ダンジョンにポケモンの技使いがいるのは間違いなく間違っている 作:白菜を身にまとった生命体
「…うーん、この大剣…名前はアレだがいいな」
ベルは『デカ丸』とつけられている大剣を手に取りながらそういうと買おうとするが、何故か店員と冒険者が痴話喧嘩を起こしていた。
「あのー、これ買いたいんですけど」
「あっ、あぁ…というかお前!何回武器壊すんだよ!今週で5回だぞ!?」
「壊れるんだから仕方ないですよ。まぁ、流石に壊れすぎですけど」
「…待て、お前それ…俺作製の大剣じゃねーか!」
「ホントじゃねーか!」
「あっ、これあなたが作ったんですか?なんか名前のセンス皆無だけどいい武器だなぁって」
「なぁっ!?」
「ほら見ろ!というかなんだデカ丸というダサい名前は!」
「ダサいだと!?」
『いやダサいだろ』
「…とりあえず、あなたは…」
「俺はヴェルフ・クロッゾ。クロッゾの名前は知ってるか?」
「…いや…」
『…クロッゾか。成る程、魔剣の一族か』
『確か、クロッゾはある代で魔剣に使用回数が出来たんだったか…』
『3回までですね…まぁ、そんなのは気合と根性と己の真意と弱さを乗り越えれば全盛期のような魔剣を作れるとユクシー達は言ってましたね』
(…成る程…)
「そうか、まぁそれならいいんだ」
「今や没落貴族だがな…そうだ、兄ちゃん。こいつとチームを組ませてくれねぇか?」
「…えぇ?」
「アンタに会う武器はこいつが作る。こいつの武器作製に必要な素材はアンタが入手する。Win-Winな関係だろ?」
「…確かに…ヴェルフさんはどうですか?」
「うーん…別に俺もそれでいいな…」
「なら決まりだな!おい、迷惑かけるなよ!」
「わかってるよ…全く…」
「…あぁ、とりあえず今組んでるリリと挨拶させとかないと」
ベルとヴェルフは上手く手玉に取られたため少し動揺しながら、2人はその場から去っていった。
ー
「…いや、別にいいんですよ…でも、急すぎますよベル様!」
つい先ほど、【ヘスティア・ファミリア】に改宗したリリはベルにそう言う。
「うん、でも一々買うより作って貰った方が早いかなぁって」
「確かにそうですけど…とりあえず、ヴェルフさん!勝手な真似はしないでくださいね!」
「分かってるよ…とりあえずベル達は今からダンジョンに行くんだよな?」
「まぁ、うん」
「なら俺も行く。ただ黙って待つのは性に合わないからな」
「冒険者ですし、いかにも戦えそうですからまぁ…」
「…戦力が増えるから大丈夫でしょ。とりあえず、ヴェルフの準備が終わるまでダンジョン前で待機しておく」
「おう、ありがとうな!ベル!」
それから数十分後、揃った3人はダンジョンに潜っていった。
次回 鍛治士から見たベルの異常