ダンジョンにポケモンの技使いがいるのは間違いなく間違っている 作:白菜を身にまとった生命体
「そうらっと!」
ベルはヘスティア・ブレイドであらかたのモンスターを倒すと、突如モンスターの進軍が止まり、そのまま撤退していく。
「逃げた…?」
『いや…違うな』
『ベル、下だ』
ディアルガがそう言った瞬間、地面が罅割れ始める。ベルはすぐにその場から逃げようとするが、それよりも前に地面に巨大な穴が開き、ベルはその穴に落ちる。
「空を飛b…ってマジか」
ベルは『空を飛ぶ』で脱出しようとするが、上から先ほどの振動で落ちてきた数多の落石などを見る。
「…これは空を飛ぶじゃ無理だな…仕方ない…このまま落ちる」
『いや待て、落ちても入り口が遠のくだけだぞ』
『確か、18階層?が安全地帯だからそこまで行くつもり?』
「まぁ、そうだな…リリ達も救援に来るだろうから、せめて安全な場所で合流したい」
ベルはそう言うと自分に降ってくる落石を破壊しながら下へ落ちた。
ー
やがて、ベルはある階層にたどり着いた。
「…体感、13階層くらいか?」
『あぁ、さっき確かめたが13だ…このまま下に降りるか』
「まぁな…流石に敵には…技を使うが」
ベルは歩きながらそう言うと、前方から現れた炎を放つモンスターに対して『水手裏剣』を放ち倒していく。その間でも魔石を回収しながら進んでいくとさらに降る階段を見つける。
「…14か…このまま進めればいいが…」
『そう行かないのがダンジョンだ』
『あぁ、気を引き締めろよ』
『何かあれば呼んでね』
ベルはパルキア達にそう言われると、そのまま降りていった。
ー
一方、地上では
「なんだって!?ベル君を置いて逃げたぁ!?」
「いや、違うんだよ!ベルが囮になったんだよ!俺たちも戦おうとしたんだが…」
「…ベル様が自分なら大丈夫と言って…【タケミカヅチ・ファミリア】の皆様に引っ張られて…」
「タケミカヅチ…成る程ね…」
ヘスティアはそう言って、包帯を巻きヘスティアに向かって土下座する冒険者 カシマ・桜花を睨みつける。
「…俺は、自分の判断は間違っていないと思っている…」
「なっ!大体お前らが俺らにあのモンスターの大群を押しつけたんだろうが!」
「あぁ、だがあれは仲間のことを考えて行った…恨まれるのは覚悟している…それに」
「それに?」
「あの白髪の…ベル・クラネルが言ったんだ。頭の中でしか聞こえない声で…俺たちが押し付ける時も…自分が囮になるから、2人を頼むと…」
「…ベル君なら絶対言うね…それに嘘はないね」
「あぁ…」
「そうかい…それと、やっと来たかい。タケミカヅチ」
「…あぁ」
ヘスティアは話を聞いて納得すると後ろを見る。後ろでは、彼らの主神タケミカヅチがいた。
次回 救出部隊の一方で…