【求ム】貞操逆転世界の婚活ヒトオスVTuber【清楚系】 作:外なる天使さん
テーマパークは遊びじゃない。いや遊びなのだが、心構えの話である。
規模の説明に東京ドームの個数を要する広大な施設を目一杯楽しむためには、ともすれば分刻みの綿密な行動プランが求められる。お目当てのアトラクションがそれぞれ対極の位置にあることなど珍しくはなく、移動による時間のロスは如何ともしがたい。
その解決手段のひとつとして、おおとりランドには園内の各エリアぐるりとを巡回する乗り合い自動車──【サキュ・バス】が存在する。
男ひとりで乗り込むには大変抵抗のあるネーミングだが、別に魔界行きでもマジックミラーが搭載されているワケでもなく至って普通のラッピングカーだ。やたらと上下に揺れるし、多分ネコバスの仲間だと思う。
そんなちょっとしたアトラクション気分も味わいながら、俺と結ちゃんはショーステージへと向かうのであった。
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ヒロインショーが行われるのはおおとりシアター。天候を気にせず、映像や照明を活用したダイナミックな演出が評判の屋内イベントステージだ。
蜜水から送られて来た電子チケットを提示して中に入ると、例によって例の如く上層のVIP席みたいなトコに通された。オペラを眺める悪役貴族じゃあるまいし、この手のショーは観客の一体感とかも大事だと思うのだけど……一般席に男を混ぜると、客席の意識がステージじゃなくてスケーベに向くであろうことは断面図を見るよりも明らかだ。これも必要な措置なのだろう。
「──どうせガッコの行事なら、もっと普段行かないような場所にして欲しかったよなー。いっそのこと海外とかさー」
「あはは……ボクは京都も良い所だと思うけど、初等部の修学旅行で行くにはちょっとお堅過ぎるかもね」
「全くです。安全性を優先した結果の国内なのでしょうが、それならせめて北海道か沖縄でしょうに」
「それで君たちだけでランドまで来たの? 行動力半端ないなぁ」
開演までのささやかな待ち時間。隣席の少年たちを交えて駄弁っている。
見た感じまだ小中学生くらいの年齢ながら保護者の姿が見当たらず、気になって声を掛けてみたのだ。
話を聞くに、どうやら彼らは近々行われる修学旅行の行き先に不満を抱き、ストレス発散のため連休を利用して遊びに来たらしい。それも大人に内緒で。
京都といえば定番中の定番だとは思うが……遊び盛りのキッズに寺社仏閣の情緒を楽しめというのは、確かに結構な難題かもしれない。しかしいくらYesショタ、Noファックの精神が根付いている世の中とはいえ、中々に肝の据わった少年たちである。
「なーなー、にーちゃんもそう思わねー? やっぱ行くなら海外だって!」
「フッ……少年よ。俺レベルの男になると、京都の楽しみ方だって熟知しているのさ。そう──つまり巫女さんだ。あとラーメンな。何ならそれが全てと言っても過言じゃないぞ(※過言です)祀っている神様の性質によって変わる巫女さんの傾向、衣装や所作に現れる細やかな差異……。とまあこのように、失われた清楚(真)の奥ゆかしさに想いを馳せるための土地なんだ」
でもこの世界の巫女とかシスターって、男と天秤に掛けたらともすればあっさり女神を裏切りそうなんだよな。
「おおー! 何かよく分かんないけど、このにーちゃんすげー!」
「いや、本当に凄いとんでもないこと言ってますけどね、そのお兄さん」
「……うーん、一度うちの姉さんに会って欲しいなぁ」
各々の反応を返すチームショタ。今はまだ想像出来ないかもしれないが、君たちも大きくなったらきっと分かるさ。主に身体で。
ちなみに人懐っこいヤンチャボーイが
「まあ同じ男として俺もとやかくは言わないけど、怪我と巨乳にだけは気を付けてな」
「オレたち何回も来たことあるし、ダイジョーブだって! ってかそっちのチビ、さっきから全然喋んなくね?」
そういえば全然喋らないなと思い隣に座る結ちゃんの様子を伺うと、彼女はぼんじりちゃんキャップ(売店で買った)を目深に被り、俺の身体に隠れるようにして縮こまっていた。……いや、小声で何か言ってるような……?
「……誰がチビですか自分も大して変わらない癖にそもそも貴方たちとの縁は元実家の黒い歴史と一緒にすっぱり切れた筈でしょうに何で揃いも揃ってこんなトコにいやがるんですかはいはいどうせ顔パスですよねそうですよねこうしている間も自分たちのためにどれだけの方々が骨を折っているかなんて想像もしていないんでしょうねガルルルル……!」
お、おおう……会場が賑やかでよくは聞こえないが、何やら闇のオーラが噴き出しておられる……。
「ど、どうやら歳の近い男の子が三人もいて、緊張しちゃってるみたいだな! そのうち慣れると思うから、今はそっとしてあげて欲しいカナ!?」
「えー、つまんねーの。女なんだからちょっとはオレらが楽しめる話とかしろよなー」
「こっちから声を掛けると調子に乗りますし、あまり相手にしない方がいいですよ。皆が皆、姉様たちみたいに弁えた人とは限らないんですから」
「二人のところはともかく、うちの上姉さんはどうかな……。何だか前に会ったことがあるような気がしたから、ボクは少し話してみたかったんだけど……」
……うーむ。単なる子供の生意気か微妙なラインだが、燕少年以外は既にヒトオス様の片鱗が出始めている気がするぞ。何だか卓丸とアラびきの亡霊を彷彿とさせる言動だ。
俺はガキンチョふたりの頭部に掌を添え、ナイフをペロペロするモヒカンのような慈愛に溢れる笑顔で彼らを諭した。
「はっはっは、君たち活きが良いなぁ。──でもあんまりうちの可愛い妹にナメた口利くと、全裸にひん剥いてこの下に投げ込んじゃうぞ~? 正義の味方は出勤前のご様子だから、開演まで良い子にして待っていようね~」
「「ヒエッ……」」
壊れたお人形さんみたいに何度もコクコクと頷くキッズ共。うむうむ、やっぱり人間素直なのが一番だな。自分で言うのもなんだがアラヤお兄さんはとても大人気がないので、相手がヒトオスとあらば子供であっても決して容赦はしないのだ。
しかし結ちゃんの反応は少し意外だったな。俺が同じくらいの頃などは、公園にでも赴けば即座に女子のおままごとへ組み込まれ、お手製の婚約書にサインを迫られる勢いで食いつかれた記憶があるのだが……。最初こそ緊張気味だったものの俺に対しては普通だったし、実は同年代の男子に苦手意識でもあったりするのだろうか……?
「よ、よかった……。どうせ零落れた家の人間の顔なんて忘れていただけでしょうが、お陰でバレずに済みました……。それにしても──はぁ~……♡ こうして知った顔と比べると、やっぱりお兄様しか勝たんですね♡ お揃いのタンブラーとカトラリーなんて、もう結婚の約束と同じなのでは? だってどちらも口に付けますし。飲食中お兄様はわたしを召し上がっており、わたしはお兄様をいただいている……つまりディメンション誓いのちゅーということですね!? ……それに比べてそこの
更新が滞っており大変申し訳ありません。ある程度落ち着きが見えましたので、両作品共に再開致します。決して新連載のメスガキに乗り換えるといったような意図はございません。どちらがメインとかではなく、ひとえに私の筆が遅漏であるが故です。
ちんこすう(マシュマロ)
オナホや電マのようにご自由にお使い下さい。
また作中のネタとして取り上げることがあるのでご了承下さい。
作者シコッタ-RX
更新アクメ通知bot。最近しゃぶ……喋ることを覚えました。
カクヨム版
特殊タグがないので差別化のためやや早漏です。