傘売りは、自分の家へ帰って来た。今回は、祭りの賑やかな町であった。そして、様々な人と出会い。良い、商いであった。変わらない傘製作の日常。1つの竹から組み立て、仕上げる。依頼の本数を作る。何一つ変わらない。変わったとすれば、
「お前さん、飯の支度ができたよ。飯にしよう。」
前回の依頼の販売先の宿屋の娘まちが、嫁いできた。まちは、出会った当初から中々肝が据わっていた。この傘売りの商売も生活の助けと成るように家事や家計簿をつける仕事を受け持ってくれた。なんだかんだで、生活は安定していた。
「いやぁ、まちさんが来てから、生活が少し楽になった。ありがとう。」
「嫌だよぉ、お前さん。また、私を惚れさせる気ですか。」
「本当に、助かっとる。飯を上手いし、ありがとう。」
こうして、1人だけだった飯はの時間は中々楽しみな時間に変わる。それから、夫婦二人三脚で生活をしていると、傘売りの自宅に、手紙の配達が来た。
「ごめんください。傘売りどのは、おりまするか。」
「はあーい、変わりに私が受けとります。」
「あぁ、かみさんか。じゃあ、これが文です。」
「ご苦労さま。」
こうして、配達の人は、走り去っていった。その後、まちは傘売りの所へ行き、文を開く。中身は、まちの故郷の町からであった。差出人は、たつからである。内容はは、結婚の祝いの報告とその後の町様子であった。まず、まちの実家は変わらず繁盛しているそうだ。それを見て、まちは、嬉しかった。そして、相変わらず、たつは、棟梁と一緒に大工としての仕事をしているそうだ。今回の祭りで殿様から民衆に褒美として、色々な施設を立てさせて貰うそうだ。さらに、納める銭や米などの税が少し軽くしてくれたそうだ。ちなみに、祭りの最高責任者の弥七は、見事に勤めたとして出世したそうだ。
「弥七様、良かったな。」
「ほんと、弥七様には色々助けて貰いました。」
そして、最後にまた遊びに来てくれ、と記されていた。そして、文を閉じる。少し、元気が出た。それから、これからの依頼の傘と笠を仕上げて行く。それから、数日後、傘売りは依頼の町へ向かう。
「お前さん、お気をつけて。」
「うん、行ってくる。留守は、頼んだ。」
「はい。」
そうして、依頼の町へ向かう傘売り。今回は、北に向かう方角であった。中々道のりは、険しかった。
「ふー、今回も中々だな。」
そして、傘売りが山道を歩くと、山賊が現れる。
「なんだ、あんたら。」
「おい、金を置いてけ。そうすれば、命はとらん。」
「そうだぜ、早く出せ。」
「はぁ。」
「なんだ、やるのか。」
「良いから、かかってこい。」
「何?!。」「それなら、お望み通りにしてやる。」
「ふ、。」バキ「ぎゃ、。」
「おりゃ。」ボコ「ぐわぁ。」
山賊を片っ端から片付ける。そして、山賊が気絶してから、逆に刀などを頂く。
「た、たのむ。それだけは。」
「人を襲っといて、何も取られないわけないだろ。」
「あんた、何もんだ?。」
「さぁな、お前らに教える義理はない。」ホボコ
「ぐはぁ。」
こうして、山賊をうち果たした。目的の町までもうすぐだ。