【求ム】貞操逆転世界の婚活ヒトオスVTuber【清楚系】※11月10日発売予定   作:外なる天使さん

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ぼんじり探偵~没落令嬢の事件簿~(完ケツ編)

 あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!

 亀甲寺家当主による悪事の発覚に伴い、側近の家であったが故に没落の憂き目に遭った元令嬢──"婚約者達(パコリオット)"。かつての栄華を取り戻すべく、暗躍しているかに思われた彼女たちであったが……当の本人たちは、とっくに改心してギャルになってた。

 何を言っているのか分からねーと思うが、俺も彼女たちに何が起きたのか分からない。

 

「あいや待たれよ。これなるギャルは、オタクに優しき我がサークルの同輩なれば。このギャル退治するべからず」

 

「てかラヴ倉いんじゃん。あんたさー、方向音痴なんだから逸れた時に自己解決しようとすんの止めなー」

 

「これはうっかり。おおとりランドだけに、帰巣本能に身を任せていたらこんなところに」

 

 そして案の定というべきか、ギャルたちはニーニャの知り合いであった。そういやこいつはこいつで迷子だったな……と今更ながら思い出す。にしてもラヴ倉て。

 まあそれはそれとして、

 

「いや本当に、子供たちがお世話になったにも関わらず、うちの鳥類が大変失礼な物言いを……」

 

「まー実際うちら、昔は令嬢系でマジ縦ロールだったし。結ピ(お嬢)が幸せそうならおけまるじゃね? あんま気にせんでもろて~」

 

「なんそれ、冷笑系みたいでウケる。むしろあの事件のおかげで目が覚めたっていうか、人の振り見て我が振り直せ的な?」

 

「ホントそれな~。ウチらオギャった日は違えど、処女卒業(はじめて)は同じ日、同じ時を願ってる感じなんで~」

 

「「「うぇ~~~~い!」」」

 

 過去を掘り起こされ、一瞬とはいえ疑いの目を向けられたにも関わらず。彼女たちはそう言って、持っていたチュロスを天へと掲げて突き合わせた。……桃園の竿姉妹かな?

 

「うーんこの圧倒的光属性……」

 

 悪役令嬢にギャルマインドを掛け合わせると、こんな風に光堕ちしちゃうの? あまりにも眩しすぎて、直視すると目が焼かれそう。ギャルって凄い、俺は改めてそう思った。

 

 少年たちは後先考えずに遊んでいただけで、結ちゃんは不幸にも巻き込まれただけ。

 つまり"婚約者達"による淫棒、もとい陰謀などというものはなく。全ては杞憂、事件と呼べるような出来事は端から存在しなかった。

 ……とはいえ、うちの可愛い義妹を散々連れ回してくれやがったガキ共の処遇については、後(のち)ほど保護者の方と"お話"をする必要はあるがね?

 さて、そうなると自らの尻の如くここまで話を大きくした真犯人は──、

 

『……抜き足、コキ足、忍び足コキ……』

 

「捕らえろ!」

 

 何やらコソコソとフェードアウトを図っていた着ぐるみを指差すと、すかさず蜜水とニーニャが取り押さえた。

 

『なっ、何をしやがりますの!? このわたくしを誰と知っての狼藉か~~~~ッ! スタッフぅ──!スタッフぅ──!』

 

「園内(ここ)では"キャスト"って呼ぼうね? 世界観を守れない悪い子は、今すぐ外に出さなきゃ……!」

 

「クエスト完了。では早速剥ぎ取りをば」

 

『そ、それは解釈不一致ではなくて!? 剥ぎ取りは討伐クエストのご褒美であって、捕獲は甘え──』

 

 モン息子ハメターの話はいいから。

 

「ぷはぁ──!? 空気が旨い! 身体が軽い! っぱ生身のわたくしが一番キュートでおゴージャスですの……!」

 

 蜜水の主導によって、テキパキと解体されていくぼんじりちゃん。クーラーが付いているとはいえ、やはり閉所における精神的負荷は大きかったらしい。

 頭部の被り物と両腕のパーツをすっぽ抜かれ、ボディのファスナーが下ろされると、ようやく見慣れた姿が現れた。

 真っ赤な下着を纏った上半身を露出した、汗でしっとり蒸された朱雀院華燐その人である。……でもおっぱいの谷間に飲料水のボトルを挟むな。タピオカチャレンジかよ。

 

「うわっ、本当に姉さんが出てきた……」

 

「えー!? 燕のねーちゃん、ずっとこれに入ってたのか!? ば、バイトか……? 実は生活厳しいのか……?」

 

「そんなわけないでしょう! さ、さては僕たちを連れ戻しに来たんですね!?」

 

「これは夢……夢に決まっています。ぼんじりちゃんに中の人など居るわけがありません」

 

 季節外れのエロサンタみてーな格好をした朱雀院令嬢の登場に、各々反応を見せる少年少女たち。──しかしここでひとつ問題が。

 

 尻がデカすぎて抜けない。

 

「えっ、待っちょ……出れねえ!? い、嫌だぁ──! このままではいずれシコッターに晒されて、『珍獣ヒップグリフ』だの『未確認生物(UMA)ビッグヒップの正体』だの、生涯をネットミームとして生きることになっちまいますわ~~~~~~!!」

 

「まあまあ、臀臀虫(でんでんむし)さんや。いくら尻がデカいからって、何も声までデカくせずとも。少し落ち着いてもろて」

 

「あ゙あ゙ン?」

 

「ごめんて」

 

 おっとイカン、うっかり口が滑って心の追い炊きボタンをポチッてしまった。

 被害妄想と呼ぶにはあまりにリアルな末路を垂れ流して這いつくばっているものだから、つい。ほら、キュートアグレッション的な……。

 

「そこの皆様方も、何をぼさっと見ていやがりますの!? いいから早くわたくしを助けろォ──!」

 

 煽った俺も悪いけど、何つーか元悪役令嬢よりも悪役みてーな言動が似合うなあ、この人。現役の財閥令嬢のはずなんだが……縦ロールのせいだろうか?

 

「え、ええと……じゃあ僕が姉さんの手を引っ張るので、お姉さんたちは着ぐるみの方を押さえて下さい。それで、琥珀君と海王(ポセイドン)君が僕の腰を掴んで引っ張る感じで。転ぶと危ないから、結さんはひとまずお兄さんと一緒に離れて貰って。……せーの!」

 

 ──うんとこしょ、どっこいしょ! ところが尻(ケツ)は抜けません。

 

 ──うんとこしょ、どっこいしょ! まだまだ尻(ケツ)は抜けません。

 

 ──うんとこしょ、どっこいしょ! それでも尻(ケツ)は抜けません。

 

 姉を助けたい一心か、率先して救出を図る燕少年。そろそろ俺も手伝うべきかと一歩前へ踏み出した、丁度その時であった。

 

 すぽーん! と音を立てて、勢いよく引っこ抜かれるぼんじりちゃんの中の人。

 突然抵抗が消えたことで、たたらを踏んで後ろへと倒れていく財閥キッズ。

 尻もちをついた衝撃によって、カエルのように両足を縮こませる燕少年。

 倒れ込む姉。そのお腹にピタリと密着する足裏。

 反動でコロンと仰向けに転がり、反射的に脚が伸びる弟。

 

 ──結果、巴投げの要領で投石の如く射出される朱雀院カリン。

 

「グエー!?」

 

「お兄様! 空からお尻が!」

 

 そして射線上には俺と結ちゃんの姿。

 間違いなく衝突コースだ。この状況における最適解は、今すぐ彼女を連れて避けること。

 だがしかし、

 

「でもこのままじゃぶつかっちゃう! 二人とも早く逃げて~!」

 

「否、それは難しい……。運命の悪戯か、二人の背後にはランドのシンボルたる、天を突く朱雀の像。よしんば回避したとて、惨劇は不可避。端的に言うと、ボスの尻が真っ二つに」

 

 わざとらしい説明口調乙!

 

「──結ちゃんは俺の後ろに。そこが一番安全だ」

 

「お兄様!?」

 

 本来であれば、彼女だけでも逃がすのが正解である。しかし今の俺は種族ヒトオスに非ず、言うなれば種族お兄ちゃん──こと妹を守るにおいて、不退転を体現する存在である。

 

 ……そもそもの話、逃げるという言葉が既に気に食わん。それはつまり、この俺が尻に背を向け、尻尾を巻いて逃げたという事実が生涯付き纏うことに他ならない。……そいつはメチャ許せんよなァ!?*1

 

「ほぎゃあああああああ──!! わたくし一体、どうなっちまいますの~~~~~~!?」

 

 腰を深く落とし、掲げるように五指を広げる。爪を立てて、肌に傷を付けるのは御法度。──イメージするのは、最強の種付けおじさん。腰に手を回して尻を鷲掴むように、これは自分のモノであると強く主張し、その所有権を奪い取る──!

 

「ひゃうん!?」

 

 直撃。飛来するデカケツは彗星の如く。質量という名の単純明快な"力"に圧倒され、屈伏しろと言わんばかりに膝が笑う。

 

「くっ……たかが尻タブのひとつやふたつ、押し返してやる……!」

 

 ──その瞬間、走馬灯の如く脳内に溢れ出す、存在しない記憶。

 

『あーした執事にな~れ! ……はい、私の勝ち~♡ それじゃあ明日はお外じゃなくて、私のお部屋で一緒に遊ぼうね~♡』

 

 少年少女が公園で靴投げをしていた。男子一人に対して複数の女子。全ての願いを聞き届けることは難しく、運や競技で優先順位を決めるのは珍しいことではない。この世界では見慣れた光景のひとつ。

 

『あの子運良いな~。さっきからずっと勝ってる』

 

『はぁ……運なわけないでしょう? このゲームには必勝法があるの』

 

 ベンチに腰掛けて、それを遠巻きに眺める少女たちがいた。……双子だろうか? 長い黒髪の、ぽやぽやした少女とクールな少女のアンバランスな組み合わせ。

 

『構造上、底が重くなっているタイプの靴は大抵、上向きに落ちるものよ』

 

『え、じゃあズルしてるってこと!?』

 

『メーカーによってはそういう靴があるってだけ。身近にあるものだと、貴女が今履いているクロックスとかもそう。それでも別に100%ってわけじゃないし』

 

『ほへー……早速やってみよっと!』

 

『ちょっと、まずは投げる方向に人がいないか確認を──』

 

『あーした幼馴染みにな~れっ!』

 

 ──少女の靴が、放物線を描いて青空を舞う。

 高く、天高く飛翔したそれは、やがて蝋の翼を失った英雄の如く失墜する。

 迫る影、太陽を覆い隠して。マン有淫力の法則。まるで引き合うように己を目指し。

 

「遅かったじゃないか……」*2

 

 だが現実に降ってきたのは靴じゃなくてケツだった。

 

「わ、わたしのお兄様になんてことを……! さっさとその汗だくの下品なお尻を退けて下さい! がるるるる……!」

 

「風評被害は止めてくださいまし! 財閥令嬢はキラキラしてて、いい匂いがするんだもん!!」

 

 言い争う声を目覚ましにして、俺は最後の力を振り絞り、ダイイングメッセージを残すべく手を伸ばした。

 

「犯人は……ケツ……! ──ガクッ」

 

「お、お兄様──!?」

 

*1:
瞬間湯沸かし器

*2:
CV:津●健次郎




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 タイトルに変更はありません。電子書籍版もあります。

 書影お披露目。主人公の頭におっぱい乗せてる令嬢が目印です。

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 ゲーマーズ、メロンブックス、アニメイト、とらのあなには店舗特典SSが付属。内容については各店舗様より公開があるまでお待ちください。
▼ゲマズ
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 WEB版とのカロリーの違い 
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 是非8585万部ほどお手元に取っていただき、ご家族ご友人、お知り合いの石油王などに布教してアニメ化なんかもさせていただけるよう、是非ともリアルスパチャをよろしくお願い致します。


❤メスガキドラゴン、書籍化予定に変更はありません❤
助けた竜がメスガキだった件。円満追放から始まる異世界『わからせ』ライフ。

大変お待たせしているこちらの作品についても、変わらず書籍化を予定しております!
年内にはWEB版の更新再開など、何かしらの動きをお届け出来るかと思いますので、どうか心にメスガキを飼ってお待ちください!

ちんこすう(マシュマロ)
 オナホや電マのようにご自由にお使い下さい。
 また作中のネタとして取り上げることがあるのでご了承下さい。
作者シコッタ-RX
 更新アクメ通知bot。最近しゃぶ……喋ることを覚えました。
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