香取隊の狙撃手   作:デスイーター

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各章解説・及び裏話/2章~3章

 

 

 今回は2章の解説から開始します。

 

 『第二幕~黒トリガー争奪戦/Cross of Emotion Battle』は文字通りの黒トリガー争奪戦の章です。

 

 英題の「Cross of Emotion Battle」は直訳で「交差する感情の戦い」で、まさに様々な人物の感情が交差しながら戦闘を繰り広げる章となっております。

 

 章の始まりである『剣士は笑う』の指す剣士は、勿論太刀川の事です。

 

 太刀川は学業成績こそアレですが、原作初期や遠征試験編でのやり取りを見て分かる通り、地頭は相当に良いタイプです。

 

 たまにいる「成績はイマイチだったけど社会人になったら起業して成功するタイプの人間」という評価が、彼には相応しいと思います。

 

 成績が悪いのは多分太刀川が勉強に意欲を持てなかったからに過ぎず、頭の回転自体は相当速い上に駆け引きもきちんと知っているので現場ではかなり有能な類の人物です。

 

 なので黒トリガー争奪戦の裏にある思惑はきちんと見抜いた上で、三輪や風間に嵐山隊や樹里の参戦の可能性を警告しました。

 

 ちなみに太刀川は本編で描写した通り一年前の樹里の帰還に伴う事変に直接関わってはいませんが、「万が一樹里が暴走した時の制圧人員」として彼女の事情は知らされていました。

 

 なので太刀川は樹里と関わりが一切無いにも関わらず、唯一事情を知っているA級隊員という立場になっています。

 

 今章で樹里の事を知っている風に話したのは、そういう背景があった為です。

 

 事実として旋空の名手である太刀川は、ククロセアトロ製の兵器に対し有効な存在です。

 

 一年前の戦闘でそれをデータとして知っていたボーダー上層部にとって、万一の時に切れる切り札として彼の存在は貴重でした。

 

 太刀川はボーダー最強戦力の一人ですが、極論を言えば迅と異なり全く替えの利かない存在というワケではありません。

 

 確かに彼は剣士としての実力はトップクラスですが、そういう意味なら忍田さんという上位互換もいます。

 

 なので万一彼に何かがあっても迅と異なり「取り返しはつく」という事情から、この役目に選ばれたという面もあります。

 

 勿論これは最悪の想定であり上層部も決して太刀川を使い捨てるつもりはありませんが、それでも尚優先順位付け(トリアージ)は必要である為そういう考えもあると念頭には置いていた感じです。

 

 ともあれ、此処で太刀川により嵐山隊と樹里の参戦の可能性が匂わされた結果、トップチームはその存在を前提に作戦を組む事になります。

 

 これが、樹里参戦による迅さんサイドのアドバンテージに対するトップチーム側の補填となります。

 

 前回もお話した通り、ワートリ二次創作で黒トリガー争奪戦に主人公を参加させる際、重要になるのは「バランス調整」です。

 

 原作のままの条件でも迅さんは普通に勝っているので、そこに主人公を加勢させるだけでは単に過剰戦力なだけであまり盛り上がりません。

 

 なので、主人公を迅さんサイドに追加した分のトップチーム側の戦力や有利な条件の追加は必須条件となります。

 

 前作の「痛みを識るもの」では香取という追加戦力を割り当てましたが、あれは終盤の七海&那須という過剰戦力が追加されていたので正直釣り合っているとは言い難く、終盤だからこそ出来た調整と言えます。

 

 なので今作では大抵のワートリ二次創作と同じく序盤に黒トリガー争奪戦をやるので、戦力のバランス調整はきちんとやらなければなりませんでした。

 

 そこで行ったのが、この情報アドバンテージの追加です。

 

 原作ではトップチーム側は嵐山隊の参戦を現場で直に知る事になり、土壇場で対応するしかありませんでした。

 

 しかし今作では予めそれを想定して作戦に臨んだので、きちんと対策を張る事が出来ています。

 

 準備出来るか否かというのはこういう作戦行動では途轍もなく重要である為、ある程度バランスは取れていたかと思います。

 

 それでも黒トリガー争奪戦はトップチーム側が決して勝ってはいけないイベントなので、あえなく負けてしまいましたが。

 

 今回無双した樹里ですが、本来この時点の彼女はA級同士の集団戦に加われるレベルではありません。

 

 これまでソロを貫いて来た彼女は集団戦の経験が殆どなく、連携の練習も碌に出来ていません。

 

 咄嗟の判断力自体は実験体時代の刷り込みがあった為、記憶がなくとも身体が覚えており、機転が利くように振舞えてはいますが前提となる知識が足りないので、何のサポートもなくこの戦場に入り込めるレベルではありません。

 

 そこを佐鳥の指示に逐一従うという形を取る事でカバーした結果が、今回の大暴れです。

 

 樹里は基本的に、誰の指示でも素直に聞く、というキャラではありません。

 

 自分の信じる人間の言葉は即応して動く反面、関わりが薄い相手や嫌っている人間の指示は適当にいなすか無視します。

 

 たとえば嵐山から指示を受けた場合は指示自体はこなすでしょうが、あくまでも最低限度であり積極性がなく、やる気自体もそこまで出なかったでしょう。

 

 しかし佐鳥に直接指示を受けた事で悩む間もなく彼の命令をこなす駒と化した為、あのような作戦行動が出来たワケです。

 

 彼女は佐鳥の言葉には絶対服従のレベルで従うので、指示を受けてから実行までのタイムラグが限りなくゼロに近かった為に出来た芸当です。

 

 ちなみに作戦中に嵐山さんの異常性について言及しましたが、これは私なりの解釈です。

 

 柿崎さんの過去回想に出て来た嵐山さんの台詞や、これまでの言動を見る限り彼は真っ当な精神の人間というには些か無理があります。

 

 メディアの前であのような悪意ある質問をされたにも関わらず、薄っぺらな建前や嘘で対応するのではなく、心の底からそう信じているとばかりの正論を突き通す姿は、並の胆力では出来ません。

 

 彼は正義の人というより、信念の人です。

 

 自分の目的を果たすにはどうするのが一番効率的かを考えて、それが自分に実行出来る事であれば躊躇わず実行に移せる。

 

 そんな人間だと考えています。

 

 彼が家族を溺愛しているのは見れば分かるので、ボーダーに入った動機の幾分かは「家族を守る為の手段」という側面があると思っています。

 

 「家族を救うにはどうすればいいか」「自分が戦う力を得ていざという時真っ先に家族を守れるくらいの立場を作ればいい」と考えた結果、広報部隊になって顔を売り、自分の行動の担保を増やした上で万が一の時に備える、という思考になったのだと思います。

 

 勘違いしないで欲しいのは、街を護りたいという言葉に嘘は全く無い事です。

 

 嵐山は根本が善性の人間であり、より多くの人が笑顔になれれば良いと本気で思っています。

 

 家族を守るにしても家族の周りの世界まで守らなければ意味が無いと考え、ボーダーとして街を護るという行動にも繋がっているのでしょう。

 

 これはあくまでも私の考えですが、そこまで的は外れてはいないのではないかとも思っています。

 

 それから戦闘終結後、嵐山から迅が母親を近界民(ネイバー)によって失っていると聞き、原作通り動揺する三輪ですが此処で彼は「迅と話をしてみよう」と思い立ちます。

 

 これは嵐山という三輪の眼から見ても日の光を浴びる正道の人間が迅の側に立つと知ったタイミングが原作より早く、その意味を無意識の内に考え続ける時間があった為の変化です。

 

 当初の三輪の迅さんへの憎悪って、姉を護れなかった自分への自己嫌悪の転嫁の面も多分にあると思います。

 

 なので迅さんの姿を見る度に姉を救えなかった自分という悪夢の記憶をフラッシュバックする事になってしまい、冷静さを失って迅に敵意を向けていたのではないかと思います。

 

 そういうワケなので、姿を見るだけで思考をかき乱す迅という劇物から距離を置いている間にきちんと冷静に考える時間を作る事さえ出来れば三輪は自分の矛盾に気付かない振りが出来る人間ではありません。

 

 なのでこうして意識の変化が起きて、原作より早めに穏やかな三輪になった、という流れですね。

 

 それから、争奪戦後に遊真からククロセアトロの情報を得て初めて元凶の国の名前が判明するワケですが、これは迅さんの問いかけ後にレプリカが独自に自分の持つデータを照合した結果、適合する国家が見つかった為に遊真を介して迅に伝えた、という流れです。

 

 遊真の父親である雄吾は以前からククロセアトロについて独自の嗅覚を以て「警戒しなければならない相手」であると断じ、レプリカにも遊真を関わらせないように忠告します。

 

 その警戒の理由として、ククロセアトロから義肢の提供を受けた人間の多くがその後行方不明になるパターンが多かった事が挙げられます。

 

 近界で義肢を必要とする人間は、その殆どが戦争の負傷を理由とするものです。

 

 そして義肢を必要とする理由については、「再び戦場に出る為」というものが圧倒的です。

 

 なので戦場でMIA(行方不明)になる人間は珍しいものではなく、仮に死んでいたとしても遺体を回収出来るような余裕がない事が殆どなので、あまり気にする人間はいませんでした。

 

 ですが雄吾は戦場で行方不明にならない場合でもククロセアトロから義肢の提供を受けた人間が人知れず姿を消すパターンもあった事と、その時点まで義肢の提供を受けて無事が確認出来た人物が殆どいないという状況から、「限りなく怪しい」と判断したワケです。

 

 これは推理というよりも状況証拠と直感に依るものが大きく、確たる根拠があるワケでもないので他の人間に軽々に流布するワケにもいかない為に警戒に留めたのです。

 

 近界は元々、人の命が軽い世界です。

 

 戦争で死ぬ人間の数は数えきれず、そもそもトリオン兵による人材資源の捕獲が玄界以外でも発生しない筈がないので、行方不明になった人間が一人二人いたところで大衆は気にしません。

 

 戦力が少なく過酷な戦争を続けて来た国程、そういう感覚は麻痺しがちです。

 

 精々が「またか」「いつもの事か」と思うだけで、大きな感慨もないでしょう。

 

 なので雄吾の推理も傍から見ると言いがかりレベルに過ぎず、大国を動かすような根拠もなかったので警戒に留めた、というワケです。

 

 ちなみに雄吾の懸念通り、義肢提供者が行方不明になっているのはククロセアトロの仕業です。

 

 彼等が提供した義肢には密かにブラックボックスが仕込まれており、そこには超小型の寄生型トリオン兵のような機能が内蔵されています。

 

 対象者が一人になったタイミング、主に戦場で孤立した機会を狙って機能を作動させ、薬物によって前後不覚にさせた上で義肢からの電気信号で肉体を操作して用意していた回収装置に自ら入って行かせるという方策で実験体を確保していました。

 

 この肉体を強制操作する機巧こそ作中で名前が出た操作回路(シデロ)であり、これは傀儡糸(クローステール)を内蔵しているので稼働に必要なトリオンは義肢装着者から徴収した上でこの機能を発揮しており、基本的に発動の瞬間まで露見する事はありません。

 

 前述の通り近界では行方不明になる人間が珍しくない事から、発覚する事もありませんでした。

 

 アフトクラトルでは技術者が優秀だったのでこのブラックボックスの存在に気付き、あの流れに至ったワケですね。

 

 そして章の最後に樹里が今回の件を不問にされる条件を言い渡された事で、次章に繋がっていきます。

 

 

 

 

 『第三幕~少女闘争曲/Girls Battle and Real Intention』は英題の通り「少女の戦いとその本音」となります。

 

 黒トリガー争奪戦の件を不問にする代わりに本部で何処かの部隊に入る事となった樹里は、佐鳥の後押しもあって香取隊に向かいます。

 

 自分の記憶が信頼出来ないとい理由で距離を取っていたものの樹里が自分が入るとすれば香取隊以外は有り得ないと考えていたのでこの行動となったワケですが、当然これまでの行動について何の釈明もなく突然「やっぱ入れて」と宣ったワケなので香取も「筋が違う」と怒って戦う事になるワケです。

 

 とはいえ、これも香取側も樹里に何かの事情があるのは理解した上で、「まずはぶん殴って本音を引き出す」事を優先した結果でもあります。

 

 香取は樹里の幼馴染なので、彼女の面倒極まりないメンタリティも充分承知しています。

 

 なので頑なになった樹里の本音を引き出すには強引な手段しかないと経験則で知っていた為、このような行動になりました。

 

 ですが、前回の試合とそう時間も経っていないのに碌な策もなく樹里に勝てる筈もありません。

 

 なので彼女達が頼る事になったのが、二宮隊ですね。

 

 勿論二宮隊への伝手は精々が若村が犬飼に弟子入りしているくらいしかないので、犬飼はともかく二宮の協力を得るには後押しが足りません。

 

 なので佐鳥が東経由で気を回し、今回の状況を作ったというワケです。

 

 あの二宮との面談で若村が強がりで適当を言ったり何も言えなかったりした場合、二宮は容赦なく彼等を追い返していたでしょう。

 

 あそこで若村が自分の現在の有り様を正確に認識し、頭を下げる事でようやく二宮隊の協力を獲得する事が出来たのです。

 

 この教導で叩き込まれたのは、「部隊の戦術的運用の基礎」に他なりません。

 

 原作で言及があった通り、香取隊は碌な壁にぶつからずB級上位まで来てしまったので、壁を乗り越える為に試行錯誤し集団戦のノウハウを覚えて行くという工程(プロセス)を経ていませんでした。

 

 ですので彼等に足りなかったのは間違いなく集団戦の基礎であり、二宮隊総出でそれを叩き込んだ形になります。

 

 香取という強力極まりない駒がいるので、香取隊自体はジャイアントキリングすら可能性のある爆発力の高いチームです。

 

 今までは碌に戦術を発揮出来ていなかったので良くも悪くも香取が暴れられるかどうかが全てでしたが、此処で集団戦の基礎を学んだ事でその高い潜在能力(ポテンシャル)が活かせるようになったのです。

 

 その結果、持てる手札を尽くして樹里に勝つ事が出来たワケです。

 

 まず前提として、樹里は直近にあったばかりの黒トリガー争奪戦で大戦果を修めた事で、有り体に言って調子に乗っていました。

 

 A級という格上に勝つ事が出来たのだから、自分は間違いなく香取の脚を引っ張るような連中より格上だ、という意識があったワケですね。

 

 加えて樹里は嫌いな相手にマウントを取らずにはいられない性格なので、若村に関してはこれ以上なく舐めてかかっていました。

 

 ですが樹里の性格を熟知していた香取と華にそれはお見通しであり、若村こそが対樹里の切り札に成り得る、と判断してあのラストアタックに至ったという流れになります。

 

 要するに身内メタですが、樹里も頭を使えばその程度は読めた筈なので、割と自業自得ではあります。

 

 ともあれこうして、ようやく幼馴染同士の本音の対談が実現したワケです。

 

 事此処に至っては樹里も観念して、ようやく本音を語ります。

 

 その過程で記憶のフラッシュバックによって恐慌状態に陥りますが、これは言うまでもなく過去のククロセアトロ時代の記憶が朧げながら想起された為です。

 

 第一話の夢で出て来たのは、その頃の記憶の断片です。

 

 記憶処理をされて尚脳裏にこびりついていた悪夢の記憶を、夢と言う形で断片的に見ていたのです。

 

 その事は佐鳥達も把握していたので、極力夢の内容には言及しないようにしていたのですが、当然そんな事を知る由もなかった香取達によって夢の言及がされた事で引き金が引かれ、記憶が断片的にとはいえ想起され恐慌状態となったワケです。

 

 ちなみに似たような事はこれまでも何度かあったので、そういった時の為に佐鳥と樹里は常に鎮静作用を含んだ記憶処理の強化薬を携帯していました。

 

 樹里本人には佐鳥から言い含める事で何の薬かは教えずに持たせており、何処に仕舞ってあるかもきちんと把握していた佐鳥が樹里のバイタルが極端に乱れた事を察知して香取達に緊急連絡を取ったという流れになります。

 

 ちなみに樹里は小さな異変も見逃さないよう、開発室によって常にバイタルがモニターされています。

 

 その情報をリアルタイムで受信し、バイタルが乱れた時には自動的に知らせてくれる子機を佐鳥は所持しており、それによって樹里の異常を即座に察する事が出来たのです。

 

 それから、今回ようやく「木岐坂樹里」というサブタイトルが出て来たワケですが、これまで「白い少女」で一貫していた時と異なるのは、ある程度彼女のバックボーンを覗く事が出来た為です。

 

 そういう意味でようやく今作の主人公の内面の部分が明かされたという事で、「木岐坂樹里」のサブタイトルが解禁となったワケです。

 

 ちなみに今回樹里が狙撃手に転向した理由が語られていますが、これは言葉通り佐鳥に憧れたからです。

 

 樹里にとって佐鳥はまさしく王子様そのものであり、彼の言葉や行動は割と美化されて映っています。

 

 その佐鳥がユニークスキルとして披露したツイン狙撃(スナイプ)によって脳を焼かれてしまい、「自分も狙撃手をやってみたい」となってマスタークラス寸前だった射手から即座に転向したという流れです。

 

 なお、佐鳥がやっていた事が曲芸のレベルであった事は後から知り、それでも強化視覚を用いて強引に再現を試みていた結果、ノールックの即応狙撃(クイックスナイプ)を会得しました。

 

 結局それだけでも強い上に連撃が必要なら射撃トリガーを使った方が早かったので、飽き性でもあった樹里はツイン狙撃(スナイプ)を諦めて現在のスタイルを構築していく事になります。

 

 この章でようやく樹里のパーソナルが解禁されたので、主人公紹介をあとがきに載せる事になりました。

 ちなみにあとがきでぼかしを入れた部分はぼかしを外すと以下の通りとなります。

 

 ────────非正規のアクセスを確認しました。検体番号128954番の運用に際し障害となる要因は速やかに除去される必要があります。記憶の消去及び改竄を実────────

 

 樹里にはまだ隠された何かがあるよというメッセージのようなものですが、実際に彼女の左目の内部データに安易に接触しようとすると同様のメッセージが出て暴走の引き金と成り得ます。

 

 ククロセアトロは被造物が十全にその機能を発揮する事「のみ」しか考えていないので、それを妨げる要因を全て排除しようとするのは彼等にとって当然であり、安全装置ですらありません。

 

 こういった事が想定されるので、ブラックボックスの検査は難航していたという事情もあったりします。

 

 ともあれ、これで本当に序章が終わりようやくタイトル通り樹里が「香取隊の狙撃手」となりました。

 

 こうして、本作での大規模侵攻へと至っていくワケです。

 

 次回はその侵攻前の準備段階の章からスタートとなります。

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