第一話 花道・オン・ステージ
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「あ〜〜〜〜〜〜ゔ〜〜〜〜〜〜………」
とある教室の中、奇妙な呻き声を上げる一人の男子生徒が周囲の女子生徒の視線を集めていた。
視線の中に男子生徒の物は、いや、そもそもこの教室の中には男子生徒すら居ない。
ひたすら頭を抱えて呻く不気味な男子以外は。
それもその筈。
そもそもこの学校には、本来ならば男子生徒は存在する筈が無かったのだから。
◆
白騎士事件。
約10年程前、一体のパワードスーツが日本に向かう2000発以上のミサイル、そして世界中の軍隊が保有する主力兵器の数々を一人の死人も出す事無く撃破、無力化した事件。
その出来事をきっかけに、<インフィニット・ストラトス>ーー通称<IS>ーーは、広く世に知られる事となった。
開発者の意図した「宇宙開発用マルチフォームスーツ」としてでは無くーー既存の兵器を凌駕する「最強の兵器」として。
だが、このパワードスーツには重大な欠陥が存在した。
一つは、中枢を司る<コア>と呼ばれる部分を製造出来るのがIS開発者である<
篠ノ之博士が「私のISは殺し合いの道具じゃない」との理由で製造法の開示を拒否し続けた挙句、最後のコアを残し忽然と姿を消した為、世界中の軍隊、及び研究機関は世界中全ての物を掻き集めても500基にも満たないコアを使い回してISの研究、運用を行わなければならず、主力兵器とするには絶対数の少なさがネックとなっている。
そして、もう一つの、かつ最大の欠陥は、
「女性にしか動かせない」
という点にある。
実際、男性が動かそうにも、起動すら出来ないのだ。
これに困った軍上層部は、何とかこの「欠陥兵器」を運用すべく、当時はまだ数の少なかった女性軍人を掻き集めIS運用部隊として編成を進めていく。
だが、男性と比べて体力や肉体強度に劣る女性は荒事に向いておらず、大抵がオペレータや衛生兵としての従軍だった為、いきなり主力部隊に編入された女性軍人達から不満が噴出。
士気に関わる事態に陥った為、軍は苦肉の策としてIS部隊に編入された女性軍人の優遇制度を制定。
その制度はやがて軍全体に広まり、更にその制度に目を付けた女性権利団体の横槍により女性が優遇される風潮は一、二年程で世間に急速に広まっていく事になる。
俗に言う「女尊男卑社会」の誕生である。
ともあれ、結果的に世間の常識すら変える兵器となったISだが、その運用に関してはまだ圧倒的に経験値が足りなかった。
そこで、ISの操縦を始めとする運用法を学ぶ学校が作られる事になった(因みに建造費用等は日本が払わされたそうだ)。
その学校の名はーーIS学園。
◆
さて、IS関連の専門学校として作られたIS学園だが、ある意味当然とも言える特徴がある。
それは、「女子校」という点だ。
考えてみれば、ISは女性にしか動かせず、整備をするにもチェック等の為整備員が自分で動かせるに越した事は無い為、必然的にISに関する事を学ぶ学校に通う生徒、そしてその学校で教鞭を執る教師は必然的に女子に限定される事になる。
つまり、IS学園は何処を見渡しても女子ばかりという訳である。
もし、この中に何かの間違いにより男子生徒が放り込まれる羽目になった場合、その男子生徒はIS学園唯一の男子生徒という事になる。
客観的に見てみれば、男の夢とも言えるシチュエーションではある。
だが、いざそれが自分に降りかかってくるとなると、周り中異性ばかりの中同性が自分だけというシチュエーションは精神的にかなりの負担になるのは間違いないだろう。
その結果がーー
「ーーあ〜〜〜〜〜〜ゔ〜〜〜〜〜〜………」
こうしてひたすら呻き声を洩らす変人の誕生である。
だが、その耳障りな雑音は不意にに途切れる事になる。
「あ、あの〜……た、橘君?」
「ゔう〜〜〜〜〜〜……う? は、はい??」
弱々しい問いかけに男子生徒が顔を上げると、服装さえ同じ制服だったなら同い年と言われても違和感ゼロな童顔に眼鏡を掛けた美女が、若干涙目になりながら遠慮がちに男子生徒を覗き込んでいた。
ただし、胸はその顔立ちや態度に反比例するかの如く自己主張が激しい代物ではあるが。
(で、でけえ……っと、やばいやばい)
思わず口を付いて出そうになったセクハラ発言を寸前で飲み込む。
何せ、男子は自分一人だ。
迂闊に不埒な発言等しようものなら、白い視線の集中砲火は免れないだろう。
そんな事を考えていると、どうやら教師らしいその童顔女性が状況を説明してくれた。
どうやら、あいうえお順に自己紹介をしているらしく、現在はタ行ーーつまり、男子生徒の版らしい。
「ですから、自己紹介をお願いしたいんですけど……大丈夫ですか?」
「あ、はい、大丈夫です。 じゃあ、僭越ながら……」
教師に返事を返し、自己紹介をすべく立ち上がった瞬間、教室中の視線が男子生徒に集中する。
白かったり冷たかったりしないだけまだマシではあるが、やはりこの集中砲火はそう慣れる物では無い。
だが、いつまでも気圧されている訳にもいかない。
そう思い直し、男子生徒は口を開く。
「<
「以上です!!」
その瞬間、男子生徒以外の全員が机に突っ伏したのは言うまでも無い。
うーむ……内容が薄い……
あ、始めまして、帰灰燼と申します
自分でも嫌になる程の駄文ですが、どうか長い目で見てやって下さい
それではまた