春の夜、白く輝く月も潤んだように見える。春は空気中の水分が増すのが原因らしい。
山奥なのか、木々の間をそよ風が吹き抜け,葉っぱが優しくさざめいている音がする。滝が近いのか、大量の水が落ちる音もする。
そんな落ち着きを取り戻してくれる、優しい音が聞こえてくるただいま午後8時。おそらく今は晩御飯を食べている時間帯だろう……。
『ハッハッハッ! これで百合ちゃんは俺のモノだ!』
「………そろそろだな」
そんな優しい音がしているただいま午後8時。
俺はサイ·ホルスターと呼ばれるベルトを身に付け、リボルバーを腰につける。
このリボルバーは特製品で、"妖力"を込めれば込めるほどに弾の貫通力が強くなるらしい。俺はスマホで作ってくれた発明家に感謝しとく。
弾は6発、そして初めての妖怪との勝負。
例え凄腕の
それほどなまでに無謀、弾を外してはいけない、同僚は一発(これは守らなくてもいい)、そもそも妖怪に効くのか?
それでもやらないといけない。
同僚を放って置けば、誰かが苦しい目に遭ってしまうのは目に見える。最初は"忍"の方々に報告するのが当たり前なんだろう。
しかし俺はしなかった。それは………。
『いやだ、いやだいやだ! 死にたくなんかない!』
『俺は……おれは、まだ……あいつに………』
『グフゥ……こ、この狂った、怪物がぁあ!!』
ヤツを殺せ!
…………………………大丈夫だ。わざわざスレ民から安価という
勢い余っての虐殺はない………はずだ。
あんなヤツを生かす理由は? 己の信念に反するのだぞ?
始めなければ
俺は同僚の部屋の方の壁を見る、
俺は天才であり、神様に愛された唯一無二の存在だ。
俺は忍術の天才だ。小さい頃から既に"上級忍術"を使えていたんだ。
そんな俺だからこそ、俺は日本一の忍育成の学舎に入学できたんだ。…………そうだ、俺は天才なんだ。
俺が使えない忍術、俺が知らない知識、俺が負ける程の強さ。そんな俺より上な存在を見るごとに、心の奥底で何回も、何回も思った。
ありえない、ありえないあんなあんなあんなヤツにありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない!!
いつの間にか俺は、この学舎の用務員となった。ただ学生が任務失敗したら、助けに行く程度の仕事や学舎の雑用、生徒にバカにされるこんな人生。
俺は嫌だった。こんなしょうもない人生でいいのかっと………。
とある日、俺が実家に帰っていると、倉庫の整理整頓している時になんかの声がした。それは巻物からだった。
『オマエ、ヨクボウノママニ、イキテミナイカ?』
その力は俺をあの頃に戻してくれた。バカにしていた
そうだ! これこそが俺なんだ!
俺より優れている
………しかし例外がいた。それは唯一、俺の事をすごいっと言ってくれた女子生徒"
俺の愛人にしてやってもいいっと思った。あいにく見た目も中身も良かったからだ。
黒茶色の髪をポニーテール、夕日のような朱色の大きく綺麗な瞳、赤ちゃんのような丸い童顔、笑顔がとても似合う可愛い娘だった。スタイルは2,3年生に劣らず、特にあの160cmの小柄なスタイルには似合わない2つの大きく育ったメロンのような胸に最高級生ハムの原木のようにむっちりとした太腿。
あれほどの上玉を殺すとはもったいない。せいぜい俺の愛人として、飽きたら妖怪どもにくれてやるか。
「…グスッ……えぐっ……いやだ、いやだよぉ………」
しかしうるさいな。ちょっと黙らすために頬を殴ると、百合ちゃんの鼻から血が出ているが、俺には関係ないことだ。
さてと、そろそろ契約の時間だ……。
食卓の上に置かれた巻物から煙が出てきた。そして煙がだんだん形をなしていき、怪物の姿となっていった。
それは黒い緑色のニキビや皺だらけ汚い肌、黄色いギョロとした手負いの獣の瞳、刺々しい牙と涎と長い舌が垂れたいた口、手足の爪は肉食獣よりも尖った爪、全体的に腹以外は干からびたような醜い姿。それは例えるならば"
まあ、実際にそう呼ばれているが、普通の
「ギガがッーー!! よウヤクだ! ようヤク、ワガハイは、ふういンガトケルぞぉーーーっ!!」
──封印されていることだろう。
普通の
こいつだけの特殊能力がある。こいつの願いを叶えるだけで、こいつの特殊能力を使わせてくれる。それは若い女性の肉体を渡すことだ。実に簡単だ。
「サテと、こんカイの、オんナはジョウタマだナ! はヤクヤらせロっ!」
待て、俺が先だと言う。こんな上玉の初めては俺が貰ってやるべきだ。
「………いやだ………だれか、たすけて………」
俺は百合ちゃんの服をびりびりと破る。新雪のような白くてもちもちした肌が露になる。下着はシンプルな白色なブラとピンク色の小さなリボンがついた白いパンツ。こうした純粋無垢なところを見るとますます興奮してくる。
そしてそんな百合ちゃんをヤろうとした瞬間だった。
そんなコンクリートなどの硬い物を壊したような音が後ろからした。思わず振り返ると……そこには────
「デトロ! 開けろイト市警だ!」
───銃をこちらに向けた新人がいた。
やっぱり嫌な予感がした通りだ。
ちなみに立ち位置としては、俺→同僚→楠木ちゃん→巻物の妖怪だな。さてと……。
「覚悟は出来ているのか。センパイさんよぉ?」
「後輩の躾は、先輩の役目だよな……お楽しみの邪魔したからには死ねっ!」
そういって何かの忍術を使おうとする構えをしてくる
「【火遁:
おそらく近距離戦では、かなりの強さを誇るのだろう。
「とりあえず……威嚇射撃!」
相手の方向より少し上に向けて撃つ。下手したら楠木ちゃんに当たってしまう可能性が有るならば、撃ってしまってはいけない。
問題は弾は
絶対確実に一発で殺さないといけないっかつ時間をかけすぎてはいけない。
銃を見せたら、楠木ちゃんの身が危ない。相手はまだ落ち着きを取り戻していないが、取り戻したら人質にしてくるだろう。
「センパイさんの忍術はこんなもんですかあっ~? これなら普通の生徒さんと戦った方がまだ苦労しますよおー!」
「っ!! この煽ることしか出来ない役立たずがぁ!! 【火遁:
更に威力を増した炎のショットガンがコンクリートの壁を溶かしてくる。
いいぞ、この調子で理性を奪っていきつつ、隙を見出だすんだ。
「ああ! もううんざりだ! オイ! 今すぐに力を貸せっ! ここで俺が負けたら、お前もやられるぞっ!」
「ググっ。ソれモ、ソうダな。ナラばクらうガいイッ!!」
すると、謎の光が俺の部屋と同僚の部屋全体に広がる。
なんだ! 何が起こっているんだ!?
「ギャはハハ! わがハイのチカラ! 【呪縛:忍術·能力封じ】だ! コレデ、オまえハ、オワったんダ! ギャはハハハハハッ!!」
「そうだ! これで俺の独壇場だ! 早く頭を下げて命乞いをしなっ!!」
そうやって勝ち誇った笑みをする同僚、一方で後ろの楠木ちゃんは絶望したような顔をする。
………なんか、勘違いしてます?
まあ、とりあえず俺は楠木ちゃんを泣かしやがった
「ハッ!?」
「ぼげぶぶっ!!?」
「………え?」
三人三種それぞれの反応しているが、俺は気にせず
それにしても笑い出した時から隙だらけだな。すると巻物の妖怪がなんか叫ぶ。
「ウソだ! ま、マサか! こンクーりトを、ジリキでハカイすルナンテ!」
「んなわけないだろ。弾丸を撃ちつづけて、脆くなった箇所を全力でぶん殴っただけだよ。まあおかげさまで弾は2発しかないけどな」
「え、えええーーー!!?」
楠木ちゃん、そこまで驚かなくてもいいんじゃない?
俺はそう思いながらも、
「糞が、くそが! お前なんかに! お前なんかにっ!!」
俺はリボルバーを構えて、最期のお別れの言葉を言ってやった。
「同僚のよしみだ。一発で楽にしてやる……(パァン!)」
「く、くそぉおおおおーーー!!!」
そんな負け犬のような遠吠えを叫んだ同僚の眉間にぶち抜く。残りは1発、俺は"妖力"を、怒りを込めた弾丸を妖怪に撃つ。
「チクショう! イまマデの、クロウがアワだ! こノ─(パァン!)」
妖怪の形をしてた煙は散った。
俺は楠木ちゃんの方へと向き、しゃがんだ。
そして────
「へ?」
──俺が着ていたシャツを見に被せた。そして俺は、ハンカチで、楠木ちゃんの鼻血を拭いた。俺はそうして楠木ちゃんに向かって笑顔で言った。
「お前は泣いている顔よりも、笑顔の方がかわいいぜ」
すると、楠木ちゃんは泣き出した。
「ふぁっ!? ちょっとまてっ! とりあえず飴ちゃんを食うか?」
まあこうして同僚による企みを阻止できた。スレ民には感謝しないとな。
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