【求ム】貞操逆転世界の婚活ヒトオスVTuber【清楚系】※11月10日発売予定   作:外なる天使さん

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シルバーウィークにゴールデンウィークの話を更新する作者がいるらしい。
VTuber小説なのに二年以上配信画面を書いていない作者もいるらしい。
そんなわけで初投稿です。


"婚約者達"

 結ちゃんの姿が見当たらない。

 すぐにでも探しに行きたい気持ちはあったが、彼女は聡い子だ。

 仮に迷子になっているとして、キャストさんに道を尋ねるくらいのことは考えるだろう。入れ違いになるのは避けたい。

 

 ついでと言っては何だが、隣に座っていた少年たちの姿もない。まあ彼らに関しては、ショーが終わって他の客と一緒に出ていく分には普通のことでしかないのだが……。   

 しかし現場には不用心にも残された、四人分の手荷物。そして本来このような場所に居るはずのないボンじりちゃん──。

 唯一の手掛かりと思われた怪しい着ぐるみの正体は、あの朱雀院華燐であった。

 

「それで、なんでまたボン尻院さんがこんなところに?」

 

『実は……身内の恥部を露出するようで興奮いたしますボンが、今このランドにはわたくしの弟が来園しているのですわボン』

 

「へー、ボンじりちゃんって姉キャラだったんだ~」

 

「坊(ボン)の尻と書いて、ボンじりくんと見た。早速アラヤ氏と並べて尻タワーの建設に着手すべし」

 

「名前は東京スケベツリーで決まりだね……!」

 

「君たち、俺をオチに使うのは止め給え」

 

 観光地ならぬ姦交地としてバズっちゃうだろうが。

 

『ええい、話の腰をヘコるんじゃねーですわボン! 今度余計なことを言うと下の口を縫い合わせますわよボォン!?』

 

「さっきから会話の端々に余計な修飾を混ぜてくる鳥類がいるんですがそれは」

 

 "恥を曝す"って別に露出プレイの隠語とかじゃないんだわ。いやまあジャンルで言えば羞恥プレイ寄りではあるかもしれんけど。

 

 ともあれ、呪いの装備もかくやと言った様子でマスコットに語尾を乗っ取られつつある財閥令嬢の話によると、朱雀院家には唯一の男児にして末っ子──つまりカリンさんの弟に当たる人物が存在するらしい。名を朱雀院燕という。

 

「えっ、燕(つばめ)少年……?」

 

『そのボン応、既にうちの燕と面識がお有りのようですボンね?』

 

「確かに心当たりはあるけど、人を煩悩の塊みたいに言うの止めてね」

 

 まあ積極的に否定は出来ないけども。

 俺がここで会った少年たちの特徴を伝えると、彼女は水飲み鳥の如く首──もとい、せせりをこっくりと縦に振る。

 

『それは間違いなく、うちの燕とオマケのジャリ共ですボン!』

 

「いやジャリ共て」

 

 また随分とお口が悪い……。

 どうやら燕少年とその友人たちは、連休突入と同時にキッズ特有の冒険心を遺憾なく発揮。いずれも財閥の令息という立場にありながら、護衛の目を盗み無謀にも子供たちだけで小旅行を敢行してしまう。理由は修学旅行先に対する不満。

 ……少年たちに聞いた話とも一致している。加えてこの席付近で、子供だけのグループは他にいなかった筈だ。

 

 となると友人の財閥令息とやらは、一緒に居た琥珀(こはく)少年と海王(ポセイドン)少年で間違いあるまい。うーむ、この世界の初等部男子にしては肝の座った子たちだとは思っていたが……朱雀院家に並ぶ名家の出身とあらば納得もいく。

 

 そんな財閥キッズであるが、スマホのGPS機能までは対策していなかったらしく。居場所こそ容易に掴めたものの、ただ連れ帰るだけでは二度三度と同じことをやりかねない。

 ならば彼らには自分たちの行動が筒抜けであることなど知らぬまま、せいぜい掌の上(ランドの中)でお遊びに興じて貰おうではないか──というのが当主であり姉でもある、朱雀院財閥"総帥"の意向らしい。……魔王様かな?

 

 そんなこんなで、少年たちの見守り役として白羽の矢が立ったのが他ならぬカリンさん。しかしリアル財閥令嬢系VTuberである彼女は、顔どころか全身をインターネットに自主公開しているも同然。端的に言ってクソ目立つ。

 

『故にわたくしから溢れ出るゴージャス&エレガントなお嬢様オーラを封じるべく、こうして連休の朝っぱらからボンじりちゃんの皮を被って潜入(スニーキング)任務(ミッション)に身を投じていた、というワケですボン』

 

「……もしかして入場ゲートでケツ振ってたの、あれもカリンさん?」

 

『ボンですの!』

 

 よっこらフェニックス、ボン・キュッ・ボン! と例の歓迎ダンスを披露して見せるボン尻院さん。

 それはそれとして、頭隠して尻隠さずというかなんというか……いやまあ俺もさっぱり気付かなかったし、実際隠せてはいるんだけども。──ってちょっと待て。

 

「カリンさんって今朝配信してたよね? それで俺より先にランドに居るのはおかしくない?」

 

『あれは途中でメイドと入れ替わったんですボン。VTuber式変わり身の術ですわボン』

 

「そんなことある!?」

 

 コラボ配信とかで、離席した相方のガワを使って好き勝手する絵面はたまに見るけどさぁ……。誰にも気付かせることなくネタバラシもないとか、もう単なるホラーなんよ。それも世にも奇妙な系のやつ。

 

 なお、当のメイちゃんは人の多い場所に行きたくないとのことで、事務所から出る気はないらしい。気持ちは分からなくもないけどフリーダム過ぎるだろ、あの"椅子(イス)の卑猥なる種族"……。

 

「まあカリンさんの事情は大体把握したけど、他に変装の余地はなかったの?」

 

『これ以外に選択肢がなかったんですボン! 察して下さいまし!』

 

 ああ……他の着ぐるみだと尻が収まらなかったのね。

 

 本人からすれば不本意な消去法なのだろうが……しかし合理的ではある。ボンじりちゃんの姿なら、園内で子供を尾け回したところで誰も不審に思うまい。

 それに着ぐるみ内部は案外快適であるらしく、熱中症対策のクーラー完備は当然として、手羽先に内蔵されたキャッシュレス機能で買い物まで出来ちゃうのだとか。

 

『兎にも角にも、これまでは見守りも順調だったんですボン。しかし舞台が終わっても、燕たちが移動する様子はなく……いやらしい予感がしたわたくしは、直接このキュートなお目々で確認することにしたのですわボン』

 

 これが生身のカリンさん相手であれば特に異論もないんだけどなあ……今俺に見えてるのってボンじりちゃんなんだよね。正直ホラー寄りの存在だと思うよ、その何考えてるか分からない着ぐるみ特有の無機質な瞳。

 

『しかし弟を探すことに夢中になっていたわたくしは、食後から近付いて来る血糖値のスパイクに気付きませんでしたの……』

 

「……うん?」

 

『わたくしは睡魔に襲われ、目が覚めたら──』

 

「お尻が大きくなってしまっていた、と」

 

『いえ、これは元から──って言わせるんじゃねーですわよボン!』

 

 ごめんて。

 

「てか、倒れてたのっていつものドカ食いが原因かよ! 優雅にランチしてんじゃネーヨ姉!」

 

『し、仕方ねーんですボン! 男性席付近には屈強(くっころ)な警備員が配置されていて、公演中はこの姿じゃ近づけねーですボン! だったら屋台でも巡って時間を有効活用した方が合理的ですわボン?』

 

「あ、開き直った! そもそも朱雀院家のザル警護……ざこざこのエロザル警護が原因なのに! やっぱり尻がデカい分、動きも遅いってことですか~?」

 

『きーっ! お姉様のKETUS(ケツ)はいくら罵っても構いませんが、わたくしのキュートなヒップに対する侮辱は許しませんことよ!? そういうアラヤさんこそ、お連れ様を残して単独行動とは保護者の自覚が不足しておりませんことボン? 実は迷子になっているのはアラヤさんの方なのではボーン?』

 

「『ぐぬぬぬぬぬぬ……!』」

 

 俺たちが種族人間と種族鳥類の醜い争いを繰り広げていると、蜜水が珍しく現実的なことを言った。

 

「お手洗いに行って、そのまま人混みに流されちゃった可能性もあるよね。スマホに連絡はしてみたの?」

 

「……マナーモードってのもあるけど、どうにも鞄の中に入れたままみたいなんだわ」

 

 携帯電話の不携帯とは本末転倒もいいところだが、これは仕方ない部分もある。最近のスマホはどれもそれなりの大きさだから、少女がポケットに入れて持ち運ぶには不向きだし。

 これがあと数年先なら、胸の谷間に挟むことで文字通り肌身離さず持ち歩くといった対応も可能だったのかもしれないが……。

 

 未来の話はさておき。

 状況から見ても、長時間この場を離れるつもりはないという結ちゃんの意思が読み取れる。ちょっと行ってすぐ戻って来る程度の心算だったのだろう。

 

「事情は把握した。ダーリンの義妹にボスの実弟、どちらも我々の身内同然。考察は後に回して、今は然るべき手段に頼るべき」

 

『──いえ、その必要はありませんボン』

 

 話の流れを整理しつつ、建設的な言葉を口にするニーニャ。

 至極尤もな彼女の提案を遮って、カリンさんが高らかに告げた。

 

『謎は全て解けましたボン!』

 

 

▼

 

 

 観客のいないステージホール。薄暗い照明が、まるでスポットライトの如く着ぐるみを照らす。

 

『わたくしのお嬢様色の脳細胞が導き出した推理によりますと、此度の一件──"婚約者達(パコリオット)"が裏で糸を引いているに違いないですボン』

 

「何て?」

 

『あ、糸を引くとボンしましても、決してえちちな意味ではございませんことよ?』

 

「そこに引っ掛かったワケじゃないんよ」

 

 あと語尾の位置それであってる?

 面倒だからスルーしてたけど、さっきから鳥とお嬢が共食いしてんだよな……。しかも若干、ボンじりちゃんの方が優勢になりつつあるように感じる。脱いだら本当に元のお嬢様に戻れるんだろうか、これ。

 

 話を戻して、突如浮かび上がった謎の存在──"婚約者達"。ある種の自虐とも取れる名前からは『絶対に既成事実に持ち込んでやる』──と、そんな強い意気込みを感じずにはいられない。一体何者なのか……。

 

『"婚約者達"──それはかつて財閥四天王の一つであった亀甲寺家と懇意にしていた家々の娘──つまり、事件に直接関与こそしていなかったものの、没落の影響を受けて婚約破棄された元令嬢たちの婚活互助(ヤリモクナンパ)組織(サークル)なのですボン……!』

 

 まさかの悪役令嬢!?

 

『時にアラヤさんは、亀甲寺財閥が没落するに至った一連の経緯はご存知ですボン?』

 

「え? あーいや、何か不祥事起こして解体された、くらいの認識で具体的な内容とかまではちょっと……」

 

 俺がスマホで当時の記事を漁っていると、うちの淫テリ女子たちが詳細を掘り下げて語ってくれた。

 

「アラヤ氏、亀甲寺財閥は他と比べて歴史が浅い、いわゆる成り上がりの家系。しかし数年前、その興隆(こうりゅう)の裏には、男性を利用した懐柔工作(オギャらせ)──ハニートラップの存在があることが発覚した」

 

「確か罪状は、裏山けしからん罪──じゃなくて、"淫サイダー取引"だっけ? 性治家(せいじか)の人も便宜を図っていたって話だし、本当に許せないよね……!」

 

 おっぱいの前で両手を握った蜜水が、何やら義憤に燃えている。一瞬、本音のようなものが漏れていた気もするが……それはさておき。

 

「まあ『私お姉さん属性ですけど?』みたいな面したタッパと乳がデカいゆるふわヘアーのフィジカルエリートヒトメスが、歳下男性相手に即オギャ二コマする光景は容易に思い浮かぶが……」

 

「ねえ今偏見に見せかけて特定の誰かを刺さなかった???」

 

「しかしいくら男がチョロいと言っても、そう簡単に色仕掛けなんて引き受けるもんかね?」

 

 自分で言うのも何だが、逆張り精神の塊みたいな生き物だぞ、この世界の男連中は。仮に"分からせ"後だとして、やはり家や会社のために身を切るほどのモチベーションを維持できるとは考え難い。

 

『そう考えるのも当然ですボンね。しかし亀甲寺家には、殿方を骨抜きにするための"ある特殊な技術(ユニークスキル)"が存在していたとされていますボン』

 

「というと?」

 

『……前立腺マッサージってご存知ですわボン?』

 

「あ、もう言わなくて大丈夫です」

 

 

▼

 

 

 "婚約者達"──それは、亀甲寺家の悪事が暴かれたことで生じた影。悲しき正義の犠牲者であった。

 

『とまあ語るも愛液、聞くも我慢汁な話ではありますボンが……そんなどこの女豹の骨とも知れない連中が、もしうちの弟に接触していたとしたら一大事ですわボン! このままでは黒金ジャージにクロックスで深夜のディスカウントストアに生息する、種族ツーブロックとしてGW明けデビューしちゃいますボン!』

 

 えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!と慌てふためくボン尻院さん。やけに具体的な想像はさておき、ここまでの内容を飲み込んだ上で疑問が残る。

 

「でも今の話を聞くに、関係あるのって燕少年たちだけだよな? となると結局うちの義妹は別口で迷子になってるってことだろうし、俺としてはそっちの方が心配なんだが……」

 

『いえ、早漏に無関係と決めつけるのは短小にすぎますボン。先の話には続きがありまして、没落当時……亀甲寺家にはまだ幼い一人娘がいたのですボン』

 

「うん?」

 

『彼女の名は──亀甲寺結。前当主である亀甲寺菊理(くくり)の娘にして、没落した旧亀甲寺財閥の唯一正当なる後継者なのですボン!』

 

「なん……だと……?」 

 

 あの結ちゃんが、亀甲寺家の元令嬢……?

 まさかそんな、だって彼女の父親は──バツイチ子持ちの訳アリ男性で、数年前に起きた事件の関係者で、メス豚箱行きになった元妻は大企業か何かのお偉いさん……って役満やないかーい!

 

「いやしかしだ。結ちゃんは既にうちの子だし、そもそもまだ未成年だろ。見つけたところで担ぎ上げようがなくないか?」

 

『ええ、つまり"婚約者達"の真の目的は、彼女が何らかの形で受け継いだであろう知識と技術を手に入れ、残る三財閥から婿を迎えて第二の亀甲寺家として成り上がる──"オホるべき子作り計画"なのですボン!』

 

「す、凄いよカリンちゃん! その推理の冴え、まるで現代に蘇ったプシャーロック・オホームズだね……!」

 

「ギリ悪口では?」

 

 話盛りアーティとオホームズが揃ってしまった。既に彼女らの中では事件と犯人が確定しているかのような言い草だが、これといって証拠とかはないんだよな……。

 衝撃の事実で殴られ続けたせいで混乱こそしているものの、俺がイマイチ危機感を抱けないのもそのせいだろう。

 

 すると肩越しにニョキニョキと生えて来たニーニャが、おっぱいで俺の頭を小突くようにして問うた。

 

「──時にダーリン。先程から疑問に思っていたが、普通に迷子としてキャストに助力を請わないのには、何か理由でも?」

 

 ……あっ。

 

 

▼

 

 

 ──ピンポンパンポーン。

 

『数多の因果を経て我が領域に足を踏み入れし、運命に翻弄された迷い子へと告げる──。東(あずま)の都(みやこ)より来訪せし、未だ無垢なる漆黒の乙女よ。汝の旅路はここに帰結する。今こそ引き裂かれた縁を辿り、約束の地にて大願を成就せよ。言霊は輪廻する──』

 

 …………。

 ……。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!? お゛に゛い゛さ゛ま゛い゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

 

「いや伝わるんかい」

 

 キャストさんにお願いして†運命の迷い子センター†*1で呼び掛けて貰ったところ、ものの数分であっさりと結ちゃんが釣れた。

 

「聞いて下さいお兄様! わたしは良い子でお兄様を待っていたのに、このっ……この悪ガキ共が嫌がるわたしを無理矢理~!」

 

 再会するなり凄まじい勢いでタックルをかまして来たことから、さぞ心細かったであろう……と思いきや、どうやら彼女の情緒を掻き立てているのは別の事柄である様子。

 

「なんだよー。暇そうにしてたから、わざわざ一緒に遊んでやったのによー。なあ海王(ポセイドン)」

 

「全くですね、琥珀(こはく)君。やれやれ、むしろ感謝して欲しいものです」

 

「黙りなさいっ! わたしとお兄様を引き裂く淫魔の使いめっ! 大きくなったらえっちなシスターさんに退治されてしまうがいいです!」

 

「すげぇ独特なキレ方してる……」

 

 ──とまあこの通り、全てはこのお騒がせ財閥キッズが発端であったらしい。ちなみに燕少年は既に向こうでボンじりちゃんに詰められている。

 

「百歩譲って、パコレンジャーのグリーティングに行きたいというのは理解できます。歳下のわたしに案内せよと宣うのも、まあ納得してあげましょう。……そ、れ、で、一体どうして荷物もスマホも置き忘れてしまえるんですかねえ、この三羽虎龍は……!?」

 

「お前だってスマホ忘れてたじゃん」

 

「あんたたちがその時間すら与えずに、わたしを急かして連れ出したんですよ! それをあっちへフラフラ、こっちへフラフラ、やれお腹が減っただの、アレは一体何だのと……。ガイドブックで予習したことを、これほど後悔する日が来るとは思いませんでしたよ……!」

 

 連絡不能になった理由も判明した。

 どうやら普段は取り巻きやら使用人が側にいるため、自分で荷物を持たない主義のお坊ちゃんたちが盛大にやらかした結果のようだ。

 

「そんなわたしたちを助けてくれたのが──」

 

「お兄さんさっきぶり~元気してたー?」

 

「助けたとか妹ちゃん盛りすぎ、単にうちらが遊んで貰ってただけだし?」

 

 どうやら昼間のギャルズが、偶然再会した結ちゃんたちの面倒を見てくれたいたらしい。スマホも財布もない状態で財閥キッズはあの調子、恐らく結構な金額をお世話になっているのではなかろうか。

 

『──そこまでですわボン!』

 

 これにて一件落着──といきたかったが、そうは朱雀院が卸さなかった。

 視線を向けると、仁王立ちする着ぐるみの中からいつになくシリアスな声が響く。

 

『たとえ当時と比べてバストやヒップが変わろうと、わたくしの乳首がピンクの内は見逃しませんボンよ! その三人こそ、かつて亀甲寺家の側近だった家の元令嬢──ってギャルになってるぅ──!?』

 

 そして盛大なリアクションと共に、どひゃーっ!とボンじりちゃんがひっくり返った。

 

 ──あ、もしもしシリアスちゃん? 悪いけど今日の出番はキャンセルね。キャンセル料? ……いやいや、これって君の落ち度だよね? 前の世界(しょくば)じゃ人気だったのかもしれないけどさあ! こっちも慈善事業じゃないんだから、そんな甘い考えじゃあこの先やっていけないよ?

*1:
迷子センターと呼ぶと、担当のお姉さん(眼帯ゴスロリ)が凄く悲しそうな顔になる




これまで乳首を長くしてお待ち下さった読者様へ更新の再開と共に告知をさせていただきます。

ついに、ようやく、いよいよ……本作の発売日が決定いたしました。

発売日は2026年11月10日、詳しくは電撃文庫の公式サイトをご覧ください。
気になる担当イラストレーター様は、『ねしあ先生』です!

書影の公開などはまだですが、2万字を超える新規書き下ろしを始め、書籍版ならではの要素を強く意識して執筆させていただきました。
仮にWEB版を『淡口醤油の煮干しらぁめん』とするならば、書籍版は『デカ尻(ケツ)ダブル、令嬢マシマシ出番オオメ爆乳ヤワラカメ』くらい違います。
……いえ、決してちんこまんこを伏字にされたコンプラに対する報復で摂取カロリーを増やしてやったとか、そんな縞パンもといよこしまな動機を抱こうなど、とてもとても……。
全ては拙作を手に取って下さった読者様に楽しんでいただきたいという、穢れなき純粋な想い……! 君に届け……!

そして、この書籍版の売上如何によって『二巻以降の続刊、及びページ数』が左右されます。
逆に言えば、頭青藍島と言われようとも売れたら正義なのです。

世に射(で)た暁には是非ともリアルスパチャで8585万部ほどお手元に取っていただき、ご家族やご友人、お知り合いの石油王などに布教してアニメ化なんかもさせていただけるよう、よろしくお願い致します。

ちんこすう(マシュマロ)
 オナホや電マのようにご自由にお使い下さい。
 また作中のネタとして取り上げることがあるのでご了承下さい。
作者シコッタ-RX
 更新アクメ通知bot。最近しゃぶ……喋ることを覚えました。
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