香取隊の狙撃手   作:デスイーター

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 今回はキャラ語りです。

 前作でもやったので説明は省略。

 好き放題にキャラについて語る場所だと思ってくれればおけ。


キャラ語り/樹里・香取

 

 

 『木岐坂樹里』

 

 アライメント:中立・中庸

 

 イメージカラー:ホワイトブルー

 

 イメージ曲:「残酷な天使のテーゼ」

 

 本作の女主人公にしてヒロイン、ラスボス役まで務めた名女優、樹里ちゃんです。

 

 今回の作品はまずこのキャラありきで、そこからダークなSFみや私の趣味全開で味付けして行った結果完成した世界となります。

 

 私はワートリ二次創作をやるにあたり、どうしても描きたい部隊が二つありました。

 

 那須隊と、香取隊です。

 

 前者は那須さんのビジュアルが好き過ぎるのと「那須さんがエースと指揮を兼任してるのが厳しい=なら那須さんと並びたてるエースがいれば一気に化けるんじゃね?」という発想から主人公のキャラクタライズがとてもやり易く、そうして出来上がったのが前作「痛みを識るもの」です。

 

 そして後者の場合、香取隊はボーダーの面子の中では唯一無二と言って良い程「年相応」で成長の余地が多大にあり、尚且つ「過去に大規模侵攻の被害を受けている」背景がしっかりと描かれていて、感情移入もし易いと来ればピックアップしない手はありません。

 

 また、那須隊と同じく「B級上位でも充分通用するエースがいる」という共通点があるので、成長もさせ易かったという理由もあります。

 

 香取隊の場合、強化案として必要な新メンバーは何かと考えると、近接万能手や攻撃手は正直香取一人いれば事足りるので除外。

 

 若村と同ポジションである銃手は縁の下の力持ち的なポジションであって、メインにするには弓場さん並に尖らせる必要があるので描写が難しい。

 

 銃手は即応性と射程が武器なんですが、やれる事の手札が射手と比べると少ないので、違った展開を描くハードルが射手よりも高いんですね。

 

 となると消去法で射手か狙撃手ですが、どうせならタイトルの字面の格好良さも考えて狙撃手となりました。

 

 ただの狙撃手ではなく千佳ちゃん同様に射撃トリガーも搭載したタイプにしたのは、流石に狙撃だけだと活躍の範囲が限定され過ぎるからです。

 

 狙撃手は基本、「最初の一発」を当てる事が仕事であり、極論それが終われば落ちても構わないとも言えます。

 

 とはいえそれでは主人公としてあまりにも活躍が限定的に過ぎるので、射手混合の特殊な狙撃手にしました。

 

 トリオンを出水並にしたのは流石に二宮さんと同値だとパワーバランス的な意味でやり過ぎなので、諸々の調整を兼ねてこの数値にしました。

 

 「自分より高いトリオンの敵」と試合で対峙させる為には、このくらいが限度でしょう。

 

 トリオン量というのは誤魔化しの利かない性能(スペック)なので、千佳ちゃん並に戦闘経験が浅い等のデバフがなければトリオンはあればあるだけ有利でその差は中々覆る事はありません。

 

 特に射手のようなトリオン量が強さに直結し易いポジションだと、それが顕著です。

 

 なので高いとはいえまだボーダートップ「クラス」程度で収まる出水と同値に調整した、というワケです。

 

 トリガーセットを毎回のように変えているのは、やれる事を変えてネタ切れを防ぐ為でもあります。

 

 合成弾を含めた射撃トリガーを使うとなるとそれだけで二枠圧迫されますし、狙撃銃を複数持ち込むとその分スロットが圧迫されます。

 

 なので強トリオンの持ち味を活かす為に、トリガーセットの交換を行っていました。

 

 射手混合とはいえ基本は狙撃手の立ち回りなのでここぞという時しか出番は作り難いので、その一回一回の出番を印象付けるようにシチュエーションを凝ったものに仕上げて来たつもりです。

 

 ランク戦は合計8試合もあるので、私の場合前作の戦術との被り等も避ける事を考慮すると手札が幾らあっても足りないので、樹里ちゃんに数多くのトリガーを使って貰う事でその穴埋めをした形です。

 

 誘導貫通弾(モスキート)を実装したのは、前作の変化貫通弾(コブラ)同様爆撃と二択で出せる手札が欲しいと考えましたが、どう考えても樹里ちゃんの性格や性質では変化弾(バイパー)を扱いきれないので、効果が予想し易い追尾弾(ハウンド)とアステロイドの合成弾を作ろう、と思い至ったワケです。

 

 実際爆撃なのか貫通弾なのか分からない攻撃は相手からしてみると非常に厄介であり、正直あそこでヒュースを落とすにはこのくらいやらなきゃ駄目でした。

 

 結果的に特段反論もなく、受け入れて下さったようで幸いです。

 

 ちなみに樹里ちゃんのキャラ造形は前にも言いましたが、綾波に多大な影響を受けています。

 

 というかガッツリ綾波系のキャラであり、私の性癖を全力で詰め込んだキャラクタナイズをしています。

 

 イメージカラーのホワイトブルーもまんま綾波のイメージで、片目だけが青い虹彩異色(ヘテロクロミア)も神秘性を持たせる為に採用しました。

 

 まあ、自然のものではなく人工的なものだったワケですが、そこは物語上の都合という事で。

 

 ちなみに最終回後の樹里ちゃんの左目は代わりの義眼が入っていて、そちらは他の事情を知らない人達に違和感を抱かれないようにこれまで通り青い瞳のものを採用しています。

 

 とはいえ流石にマッド国家のククロセアトロ製のものと比べれば精巧さでは劣るので、よくよく見れば人工物だと分かります。

 

 そのあたりについてはアフターストーリーで少し語るつもりなので、お待ちを。

 

 アライメントは中立・中庸となっていて、中立・善だった前作主人公の七海と異なりこの子は割と周りの影響で流される事がままあります。

 

 悪く言えば優柔不断ですが、逆に臨機応変で柔軟性があるとも言えるので、良し悪しです。

 

 社会規範は一応守る気はあるけれど場合によっては無視しますし、自分ルールはあるけれどそれよりも優先するべき事が出来たらあっさりと主義を曲げたりもします。

 

 天然なようでいて計算高く、かと思えば色々と無頓着な面もある。

 

 そんなキャラクターとして、描いて来たつもりです。

 

 ちなみに佐鳥にやっていたラキスケイベントは7:3の割合で確信犯であり、基本的に彼女は佐鳥以外の男には一切隙を見せません。

 

 ぽやぽやしているように見えても「自分の肌を見せる事を許すのは賢だけ」という強固なルールがあるので、それだけは遵守しています。

 

 記憶が不確かでアイデンティティの喪失の恐怖を常日頃から味わっていた樹里にとって佐鳥は何に於いても自分の味方でいてくれて、尚且つ自分にとって何よりも大切でなくてはならない人間である為、繋ぎ留める為には手段を選びません。

 

 一年前の出会った頃はその傾向が特に酷く、情緒不安定でちょっとした切っ掛けで爆発してしまうような危うさがありました。

 

 香取と再会し、色々ゴタゴタありつつ香取隊に入隊して以降は同性の幼馴染であり昔から良く知っている気の置けない相手が傍にいるようになってからは比較的精神が安定しており、そこまで表立った病的な独占欲は見せなくなりました。

 

 それでも性根が変わったワケではないので、これからも佐鳥への猛烈なアピールは続くでしょう。

 

 自分の記憶を取り戻し、憂いも無くなったので遠慮する理由もなくなったので、佐鳥の理性の耐久限界がボロボロ崩れて行くのは言うまでもありません。

 

 正直、時間の問題かも。

 

 そのあたりの葛藤もアフターで描写出来ればな、と思います。

 

 そんな彼女のイメージ曲は、残酷な天使のテーゼ。

 

 ご存知、エヴァの主題歌です。

 

 樹里ちゃんが綾波モチーフなので当然ながらイメージもそれに強く影響を受けており、過去編ではこの曲を聴きながら筆を執っていました。

 

 「蒼い風が今 胸のドアを叩いても わたしだけを ただ見詰めて 微笑んでいるあなた」なんかは樹里の願望や樹里から見た世界を現しており、「運命さえまだ知らない いたいけな瞳」なんかは自分の運命を忘却していた樹里の事を指し示しています。

 

 こんな感じで何もかもエヴァの影響を受けて作り上げた趣味全開のキャラクターですが、佐鳥との掛け合いを書くのがとても楽しく満足のいくキャラクターとして描き切る事が出来ました。

 

 女主人公は初挑戦でしたが、やりたい事は大体やれたので満足です。

 

 

 

 

『香取葉子』

 

 アライメント:混沌・善

 

 イメージカラー:バイオレット

 

 イメージ曲:Brave Heart

 

 この物語のもう一人の主人公とも言える香取隊隊長、香取葉子です。

 

 原作キャラではありますが、この世界線の彼女は樹里という幼馴染の影響によって幾分か考え方に変化が生じており、本編よりも「余裕がない」状態です。

 

 これはつまり「目的意識があり、その為の努力を惜しまない」という事でもあるので、原作と異なり停滞を抜け出す切っ掛けを掴み易くなっていました。

 

 原作の香取は特に期限を決めて明確な目標に向かっていたワケでもなく、若村の抱える問題に本能的に気付きながらも「どうせ何言っても無駄」と諦めてしまっており、「格下と思っていた」玉狛に負けるまでは事態の改善に向かう意欲を持っていませんでした。

 

 ですがこの世界線の香取は「行方不明になった幼馴染を探し出す」というモチベーションがあり、とうの本人である樹里が見つかって以降は「何が何でも一緒にいられるようにする」という目標に切り替えて、これでもかとぶつかり続けました。

 

 その結果樹里は晴れて香取隊に入隊し順風満帆かと思われましたが、そんな樹里には秘密が隠されていて、というのが本作の流れとなります。

 

 この作品には三人の事実上の主人公格のキャラがいて、香取はその一人です。

 

 三人の中で最もバイタリティに溢れていて健全な精神をしているのが彼女であり、基本彼女は身内の事を大事にしていてそれ以外としっかり線引きをしていますが、かといって樹里のように重度の依存癖を拗らせるような事はありません。

 

 大切な人と一緒にいたいというのは大前提としつつも基本的に相手の意思を尊重し、やりたい事は可能な限りやらせてもくれます。

 

 原作と異なり明確な目標がある為足踏みを良しとせず、しかし努力のやり方が分からないので途方に暮れていたところ、風間さんのアドバイスや二宮式ブートキャンプのお陰で隊長として必要なスキルや心構えをラーニングし、急成長します。

 

 香取の最も大きな武器はその学習能力だと思っていて、原作でも初見のワイヤーを見事活用して得点に繋げていますし、その後スパイダーを使いこなして無双する姿も見せています。

 

 なので「お手本」さえあれば、彼女は一足跳びに成長し得ます。

 

 ロジカルな戦闘が基本なワートリの中で、唯一覚醒に近い成長を行えるキャラクターというのは強烈であり、香取なりの個性でもあります。

 

 とはいえ急に何かに目覚めて強くなるのではなく、あくまでも村上の副作用(サイドエフェクト)に似たような事を自前の性能(スペック)で行える、と考えた方が良いでしょう。

 

 言うなれば、成長性:EX。

 

 この爆発力こそが香取最大の武器であり、性格に難ありとされながらも色々な人に注目される理由です。

 

 作中でも基本的に王道主人公の道を突き進んでおり、問題解決の為に腹を割って話し合う、必要なあれば頭も下げる、知恵も助けも借りて目的の為に突き進む、という姿は正統派主人公のそれです。

 

 樹里が基本ネガティブな陰キャで、佐鳥も色々と雁字搦めになって表面上はともかく内面はセンチメンタルになりがちな中で、最も健全な精神をした主人公と言えるでしょう。

 

 イメージカラーのバイオレットは隊服からのイメージもありますが、高貴な色である紫を着こなすに相応しい精神性でもあるという意味もあります。

 

 口では色々言いつつも身内の為に本気で怒れるその心は、とても清廉なものでしょうから。

 

 アライメントは当然の如く、混沌・善。

 

 社会規範なんかは知った事ではないが、自分の決めたルールだけは絶対に曲げない。

 

 そういった女傑らしい属性であり、香取に属性を着けるとしたらこれしかないと思います。

 

 イメージ曲はデジモンの挿入歌である「Brave Heart」です。

 

 進化の時の曲、と聞けば大体分かると思います。

 

 これは歌詞も前向きな内容がこれでもかと詰め込まれており、「つかめ! 大事な夢を 守れ 大事な友を」「たくましい自分になれるさ 知らないパワーが宿る ハートに火が吐いたら どんな願いも嘘じゃない」のあたりは香取の前向きさにピッタリですし、何が何でも大切な友人を護る、という彼女の決意を表すに相応しい曲でしょう。

 

 Afterではそんな彼女が勝ち取った日常をこそ、描きたいと思います。

 

 なんでもない日常を、当たり前の平穏を手にする為にこそ彼女は戦い抜いたのですから、そのご褒美をケチる事はしません。

 

 艱難辛苦を与えた後には、極上の報酬と平穏を。

 

 それが私が物語を書き上げる時の絶対の法則であり、折角大団円を迎えた所に水を差すような真似はしません。

 

 主人公達に艱難辛苦を与えるのは、それを乗り越えたカタルシスを感じて貰う為。

 

 谷があるからこそ山は映えるものであり、それを乗り越えるからこそ主人公は主人公足り得るのですから。

 

 では、次は佐鳥と華さんの紹介となりますのでお楽しみに。

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