『第十四幕~B級ランク戦ROUND8/Last Rank Battle of White Girl』
いよいよ、最終ラウンドの章の解説となりました。
解説で呼んだのは最終戦という事で盛り上げ上手な桜子を実況に、あの二宮を破った玉狛第二や出水が教導している樹里のいる香取隊の様子が気になってやって来た太刀川に加え、玉狛からはレイジと小南が参加となります。
小南だけではなくレイジまでやって来たのは、言うまでもなく小南ぱいせんの
戦闘に関してはドライな考え方を持つ小南ですが、同時に身内に対しては何処までも甘くなり応援せずにはいられないという感情的な面もあります。
なので彼女だけを解説席に置くと単なる玉狛第二のファンガールが爆誕するだけになってしまうので、抑えとしてレイジさんがやって来た、という形です。
レイジさんなら平等な視点で解説が出来ますし、小南をしっかり制御出来ますからね。
太刀川は我関せずで自由にやるだけでしょうから、この役割は必須でした。
今回の試合での対戦相手は二宮隊、生駒隊、そして玉狛第二となります。
しかも玉狛第二は千佳ちゃんが人を直接狙って撃てるようになっている、パーフェクトな状態です。
ですがROUND7で暴れ過ぎた為、玉狛第二は全ての部隊からマークされており疑似的な包囲戦が暗黙の了解で成立している状況でした。
選ばれたMAPは市街地Bですが、基本的に最終ラウンドでは市街地Aか市街地Bを選んだ方が盛り上がり易いと思います。
何故なら特殊なMAPだとそちらのギミックに眼が行く事が多くなり、最終決戦である最終ラウンドでギミック側に比重を傾けるのは少々テンポが悪くなると考えられるからです。
最終ラウンドという事でこれまでのランク戦の総決戦という意味を持つ試合でもあるので、チーム同士の駆け引きに描写を集中させた方が良い、という事ですね。
普通ならば天候も弄らないのですが、今回ばかりは大駒が多い事や試合展開の調整用に「晴天」という天候を実装しました。
この天候は言うまでもなくオリジナルの天候ですが、効果は単純明快。
太陽光が眩し過ぎて、「上を見上げ難くなる」事です。
要するに燦燦と太陽の光に照らされた夏日のような感じで、上を見上げようにも陽光で眩しく殆ど視えない、という様子をイメージして頂ければ良いかと思います。
この天候下では高所を取った狙撃手が発見され難くなる他、頭上からの攻撃が完全に死角となります。
それを念頭に置いた上で、この試合を見て頂ければ結構です。
試合の方では、早速この天候を活かして生駒隊がヒュースを包囲します。
この晴天下では上を見上げ難いので狙撃手が発見され難く、グラスホッパーを使う隠岐は普段よりも発見のリスクを抑えた上で索敵に回る事が出来ました。
他の狙撃手が更なる高所に陣取っていた場合そちらに発見されるリスクがありますが、この試合ではまず玉狛、特にヒュースを潰さなければまともな勝負にもならないので、ヒュースを処理するまでは見つかっても見逃されるだろうという目算もありました。
正直、ヒュースはオーパースペックにも程がある駒です。
トリオンは二宮さんすら超え、近接戦闘は無双。
射撃トリガーも自在に扱える上、何よりもエスクードを連打出来るトリオンとその活用方法が凶悪です。
ヒュースレベルのトリオンでやればエスクードは地形を自在に変え得るギミックとして機能しますし、ROUND7で見せた相手をエスクードで閉じ込めてから壁ごと砲撃で粉砕するコンボも一度捕まると対処法が殆どありません。
しかも本人の戦闘センスがべらぼうに高く、生存能力も半端ではありません。
なので複数部隊で足並みを揃えてでも、何が何でも落としておかなければならない駒なのです。
それは玉狛含め全ての部隊が承知の上なので、こうなるのは当然とも言えます。
更に、包囲網には犬飼も参加しました。
この構図は原作最終ラウンドのオマージュとも言うべきものであり、弓場隊はいませんが状況的にはかなり似通ったものとなっています。
犬飼が参戦した事でヒュースの脱出はかなり厳しくなりますが、原作ROUND7と異なりエース級が二枚揃っているワケではないので僅かな隙はありました。
そこを突いてエスクードでの脱出を図るヒュースですが、そこを二宮さんの
樹里以外が
この場合
見た目では弾種が判別出来ない、射撃トリガーの厄介な点ですね。
射撃トリガーは即応性と引き換えに応用性が高く、戦略性も使い手次第で無限に広がっていくので、それを加味した上で頭を使った戦い方の出来る隊員にこそ向いたポジションだと思います。
そういう意味で手段を択ばず勝ちを目指す修や、トリオン量の暴威と技量の高さを両立させた二宮さんのような隊員は天性の射手と言えるでしょう。
チャンスが一転して窮地に陥ったヒュースですが、生駒旋空を旋空で迎撃する、弧月を足場として跳躍する、等の絶技を見せつけて何とか猛攻を凌ぎにかかります。
空中、というのはグラスホッパーを持たない隊員にとっては基本死地です。
回避が行えない上、自由落下中であれば碌に身動きも取れない状態になるので、旋空や射撃を連打されると捌き切れずに落ちるケースが多いからです。
エスクードのジャンプは確かに加速力がありグラスホッパーを持たない隊員でも長距離移動が行えますが、逆に言えば空中での自力移動手段の無い隊員が地面から離れた状態になってしまう、という事でもあるので、当然こういった裏目はあるのです。
原作ROUND7にようにグラスホッパーを持った相方がいればジャンプ後に軌道変換が出来るのでどうとでもなるのですが、今回は単独でやってしまったが為に自力でリカバリーせざるを得なかったんですね。
それでも何とか対応出来ていた要因の一つとして、ヒュースがあのヴィザ翁の弟子であった事が挙げられます。
あの翁の斬撃速度に見慣れていたヒュースだからこそ、生駒旋空の速度にも対応出来たのであり、的確に攻撃を捌く事が出来たのです。
比較対象が悪過ぎるとも言いますが、五人がかりの攻撃であってもヴィザ翁の攻撃よりは凌ぐよりは楽でしょうから、そう考えれば納得は出来ると思います。
最後の三浦の攻撃には虚を突かれて負傷してしまいますが、それでもよくやったと言えるでしょう。
攻防の最中で旋空を伸ばしてつっかえ棒代わりにしていますが、旋空は言うなれば「刀身を肥大化させる」オプショントリガーです。
基本的に攻撃に用いられるトリガーですが、ヒュース程頭の回転が滑らかであればこういった使い方も出来る、という事ですな。
その後攻防の末に両足が奪われてしまいますが、ヒュース以外ならとっくに落ちているであろう状況なので無理もありません。
というか生駒というエース級を含めた6人がかりで包囲された上、後方には二宮が控えている状況で此処まで継戦出来る時点で普通じゃありません。
他のB級上位のエース格でも、同じ事が出来るかと言われれば怪しいところです。
攻撃を感知可能な影浦でさえ難易度は非常に高いので、ヒュースの能力がどれだけ異常かは言うまでもないでしょう。
そんなヒュースを見て大規模侵攻の時のエネドラ戦を思い出す水上ですが、まさか今対峙している相手がその仲間であったとは夢にも思わないでしょうね。
片腕のみで奮闘を続けたヒュースですが、遂に致命傷を負います。
ですが、此処まで隠し切った
部隊一丸で連携していた為逸る事なくここまで生き残っていた南沢ですが、実力自体は相応に高いので、それを確実に仕留める為に最後のカードを切った形です。
勿論此処で切らなければ抱え落ちになるので、止む無く切ったという面もあるでしょう。
それでも、弓場銃という初見殺しを最大限有効な場面まで隠し切ったのは見事と言えるでしょう。
弓場銃は忘れられがちですがB級の弓場さんが使っているので、カスタムトリガーではなく誰でも使える通常のトリガーです。
なのでやろうと思えば使う事が出来るトリガーでもあるのですが、それでも使い手がいないのはその能力のピーキーさにあります。
まず、射程と装弾数を極限まで切り詰めているので、通常の銃手のように「牽制で撃つ」という事が出来ません。
22メートルという旋空のギリギリ射程外にあたる射程を持つ弓場銃ですが、当然ながらこれは銃手としてはかなり低い射程です。
装弾数も低い事から牽制で撃つには隙が大きく、
それこそ格闘能力が高く、盤面を見る力が優れている弓場さんだからこそ十全に扱えるトリガーであると言えるでしょう。
ヒュースはそれを今回、完全な初見殺しとして使いました。
弓場銃は射程と弾数を切り詰めた代わりに威力と弾速が凄まじく、至近距離で撃たれればまず反応出来ません。
有効距離まで敵に近付く必要はありますが、不意打ちで撃たれれば基本回避不能でしょう。
ヒュースはROUND6の時点で初見殺しの塊であるデリンジャーを使用しており、あちらは初見殺しに特化し過ぎている為に二度使う事は有り得ないだろう、というのは誰から見ても明らかでした。
ですがヒュースのトリオンを考えれば、安易に弾をバラ撒けるアサルトライフルあたりで来るだろう、というのが大方の予想だったと思います。
ヒュースはその認識をも利用し、見事二度目の初見殺しを成し遂げたワケですね。
最後にエスクードで生駒さんを打ち上げ、厄介な犬飼を処理して貰った事まで含めて完璧な立ち回りでした。
ヒュースは犬飼を高く評価しており、放置すれば間違いなく二宮を打倒する上での障害となると判断して、生駒隊に点を与えてでも落としにかかりました。
実際、犬飼が此処で落とされなければ試合展開はかなり変わっていたと思います。
それだけ、犬飼の盤面調整能力は高いですので。
更に攻防の最中でエスクードで上空に打ち上げた水上も、きっちりと遊真が処理しています。
二宮さんが敢えて水上の高度が落ちるまで待ったのは、遊真が出て来るのを待っていたという理由があります。
今回二宮さんは自分達を一度であれ下した玉狛第二と樹里の成長具合が気になり過ぎている香取隊を強く意識しているので、作戦を大幅には乱さない範囲でそれらの部隊への対応を優先しています。
遊真の機動力で不意打ちされると二宮さんでさえ危ない事があるので、まずその位置を確定させておきたかったというのもあります。
原作最終ラウンドのようにフルメンバーが揃っているならばいざ知らず、犬飼が既に落とされている状況では遊真の位置が不明なままでは不味い、という認識もありました。
傲慢な暴言が目立つ二宮さんですが、その内面は決して暴君でもないし慢心もしていません。
一度であっても自分達を破った玉狛第二の事は高く評価している上、心情的にもかなり肩入れしているのでこの対応になるのも仕方ないでしょう。
原作最終ラウンドでそうであったように玉狛第二が遠征に行って大丈夫なのかという「試験管」のつもりで立ち塞がっていたワケですが、それを満点の解答でクリアされた以上は一人の選手として挑む、という気概でやっています。
二宮さんは「人が撃てなかった」千佳の事を鳩原に重ねて見ている部分があり、よりにもよってその千佳の兄が鳩原を連れ去った「二宮視点」張本人なので、かなり重い感情を向けていると見るべきです。
遠征試験編を見れば瞭然ですが、二宮さんは千佳にはかなり甘いというか、何とか彼女を成長させようと四苦八苦しているのが分かります。
暴言フィルターがかかっているので分かり難いだけで、目線がまんま「教導官」なんですよね。
だから部隊の隊長というよりは「教導役」として振舞っており、そういう振る舞いをするという事はそれだけ千佳やユズルの事を買っている、という事でもあります。
見込みがない相手なら、あそこまでしないでしょうから。
それは今回も同じで、玉狛や香取隊に期待しているからこそ、その目線は自然と教導管のそれと似通います。
言動の出力が悪過ぎる所為で伝わらない事も多いですが、そこもまた愛嬌と言えるでしょう。
ヒュースが落ちた事で始まったのは、香取隊による二宮攻略です。
最大の脅威がいなくなった以上、二宮を放置する理由は何処にもありません。
なので香取隊は総力を挙げて、二宮討伐に挑む事になります。
辻が女性と戦えないという事を活用して香取が前面に出る事で彼の介入を牽制し、全力で二宮を落としにかかります。
原作ではなんだかんだで辻ちゃんが女性隊員と戦う事になるケースはありませんでしたが、香取隊は主力が女性隊員なのでこれを活用しない手はなく、前作の最終ラウンド同様辻ちゃんの動きを縛る事に成功し二宮さんを孤立させる事が出来ました。
それでも二宮には届かないのですが、そこで介入する事になるのが玉狛です。
まず遊真が参戦し、最後には詰めとして「千佳のエスクード」が解禁されます。
ROUND7ではヒュースがエスクードで相手を閉じ込め、千佳がアイビスで壁ごと撃ち抜くという凶悪なコンボをしていましたが、今回はそれを単独でも出来るようにエスクードをセットして来ました。
しかし当然ながら一人で両方をやる以上、攻撃までの間にタイムラグが生じてしまいます。
今回はそこを突かれ脱出されかけますが、三浦の奇襲に加え若村の
若村の鉛弾は樹里戦で犬飼が伝授したやり口ですが、今回はそれを「分かっていても回避出来ない」状態で使われた為、見事嵌まった形になります。
鉛弾は基本的に弾速がかなり遅くなる為、千佳のように規格外のトリオンで弾速を補強する、といった手段がない限り当てるのがかなり難しく、射程も短いので十全に使うには三輪レベルの能力が必要になります。
ですが今回は複数人の連携で二宮が自由に移動出来ない状態を形成した上で波状攻撃として撃ったので、どうにか届いた形です。
二宮の散り際の台詞は多少迷いましたが、「及第点だ」と言った方が彼らしいだろうと思いこれに決めました。
「合格だ」よりも二宮さんらしさが出ていると思うので、これで良いと思います。
その後は三浦と辻のタイマンになりますが、樹里戦の為に一時的に師弟関係を結んでいた間柄なので、ある意味で師弟対決となります。
辻ちゃんは自分の「女性を斬れない」弱点の所為で隊に迷惑をかけたと思っているので、全力で点を取る為に三浦を落としにかかります。
残った中で辻単独で落とせる目があるのは、やっぱり三浦になりますからね。
辻は基本的にくまちゃんタイプのサポーターであり、全ての能力がバランス良く高いですが堅実な動きを旨としており、得点能力はそこまで高いワケではありません。
勿論マスタークラスなので強い事は強いのですが、一騎当千の駒であるかと問われれば違うと思います。
彼の真価はあくまでもサポーターとしての動きでこそ活きるものであり、単騎の遊撃で無双出来る駒ではありません。
守備に傾倒しているので崩し難い駒ではありますが、二宮と比べてしまうと落とす優先度で劣るのは否めません。
なので前作最終戦同様、二宮が落とされた後に遺された、というワケですね。
また、そんな中香取に狙われた千佳は樹里の弾幕を受け、防戦一方となっていました。
千佳は規格外のトリオンを持ちますが、戦闘は素人の域を出ていません。
しかも元は射手だった樹里よりも射撃技術では明確に劣るので、こうして弾幕をバラ撒かれると反撃の隙を見出す事が出来ないのです。
これが二宮さんなら的確に防御と攻撃を切り替えて撃ち返すでしょうが、千佳にそこまでの技量や経験値はありません。
なのでこれは千佳の戦闘経験の浅さがモロに出た結果、と言えます。
原作遠征試験編のシミュレーションで千佳に備わっていたデメリットスキルは、まさに彼女のそういった側面を現したものと言えるでしょう。
幾ら出力が高くとも、それを扱う者の技術が拙ければ十全に活かす事が出来ない。
トリオン量で彼女に劣る二宮の方が断然脅威度で上なのは言うまでなく、戦闘経験値、というものはこういった戦場ではこの上なく重要なのです。
そんな中、千佳は一瞬の隙を突いて遠隔でエスクードを展開。
辻を閉じ込め、彼を狙うと見せかけて三浦を撃破します。
玉狛としては二宮隊に得点をされなければ極論他はどうでもいいので、辻の「得点源」を奪う事を第一にした、という形です。
この場合、辻の方を狙うと捨て身で三浦を狙われ得点をされてしまう危険がありました。
なので辻を狙うと見せかけて三浦を狙い、リスクを排除したワケですね。
玉狛第二の目的は、あくまでも「B級二位以内に入る」事。
なのでそれさえ達成出来るのならば、試合自体の勝敗は度外視しても構わないのです。
修は二宮に得点されてしまった時点で二宮隊のこれ以上の得点を防ぐ事を最優先して動いており、その結果こうなった、というワケです。
ちなみに太刀川が自分ならどうにか出来たと言っていますが、まあ事実でしょう。
彼ならあの状況でもどうにか出来たという事については、疑う隊員はいないでしょうから。
千佳は香取の
少なくとも、修はそうです。
修にとって重要なのは勝利の栄光などではなく、己の定めた目的を達成する事ですから。
彼にとってランク戦はその為の手段でしかなく、勝つしかないから全力で勝ちに行っただけで、目的さえ果たせれば手段は問わないのです。
とはいえ、遊真の意思を尊重するのもまた修です。
遊真は以前してやられた香取隊に対しリベンジがしたいと前々から思っており、目的を達成した以上それを止める理由もない修が、同調した形です。
奇しくも樹里と香取、修と遊真というコンビ対決となったワケで、遊真と千佳が残ったROUND6とはまた違った展開になりました。
既にこの時点で玉狛第二はB級二位以内、香取隊はB級一位という目的自体は達成しているので、この先の戦いは蛇足であるとも言えます。
ですが、やるなら徹底的にやってこそ、です。
こういうの、好きでしょう?
言うまでもなく、この中で修は最弱の駒です。
香取の前に立てば基本瞬殺されるしかない以上、必然的に彼が狙うのは樹里の方となります。
現時点で修の位置が割れていない為、それを有効活用出来るのは距離を詰めれば勝ちの目自体はある樹里相手しかありません。
それは全員承知しているので遊真と香取のデットヒートは継続、その中でワイヤーデスマッチが開催されます。
お互いをスパイダーのワイヤーで繋いでの削り合いは、一度やってみたかったので書いてて中々楽しかったです。
近接格闘に自信のある香取だからこそやれた事ですが、それでも「遊真を逃がさない」という合理の面から言っても有効な手でしょう。
流石に樹里も遊真に肉薄されるとどうしようもないので、香取が此処で遊真を抑えるのは必須でしたから。
また、その先の「香取先輩、つまんないウソつくね」を笑顔で言う遊真は原作最終戦のオマージュです。
あちらも二宮が修の事を貶している発言をしているように見えてそれが嘘であると分かったので、修が認められている事が嬉しくて笑顔でこの台詞を言ったのですが、それをこちらでも再現しています。
実力者に自分の慕う味方が評価されてる展開ってのは、いつ見ても良いものですからね。
そして最後は香取の捨て身戦法で拘束され、樹里に纏めて撃ち抜かれて一騎打ちは相打ちに終わります。
香取は正攻法では遊真は倒せないと割り切り、最後はこうするつもりでいました。
今の彼女に油断は無く、勝利する為ならこの程度迷いなく実行します。
こうして試合の趨勢は残る二人に委ねられたワケですが、修は樹里が狙撃をした直後の隙を狙って行動を起こします。
樹里の攻撃手段は、狙撃と射撃の二種類。
その内射撃は攻撃までにタイムラグがあるので接近に成功すれば封殺する事が出来ますが、彼女には
スコープを見ずに即座に狙撃を実行出来るので、彼女が狙撃可能な状態で近付けば一瞬でズドン、です。
だからこそ修は樹里が狙撃を実行した直後を狙ったのですが、此処で最後の隠し札が切られます。
そう、スコーピオンです。
C級時代は攻撃手だった、という情報自体は公開していたのでいつか使う事になるかという予想事態をしていた方はいたかもしれませんが、満を持しての解禁となります。
勿論本職の攻撃手程の練度とは言えないのですが、修を迎撃するには充分でした。
こうして最終戦は香取隊が制し、ランク戦の全工程が終了します。
そして遂に、運命の瞬間がやって来ます。
サブタイトルの「
あの時から示されていたタイムリミットが、遂に来た、という事ですね。
此処でガロプラ防衛戦の時に撃ち込まれた
それを引き金として樹里の暴走が始まり、過去編である第零章、そして最終章へ向かう事となります。
次回は第零章、白の少女の邂逅編の解説となりますのでお楽しみに