もしかしたら更に続くかもしれません
ホグワーツの教師達は、グリフィンドールの問題児2人に日々頭を悩ませているようだ。
問題児のジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックは共に名家の出で純血の家系だが、悪質な悪戯をする生徒であるなら、どのような存在だろうが厳しい処罰を下さなければいけない。
教師達は問題児であるジェームズ・ポッターやシリウス・ブラックを特別扱いをすることなく罰を与えた。
しかし、どれだけ減点されようが、どんな罰則を受けようが、まるで反省していない問題児2人。
グリフィンドールの他の生徒達に避けられるようになっても気にしておらず、問題児2人は悪質な悪戯を行おうとすることを止めることはない。
今は教師が止められているから良いが、段々とエスカレートしている問題児の悪質な悪戯が実際に実行されてしまえば、被害が出ることは間違いないだろう。
そんなある日、ホグワーツの教師達が恐れていた事態が起こってしまう。
スラグホーンの魔法薬学で、グリフィンドールとスリザリンが合同で行う授業中、材料を入れる順番を間違えてしまったグリフィンドールの生徒の鍋が火を吹き、教師であるスラグホーンは、それの対処をしていて、問題児達への注意が逸れていた。
火を吹いている鍋から離れた席でリリー・エバンズとセブルス・スネイプが共同で丁寧に魔法薬を作成しているところに、セブルス・スネイプだけを狙って呪いを放ったジェームズ・ポッターとシリウス・ブラック。
呪いが直撃してクラゲのような足になってしまったセブルス・スネイプに続けて呪いを放ったジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックは、夢中になって悪質な呪いを連続で放っていたらしい。
リリー・エバンズが、セブルス・スネイプへの仕打ちに怒り、魔法を使おうとしたところで問題児達の行為に気づいたスラグホーンが激怒して、グリフィンドールから減点し、厳しい罰則も与えたようだが、まるで反省していない様子だった問題児2人。
グリフィンドールの問題児達に呪いを連続で受けていたセブルス・スネイプは医務室に送られることになり、リリー・エバンズは見舞いに行こうとしていたらしいが止められていたようだ。
教師で誰が1番解呪が得意かという話になり、誰よりも腕が良いと判断されてアルバスに頼まれた俺がセブルス・スネイプにかけられた様々な呪いの解呪の為に医務室に向かうことになる。
医務室でセブルス・スネイプの解呪を杖なし魔法で行うと、グリンデルバルド先生は凄い魔法使いですね、と驚いていたセブルス・スネイプ。
「スネイプくん、きみがポッターとブラックに執拗に狙われていた理由は、スリザリンだからという訳だけでは無さそうだな」
俺がそう言うとセブルス・スネイプは、恐らく僕がリリーと一緒にいたからでしょうね、ポッターはリリーに気があるみたいですからと答えた。
今回は完全にジェームズ・ポッターの私怨ということになるが、シリウス・ブラックはジェームズ・ポッターに便乗して呪いを放っていただけで、深く考えていなかったことは間違いない。
「流石に今回はやり過ぎだと校長も怒っているから、ポッターとブラックは今度こそ退学になるかもしれないな」
可能性が高いことを俺が言ってみると、是非ともそうなってほしいですね、と言ったセブルス・スネイプはジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックが居ない学生生活を望んでいるようだ。
他の生徒達もそれを望んでいることは間違いないだろうな。
アルバスには俺からもセブルス・スネイプに使われた悪質な呪いについて詳しく話しておくとしよう。
生徒が生徒に向けて放っていい呪いではない呪いが複数混ざっており、命に関わる呪いも幾つかあったので、ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックは間違いなく退学処分となる筈だ。
後日、校長であるアルバスから退学を言い渡されたジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックは、流石に退学は嫌だったのか駄々を捏ねたようだが、アルバスは容赦なく杖を振り問題児2人を黙らせたらしい。
それからジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックをホグワーツにまで迎えに来た保護者へと引き渡したアルバスが、他の生徒達に問題児2人が退学処分となったことを告げると歓声が上がった。
特にグリフィンドールとスリザリンから上がる歓声。あの問題児2人がグリフィンドールとスリザリンに、どれだけ嫌われていたかが良く理解できる。
1年生で退学になったグリフィンドール生として、ある意味伝説を残したジェームズ・ポッターとシリウス・ブラック。
問題児2人は並みの1年生では使えない呪いを使えていたことから正しく成長すれば優秀な魔法使いになれていたかもしれないが、教師達が何を言おうが聞く耳を持たずに悪質な悪戯を止めない問題児にこそ問題があった。
名家も純血も非魔法族生まれも関係なく、ホグワーツは受け入れるが、退学にならないとは言っていない。
それを全く理解していなかったのが、1番の問題だったのかもしれないな。
まあ、もうホグワーツでジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックに会うことはないだろう。
問題児2人はホグワーツを退学になったことで、名家の名を落とした家の恥と考えられているようだった。
まだ自由があるポッター家とは違って、ブラック家はシリウス・ブラックを純血を残す為だけの存在として扱うつもりらしい。
グリフィンドールの寮でジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックの同室だったリーマス・ルーピンとピーター・ペティグリュー宛に届いていたフクロウからの手紙には、そんなことが書いてあったと何故か俺に相談しにきた問題児2人と同室だった2人。
「同室でも別に友達だった訳じゃないなら無視すればいいだけだと思うが、ルーピンとペティグリューは、ブラックに逆恨みされるのが嫌なのか?」
俺が聞くと、そうです、と頷いた2人。
「それなら「グリンデルバルド先生に、ブラックと2度と関わるなと厳しく言われているから、もう返信は出来ない」とでも書いて送っておけばいい」
そう提案してみると、グリンデルバルド先生に迷惑がかかるんじゃないですか、と心配そうな2人の生徒。
「ブラックが逆恨みして俺を狙ったとしても、半世紀以上生きていない小僧には負けないさ。それほど俺は弱くはないから安心しておきなさい」
2人を安心させるように笑みを浮かべながら言い切った俺に、安心した様子のリーマス・ルーピンとピーター・ペティグリューへ特製のバタービールを渡しておく。
バタービールを飲みながら、そう言えばグリンデルバルド先生は何歳なんですか?と聞いてきたピーター・ペティグリューは興味津々といった顔をしていた。
「ダンブルドア校長と同年代であることは確かだ」
俺の答えにバタービールを噴き出した2人。
嘘でしょう?と言ったリーマス・ルーピン。
僕達をからかって遊んでるんですよねグリンデルバルド先生と動揺が隠せていないピーター・ペティグリューがひきつった顔で笑う。
「俺がダンブルドア校長と同年代であることを知っているものは何人も居るから、嘘ではないし、からかっている訳ではないな」
俺がそう言うと、リーマス・ルーピンとピーター・ペティグリューは、嘘でも冗談でもないと理解したようで、物凄く驚いていた。
それから杖なし魔法で2人が口から噴き出したバタービールを消しておき、絨毯を杖なし魔法で清めておく。
瓶に残っていたバタービールを飲み干して去っていったグリフィンドールの2人の後に、俺の部屋にやってきた1人の生徒。
スリザリンの1年生であるセブルス・スネイプも、俺に相談したいことがあるらしい。
相談内容は、幼馴染みであるリリー・エバンズを守れるくらい強くなりたいということだった。
以前問題児2人に呪いをかけられた時、何も出来なかった無力な自分が嫌で、リリー・エバンズを守れないことはもっと嫌だったセブルス・スネイプは俺に魔法使いとして強くしてほしいようだ。
何故俺なのかを聞いてみると、最初は闇の魔術に対する防衛術の教師であるトムに相談しにいったらしいが、グリンデルバルド先生は自分よりも優れた魔法使いだから強くなりたいなら相談してみるといいとトムに言われて俺の部屋まで足を運んだようである。
トムは生徒の真剣な相談は、しっかりと聞く教師で、個人的な指導も毎年何回か行っているから、相手が面倒になって俺に回したということは確実にない。
セブルス・スネイプは俺が指導するべき存在であるとトムは判断したのだろう。
とりあえずセブルス・スネイプには様々な課題を出してみたが、魔法薬学と魔法使いとしての才能があることが良くわかった。
魔法薬学については授業で伸ばせるところは伸ばす形にして、俺の指導で魔法使いとしての才能を磨きあげていくことになるな。
闇の魔術については教えるつもりはないので、守りの呪文であるプロテゴや武装解除の呪文であるエクスペリアームス等を最初に教えておく。
俺が魔法で作った人の形をしたゴーレムを相手に魔法を使わせておき、セブルスの動きを見ていくと中々悪くはない動きをしていた。
今はホグワーツ内にある必要の部屋を使って、指導用の部屋を確保しているので場所は問題ない。
セブルスの体力に限界がきたところで今日の指導を終了して、明日の予定を伝えておきながらセブルスをスリザリンの寮まで運んでおくと、スリザリンの寮生達が物凄く驚いていた。
必要の部屋を使った特訓を繰り返していると、プロテゴとエクスペリアームスをしっかり習得したセブルス。
今度はセブルスに怪我の治療に使える呪文と解呪の呪文に相手を麻痺させる呪文であるステューピファイを教えておく。
1年生でこれだけの呪文を知っている生徒は他に居ない。
段階を踏んで様々な呪文をセブルスに教えていったが、強くなりたいという一心で食らいついてくるセブルスには根性があり、グリフィンドールの生徒にも負けない勇気があった。
1年が過ぎてセブルスが2年生になった頃、買ってみた日刊預言者新聞にハグリッドが危険な魔法生物を無断で森の中で育てていたことが発覚したと掲載されており、ハグリッドのアズカバン送りが決定したとも書いてある。
いずれやるとは思っていました、というホグワーツの同級生からのコメントも掲載されていて、ハグリッドの学生時代のことも詳しく書かれていた。
ホグワーツの校内で危険な魔法生物を育てようとしていたハグリッドは、本当に手がかかる生徒だったが去年退学になった問題児2人よりかは素直な生徒ではあった。
ハグリッドがホグワーツを卒業して魔法生物を育てる仕事ができるようになって飼育欲が満足できていたかと思ったら、それだけでは満足できていなかったことが問題だったか。
無断で育ててはいけない危険な生物を森で勝手に育てていたら、それはアズカバン送りになっても仕方ないだろう。
ハグリッドをホグワーツの森番にしなくて正解だったな。
もしハグリッドを森番にしていたらホグワーツの森が凄いことになっていたのは間違いない。
ハグリッドがアズカバン送りになったとしても、問題児が居ないホグワーツは平和であり、今日は体力作りとしてホグワーツの外周をセブルスと一緒に走っていた。
初めは周回遅れとなっていたセブルスも体力がついてきたのか、しっかりと走ることができている。
此方を見学している生徒もおり、リリー・エバンズもそれに含まれていた。
頑張ってセブ、とリリー・エバンズからの声援を受けたセブルスが更に走るペースを上げる。
どうやらセブルスは、リリー・エバンズから声援を受けて張り切っているらしい。
好きな子に応援されて頑張る男の子って感じで良いんじゃないだろうか。
これもまた青春か。
何てことを思う俺は、随分と歳をとったような気がするが、まだまだ若い者には負けない。
老いで衰えることのない俺の身体は、青年の状態を保っている。この点に関しては人魚に感謝してもいいかもしれないな。
余裕でセブルスの先を走り、ホグワーツの外周を回っていくと、遅れてセブルスがしっかり走って着いてくる。
軽めに5周程度で終わらせた走り込みで、張り切り過ぎて息を切らしていたセブルス。
よく頑張ったセブルスに特製のスポーツドリンクを渡しておき、セブルスがかいていた汗を杖なし魔法で清めておく。
全体的にさっぱりとしたセブルスは、長くなった髪を切ろうかと思っているらしい。
定期的に俺が魔法で清めているからか、セブルスの黒髪はサラサラの状態を保っていた。
清める呪文も一応教えておくが、風呂やシャワーも毎日使うようにと言っておくと、素直に了承したセブルス。
清潔で成績優秀なスリザリンの2年生として、少々有名になっていたセブルスは、スリザリンの上級生には可愛がられているようだ。
スリザリンに何回も加点している優秀な下級生をスリザリンの上級生は大事にしているらしい。
寮の中でも繋がりが強いスリザリンは、同じスリザリンの生徒を大切にする傾向があるが他寮と全く関わりがない訳ではなく、スリザリンには他の寮の生徒と仲良くしている生徒もいた。
だからこそスリザリンの上級生達は、セブルスとリリー・エバンズの関係を静かに見守っているようである。
今年度も新しい新入生が入学してきており、新入生の中でも特に注目されていたのは、スリザリンに組分けされたレギュラス・ブラックだ。
あのシリウス・ブラックの弟ということで、生徒達に明らかに警戒されていたレギュラス・ブラックは居心地悪そうにしていた。
レギュラス・ブラックは問題児ということは無さそうだが、いたいけな新入生に向けてはいけない視線を向けている生徒もいる。
流石に問題がありそうだと判断した俺は、レギュラス・ブラックと接触することにした。
見るからに顔色が悪かったレギュラス・ブラックは、しっかりと食事がとれていないようだ。
話を聞いてみると周囲の視線が気になって、食事に集中できておらず、あまり食べることができていなかったらしい。
とりあえず、ホグワーツの屋敷しもべ妖精に用意してもらったサンドイッチをレギュラス・ブラックに食べさせておく。
ボリュームのあるベーコンサンドとエッグサンドをぺろりと平らげたレギュラス・ブラックは余程お腹が空いていたようで、デザートも食べる余裕がありそうだ。
俺が作った特製のチョコレートケーキを出してみると、美味しいと言いながら直ぐに食べ終えるレギュラス・ブラック。
食後の飲み物に何を飲みたいか聞いてみると、レギュラス・ブラックは、グリンデルバルド先生特製のバタービールを飲んでみたいですと言った。
レギュラス・ブラックは父親であるオリオン・ブラックから、俺が特製のバタービールを常に用意していることを聞いていたようだ。
特製のバタービールをジョッキに注いで渡すと、笑顔でバタービールを飲んでいたレギュラス・ブラックは特製のバタービールを気に入ったらしい。
口の回りに泡で髭がついていることを指摘すると恥ずかしがっていたレギュラス・ブラックは、まだまだ子どもであり、問題児であったシリウス・ブラックとは程遠い生徒だということがわかる。
また満足に食事ができない時は、いつでも俺の部屋まで来るといい、とレギュラス・ブラックに伝えておいた。
感謝をして去っていったレギュラス・ブラック。今のホグワーツはレギュラス・ブラックにとって良い環境とは言えない。
現在のレギュラス・ブラックの状態を変える為に、とりあえず俺と関わりのある生徒達に働きかけてみることにするか。
俺と関わりのある生徒はセブルス以外だと主に上級生になるが、スリザリンの1年生であるレギュラス・ブラックはシリウス・ブラックとは違って問題児ではないと伝えておくとしよう。
これで少しは改善される筈だ。
俺と関わりがあるスリザリンの上級生、ルシウス・マルフォイの呼び掛けによって、スリザリンの1年生であるレギュラスのスリザリンでの生活環境は見るからに良くなっていた。
レギュラス・ブラックが問題児ではないとグリンデルバルド先生からお墨付きをいただいていると各寮の上級生が次々言い出したことで、ホグワーツでのレギュラスの生活は少しずつ改善されていく。
俺の部屋までやってきて、友達ができました、と報告してきたレギュラスは、グリンデルバルド先生のおかげです、と感謝してきた。
今日も特製のバタービールを飲んでいくか聞いてみると、飲んでいきます、と食い気味に答えたレギュラス。
ジョッキに大量に注がれた特製のバタービールを飲んでいったレギュラスには、また泡で髭ができていた。
そのことを指摘すると、やっぱりレギュラスは恥ずかしそうにしていたな。
それでも前より良い顔をしているレギュラスは、ホグワーツを楽しむことができているらしい。
親しい友達ができる程度にはホグワーツに馴染めたようで良かったと思う。
レギュラスと話していると、いつも通りの時間にセブルスが部屋をノックしてきた。
セブルスとレギュラスの顔合わせをしておいても良いかと思った俺は、レギュラスを帰らせずに部屋にセブルスを招き入れる。
対面したセブルスとレギュラス。
互いを知っていたらしい2人は、特に問題なく会話ができているようだった。
セブルスは、レギュラスの兄がシリウス・ブラックであろうと態度を変えるつもりはないらしい。
レギュラスとの会話を終わらせた後、帰っていったレギュラスを見送ったセブルスは、今日もグリンデルバルド先生に指導をしてもらいたいと言ってきた。
だいぶ他の生徒よりも先に進んでいるセブルスは、遂に守護霊の呪文にまで到達する。
2年生でここまで先に進んでいる生徒は他にはいない。
最初に唱えた守護霊の呪文で銀色の煙を出すことができたセブルスは、2年生の内に有体守護霊を出せるようになるかもしれないな。
魔法だけではなく運動もできるようになってきていたセブルスは、かなり爽やかになってきていてスリザリンでも人気の生徒となっていたらしい。
純血に拘っていない名家の子女にも狙われ始めているセブルスは、リリーしか女性として見ていないようであり、現在の自分の状態に気づいていない様子だった。
とりあえずセブルスには女生徒から貰った物を不用意に食べたりしないようにと忠告しておく。
好かれ過ぎると色々なことがあると伝えてもピンときていないようだったので、渡された品に魔法薬や呪いを仕込まれていたら何をさせられるかわかったものじゃないぞ、と言っておくとその危険性にようやく気づいたセブルス。
これから気をつけるようにしますと言ったセブルスは、リリーから離れた方がいいのかと考えていたようだが、それでも一緒にいたいという気持ちがあるようだ。
そんなセブルスの悩みを解消する為に、セブルスが守護霊の呪文で有体守護霊を出せるようになるまで指導をしておく。
遂に牝鹿の有体守護霊を出せるようになったセブルスに、強力な守りの魔法を込めた銀色の牝鹿の形をしたネックレスを作って渡しておき、それをリリー・エバンズにプレゼントしてくればいいと言っておいた。
ホグワーツの生徒で守護霊の呪文で有体守護霊を呼び出せるようになった相手に、俺が渡しているネックレスには強力な守りの魔法を込めてあるから、生徒の魔法程度では突破できない守りだとセブルスに教えて、セブルスが居ない時も、それがリリー・エバンズを守る筈だとセブルスに伝える。
だから、セブルスはリリー・エバンズと一緒に居てもいいと、俺が保証しようと言った俺に、ありがとうございますグリンデルバルド先生と言って感謝をしたセブルスは、ネックレス片手に走り出していった。
それからセブルスは、他の大勢の生徒が見ている前で、銀色の牝鹿のネックレスをリリー・エバンズに渡したようで、まるで愛の告白のような台詞でプレゼントを渡したセブルスは、勇者と讃えられているらしい。
リリー・エバンズの真っ赤な顔を見て、自分の行動と言動を省みたセブルスも真っ赤な顔になってしまったみたいだが、僕の正直な気持ちだ、と付け加えて立ち去ったセブルスは、リリー・エバンズへの愛を確かに証明したのだろう。
セブルスに愛されていることがわかったリリー・エバンズは、セブルスを見るとしばらく顔を赤くしたりしていたが、数日かけてようやく落ち着いたリリー・エバンズはセブルスからの愛に答えを出したようだ。
これからもずっと一緒に居てほしい、とセブルスに伝えたリリー・エバンズに、勿論と答えたセブルスは嬉しそうな顔をしていたな。
それを見ながら愛じゃなと俺の隣で頷いていたアルバスは、満足そうに笑っている。
ホグワーツで想いが通じあった若者達を見ることができて、とても喜んでいたアルバス。
久しぶりに一緒にお茶でもするかと提案してみた俺に、それはいいのうとアルバスは穏やかに笑う。
校長室まで向かうことになり、合言葉を言ったアルバスに応じて、校長室が開いた。
合言葉が蛙チョコだったのは、お菓子好きのアルバスならではだろうか。
アルバスの用意した紅茶と、俺が用意したお菓子でお茶をする。更に菓子作りの腕を上げたようじゃなゲラートと言ってきたアルバスは、俺が用意したお菓子に満足しているようだった。
間違いを正してくれるゲラートが居るからわしは安心してホグワーツの校長ができておるよ、と言ったアルバス。
わしが死んでしまった時は、ホグワーツの校長をゲラートに任せたいんじゃが、引き受けてくれるかのう、と言ってきたアルバスは、真剣な顔をしていた。
学校に通ったことのない俺に務まる仕事では無さそうな気もするがと俺が言うと、長年ホグワーツの教職を務めてきたゲラートなら何も問題ないじゃろう、と言い切るアルバスは、俺に校長になってほしいらしい。
「わかった。もしもアルバスが死んでしまうようなことがあれば、俺がホグワーツの校長を引き受けよう」
そう言った俺にアルバスは安心したようで、頼んだぞゲラート、と言って笑った。
対面でお茶を飲みながら菓子を摘まんでいると紅茶が空になっており、新しい紅茶をアルバスが用意しようとする。
立ち上がったアルバスがつまずいて転けそうになっていたところを手で止めておくと、アルバスを支える形になった。
此方を見るアルバスの頬が少し赤くなっており、どう考えても照れている様子である。
初恋をいまだに拗らせているアルバスは、俺のことがまだ好きなようだ。
アルバスが独身を貫いてきた理由が何となく理解できた俺は、思わずなってしまった無表情でアルバスを席に座らせて、自分も席に座っておく。
それからはアルバスと一緒にお茶を飲みながら、他愛ない話を続けていき、先程の出来事には触れないようにしておいた。
アルバスを友人だとは思っているが、それ以上は勘弁してほしいところだな。
俺はノーマルだ。
アルバスとのお茶を終えて、部屋に戻っていく途中で、友達らしき相手と楽しそうに話しているレギュラスを発見。
レギュラスがホグワーツを楽しむことができているようで、教師としては嬉しい限りだな。
もうレギュラスは大丈夫だろう。
更に進んだ先で、セブルスとリリー・エバンズが仲良く並んで歩いている姿が見える。
よく見るとセブルスとリリー・エバンズの2人は手を繋いでいて、まるでデートをしているかのような雰囲気だった。
2人の邪魔をするのも悪いと思った俺は、進路を変更して別の道へと進む。
今日もホグワーツは平和だ。
そんなことを考えて俺は笑った。
原作と違う点
初代悪戯仕掛け人が存在しておらず、ジェームズ・ポッターやシリウス・ブラックと友達になっていないリーマス・ルーピンとピーター・ペティグリュー
ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックがホグワーツを退学になる
リリー・エバンズとセブルス・スネイプの仲が拗れていない
グリンデルバルドに指導を受けたセブルス・スネイプが実力をつけていく
レギュラス・ブラックが、問題児であったシリウス・ブラックのせいで警戒されてしまう
ホグワーツを退学になった兄の代わりに跡継ぎとして期待されているレギュラス・ブラックは色々と参っていたところで、グリンデルバルドに助けられる
ヴォルデモートが存在していない為に、レギュラス・ブラックは死喰い人にならず、ヴォルデモートの分霊箱を奪いにいかない為に若くして死ぬことはない
ホグワーツの2年生の内にセブルス・スネイプがグリンデルバルドから指導を受けて、守護霊の呪文で有体守護霊を出現させる
グリンデルバルドから受け取った銀色の牝鹿のネックレスをリリー・エバンズにプレゼントしたセブルス・スネイプは、愛の告白のような台詞を言ってしまった
リリー・エバンズにセブルス・スネイプの想いは伝わり、2人は両想いになって付き合い始めた