奥沢美咲短編集   作:rain/虹

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今回はD・MAKER様による短編になります。


賞金稼ぎと着ぐるみな幼馴染

 

「まさか、ミッシェルの正体がねぇ…」

 

「私もアンタが賞金稼ぎになってるなんて、思う訳無いじゃん」

 

 

笑顔をモットーにしたガールズバンド、『ハロー、ハッピーワールド!』の着ぐるみDJ〝ミッシェル”こと、奥沢美咲と話している金髪の男は〇〇。

美咲と同い年の彼は高校生では無く、既に就職している。

そんな彼の職業は『バウンティハンター』、犯罪者とかを捕まえたりする仕事………賞金稼ぎである。

 

 

「所でさ、その仕事でやって行けてるの?」

 

「まぁね、所属している事務所の依頼も多いし…今回はお嬢様から莫大な依頼金が入るって所長が言うから、金と酒好きの所長はもう張り切っちゃってる」

 

「こころから依頼されたんだね。お互い…苦労するね」

 

 

〇〇の所属事務所の所長は大学を首席で卒業している凄腕のバウンティハンターだが、金と酒に目が無く昼にはベロベロに酔っぱらっている事もあるらしい。

 

 

「まぁ、そう言うならしっかりと報酬分は働いて貰わないとね」

 

「俺の心配してくれてるのか?」

 

「バカ!仕事は真面目にしろって意味だから!別にアンタの心配してないし、それにアンタって心臓に針が刺さっても平気そうだし」

 

「俺はゾンビじゃないぞ」

 

 

こんなやり取り、昔から夫婦漫才とか周りは言われている。本人達は否定するけど、周りからすれば何時も通りとか言うのだろう。

 

 

 

 

 

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「さて、此処の見張りは任せて下さい」

 

「えぇ!お願いね!」

 

 

依頼主である弦巻こころから、入口の警備を任された〇〇。所で、対処としてどうするのだろうか?犯罪者を相手とするなら護身は勿論の事だ。

 

 

「おい、何で俺様は入れないんだ!」

 

「ですから、チケットをお持ちで無い方は入れないと言ってるのです!」

 

「俺は客だぞ!つべこべ言うな!!」

 

 

どうやらチケットを持たない招かれざる客が来た様だ。〇〇の仕事が早速始まる。

 

 

「まぁまぁ、アンタ落ち着きなって。出禁になる前に止めた方が良いぞ?」

 

「あ?テメェに関係無ぇだろうが!!」

 

 

そう言って男は逆ギレして殴り掛かろうとした。一般の相手なら殴られてしまう可能性が高い、そう………一般の相手なら。

 

 

「よっ!」

 

「イデデデデデデ!!」

 

 

だが彼も賞金稼ぎの1人、この手の悪質な客への対応は依頼でも良くある事だ。簡単に腕を抑えて拘束した。

 

 

「は、離せ!!」

 

「抵抗したら、腕がボキッっと折れるぞ?」

 

「警備員さん、取り合えずコイツを頼みますわ」

 

「は、はい!」

 

 

そう言って〇〇は警備員に迷惑客を引き渡した。そして他でも同じ事が無い様に、ドローンを使ったりして見張っている。

それからも同じ事が何回か置き、全てを対処して回った。そしてようやく仕事が終えた様だが、所長が弦巻家が大胆にパーティをすると言う知らせもあり解散せずにパーティと言う形になった。

正確には…お酒目当てであったが。

 

 

 

 

 

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「ぷはぁ…外の空気は美味いねぇ」

 

 

パーティのご馳走を楽しんだりとしてた〇〇だが、外の空気を吸いたくなったので1人になっている。

こうも大勢と居るのは馴れないから、何時も以上に精神的疲労もあるのだ。

 

 

「1人で何やってんの?」

 

 

そんな時に〇〇の元にやって来たのが、奥沢美咲だ。

 

 

「月を眺めてた」

 

「アンタはそんなロマンチストじゃ無いでしょ」

 

「失礼だなぁ。俺だって血の通った人間だぞい」

 

「ぞいって何?」

 

「細かい事は良いんだよミッシェル」

 

「今はミッシェルじゃ無いから。はぁ………更にボケが増えて余計に疲れるなぁ」

 

「体調管理はしっかりしないとな…」

 

「アンタの所為だから!!」

 

 

またしても始まったやり取り。美咲も何時もの3人に加えて、更に1人増えた物だから何時も以上に疲れる。

 

 

「所でさ、〇〇はこれから事務所とかに戻るの?」

 

「今日は現地での解散だけど?」

 

「そう言う事じゃない。これからも賞金稼ぎを続けて行くのかって話」

 

「そりゃ仕事だから当然だろ?」

 

「アンタさ、弦巻家に転職とかどう?」

 

「おいおい、何を言い出してんだ…それに雇うも何もお嬢様が決める事だろ?」

 

 

美咲の唐突に転職しないかと誘われた〇〇。しかし、本人はその気は無い様だ。

 

 

「あら、それは良いわね!」

 

「こころ!?」

 

「お嬢様!?」

 

 

何時の間にかこころが後ろに居た。そして…

 

 

「それなら〇〇の事務所を弦巻グループへ吸収して、傘下に入れば良いのよ!そうすれば美咲も〇〇と一緒に居れるじゃない!」

 

「べ、別にコイツの事は…」

 

「あら?何時も幼馴染の話をしてる時って、良い笑顔してるんだもん」

 

「ちょ!?こころは適当な事を言わないでよ」

 

「お、お嬢様…本気ですか?(汗)」

 

 

「えぇ!早速だけど事務所の所長に話してくるわ!」

 

「うえぇ!?」

 

 

そう言ってこころは走って行った。

 

 

「おいおい、マジか…」

 

「ま、アンタを私の見える所に居れば…安心かもね」

 

「お前まで…」

 

 

 

 

 

 

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そして後日………

 

 

 

 

「本当にウチの事務所が、弦巻家の傘下に吸収とは思って無かった」

 

「でも、依頼内容もそうだけど…給料も上がって好待遇になったんじゃない?」

 

「それはそうとして、何で高校にまで…(汗)」

 

「ま、学校生活も送れるって事で良いんじゃない?」

 

「二重生活は疲れるぞ………」

 

 

見事に〇〇の事務所は弦巻家に吸収されて、傘下に入った。しかも依頼も以前より多いし、給料も上がったりと待遇面も良くなった。

その代わり、18歳未満の〇〇は花咲川の生徒となり高校生活もする事になってしまった。

 

 

「ま、こころの傘下に入った以上は諦めも肝心って事」

 

「他人事だと思って…」

 

「他人事だから」

 

 

あくまで美咲にとっては他人事で済ませたい。確かに美咲は賞金稼ぎでも無いからな…。

 

 

「ま、アンタが悩みとか疲れたりしたら…手を貸さない訳じゃ無いけどね」

 

「え?」

 

「言って置くけど、疲れとか悩みだけだから!面倒事とかは勘弁してよ?」

 

「ツンデレって奴?」

 

「何を言ってんだか………、単に幼馴染のよしみってだけだから勘違いしないでよ」

 

「へいへい…」

 

 

〇〇と一緒に居れる事が、満更でも無い美咲なのであった。そして〇〇がそれに気づくのは何時の事になるのやら………。

 

 

 

 

 

 

Fin

 




D・MAKER様による感想
この度はrain/虹様の企画に参加させて頂き、誠にありがとうございました!
奥沢美咲をヒロインに執筆するのは初めてだった為、どの様に執筆しようかと考えて、気さくに会話出来る幼馴染と言う設定を執筆させて頂きました!
自身も執筆してて、とても楽しむ事が出来た素晴らしい企画でした!



代表作
バンドリ-漆黒の竜王-
https://syosetu.org/novel/268722/
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