白金の竜王に転生した人間の日記   作:美味しいラムネ

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田舎すぎて原作最新刊が入荷していないので我慢できずにN回目の初投稿です


白金の竜王に憑依転生した現代人(2022年)の物語。なお原作知識はない模様。

あと、性転換タグは念のためなので要素は殆ど(ない)です


始まりの一冊目

1日目

 

友人から思ったことを自動で記載してくれる魔法のペンを貰ったので日記というものを始めてみるとする。

前々から日記はつけたかったのだが、竜の体ではできなかったので少し嬉しい。

この世界には年月の概念がないので今日を1日目とすることにした。

 

記念すべき1日目なのだが、特に書くことがない。

強いて言うなら、友人が何故か私の巣で勝手に育てていたじゃがいもが無事収穫できたことぐらいだろうか。これから奴のことはじゃがいも馬鹿と呼んでやろう

 

 

4日目

 

今日視察へ行った時に知ったことだが、どうやら私の領地では独自の日時の概念はあったようだ。年の概念はないようだが。

とはいえ今更変えるのも億劫なのでこのままのスタイルにすることとする。

 

今日あったことといえば、友人が一人増えた。じゃがいもを勝手に植えたバカと同じく異世界からの漂流者だ。これで異世界からの漂流者は3人目。今後も増えるのだろうか?

あの糞親父のせいで漂流してきたのだから、他の竜王に殺されそうになっているのを見殺しにするのも流石に寝覚めが悪いので救助したが、そのせいで流氷の竜王と敵対してしまった。まぁあいつ雑魚だし問題ないか。

 

そういえば、領地でやらせていた輪作が上手くいったらしい。ネットで齧った程度の知識だが上手くいくものだな。

収穫したトマトは大変美味であった。半分はじゃがいも馬鹿に食べられたが。

 

 

5日目

 

…やはりこの異世界人、私の前世と同じく地球と関係があるのでは?

じゃがいも馬鹿は飯にしか興味がないせいで元の世界のこと全く晒さないので気づかなかったが、「プレイヤー」ってあれだよな、ゲームとかのアレだよな?

いや、祈る者(prayer)かもしれな…いやそれは無いな。

ちなみにこの友人は魔法使いらしい。実際に使っているのを見せてくれたが、私の知る魔法とは違うものだった。位階魔法ってなんだ…?

 

 

6日目

 

位階魔法ってかっこいいな。隕石落としたりすっごい雷落としたり、サメ映画に出てきそうな竜巻を落としたり。

何より始原の魔法と違って魂を使わないのがいい!そう、始原の魔法は糞なのだ。

自分の殺してきた相手の魂だったり、自分の領民だったりの魂を消費して撃つ魔法。さっさと廃れて欲しい。この魔法のせいで殆どの竜王は自分の領民を弾丸か何かとしか思ってないのだ!全員死んでしまえ!とはいえ私も敵対した竜王の魂だけは始原の魔法に使ったりするのでお互い様か。

 

荒ぶっているところをじゃがいも馬鹿に見られて頭にスイカを投げつけられた。甘くて美味しい。

 

追記 魔法使いの友人はポッターと呼ぶことにした。額に傷痕あるし。

 

 

21日目

 

どうやら私には位階魔法は使えないらしい…ポッターに教わったがダメだった。体とか魂の規格が位階魔法に合っていない気がする。無理に使おうとしたら体が爆散して死ぬ気がしたので、使えるようになるとしてもゆっくり慣らして行って100年以上かかるだろう。

流石に素の能力だけで他の竜王と戦ったり、領地内に出没した領民じゃどうしようもないモンスターと戦うのは厳しいものがあるので使えるようになりたかったのだがな…

 

とはいえ、最近は我が領地の騎士団が武技なる技を開発したらしいし、それを私が使えるようになれば多少はマシになるだろう。

 

慰めようとしてるのはわかるが口の中にズッキーニを突っ込むなじゃがいも馬鹿

 

 

48日目

 

死ね!糞どもが!宝に集る蛆虫どもが!

 

 

 

129日目

 

周辺の竜王が結託して我が領地に攻め込んできた。

流氷の竜王の件がきっかけかと思ったがどうやら違うらしい。他の領地と比べて発展している私の領地に嫉妬したのが理由…くだらない。

貴様らが領民をおもちゃか何かとしか思っていないから差が生まれたのだろう!武器を奪い、知恵を奪い、逆らう気力も奪い!魂の自由さえも奪い、そこに何が残る!何故そこから文明の発展が生まれると思った!糞が!

 

敵は皆殺しにした。

 

 

 

132日目

 

怒りが収まると、今度は後悔が湧いてくる。

私が強かったら、誰も死なせなかったのにな…

 

 

 

151日目

 

皆殺しにした竜王の土地から、移民が雪崩れ込んできた。

私の領地の噂を聞きつけたらしい。あそこへ行けば生きることができるぞ、と。

周りは殆どが石器時代、よくて青銅器とかその程度の中、鉄鋼やらミスリルやらを使って文明を築いている我が領地が異質に見えたのだろう。一応食料に余裕はあるが足りるか心配だな。

 

 

…まぁ、七彩の竜王とかはアダマンタイトなる最硬の物質を湯水のように使って、豊かな物資や人材を使って楽園を築き上げたらしいが。いつか話してみたいな。まぁ竜なのに人型相手に発情する変態らしいが。うん。やっぱ会いたく無いな

 

 

そういえば、襲ってきた糞蜥蜴どもの死体は、武具にして有効活用させてもらった。じゃがいも馬鹿、お前鍛冶屋だったのか。農家だと思ってたぞ。うちの鍛冶屋じゃ加工できなかったのにやるじゃん。

使わない翼は風車にでも使ってやろう。モンスター避けにも使える。死体は肉の一片、血液の一滴まで有効活用する。例えどんな屑相手でも殺した以上はそうするのが礼儀だ。

 

 

153日目

 

食料問題は、ポッターの召喚したモンスターのおかげでなんとかなりそうだ。

お前ポッターじゃなくてファイナルなファンタジーだったのか!?

 

 

239日目

 

襲ってきた糞蜥蜴どもから作った装備を着るようになってから周りがビビって襲って来なくなった。

あーまーどどらごんだぞ!がおー!

 

武技を使えるようになったが、使う機会がこなさそうで何よりだ。

いっそのこと糞蜥蜴ども皆殺しにしてやろうか。前世の感覚的にあの領民への扱いは看過できん…が、それをやれるだけの実力はないからなぁ。力が欲しい。

 

 

 

 

 

 

 




1話目なので短いです

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