ダンジョンにポケモンの技使いがいるのは間違いなく間違っている 作:白菜を身にまとった生命体
「ちっ、どこ行きやがったあのモンスター!」
「見当たらない…」
下層から凄い勢いで五階層に来た狼人 ベート・ローガと【剣姫】アイズ・ヴァレンタインは突如逃げたミノタウロスを探していた。すると、ダンジョンの岩壁を破り、ベルとミノタウロスが現れた。
「なっ…!」
「ッ!」
ベートとアイズはその場から飛ぶと、ベルは大剣でミノタウロスの石斧を防ぎ。ミノタウロスも石斧でベルの大剣を防ぐ。所々血を流しているがそれは致命傷ではないため無視しているベルは手を前に出す。
「【
「その言葉は…」
ベルは手に限定して音魔法を放ちミノタウロスを吹き飛ばす。しかし、ミノタウロスに大ダメージを与えられなかったのかすぐに立ち上がり石斧を振るう。ベルはそれを大剣で防ぐが、大剣に罅が入り石斧は砕け散る。
ミノタウロスはそれを見るとすぐに突進体勢に入る。どうやらミノタウロスも限界が近いのか全力を出すと言うことだろうと理解したベルは考える。
(大剣は次の一撃で壊れる…そういえばあの魔法は音魔法で手に集中して出せば反動がデカい…なら、それを利用する!)
ベルは左手に大剣を持ち、右手を後ろに構える。そして、一粒の雫が落ちた時、双方が動いた。
「【
ベルは右手に限定した音魔法を放ち高速で移動するとその勢いのままミノタウロスの突進と衝突する。ミノタウロスのツノとぶつかり双方のツノと大剣が壊れる。ミノタウロスは突進を止めずベルを上空へ吹き飛ばす。だが、ベルはミノタウロスのツノを掴み背中に両手を接触させると
「【
自身の魔力を全て使用した音魔法を連続で放ち、ミノタウロスの身体を破裂させた。その瞬間、ベルは血を浴びるがそれと同時に魔石とツノが落ちる。
ベルは地面に落ち、ゆっくりと立ち上がると魔石とツノを回収する。その瞬間、ベルは崩れ落ちた。
(精神疲弊…か)
ベルはそう思いながら意識を失った。
ー
「…なんだ、こいつは…」
ベート・ローガは驚愕していた。目の前にいたミノタウロスと戦うベルの武器や防具で初心者と分かった。だが、到底新人とは思えない技術と応用でミノタウロスを倒したベルに近づき触れると、ある光景が頭に浮かぶ。
それは湖のほとりで剣を口に咥えた狼と盾のような鬣を持つ狼が並ぶその光景を見たベートはベルがどういった存在かを本能で理解するとアイズに話しかける。
「アイズ、あいつを頼む」
「ベート?」
「…目の前で死なれるのは嫌いなんだよ」
「…分かった」
アイズはベルに近づくと、ベートは後ろを見て呟く。
「…王の友か」
ベート…というか、狼人達はザシアンとザマゼンタに信仰しているところがあり、ベートもザシアンとザマゼンタの前では頭を下げる。
今回はスキルを介してザシアンとザマゼンタがベートに語りかけた感じです。
次回 ロキ・ファミリア