ないやらし系に育つと思うと涙が出ますよ……。
第一、この手の服……服? に限って言えば、巨乳ではなく貧乳──より正確には普乳に近い微乳の方がアドだと思うんだよな。これじゃあ露出したデカパイの主張が強すぎて、布地どころか衣装としての個性まで薄くなっちゃうぞ。くっ、まさかこんな所にまで異世界特有の落とし穴があるとは……!
「失礼致しま~す。お冷をお持ちしました~」
何となく損をしたような気分になりながらメニューを眺めていると、店員さんがグラスを持って来た。声色からして先程とは別の人みたいだ。
「どうもどうも、あたしはこちらのお席を担当させていただく
「えっ」
ひょいとカーテンを潜ってサーブを済ませ、そのまま俺の対面側に腰掛ける店員。突如相席となった結ちゃんが当惑の声を漏らす。
「……何か前にもあったぞこんなこと。つーかご本人様じゃん。ええ……何で定食屋の孫娘がこんな場所に居るの……? 自分トコの店があるじゃん」
見覚えの有りすぎる店員がにへらと笑う。
「いひひ、そりゃあアレですよ。最近おにーさんが会いに来てくれないもんだから──あたしの方から来ちゃいました♡」
「──よーし、注文の前に席替えしようぜ! 結ちゃんは俺の隣な! あと急に震えが止まらないから手ぇ握って!!」
「は、はいっ!」
半ば反射的に返事をしたであろう俺の守護妹様がボックス席を立ち上がり──普通に通路側が塞がれていたため、ストンと戻ってもぞもぞと机の下を移動。よしよし、これで二対一だな。数の有利は俺に安心感を与えてくれる。
「やだなぁ、ほんの冗談ですってば~。ほーら、おっぱい怖くないですよ~。危ないモノなんて何も──おっと、谷間にスマホとタッチペン
──飢えたヒトメスと遭遇(発生頻度:高)した際、迂闊におっぱいから目を逸らしてはいけない。連中は自らのプロポーションにバチクソ自信を持っているため、視線に反応して『オラッ、もっと揺らすトコちゃんと見ろ!』と余計なプライドを刺激してしまう可能性がある。背中を見せるのも『乗せてんのよ』欲を煽るため非常に危険だが、中でも死んだフリは論外だ。そのまま
ネットで見た対処マニュアルを脳内から引っ張り出している俺と、がるるると警戒心を顕に威嚇する結ちゃんを見た彼女はふむ、と頷きをひとつ。
「分かりました! かくなる上は、この身を以て潔白を証明して見せましょう! ──ってことで脱ぎます。男の人に信じて貰うためなら仕方ないですよね~」
「もう脱ぐ程残ってないやんけ」
……いやホントに、一体ここで何してんの?
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「いやー実はあたし、ここの関係者とは知り合いでして。お婆ちゃんのお店は創業以来ずっと国産の朱雀コーチンを扱っているんで、まあその縁で。それでリンちゃ──その人が持って来た案件で、次のイベントメニューの試作とか打ち合わせしてたんですよ」
……どうしよう。国産の朱雀とかいう言葉の威力が強すぎて、全然話が入って来ねえや。いやまあ、ブランド肉の家系図を辿れば大体どっかで海外産に行き当たるだろうし、品種改良ってそういうものだけどさ。
ちなみに朱雀コーチン自体は柔らかくも弾力があり脂が乗ってて旨味も強く、卵は濃厚で非常に美味。
「まあそれ自体は開店時間前に切り上げたんですけど……ほら、今日からゴールデンウィークじゃないですか。幾ら研修を受けたと言っても、実際に男の人を接客したことがないから心配──って新人さんが結構居まして。ここはおにーさんで処女を卒業したあたしが一肌脱いで、お手本を見せてあげなきゃと……」
「俺の初来店を指して処女卒業って言うの止めない?」
このやたらと脱ぎたがる店員こと──名前を
自炊において最もハードルが高いのは何かと問われれば、俺は揚げ物と答えるだろう。
ムラなく綺麗にサクッと揚げるのは意外と難しいし、生焼けを警戒し過ぎて火を通しすぎることだってある。そして残った大量の揚げ油、キッチンに飛び散った油汚れ、中途半端に余る衣とバッター液……。後処理まで含むと大変手間が掛かる。
なので揚げ物が食べたくなった際、俺は外食に頼ることが多い。まだ常連と呼べるような期間ではないものの、腹母亭にもそれなりの頻度で通っている。お陰ですっかり敬語も抜け落ちた。……会いに来てくれない云々に関しては、単に彼女が夜のシフトに居ないだけである。
結局、彼女がランドの商品開発に首を突っ込んでる理由についてはイマイチ謎だが……要はコラボメニュー的な? 俺がちょくちょく通うようになったせいか、
「それでお二人はデートですか? まだメスガ期の内から性癖の調教とは、おにーさんも中々のスケベですね~。それでご注文はどうします?」
「お兄様、この方はきっと良い人です。注文は……私はオレンジジュースとメスガキ様ランチにします!」
……俺がよく行く飯屋の店員であることは既に伝えてあるが、それを込みでもうちの義妹があまりにチョロ過ぎる件。
まあそれはそれとして、こちらも手早く注文を決めてしまわねば。俺は読み途中のメニューに再び視線を落とした。ふむ、メイン料理は単品とセットが基本か。どれどれ……。
MENU ・NTR……(単品・セット) ・オムライス……(サラダ・スープ付き) ・チキン南蛮……(単品・定食) ・つくねさんハンバーグランチ……(ライスorパン・サラダ・スープ付き) ・串焼き各種
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……うむ。あくまで全体の一部でしかないが……やたらと異彩を放つメニューがあるな?
スルー推奨だと頭では理解しているが、それはそれで後から気になって眠れなくなる予感。まあ訊くだけならタダか。
「あのさ、このNTRセットの内容って──」
「
意外ッ、それは普通ッ! 逆に不気味さを感じるぞ。
「そう……。ちなみにニンニク抜きって出来たりする?」
「大丈夫ですよー。じゃあ代わりにネギ盛りでお作りしますね!」
おのれ、意地でも頭文字『N』は譲らない腹積もりか。
「ならもうそれにしようかな……。後はチキン南蛮の単品と、限定グッズのタンブラーを二個。それと差し入れに持って行ける料理を探しているんだけど、テイクアウト可能なやつでオススメとかある?」
「あたしならいつでもお持ち帰りオッケーですよ?」
「挿し入れの話ではなく……!」
俺はざっくりと事情を説明した。
「なるほど~、それだったら
「説明は本当に美味しそうなんだよなぁ。……取り敢えずはそれで」
「かしコマしました~! ……八千五百八十五番席様、オーダー入りま~す!」
『はい悦んでぇ!』
厨房から威勢のいい声が響く。でも何か妙なニュアンスだったような……気の所為かな。あと絶対そんなに席数ないでしょ。
────。
──。
十数分後。
「お待たせしました~! お先にメスガキ様ランチと──NTRセット、カンドマシマシバクニュウヤワラカメで~す♡ 身体がアツアツの内に、お耳をふーふーしてバリカタでお召し上がり下さ~い♡」
「後半のコールは頼んでないです」
確かにおっぱいは脂肪だし、分類上はアブラかもしれないけどさ。
……余計なオプションが付いてきたが、料理の方は中々のクオリティだ。
白濁とした濃厚な──エロい意味でなく──スープはやや粘度があるこってり系。多めに盛られた小ネギが彩りを添えている。低温調理の鶏チャーシューは気持ち薄めのカットだがしっとりしていて柔らかく、海苔に印刷されたゆるキャラの姿が特別感を与える。──おっと、ここにもキャラクターグッズが。
レンゲの持ち手がボン尻ちゃんになっていて、お尻を丼の縁に引っ掛けられる構造みたいだ。後で買おう。
「それとチキン南蛮には、メスの卵と絡めた白くてドロっとした自家製の液体がぶっかけ放題となっておりまーす」
「タルタルソースって言いなさい」
いや、良いサービスだけどさ。フライを頼んでタルタルが少ない時って、ちょっとテンション下がるし。
「それでは丁度いい所でストップと言って下さいね~。せーの──ドピュッ、ビュルッ、ドピュルルル~!」
いや出しすぎィ!
ちんこすう(マシュマロ)
オナホや電マのようにご自由にお使い下さい。
また作中のネタとして取り上げることがあるのでご了承下さい。
作者シコッタ-RX
更新アクメ通知bot。最近しゃぶ……喋ることを覚えました。
カクヨム版
特殊タグがないので差別化のためやや早漏です。