アークナイツRPG攻略資料「男の世界」獲得チャート&徒手空拳ビルドの実用性レポート   作:スミスエアロ.M

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投稿遅れてすまない。むやみにアンケートとかやるもんじゃないよね。いくつかネタがありましたが、次につなぐために合わないネタをボツっていたらこんなに遅れてしまった。


過去

「おーい!私はこれからいっぱい人を殺すにゃー!!止めれるのはお前だけにゃ!…」

 

あれ?本当に寝ちゃってにゃい?これ。だとすると…私は一人で小っ恥ずかしいことを大声で叫んでた変態って…コト!?

いやいや!そんなはずないにゃ!もしそうだったら私死んじゃう!!羞恥心で死んじゃう!

 

「シフ!!起きろ!多くの人が料理好きのお前の父や研究ばかの母や姉みたいに細切れになるにゃ!!さっさと起きろ!」

「……」

 

しかし、シフは起きない。現実は非情である。

↑そんなナレーションいらないにゃ!あーあ…私恥ずかしい猫になっちゃった…ん?

 

「……」ムクリ

 

おお!?シフが!シフが起きたにゃ!なーんだ起きてたならさっさと立って…え?

 

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その出立ちを一言で表すなら異常であった。起き上がったシフの挙動は機械的で蒙昧とはほど遠い動きでアルカヲスに近づく。

その行動に殺気を感じたアルカヲスは素早く身構え様子を伺う。

 

「どうやら、私の言動にソートー頭に来てるみたいにゃね…?」

「………」

 

シフは何も言わずに彼女に向かう。沈黙…つまり肯定ということだ。ここでアルカヲスは一つあることを思い出した。

 

自分はシフが本気でブチギレた所を見てない

 

だから、どういうキレ方をするのかがわからないのだ。起きた瞬間に殴りかかってくると覚悟はしていたが、不可思議な行動を取られて困惑している。

 

「……師匠」

「な、なn」

 

 

 

 

 

「歯ぁ食いしばれぇッッッッ!!!!!」

 

シフが繰り出したのは技もへったくれもない唯のパンチだった。シフの拳はアルカヲスの顔面を完璧に捉える。彼女は少しよろめき後ろに下がった。

 

「……これで済んだにゃ?」

「いーやッ!?まだ殴りたらねぇぞッ!このバカ猫ッッ!!!」

「…へぇー?やってみろにゃ」

 

<一方、走者は>

(ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ)←レバガチャしてる。

 

あ、だめだこりゃ。キャラが操作不能状態になってる…というか1が選ばれちまった…チャートが…チャートがぁー…

 

<走者はほっといて続きどうぞ>

 

ドラァ!!

「そんなテレフォンパンチ教えてつもりにゃいぞ?」

 

シフは再びセンリに殴りかかるが、まるで自分をバカにしたような顔でするりと避ける。

 

「師匠にランボーしやがって。そんな弟子には分からせないとにゃ♪」

「分からせられるのはそっちの方だドラ猫ッ!!」

「ハハハハ!!…ウザイよソレ

 

センリはシフのパンチを掴み取り、その腕を捻り回す。シフの腕は捻じ曲がり肩を外れた。

 

「え?あ、アギャァァァ!?」 

「わー。スッゴイ痛そうにゃー♪あとこれオマケッ!」

 

そのままセンリは彼の鳩尾に蹴りをねじ込み吹き飛ばす。シフは壁に打ちつけられそのまま床に臥した。

 

「まあ、こんな所にゃ。『技術』を使わないプッツンしたオマエをシバくことなんて簡単にゃ…まだ立てるでしょ?ホラホラー」

「…スゥゥゥ」

 

シフは片腕を使って起き上がりそのまま外れている肩を入れ直す。その際に激痛が走るもシフは顔色一つ変えていない。

 

「フィィィ…よし、少し落ち着いた。さて、殴らせてもらうぞセンリ」

「おーコワコワ。少しマシな目つきになったにゃん」

 

そこからは激しい拳の打ち合いへと発展した。手刀を交わし、正拳をいなし、蹴りを交える。

 

「…クソッ」

 

だが、全てに置いてセンリが上回っていた。一つ一つの動きの速さ、技と技を繋げる回転力、敵の攻撃への適応力。それはまるで往年の達人のようなスゴみ。シフは一発も当てられずにいた。かくなる上は…

 

喰らえ!!

 

シフは流水の構えを解き、ドッシリと構えて黒鉄正拳を繰り出した。センリから禁じられていた『黒拳』の使用。その拳は硬く、強く、何よりも純粋であった。

 

は?

 

その黒い拳は軽々と受け止められてしまう。センリは拳を引っ込めようとするがまるで接着剤でくっつけられたかのように剥がすことができない。それもそのはず、禁じられた黒拳をシフは使った。つまり

 

シフの行動がセンリの逆鱗に触れた!

 

センリはそのまま逆鱗に身を任せ、受けた拳をねじ切り、竜巻の真髄である『風脚』でシフのを胴体を切り付けた。そのままシフは膝を折って崩れ落ちる。

 

「……あ、ヤベ」

 

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新章開始で主人公が死ぬゲームの攻略はーじまーるよー!前回は『戦術立案』が減っていたので選択肢がランダムになり、軽率な行動が選ばれてしまったところからですね。

さてと…こんなこともあろうかと❶が選ばれてしまった時のチャートもちゃーんと立ててます(激うまギャグで抱腹絶倒)

初っ端から「ざんねん!わたしのぼうけんはここで終わってしまった!!」っとニッコリ死神さんの画面に飛ばされそうですが、実は計算づくです。こんなことをしでかしたアルカヲスですが、彼女は基本的に自キャラを死なすことは絶対にしません。たとえ、瀕死の重体で絶対に死ぬという状態でも治そうと行動に移すわけですな。

 

ここで問題です。Q,アークナイツ世界で主人公が最初に目覚めた場所はどーこだ?

 

A,石棺です。

分からなかった人はチュートリアルを見直してきなさい。石棺は瀕死の重体だったドクターを回復させる謎パワーを使うわけです。

え?メフィストみたいに化け物になるって?それは大丈夫!!

 

ゲーム内での石棺の効果は二つ存在しておりまして…

 

1:先民以外の生物を健常な状態に戻す。

2:先民をその者の種族の元となった生物へと回帰させる。

 

今回はこの1の効果を使うわけです。

 

(あっ、おい。待てい!シフは先民だゾ。)

 

はい。それも重々承知してます。結論から言うとシフくんは()()には先民ではないので2の効果は適応されないのです。

このゲームは先民とそれ以外の区別が結構ガバガバでしてね。前々回を見てもらうとわかるのですが、シフくんはアルカヲスの血を飲んでるんですよね。その時にゲーム内のシステム的には先民ではなくなっているので堂々とこの効果が使えるわけです。

RTA的には演出でタイムが良くないのですが、蘇ることで特殊技能が手に入るので今後の戦いが楽になります。さて、ムービー見ますか。

 

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俺は夢を見ていた。幸せな夢を見ている。すごい科学者で賢かったお母さん。料理がバカうまで思わず「ウまああーいっ!」と言ってしまうサラダを作れるお父さん。少々尖っていた姉がいた。平穏で静かな生活だった。激しい喜びはないが深い絶望もない…家族と生きるのは楽しそうだなと思っていた。

 

「……ん?」

 

気がつくと俺は棺のような場所で寝かされていた。たしか、センリのやつに深手を負わせられて…ダメだ。脳が拒んでる。そんなことより気になることがある。

 

「傷が塞がっている…?」

 

切り付けられたはずの胴体には何も傷跡がついていなかった。むしろ…シュッとしたか…いや!そうじゃなくて!

 

「誰が俺をここまで運んできたんだ?」

 

まさか、センリじゃないだろうし…いや!これも違う!そんなことは()()()()()()!あの時は聞き流してしまったが、センリの言葉に違和感があった。

 

「……アイツ、なんで家族を使って煽ってきたんだ?

 

そもそも、俺には家族と過ごした記憶がない。本当にいるのかどうかも分からないのにそれを馬鹿にされても痛くも痒くもない。まあ、我が子のように可愛がってくれた前の師匠はいるけど…あの人は俺の家族の親戚でもなければ友人でもない。だから、センリが道場破りした時にあの人から俺の家族について聞くことはできないし、俺とはその時初めて会ったのだから家族のことなんて知りようがない。そうなれば、答えは一つ。

 

「アイツは…俺の過去を知っているのか!?」

 

ずっと失っていた家族との記憶。センリは知っているんだ!俺の過去を!

知らなければならない!人間として!シフという男として!自分の過去と向き合わなければならないのだ!そうと決まれば早速センリの元へ!

 

「……俺、全裸じゃん」

 

どうやら服を見つけるところからスタートらしい。




というわけで次回から新しい章が始まります。応援よろしくお願いします。

この話でシフが強さを求める目的を定めた感じです。ロドスは感染者の明日を守るために戦うのに、シフは過去を知って納得するために戦います。ものの見事に真反対ですな。明日じゃなくて未来に生きてそう。

シフくんはどう行動する?(詳細は前夜祭を参照)

  • ❶:受けてやるよ!その挑発にッッ!
  • ❷:くだらねぇ。寝る!
  • 私は一向に構わん!(作者の好きにしろ!)

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