俺の名はゲラート・グリンデルバルド   作:色々残念

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更に続きました
まだ続けられそうなので続きを書いていこうと思います


転生グリンデルバルドと創立者の遺品

ホグワーツが休暇に入り、大多数の生徒達が家に帰っていく。校内の寮に残る生徒もいるが、それは僅かな数だ。

 

魔法生物飼育学の授業に関する仕事も終わらせて暇になった俺は、ホグワーツ校内を歩いていた。

 

するとレイブンクロー寮憑きのゴーストである灰色のレディから話しかけられることになる。灰色のレディの本名は、ヘレナ・レイブンクローであり、ホグワーツ創立者の1人であるロウェナ・レイブンクローの娘だ。

 

そんな存在から話しかけられたことは初めてのことで、少々驚きはあったが、話を聞いてみることにすると、ヘレナ・レイブンクローはレイブンクローの髪飾りについて話したいことがあるようだ。

 

ヘレナ・レイブンクローが話す事実を聞き、ホグワーツの創立者であるロウェナ・レイブンクローの遺品と言えるレイブンクローの髪飾りがホグワーツから失われた理由を知ることになった。

 

優れた魔女であった母よりも賢くなりたいと思ったヘレナ・レイブンクローがロウェナ・レイブンクローから髪飾りを盗み出してアルバニアまで逃げたことは確かなことであるらしい。

 

そんなヘレナ・レイブンクローが死後、ゴーストになってまで望むことが1つある。

 

それは、かつてヘレナ・レイブンクローが母であるロウェナ・レイブンクローから奪った髪飾りをホグワーツに返すことだった。

 

アルバニアに隠したレイブンクローの髪飾りを回収してホグワーツに持ち帰ってきてほしいと言ってきたヘレナ・レイブンクローは、俺なら見つけることができると思っているようだ。

 

暇ではあったのでヘレナ・レイブンクローの頼みを引き受けることにした俺は、アルバスに外出許可をもらってからホグワーツを飛び出すと、杖なし魔法で透明になってアルバニアまで飛ぶ。

 

到着したアルバニアで魔道具である地図を使い、レイブンクローの髪飾りが隠されている場所まで向かう。

 

その道中で迷いの森という森について話を聞くことになった。どうやらアルバニアのとある森には、どうやっても進めない場所があるらしい。

 

魔道具の地図は、その迷いの森にレイブンクローの髪飾りがあると示している。髪飾りを回収するには迷いの森の魔法を解く必要がありそうだ。

 

アルバニアにある迷いの森にまで向かい、森の入り口から普通に入ってみると一定の場所には進めないように強力な魔法が使われていることが理解できた。

 

杖なし魔法で魔法を解くと迷うことなく進めるようになった森の中に、魔法で作られている黒い台座があり、レイブンクローの髪飾りが台座の上に置いてある。

 

魔法の台座には更に強力な魔法が複数使われているようで、その魔法を全て解かなければレイブンクローの髪飾りを持ち帰ることはできない。

 

杖なし魔法で強力な魔法を連続で解いていくと、地面から番人のようなゴーレムが現れて鉄槌を振り下ろしてくる。

 

魔法を使うまでもなく容易くその鉄槌を避けた俺は、杖なし魔法でゴーレムだけを粉砕しておいた。

 

魔道具である鉄槌に縮小と重量軽減の魔法をかけて持ち帰ることにした俺は、続けて台座に使われている魔法を解いていく。

 

台座に使われていた全ての魔法を解き、レイブンクローの髪飾りを回収した瞬間、台座が消滅。

 

役目を終えると台座は消え去るようになっていたらしい。レイブンクローの髪飾りを回収することができた俺は、アルバニアからホグワーツまで急いで戻る。

 

ゴーストであるヘレナ・レイブンクローに髪飾りを見せると感謝してきたヘレナ・レイブンクローは安堵の表情を浮かべていた。

 

俺が回収してきた髪飾りは、確かにレイブンクローの髪飾りで間違いないようだ。

 

回収したレイブンクローの髪飾りをアルバスに見せておき、校長室で保管しておくように頼んでおくと了承したアルバス。

 

失われたと思われていたホグワーツの創設者の遺品が見つかったことは、ホグワーツの校長として喜ばしいことであるらしい。

 

アルバスから創立者の他の遺品についても話を聞いてみると、ハッフルパフのカップ、スリザリンのロケット、グリフィンドールの剣という3つの遺品を知ることができた。

 

ちなみにグリフィンドールの剣は、真のグリフィンドール生なら組分け帽子から引き抜くことができるとのことだ。

 

試しにかつてグリフィンドールの寮に所属していたアルバスに、組分け帽子を渡してみると、帽子から銀色の剣を引き抜くことができたアルバス。

 

どうやらアルバスは、真のグリフィンドール生であったようだ。組分け帽子からグリフィンドールの剣を引き抜くことができたことに喜んでいたアルバスは、とりあえず剣を校長室に飾っておくようである。

 

これで4人の創立者の遺品が2つ揃ったが、残りの2つも見てみたいと考えた俺は、アルバスに再び外出許可をもらってホグワーツから杖なし魔法で透明になって飛び立った。

 

アルバスが言うには、ハッフルパフが所有していたカップはヘルガ・ハッフルパフの子孫であり、遺品収集家でもあるヘプジバ・スミスという裕福な老魔女が所有しているらしい。

 

ヘプジバ・スミスの居場所を魔道具である地図で捜し、移動していくとヘプジバ・スミスを発見。

 

ハッフルパフのカップを見せてもらえないか交渉しようと考えて、近付いてみるとヘプジバ・スミスは体格の良い男と口論をしているようである。

 

激怒した男が杖を素早く引き抜いたところで、杖なしの無言魔法で武装解除の呪文を放ち、男の杖を奪っておいた。

 

杖なしでは魔法が使えないのか走り去って逃げていく男は、覚えてろ、と捨て台詞を吐いていく。

 

危ないところを助けられたと俺に感謝してきたヘプジバ・スミス。何があったのかを聞いてみると、ヘプジバ・スミスが昔購入したロケットを身に付けていたら、それを寄越せと男がいきなり言ってきたようだ。

 

重い金で作られていたそのロケットは、どう見ても前世で見たハリー・ポッターの映画で登場したスリザリンのロケットにしか見えないが、ヘプジバ・スミスはそれがスリザリンのロケットだと解っていないらしい。

 

まあ、確かにこのロケットがスリザリンのロケットだと気付くには、現物がどんな物か知っている必要がある。

 

ヘプジバ・スミスと口論していた男は、ロケットの正体を知っていたのかもしれない。

 

だからヘプジバ・スミスからスリザリンのロケットを奪おうと考えていたのだろう。

 

あの様子だとまた奪いに来そうな感じがするが、ヘプジバ・スミスもそう思ったようで、魔法使いとして腕が立つあんたに、しばらく護衛してもらいたい、と言ってきたヘプジバ・スミス。

 

あれだけ見事な武装解除の呪文を杖なしで、しかも無言で使えるあんたなら負けることはないだろうさ、と言ったヘプジバ・スミスは期待の眼差しで此方を見る。

 

ホグワーツも休暇に入り、暇ではあるので護衛を引き受けることにした。とりあえず自己紹介をすることにして、俺がゲラート・グリンデルバルドと名乗るとヘプジバ・スミスは驚いていたな。

 

納得したよ、あのグリンデルバルドなら、あんな男に負ける筈がないね、と笑ったヘプジバ・スミスは、俺がかつて闇の魔法使いを相手に戦っていたことを知っていたようだ。

 

歳を重ねた老魔女であるヘプジバ・スミスなら、かつての魔法界の過去の出来事を知っていてもおかしくはない。

 

それから護衛としてヘプジバ・スミスの家に泊まることになり、空き部屋を借りることになった。

 

空き部屋を確認していると、ヘプジバ・スミスに呼び出されて彼女が収集した遺品を自慢されることになる。

 

様々な遺品を収集する遺品収集家であるヘプジバ・スミス。自慢の品々を見せてくる彼女は、とても楽しそうだ。

 

中々見ることのできない貴重な品もその中にはあり、確かに自慢するだけのことはあったな。

 

しかし様々な遺品が数ある中で、紹介されることのなかったカップが1つある。それは大切に保管されていて、とても大事にされているようだった。

 

そのカップについて聞いてみると、あれは値段がつけられない品だけど代々家に伝わるハッフルパフのカップさ、と答えたヘプジバ・スミス。

 

どうやらあの黄金のカップがハッフルパフのカップであることは確かなようだ。

 

これでホグワーツ創立者の遺品を4つ全てこの眼で見ることができたが、少々感慨深いものがある。

 

ホグワーツの教師として長く教職を務めてきたが、創立者全員の遺品を実際に見ることができたのは良い経験だった。

 

遺品を見れて満足はしたが、まだ護衛としての仕事が残っているので、警戒はしておくとしよう。

 

夜になり、ヘプジバ・スミスの屋敷に侵入しようとしてきた複数人の魔法使い。

 

俺が屋敷にかけていた守りの呪文に弾かれて、侵入することができない魔法使い達は戸惑っているようだ。

 

魔法使い達は仮面を被っており、見るからに怪しい連中だったが、俺がヘプジバ・スミスの屋敷から姿を現すと全員が杖を向けて魔法を放ってきた。

 

放たれた全ての魔法を俺が杖なし魔法で弾き返してやると、弾き返された魔法が仮面の魔法使い達に直撃。

 

様々な呪いを受けた仮面の魔法使い達が地面に倒れ込んで苦しんでいる。

 

自分達が放った魔法が弾き返されるとは思っていなかったのか、避けることもできなかった仮面の魔法使い達は随分と魔法使いとして未熟だ。

 

開心術で仮面の魔法使いの心を覗いてみると、彼等が魔法学校であるダームストラングを中退した魔法使いであることがわかった。

 

彼等が未熟な魔法使いであった理由はダームストラングを卒業した訳ではなく中退したからだったようだ。

 

ちなみに未熟な魔法使いであっても彼等が全員非魔法族を何人か殺害していることも開心術でわかったので、彼等が犯罪者であることは間違いないだろう。

 

開心術で心を覗いてみると、彼等は非魔法族を人ではないと判断していた。

 

自分達が純血であることを彼等は誇りに思っていたようで、純血ではない魔法族を蔑んだ眼で見ていた彼等のような存在は、非魔法族生まれの入学を許していないダームストラングでは特に珍しい訳ではない。

 

過度な純血主義の思想を抱いていた彼等は、これ以上ダームストラングに通う価値はないと考え、必要になると判断した魔法だけを学んでから中退したようである。

 

純血主義からサラザール・スリザリンに行き着いた彼等は、スリザリンの遺品であるロケットの存在を知り、様々な文献を読みあさってスリザリンのロケットの姿形を知ることになった。

 

自分達にこそスリザリンのロケットは相応しいと考えた彼等は、スリザリンのロケットを探し求めており、偶然ヘプジバ・スミスが身に付けていたロケットがスリザリンのロケットであることに気付いたらしい。

 

それで彼等はヘプジバ・スミスを狙ったようだが、俺に防がれて失敗に終わり、今に至るといったところだ。

 

とりあえず仮面を被った犯罪者である彼等は、魔法省に引き渡しておくとしようか。

 

それから魔法省の魔法使いを呼んで、魔法を使えないように杖を折っておいた犯罪者達を引き渡しておくと、彼等は最近問題になっていた犯罪者達だったようで、とても感謝された。

 

ありがとうございましたグリンデルバルド先生、と言ってきた魔法省の魔法使いは、かつてのホグワーツの教え子の1人であり、彼の首元には、俺がプレゼントした銀色の鷹の形をしたネックレスが輝いている。

 

彼もまた守護霊の呪文で鷹の有体守護霊を出すことができる優秀な魔法使いで、現在は魔法省でも活躍しているらしい。

 

ヘプジバ・スミスを狙っていた魔法使い達は、魔法省に引き渡したので安全にはなった筈だ。

 

護衛の仕事は、これで終わりでも構わないだろう。

 

という訳でヘプジバ・スミスに事の顛末を報告しておくと、じゃあグリンデルバルドには護衛の報酬を支払わないといけないね、と言ってきたヘプジバ・スミス。

 

別に報酬は必要ないが、と言う俺に、あたしの気が済まないから受け取っておいてほしい、とヘプジバ・スミスは言った。

 

3000ガリオンは入っている袋と、スリザリンのロケットを手渡してきたヘプジバ・スミスは、持ってきなと言いながら笑う。

 

ガリオンはともかくとしてスリザリンのロケットについては価値を知らないから気軽に渡してきたのかと思って、これはスリザリンのロケットだぞ、と俺が言うと、やっぱりそんな品だったんだね、と納得していたヘプジバ・スミス。

 

あたしが持ってても奪われそうだからさ、グリンデルバルドなら奪われることないだろうし、スリザリンのロケットは、あんたに譲っておくよ、と言ってきたヘプジバ・スミスは、価値を知っても俺にロケットを譲るつもりらしい。

 

確かに今回のように狙われるようなことがあるなら手離した方が安全ではあるな。

 

「わかった。ロケットはありがたく譲り受けるとしよう。スリザリンのロケットだけで報酬としては充分なような気がするが、このガリオンも護衛報酬で持っていけばいいのか?」

 

そう俺が聞いてみると、そのガリオンも護衛報酬として持っていきなよグリンデルバルド、と答えたヘプジバ・スミスは笑っている。

 

魔法界の英雄であるグリンデルバルドが護衛してくれたんだから、報酬としては安いくらいさ、と付け加えたヘプジバ・スミスは本心から言っているようだ。

 

3000ガリオンとスリザリンのロケットを護衛報酬でヘプジバ・スミスから受け取った俺は、呪文で内部だけが拡張されているバックパックに3000ガリオンが入った袋とスリザリンのロケットをしまっておく。

 

それから杖なし魔法で透明になって空を飛ぶ前に、ヘプジバ・スミスに様々な遺品を見れたことに対する感謝を伝えておいた。

 

次はお茶でもしようじゃないか、と言ったヘプジバ・スミスに、その時は茶菓子を俺が用意しよう、と言ってから、杖なし魔法で透明になりながら空を飛んだ。

 

ホグワーツに戻り、校長室に向かって合言葉を言ってから校長室に入っていく。

 

合言葉は百味ビーンズだったが、アルバスは百味ビーンズのハズレの味に当たることが多かったな。

 

そんなことを思いながら校長室に居るアルバスに、バックパックから取り出したスリザリンのロケットを見せて、これがスリザリンのロケットだ、と俺が言うと驚いていたアルバス。

 

何処で見つけたのか聞いてきたアルバスに、スリザリンのロケットを手にすることになった経緯を説明すると、縁というものはあるようじゃのう、と言ってアルバスは笑う。

 

スリザリンのロケットも校長室に飾った方がいいかとアルバスに聞いてみると、そのロケットはゲラートが持っていた方がいいじゃろうな、とアルバスは答えた。

 

「アルバスがそう言うなら、スリザリンのロケットは俺が保管しておくことにしよう」

 

パックパックにスリザリンのロケットをしまいこみながら言った俺に、ゲラートが保管してくれるならスリザリンのロケットが奪われることはないじゃろう、と言ってアルバスは頷く。

 

ホグワーツ創立者4人の遺品を全て見た俺に、中々見ることができないものを見れたようじゃなゲラート、と言いながらアルバスが笑いかけてくる。

 

「いいものが見れたことは間違いないぞアルバス。これもまた得難い経験だ。ホグワーツの休暇中の時間を有意義に過ごすことができたとも言えるな」

 

そう言った俺に、ゲラートは良い経験をしたようじゃな、と言うとアルバスは机から魔法で引き寄せた百味ビーンズを1粒取り出して食べ始めていった。

 

なんと、タバスコ味じゃ、と辛そうにしていたアルバスにバックパックから取り出した特製のバタービールを渡しておく。

 

やはりアルバスが選ぶ百味ビーンズはハズレの味になるようだ。

 

実際に見た創立者の遺品は素晴らしい品であり、見ることができて良かったと思うが、まさか俺がスリザリンのロケットの所有者になるとは思っていなかった。

 

大切に保管しておくとしよう。

 

7年生になったセブルスはスリザリンでもっとも優秀な生徒と言えることは間違いない。

 

全科目で優秀な成績を残したが、特に魔法薬学と闇の魔術に対する防衛術で素晴らしい成績を残し、将来を期待されている生徒であるセブルス。

 

スリザリンでも人気が高く、後輩からも慕われているセブルスは順風満帆といったところだ。

 

リリー・エバンズ以外の女性に興味がないことが知られているセブルスにアタックする女生徒は流石にもう居ないようで、セブルスも安心しているらしい。

 

相談室の前には生徒達が今日も並んでいて、その中には見慣れた顔が混じっていた。

 

すっかり相談室の常連になっていたセブルスに紅茶を用意して茶菓子も出しておき、今日の相談内容を聞いてみる。

 

どうやらセブルスはリリー・エバンズとの結婚を考えているようであり、魔法薬学者となって生活が安定してから結婚するつもりであるようだ。

 

確かに生活が安定していない内に結婚するのは良いことではない。結婚は家族を養えるようになってからするものだろう。

 

セブルスがホグワーツを卒業して直ぐに結婚、なんてことを考えていないようで安心したが、今回セブルスの相談したいことは結婚に関することであった。

 

セブルスは俺に結婚式に来てほしいようである。これまでホグワーツで色々と生徒の面倒を見てきたが、結婚式に呼ばれたことは数える程しかない。

 

立派になった生徒を見ることができるので、結婚式に呼ばれることは嬉しいことだ。

 

俺が了承すると喜んでいたセブルス。1年生の頃よりかは落ち着いたが、嬉しくて喜んだ時のセブルスの笑顔はあまり変わっていなかったな。

 

それから時は過ぎてセブルスがホグワーツを卒業し、レギュラスとバーティが7年生になる。

 

レギュラスはスリザリンの監督生になっていて、バーティは様々な分野で優秀な成績を残していた。

 

特に問題が無さそうな2人であるが、頻繁に相談室までやってきては俺が用意した和菓子を食べていくことが多い。

 

レギュラスとバーティは相談しにきているというよりも、和菓子を食べにきているという感じだ。

 

そんなレギュラスとバーティであるが、今日は珍しく普通の相談があるらしい。

 

レギュラスは兄の結婚相手がまともな人で苦労しているようなので何かしてあげたいという相談で、バーティは仕事人間の父親が自分に興味を抱いていないような気がするという愚痴だった。

 

とりあえず2人の好物である和菓子を出しておき、和菓子に合わせた緑茶も用意して更に詳しく話を聞いていく。

 

シリウス・ブラックの婚約者となった女性は純血の家柄でも人としてまともな人で、ホグワーツ退学者にも誠実に対応しようとしてくれているそうだ。

 

しかしシリウス・ブラックはそんな婚約者に酷い言葉を浴びせているようである。

 

そんな兄にレギュラスが怒ってもシリウス・ブラックは全く反省していない。

 

オリオンはシリウス・ブラックの婚約者に好意的であるようだが母親は、あまり良く思っていないようだ。

 

ブラック家の半分に良く思われていないシリウス・ブラックの婚約者は、嫁いだブラック家で苦労していることは間違いない。

 

だからこそレギュラスは兄の婚約者に何かしてあげたいと思って、俺に相談しにきたのだろう。

 

とりあえずシリウス・ブラックが何を考えているのかは理解したくもないので、レギュラスの母親に対応を改めてもらうようにレギュラスからしっかりと言ってみるのはどうかと提案してみる。

 

ブラック家のものがそんな対応をしていてはシリウス・ブラックと同じだと言われれば、レギュラスの母親もまともなら対応を改めようとするとは思うが、それでも改めないならオリオンを動かす必要がありそうだ。

 

もしもそうなった時は家の問題を解決しないと特製のバタービールは送らないとオリオンに伝えておくとしよう。

 

そうすればオリオンは直ぐに動きそうな気がするな。とりあえずレギュラスの家庭での問題を解決するにはこれでいいとして、次はバーティだ。

 

バーティの父親で、魔法省に務める仕事人間であるバーティ・クラウチは、家庭のことは完全に妻に任せているようで、バーティがホグワーツで優秀な成績を残しても特に気にしていないらしい。

 

もう少し何かないかと思っていたバーティはがっかりした気持ちになっていたようで、自分を気にしていない父親に何か言ってやりたいようだ。

 

家族なのだから言いたいことを好きに言ってやればいい、と俺が言うとバーティは頷いていた。

 

こうして考えてみるとレギュラスは父親がまともで、バーティは母親がまともということになるな。

 

家庭環境が全く違うレギュラスとバーティの2人が親友になれたのは、同じスリザリンであったからかもしれない。

 

レギュラスの相談とバーティの愚痴を聞き終えて、和菓子が無くなった頃、すっきりした顔をした2人がそろそろ相談室を出ていくようだ。

 

相談室の出入口から出る前に、今日もありがとうございましたグリンデルバルド先生、と頭を下げていった2人。

 

今日最後の相談者だった2人が居なくなってから相談室を掃除しておき、戸締まりをしっかり確認して部屋に戻る。

 

翌日も通常通りに魔法生物飼育学の授業を行っていくと、グリフィンドールの生徒が良い質問をしてきたので詳しく答えておいた。

 

俺が答えた内容を羊皮紙に書いていくグリフィンドールとスリザリンの生徒達。

 

そんな生徒達がこれまで学んできたことをしっかりと覚えているか確かめる為に、問題を出してみると手を上げたグリフィンドールとスリザリンの生徒。

 

今回はスリザリンの生徒に答えを聞いてみることにしたが、スリザリンの生徒は自信満々で答えた。

 

解答は正解だったのでスリザリンに点を与えるとしよう。

 

「正確な答えだ。スリザリンに10点」

 

そう俺が言うと解答したスリザリンの生徒が笑顔になる。寮の確執は無くなったがスリザリンと張り合おうとする気持ちは失われていないグリフィンドールの生徒達は悔しそうな顔をしていた。

 

授業を続けていく内に競い合うようになっていたグリフィンドールとスリザリンの生徒達。グリフィンドールとスリザリンにそれぞれ加点をしておくと生徒達は一喜一憂していたな。

 

今年の寮杯はスリザリンが優勢だがグリフィンドールも負けてはいない。これからどれだけ加点されるか、そしてどれだけ減点されないかが重要になってくるだろう。

 

まあ、教師としてはどちらも頑張れとしか言いようがない。これまで積み重ねてきた成果が寮杯として反映されるのは悪いことではないからな。

 

寮杯は生徒達が頑張ってきた結果をしっかり知ることができるということでもある。レギュラスやバーティにとっては最後の寮杯だ。

 

あの2人なら問題ないだろう。

 

今日も魔法生物飼育学の授業を終えて、相談室に向かうと生徒達が並んで待っている。

 

どんな相談かと思えば恋愛相談ばかりだったが、ホグワーツの5年生ともなれば、そんな年頃なのかもしれない。

 

一応相談には真摯に応えておいたので、俺にできることはしたと言えるだろう。

 

恋愛は努力してもうまくいくとは限らないから、結果がどうなるかはわからないな。

 

そう思っていたが、恋愛相談をしにきた相談者達は全員告白が成功したようだ。

 

相談者達が幸せそうにしているなら俺から特に言うことはない。

 

恋愛を優先して学業が疎かになっていたら教師として注意しなければいけないが、そのようなことはないようである。

 

それから時は過ぎ、今年の寮杯を確認することになった。ホグワーツの全ての生徒達が見守る中で、校長であるアルバスが杖を一振りすると、スリザリン一色に染まった広間。

 

今年の寮杯はスリザリンの優勝で終わり、とても喜んでいたレギュラスとバーティの姿が見える。スリザリンが頑張ってきた結果を見れて、俺も教師として喜ばしい気持ちになった。

 

レギュラスとバーティが卒業してからも、彼等2人が広めていた和菓子を気に入っていた生徒達は多かったようで、相談室に食べにくる生徒がいて、更にその生徒達が和菓子について広めていく。

 

和菓子を求める生徒が徐々に増えていき、大量に和菓子を作る必要があるようになったが、前世の故郷の菓子が高評価されていることは悪い気分ではない。

 

作ることには慣れているので苦もなく和菓子を作れている。アルバスやトムまで和菓子を食べたがることには驚いたが、生徒達以外にアルバスやトムの分も和菓子は用意しておいた。

 

アルバスやトムも和菓子を気に入ったようで、たまに食べにくるようになったが問題なく俺が和菓子を用意しておくと喜んでいたアルバスとトム。

 

特にトムは緑茶について興味を持ったのか詳しく聞いてくるようになったので詳細を教えておくと、詳しいですねグリンデルバルド先生、とトムは驚いていた。

 

何度か旅で日本に行っているからだろう、と俺が言うと納得していたトムは、流石はグリンデルバルド先生です、と言って笑う。

 

そんな日々を過ごしているとフクロウが手紙を届けにきて、手紙を置いてから俺にすり寄ってきたフクロウ。

 

人懐っこいフクロウを撫でてから手紙を確認すると送り主はニュート・スキャマンダーと書いてあるようだ。

 

内容を確認するとニュートが保護した魔法生物が、ゲラート・グリンデルバルドに会いたいと言ったらしい。

 

ニュートが保護した魔法生物についても書いてあり、日本の河童であるとも書いてあった。

 

どうやら俺の知り合いの魔法生物であることは間違いないようだ。何故ニュートに保護されたのかは知らないが、それも確認してみる必要があるだろう。

 

ホグワーツも休暇に入っているので、アルバスに外出許可をもらってからニュートの元に向かうとするか。

 

そう考えた俺はホグワーツの校長室まで、移動していく。アルバスに外出許可をもらってホグワーツから出た俺は、とりあえず河童の三太への土産にキュウリを買っていくことにした。




原作と違う点

レイブンクロー寮憑きのゴーストであるヘレナ・レイブンクローが、レイブンクローの髪飾りの破壊を望んでおらずホグワーツに返すことを望んでいた

グリンデルバルドがヘレナ・レイブンクローに頼まれてアルバニアの森にレイブンクローの髪飾りを回収しに行き、ホグワーツに持ち帰る

レイブンクローの髪飾りが分霊箱になっておらず、ホグワーツの校長室に飾られることになった

アルバス・ダンブルドアが組分け帽子からグリフィンドールの剣を引き抜くことができた

ヘプジバ・スミスがトム・リドルと知り合っておらず、殺されてハッフルパフのカップとスリザリンのロケットを奪われて分霊箱にされてしまうことがない

ダームストラングを中退した魔法使い達がヘプジバ・スミスが持つスリザリンのロケットを奪おうとしたがグリンデルバルドによって阻まれて魔法省送りとなる

ヘプジバ・スミスがグリンデルバルドに護衛してもらった報酬として3000ガリオンとスリザリンのロケットをグリンデルバルドに渡す

セブルス・スネイプがリリー・エバンズとの結婚を決めて、将来結婚式を開く時にグリンデルバルドにも来てほしいと頼み、了承したグリンデルバルド

シリウス・ブラックの婚約者がブラック家で辛い思いをしていたがレギュラス・ブラックとオリオン・ブラックによって多少は改善されることになる
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