ダンジョンにポケモンの技使いがいるのは間違いなく間違っている 作:白菜を身にまとった生命体
「…ん…」
ベルは目を開けると金髪の女性の顔が見える。
「…起きた?」
「…どう言う状況?」
「あなたが倒れちゃったから膝枕してた」
「いや、なんで膝枕?」
「はっ、起きたか」
ベルはそう言って身体を起こす。
『離せパルキアァァァ!』
『もう暴れるなお前!またあれが喰らうぞってあっ…』
『また…』
バンバドロッ!ドラミドロッ!ガーメイルッ!
『『『ギャァァァァァァァァ!!?!?』』』
「…またやってる」
「?」
「あっ、なんでも無いから大丈夫ですよ」
「そっか…」
「…おい、お前。名前はなんだ」
ベートはベルに問いかける。
「ベル・クラネルです。あなた達は…」
「ベート・ローガ、ロキ・ファミリアだ。で、こっちはアイズだ」
「アイズ・ヴァレンタインです」
「…ベル、お前ザシアン様とザマゼンタ様とはなんだ」
「えっ?なんでザシアンとザマゼンタを?友達だけど」
「友達…成る程な。一応話しておくが、狼人はザシアンとザマゼンタを信仰してる種族だ。まぁ、俺たち狼人からしたら神のような存在だ」
「そうなんだ」
「エルフはゼルネアスとイベルタル、ドワーフはグラードンとカイオーガとかだな」
「…物知り」
「基本的なことだろうが…」
「…ザシアン達、呼びますか?」
「いや、いい。というかザシアン様達と知り合いか…一体どんなことをすりゃそんな縁が出来るんだよ」
「秘密ですよ…じゃあ、俺はこれで」
「まだ動かない方が…」
「いえ、大丈夫ですから…ありがとうございました、ベートさん、アイズさん」
ベルはそう言ってその場を離れた。
「…アイズ、さっきから顔赤いぞ」
「えっ、なんでだろ…あっ」
「どうした、アイズ」
「…あの魔法のこと忘れてた…」
「…どうせオラリオにいるならすぐ会えるだろ」
ー
「…ベル君、もう一度聞くよ?」
「…だから、五階層に来たらミノタウロスがいてミノタウロスと戦って勝ちました…」
「…正座」
「いやあの…すいませんでした。でも言い訳させてください。Lv.1でミノタウロスから逃げ切れるわけありませんしなんか戦いたそうにしてたから敢えて乗ったのであって、確かに無茶しすぎてこの有様ですけど」
「うん、分かったよ。でも私が言ったことは何だっけ?」
「冒険はしちゃいけない…です」
「そうだよね」
『怖いね、あのエルフ』
『いやもう母親だろ』
『母性本能が出てる』
『…というか僕達よく生きれてるね』
『伊達に神様やってるからな…流石に死にかけたけど』
エイナの説教を受けているベルを見ながら三神はそう話し合った。
次回 豊穣の女主人