まちと一緒に行動することになった。祭りは、屋台が沢山並んでおり、どこもかしこも人の波。傘売りは、まちとはぐれないように歩いた。
「大変賑やかですね。今年も無事に開催できて良かったです。」
「皆、楽しそうに参加してますね。これだけ、賑やかなら頑張った甲斐が、ありました。」
「本当、傘売りさんには感謝しかありません。今回無理な依頼を受けていただきありがとうございます。」
「いや、良いよ。通り掛かった舟だしね。それに、中々体験出来ないことできた。」
「そうですか、嬉しいです。」
そして、二人は色んな屋台を巡った。食べ物系、お面などの装着系。色々周り、近くの神社のところまで来た。
「色々、回りましたね。」
「ああ、とても良かった。」
「傘売りさん、もうすぐ神輿が通るみたいですよ。一緒に行きましょ。」
「そうか、そんな時か。そうだな見に行こうか。」
「私、神輿が見える場所を知ってますので、そこに行きませんか。」
「良いよ、行こうか。」
こうして、神輿の見えるところまでまちに案内してもらった傘売り。そして、二人で人ごみの中を歩いていくと、まちの足が止まる。
「着きましたよ。傘売りさん。」
「うん?ここは、宿屋じゃないか。」
「そうです。そして、二階で見ると神輿が、近くなり見えやすいんですよ。」
「そうか、早速みようか。」
二人は、二階に上がり神輿待つ。すると、祭り囃子の音が聞こえる。見ると、神輿が大勢の人に担がれてやってきた。神輿は、大きく豪華で立派であった。そして、それは見るものを魅力していくのだった。色んな所から歓声が上がる。
「傘売りさん、良かったね。」
「ああ、本当に良かった。」
そして、祭り囃子と神輿が通りすぎあとは静かになっていた。まち曰く花火が上がる頃だと。それを楽しみにする。
「祭りの〆は、花火か。どこに居てもそこは変わらず良いものだ。」
「傘売りさん。」
「なんだい、まちさん。」
まちから呼ばれ、そっちへ振り向く。まちは、少し寂しげな雰囲気だった。
「傘売りさん、明日には帰ってしまうんだよね。」
「ああ、そうだね。また依頼が来てるだろうし。」
「あの、傘売りさん良かったら。うちで働かない。うちで宿屋の店員として、」
「ありがたいが、それは無理だな。依頼は、色んな所からくる。ここには、ずっとは居れない。」
「そうか、、、。」
少し、沈黙が続く。が、そこでまちが口を開く。
「よし、決めた。傘売りさん、私あんたに着いてく。」
「ええぇぇぇ。店はどうするの?」
「店はお父さんと従業員に任せるよ。」
「良いの?うち、そんな裕福出来ないし、全国各地回るから。中々、帰って来ないよ。」
「良いさ、私だって女の端くれ。愛する人を待つ位屁でもない。」
「けど、親父さん、許してくれるか、わからないよ。」
「私が説得して、納得させる。」
「それなら、別にいいけど。」
こうして、まちさんはお父さんを説得する。最初は驚かれ反対されたが、まちさんの勢い負け、了承してくれた。これにより、傘売りにまちさんが嫁いできた。祭りの有名な町、祭りも人もどうやら、何かと勢いが売りなんだそうだ。