伸元お兄さんと舞白ちゃん(PSYCHO-PASS)   作:鈴夢

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2024.10 改訂中


メロメロな2人

 

 

┈┈┈┈┈┈┈

 

 

 

 

「ダイム!こっち!!」

「ワンっ♪」

 

リビングを走り回る舞白とダイム

まだ出会って30分程しか経っていないが

楽しそうにじゃれ合う2人を宜野座は微笑ましそうに見つめていた

 

そして微かに漂うカレーの香り

その香りに気づくとキッチンで昼ご飯の用意をする兄の元へと向かう

 

「やったー!お昼カレーだ!」

 

「今日はお客さんも来てるからな

オートサーバーだと味気ない」

 

今の時代、食事は基本全て

オートサーバーで何でも自動で作られているが

それをあまり好まない狡噛はよく手料理を作っていた

 

両親を早くに亡くし、惨めな思いをさせないようにと兄なりの努力を重ねている狡噛の姿は

1番近くにいる宜野座は日々感じていた

 

「ほら、これ運んでくれるか?

それはギノの分だ」

 

「はーい!」

 

お皿を受け取ると椅子に座る宜野座の元へと向かい

よいしょ、とテーブルにお皿を載せる

 

「お兄ちゃんのカレーおいしいよ!

舞白、1番好きなの」

 

「それは楽しみだな」

 

へへへっと無邪気な笑みを浮かべ

再びキッチンへと戻る

 

「舞白のはにんじん抜きね!」

 

「好き嫌いはダメだ、ちゃんと食え」

 

「ケチ!」

 

容赦なくにんじんを入れられたカレーを手にして

宜野座の前の席に座る舞白

 

2人のやり取りを見て仲が良い兄妹だと改めて実感していた

 

 

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ダイムは窓の傍らで昼寝をし

3人はカレーを食べながら様々な話を膨らませていた

 

 

「お兄ちゃんと宜野座お兄ちゃんはいつからお友達なの?」

 

「中学生の時、合同の学力考査があって

そこで知り合ったんだ、な?ギノ」

 

「あぁ、そうだ」

 

パクパクとカレーを口にしながら

舞白は様々な質問を宜野座にぶつける

 

「お兄ちゃんって学校でどんな感じなの?」

 

「そうだな……

いつも舞白ちゃんの事を話してくれるよ」

 

「お兄ちゃんって人気者?」

 

「もう既に高校でファンクラブができてる」

 

「ふぁんくらぶって??」

 

永遠に続く質問に飽きもせず答え続ける宜野座

案外面倒見が良いんだな、と

狡噛は感心して2人のやり取りを見ていた

 

「ぎの、……宜野座お兄ちゃん……」

 

ぎのざ、と言うのがなかなか言いずらいのか言葉をたまに詰まらせる舞白に思わず笑みを見せる

初対面の相手に笑われて恥ずかしくなったのか赤面すると次のように口にした

 

「ぎのざって言いにくいの!

笑わないでよっ……」

 

頬を膨らませ、ふんっと怒るような仕草を見せると

隣に座る兄がコソッと耳打ちする

 

「じゃあ下の名前で呼べばいいんじゃないか?

このお兄ちゃんの下の名前はのぶちか、だ」

 

「のぶちか……お兄ちゃん……」

 

またしても何となく言いずらく眉間に皺を寄せる舞白

 

「ノブチカ……ノブ兄ちゃん!」

 

言いやすい!と目を輝かせて兄に目を向けると

満更でもなく目の前で嬉しそうにする宜野座を見逃さなかった狡噛

 

「なんだ、ギノ

名前呼ばれて嬉しいのか?うちの妹に」

 

「……な……、お前と一緒にするな」

 

メガネをクイッと正し

カレーを口に運ぶとまたまた嬉しそうに宜野座に笑みを向ける舞白

 

「ねぇねぇ、ノブ兄ちゃんは……」

 

そしてまた続く質問攻め

いつもは1人か、もしくは兄と長い時間を過ごしている舞白にとって

珍しく友達を連れてきたこの環境が

嬉しくて楽しくて仕方がなかった

 

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お昼ご飯の片付けも終えると

狡噛と宜野座は課題を

舞白は再び飽きもせずダイムと遊んでいた

 

 

「狡噛、その問の数式はどれを……」

 

「それは……」

 

真面目に勉強する傍ら

邪魔をしないようにと大人しくする舞白

しかしダイムに飛びつかれた瞬間、思わず声を上げてしまった

 

 

「うわっ!ダイム!髪の毛はダメ!」

 

「ワンっワンっ!」

 

舞白の長い髪が気になったのか噛み付いて引っ張るダイム

三つ編みにしていた片側が解けてしまい、その声に気づいた2人は慌てて手を止めリビングの片隅にいた舞白達に駆け寄る

 

 

「お兄ちゃんっ……髪の毛、とれちゃった……ッ……」

 

「ダイム、小さい子相手に飛びかかるのはダメだと……」

 

兄にしがみつく舞白、

突然襲われた事に驚き、泣き出してしまった

 

「すまない狡噛……」

 

「何言ってんだ、これくらい大丈夫だ

…ほら、舞白

すぐに髪の毛直してやるから」

 

「クゥウン……」

 

申し訳なさそうに狡噛の後ろをついて行くダイム

それくらいで泣くなよーと宥める狡噛

 

舞白を椅子に座らせると、髪の毛を全て解き結い直していく

しかし、どうも三つ編みが苦手なのか手こずる狡噛を横目に

宜野座が声をかける

 

「何かガタガタしてる三つ編みだと思ったら

もしかしてお前がやったのか?」

 

「どうも難しくてなかなか綺麗にできないんだよ

最近普通の結び方だと嫌がってな」

 

「……貸してみろ、俺がやる」

 

狡噛と場所を代わり舞白の背後へと座れば

手際よく舞白の髪の毛を結っていく

 

"持ってきたケーキの箱のリボンを持ってこい"と狡噛に言えば

2つに分けた三つ編みの束を綺麗にひとつに纏め

最後にリボンをカチューシャのように巻き付ける

 

あまりにもあっという間の作業に狡噛も唖然としていた

 

「ほら、どうだ?」

 

すっかり泣き止んだ舞白は

部屋の全身鏡に向かい髪型を確認する

段々と目を輝かせれば嬉しそうに飛び跳ねていた

 

「すごい!お姫様みたい!!」

 

「これなら気にせず遊べるだろ、な?ダイム」

 

ゆらゆれ揺れることも無くまとまった髪型であれば

ダイムも反応しないだろうと考えた髪型だった

 

 

「ありがとう!ノブ兄ちゃん!」

 

「…これくらいどうって事ない……」

 

「ねぇ!お兄ちゃん!可愛い??」

 

クルクルと回って狡噛に髪型を見せつける妹の姿に

2人は既にメロメロだった

 

「さすが舞白だな」

 

「((狡噛が妹を自慢する理由が分かった……))」

 

なんとか舞白の機嫌も元に戻ると

再び2人は課題と向き合い

舞白とダイムも再び室内で遊び始めるのであった

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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