ダンジョンにポケモンの技使いがいるのは間違いなく間違っている 作:白菜を身にまとった生命体
「…いない…?誰かが倒したのか…?」
『…いや、違うな』
『ダンジョンに常識は通用しないぞ』
「分かってる」
ベルはそう言いながらヘスティア・ブレイドを構える。すると、白い壁から巨大な人間のようなモンスター…つまり、ゲームで言うならばボスに該当するモンスター ゴライアスが現れた。ゴライアスはベルを見ると咆哮を上げ、その拳を振るう。ベルはそれを回避すると、背中に背負ってある武器をあらゆる方向に投げ飛ばして地面に突き刺す。
「…よし、かかってこい…デカブツ」
ベルはそう言ってゴライアスに突撃すると拳を回避して足を切りつける。多少ダメージは入ったがすぐに再生され、連続して踏みつけを行う。ベルはそれを回避してゴライアスの頭部に魔法を放つ。ゴライアスはそれに怯んだが、すぐにパンチを放つ。それを見たベルはヘスティア・ブレイドでガードするが、そのパンチはベルを壁に激突させ、ベルは血反吐を吐いた。
「…中々、聞くなぁ…!肋骨何本折れたかな…」
『ベル、必要なら技を使え』
「問題ない…!」
ベルはヘスティア・ブレイドを構えると、ゴライアスは口から衝撃波を放った。
ー
18階層
安全地帯である18階層では、轟音と地鳴りが起きていた。
「…妙だな、まだゴライアスが出る時間じゃないはずだ…!」
「それにこの轟音は…誰かが戦っている!?」
「ッ!」
「あ、アイズさん!?」
18階層にいた【ロキ・ファミリア】の遠征組のアイズ・ヴァレンタインがある気配に気づいて17階層に登る。それを見た何名かもアイズを追いかけて17階層に登る。
「アイズ、急に走り出さないでよ!」
「…」
「…おい、あいつは…」
「…なっ!?」
その面々が見たものは、頭から血を流しているベルが笑みを浮かべながらゴライアスの腕を切り裂いている場面だった。ゴライアスは切り裂かれた腕を回復しつつ、口から衝撃波を放つが
「【
その衝撃波は音魔法によって相殺され、ベルは足裏から音魔法を放ちゴライアスの目を潰す。
「とんでもない魔法の使い方だ…それに、あの詠唱は…」
「【静寂】の音魔法だ…だが、何故ベルが…」
「いや、それよりも!早く助けに行かないと!」
「…いや、あそこに入ったら恨まれるぞ…だからそこでジッとしとけ」
「…やっぱり強い…ベル…」
そんな激闘を見ている中、ゴライアスはベルのヘスティア・ブレイドを弾き飛ばして壁に突き刺すと、ベルはゴライアスの腕を足場にして回避し、地面に着地すると刺さっていた剣を抜く。
「…力を借りるよ…母さん」
ベルはそう呟くと、別の構えをとる。その瞬間、振るわれた腕を登りながら数多の斬撃で腕を攻撃していく。
「私の剣技…!」
「確かにそうだよ!?」
「いや、というかあそこまで完璧に真似れるの!?」
「あれはまさか、【静寂】の模倣か!?」
「…どうやら、ベル君は僕達が思っていたよりもやばい存在かもね…」
そうしてゴライアスにダメージを与えつつ、ヘスティア・ブレイドを回収するとベルはヘスティア・ブレイドと剣を構える。
「…もう魔力はあんまりないし…やるか…力を貸して、父さん!」
ベルはそう言って詠唱を呟く。
「【我は英雄となる】」
その詠唱を呟いた瞬間、ベルの身体を炎が包んだ。それだけではなく、ヘスティア・ブレイドと剣がベルの3倍以上の大きさもある巨大な火炎の剣となり、ベルを包む炎は鎧の形になる。
「…ッ!あの姿は…」
それを主神であるフレイヤと共に別の場所から見ていたオラリオ最強の男 オッタルは目を見開いた。
「…あの姿は…ザルド!」
「ふふ…やっぱり、そう言うことなのね」
「…フレイヤ様、これは…」
「…彼らが残した…英雄よ」
フレイヤは恍惚な表情をしながらそう言い、その光景を見続ける。
そんなことは露知らず、ベルは火炎をブースターのように後方へ放ち高速で近づくとゴライアスの両脚を切り落とすと、次は上昇すると共に両腕を斬り落とす。そして、最後に二つの武器を合わせて更に巨大な火炎の剣を作り出すとその瞬間にゴライアスが衝撃波を放つ。その衝撃波はベルに直撃するが、ベルは火炎をブースターのように放って真正面から衝撃波を突破すると、口から血を吐きながら火炎の剣を振り下ろし、ゴライアスを真っ二つにした。巨大な魔石ごと真っ二つにしたことで、ゴライアスはそのまま倒された。
そして、ベルはそれを見ると落下しながら意識を失った。
…なんすかねこの汎用性極めた馬鹿みたいな魔法は(おい投稿主!)
と、とりあえず…やりすぎちゃった!
次回 安全地帯にて