ダンジョンにポケモンの技使いがいるのは間違いなく間違っている 作:白菜を身にまとった生命体
「…リリ、盗むのはいいけどこれを盗んでも意味ないぞ」
「ッ!!」
「…図星か」
ダンジョン内で休憩していたベルは、リリにそう言う。
「その武器は俺にしか使えない…神様曰く、俺以外が使ったら鈍な武器になる…らしい」
「なら…」
「売っても意味はないと思う…というか、リリはどうしてそう盗みを働くんだ?」
「…それは…」
「…まぁ、嫌なら言わなくてもいいけど…」
「…あの、これは私個人のことなんです」
リリはそう言うと観念したのか事情を話してくれた。どうやらリリは幼い頃から【ソーマ・ファミリア】におり、【ソーマ・ファミリア】では改宗するにはかなりの大金が必要になる。リリは戦いに向かないためこうして盗みをしながら稼いでいるらしい。
そして、ソーマ自身もファミリアには見向きもせず酒造りに勤しんでいるらしく、【ソーマ・ファミリア】が横暴になっていっていると言うことも。
『…あの酒神…』
『説教だな…ギラティナ、全員呼べ。フーパを使って説教だ』
『分かった』
(お手柔らかに…ね?)
『心配するな、殺しはせん』
「…あの、どうやらその問題は解決しそう…かな?」
「?どう言うことですか?」
「あはは…多分、すぐに分かると思うよ」
ベルは冷や汗を掻きながらそう言った。
ー
そして、深夜
ソーマはある野原で正座をしていた。周りには色々な伝説ポケモンがいる。
フーパ『これで良かったのか?』
ギラティナ『ありがとう、フーパ』
ゼルネアス『この神がファミリアを創設したのに団員に見向きもせず酒造りで引き篭もっている馬鹿ですか』
イベルタル『ほぅ…だが我はベルに危害は与えていないから別に良いと思うが?』
ディアルガ『この馬鹿の団員の1人がベルの武器を盗もうとした。まぁ、理由が理由だからまだ許すが…全く、話を聞いて唖然とする。何故神酒を人に飲ませる。神ならまだしも、人に飲ませるのはダメだろう』
ゼクロム『成る程な』
レシラム『…尚更私たちが集まる理由ではないような…』
パルキア『あと、定期報告会も兼ねてる』
キュレム『…分かった、ならこいつにはどうする?』
ディアルガ『…ソーマよ』
「…は、はい…」
ディアルガ『酒造りを中止し、ファミリアを統率しろ。貴様がそうだから貴様のファミリアが多大な迷惑をかけているのだ。あと、リリルカ・アーデの改宗だな。それをすれば注意喚起ですませる…ただ、もしファミリアが横暴を起こせば…キュレムを出動させるからな』
「…わ、わかりました…」
ディアルガ『…フーパ、こいつを元の場所に戻せ』
フーパ『分かった!』
ディアルガはそう言ってソーマを元の場所に帰した。
この後、ソーマはリリの改宗を無条件で認め、ファミリアにも目を向けるようになったという。あと酒造りもやめた。
やっぱりこう言うのは上から圧力掛ければ何とかなるものなんだよ。by.パルキア
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