白金の竜王に転生した人間の日記   作:美味しいラムネ

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魔神の十三冊目

200401日目

 

出来ることならキーノにとどめを刺させてやりたかった。

だが、そんな余裕はなかった。しかし、その機会は巡ってきそうだ。

あの糞蜥蜴、保険を残していたようで。分霊箱のようなものを作っていた。

 

あの糞蜥蜴を倒した場所の側の河原で見つけたなんの変哲もない黒い石。死の宝珠、という名称のそれ。擬態するために見た目を見窄らしくしていたようだが私は騙されない。

これはまさしく糞蜥蜴の魂のこもったカケラ。

無駄だとわかりながらも必死に抵抗しているが、無理矢理押さえ込む。

 

キーノ。機会は与えた。武器も貸そう。

ここからはお前が選択しろ。

 

 

…執拗に貸した杖で殴りつけている。

数時間がたっただろうか。宝珠が塵も残さず消えた時、キーノは止まった。そしてペタリと座り込むと、堰を切ったように泣き続けた。

 

私は、ただ寄り添うことしかできない。

 

 

200595日目

 

ふふ、キーノは可愛いですね。

最初はなかなか領地に馴染めないでいたが、最近は少しずつ馴染めているようで何よりである。

それにあの若さで第五位階まで至ったそうじゃないか。天才である。オーちゃんみたいだな。頼むから家の中で魔法を放ったりしないでくれよ。

 

どこぞの変態に「お前もやはりこちら側(紳士)だったか」だとか知り合いの竜王に「やっぱお前も七彩(変態)じゃないか」と言われたが気にしない。気にしないぞ…私は決してロリコンではないんだ…

 

なんだかどこかでバードマンがサムズアップしている気がするが気にしない。ワールドコネクター特有の怪電波受信だ。

とりあえず転んで怪我でもしたら大変だから《上位物理無効化II》に《上位魔法無効化II》に《上位退散耐性Ⅲ》、それだけじゃ不安だから《上位火炎耐性I》に《上位聖属性耐性I》の付与された腕輪をプレゼントした。これ一つ作るのに相当な時間と素材と金が吹き飛んだがこのぐらい安いもんさははは…武器や装甲なら作るのは得意なのだが、装飾品は鍛冶屋の領分から多少逸脱するせいか制作が大変だけど頑張ったぞ。ところでなんで私は専門職でもないのにこのレベルのアイテムを作れるのだ…?そんな職業修めてないはずだが…

 

難度150相当までの攻撃の無効化に第五位階までの魔法の無効化、神官の使う《退散》への耐性、火炎と聖属性のダメージを10%カットする優れモノだ。

キーノは吸血鬼だから退散で一撃死の可能性もある。だから弱点を補うのは当たり前だ。まぁスルシャーナ達の世界基準ではそこそこ止まりらしいが。それ以外にも魔法行使の邪魔にならないよううまく作った対魔力装甲に時間耐性と拘束耐性を付与する冠に時間制限付きで不可知化を発動できるフードに情報系魔法対策と魔眼系能力への耐性とついでに石化の魔眼の能力を付与した仮面に時間制限付きで浮遊する聖遺物級相当の剣と盾を召喚できるネックレスに地形ダメージ耐性付きの靴にああ待って逃げないで!逃げないで!まだ装備を渡しきれていないぞ!

 

に、逃げられた…

ポッターに言ったら「当たり前だ馬鹿野郎」と言われた。ば、馬鹿じゃないし!あれぐらいの対策は当然、いや足りないぐらいだ!怪我をしたらどうする!敵はどこに隠れているか分からないんだぞ!

次にあったらこの第八位階魔法のスクロール詰め合わせセットを渡しておこ…いや待てこれじゃあ無限ループにならないか?

 

 

200635日目

 

キーノは最近スルシャーナと仲がいいようである。今は戦乙女なスルシャーナだが、元々はアンデッドだったこともあって色々ビルドについてアドバイスを貰っているらしい。骨と吸血鬼じゃ勝手が違うとはいえ、同じアンデッドだから知識は充分あるそうだ。また同じ魔力系魔法詠唱師としてポッターからもアドバイスを受けているそうで。ふふ。この調子でどんどん成長してくれるといいな。

 

私?私はしがない信仰系魔法詠唱師さ…それも回復魔法系が一切使えないね…ワルキューレやカースドナイトみたいな元から殴ることしか考えてない構成ならまだしも、一応神官系しっかり修めた上でこれだから…

とはいえ私も私でタレント関連で色々手伝ったりしている。特殊な手段でアンデッド化してしまったせいなのか、何やら魂の様子が変だったので調整した。これで何かの間違いであの糞蜥蜴の始原の魔法が機能不全を起こしてもただの動く死体にはならない。完璧である。

 

リーちゃん?あいつにキーノを近寄らせる訳がなかろう!悪影響しかない!

…そういえばキーノが近接系魔法を使う時の身のこなし、あれリーちゃんに似ている気が…まさか…

 

 

201721日目

 

アーラに、ゴーレム製作を手伝ってくれないか?と相談された。あんだけ高性能な移動鎧作れるならゴーレムも作れるでしょ、と。いやあれは別にゴーレムという訳ではなくてだなぁ。

 

何でも、転移直後の竜王との戦いで破壊された「戦略級攻城ゴーレム」の残骸を再利用する手立てが見つかったから手伝って欲しいとのこと。いくらなんでもそのレベルのゴーレムは無理だが?動力源とかどうするつもりなんだ?

 

なるほど。動力源は発見したから外装だけ整えて欲しいと。任せておけ!造形なら私の得意分野だ!どんな見た目でもどんとこい!

いやどんな見た目でもいいとは言ったがオーディンっぽいのを作れ、は流石にふわっとしすぎている。ファイナルなファンタジーのやつでいいのだろうか?というかなぜオーディンなのだ?

 

ああ、スルシャーナの今の種族の元ネタ繋がりね。じゃあおまけで作ったはいいが大きすぎて使い物にならなかったグングニルでも付けておいてやろう。どこぞの雷系の糞蜥蜴の肉体をふんだんに使った逸品だ。

 

…ところで動力源は結局何なのだ?

なるほど。コロナタイト…太陽の石か。え?聞き間違い?正しくはゴロにゃん大王?おい大丈夫なのかそれ。輝煌天使ねこにゃんの持ってたアレだよな?暴走したりしないのか?

 

 

201991日目

 

アーラ達が製作…いや再構築?していたらしい戦略級攻城ゴーレムが完成したそうなので法国まで見に行ったら驚いた。

街のど真ん中の広場に明らかに厳つい像が鎮座していた。それもバチバチとしたオーラを放っている。全長30m以上、重さ10トン以上の最強ゴーレム。手には私の作ったグングニルを持っているぞ!

 

これが市民の憩いの場、というかデートスポットになっているらしいから驚きだ。法国民、侮り難し。なんたる戦力の無駄遣い。

…まぁ我がフェルンオストでもパワードスーツゴーレムが二宮金次郎像やってたり熾天使が教師やってたりするからお互い様か。

 

 

隣をダークエルフとドワーフのカップルが通り過ぎて行ってなんともいえない気持ちになった。

足元には「オーディン君1号」と書かれた石碑があった。雰囲気台無しである。

 

そしてリーちゃんはなぜオーディンの頭の上で茶を飲んで寛いでいるんだ。よくバランス取れるな。もう割と歳取ってるのに随分と元気なおばあちゃ…待て待て鎧が軋む、軋んでるぞ!いくらサブの鎧とはいえ七色鉱並みの硬度があるんだぞこれ、どんな握力してるんだ!…違うこいつスキル併用してるぞガチで壊すつもりなのか!?

 

 

201991日目

 

フェルンオストの周辺国家とスレイン法国とぐらいしか他の国のことは知らなかったせいで気づかなかったのだが、どうやら我が領地の神官は少し特殊なようだ。

 

白金の従者(サーヴァント・オブ・プラチナム)白金の教徒(フォロワー・オブ・プラチナム)白金の担い手(アデプト・オブ・プラチナム)…おい待て全部私要素があるじゃないか。

 

従者は竜神に仕えることこそ信仰という宗派で、竜神が使うことのできない回復魔法を使ってサポートすべしという考えのもと回復に特化しているそう。

教徒はその逆で、私が回復魔法を使えないのだからそれに倣って攻撃特化型信仰系魔法詠唱師だそう。そして担い手に至っては、竜そのものに近づこうと、竜の性質を得るために修行をしているそうだ。極めた大神官などは体の一部を竜に変化させて浄化の吐息の使用や飛行能力の獲得、竜鱗による防御が可能なそうで。お前らは何を目指しているんだ。

というかこのレベルの神官が当たり前だと思っていたが、どうやら異常なようだ。

 

ちなみにこの三宗派の仲はすこぶる良い。いや悪かったら私は認めないが。

こいつら私を信仰はしているが敬ってはいないな、間違いない。だって私のロリコン疑惑広めたのこいつらだぞ。

 

神官長、お前あとで校舎裏な。

 

 

202290日目

 

ふと思ったのだが、スルシャーナのスキル、死せる勇者の魂(エインヘリヤル)って、どうも違和感があるんだよな。

自分の分身を召喚するスキル、ってことになっているが、元ネタ的には戦ってきた強敵を召喚できても不思議じゃないんだけどな。まぁ彼らの世界には『ゴブリン将軍の角笛』とか言いながら19体しかゴブリンを召喚しない笛もあるしその辺適当なのだろう。まぁひょっとすると何か条件が隠れているのかもしれないがな!

 

おいリーちゃんいつの間に部屋にきていたんだ。いやまぁ結界の効果で入ってきていたのは知っていたが。

おい待てその手に持つクラッカーは何だ。おい待て引くなって書いてないか、おい待て向けるな、おい待て、おい待てッ!

 

か、完全なる狂騒、恐るべし…酷い目にあった…アグレッシブおばあちゃんだn…ふははは!残念だったリーちゃん!硬化セレスティアル・ウラニウム複合の強化白金装甲だ傷もつかんよ!

おい待てその構えはなんだ。まさかその構えは八極拳!?

 

…武技がなかったら危なかったぞ。

 

 

203103日目

 

ポッターの持っていたこの鍋、ダグザの大釜。本当に不思議である。金貨をぶち込んだら食材が出てくるのはまぁわかるが、魚に内臓がないのがとても不思議である。

 

そういえば、昨日領地の市場に遊びに行った時、領地の錬金術師がダグザの大釜を再現しようとしてできたらしい酒の大壷というアイテムをリザードマンの旅人が購入していた。我が領地以外でリザードマンが住んでいる場所といったら相当遠いはずだが、よくここまで来れたな…

 

 

207134日目

 

リーちゃんが寿命で逝った。正直実感が湧かない。

キーノがわんわん泣いているのを見ても未だに実感が湧かない。

 

その最後は、世界で一番高い山の頂点で「我が生涯がいっぺんに台無し!」と言いながら拳を天に突き出して闘気砲を天に向けて放つという涙も引っ込むものだった。

 

あぁ、本当に最後まで愉快なやつだったよ全く。

 

 

 

207139日目

 

しばらくして、少し静かになった日常を体験してから、奴は死んだんだな、という実感が湧いた。

全盛期の姿を再現した状態のアヴァターラを墓として作り、彼女の装備もまた彼のようにアヴァターラに着せた。

ただ、彼女の装備していた小手だけはキーノへ渡した。

随分と懐いていたみたいだし、リーちゃんから、私が死んだ時はそうしてくれと頼まれていたから。

 

ところでリーちゃんの装備していた善神の光輪が背中のちょうど羽と羽の間の部分にひっついて離れないのだがこれは一体何事だ…

ぐ、と、取れない…接着剤でつけたみたいに取れない…怨念か何か籠ってるんじゃないか!?

 

悲しんでばかりはいられない。そろそろ次の百年の揺り返しがくる。

守りたいものもたくさん増えた。今回も上手くいくとは限らない。だからこそ、油断はしない。慢心もしない。私が守る。そう、私が世界(大切なもの)を守るのだ。

 

 

217134日目

 

…は?

なぜ彼らがここにいる。

 

なぜ彼らが蘇った。

 

…なぜ、何故だ。

 

何故、彼らは破滅の竜王となっているんだ!?

 

 

217137日目

 

彼らが、スルシャーナのギルド、ネコさま大王国のNPCが、突如として蘇った。

…それも、破滅の竜王となって。

 

すぐさまスルシャーナにあって状況を確認したが、ギルド武器が壊れた様子はない。

じゃあなんで?

 

スルシャーナ曰く、転移直後にギルド拠点は崩壊していたそうだ。彼らの元いた世界ではどこでも見れたはずのマスタ-ソースが見れなくなっていたことから、そう判断したそうだが。

マスターソースが見れなかったのはこの世界に転移したことで見れる条件が変わったからというだけで、ギルドは本当は崩壊していなかった、とかか?てっきり、ギルド武器が破壊された場合のみ破滅の竜王化するのだと思っていたが、実はそうじゃなかった?生前NPCが正気を保っていたのはただただギルドが生きていたから?

 

じゃあ何故今になってギルドが崩壊した?

ただ、ひとつだけ言えることがあるとすれば…

 

アレを放置してはいけないということだ。

 

スルシャーナ、お前は本当に彼らを殺せるのか?

…流石に400年以上前の存在より、今の友の方が大切、か。本当にそれでいいんだな?

 

 

217138日目

 

色々言ったが、結局スルシャーナが一緒に旅に出てくれるのはありがたい。

流石に本体が出ることは、八王のギルド武器が破壊されては困るので、この不安定な情勢下では難しいから、鎧で出るしかなく不安だったのだ。

 

キーノも、「私だって戦える、私も戦いたい」と言っていたが流石に連れて行くわけにはいかない。いくら最近この世界では相当高位な第五位階に到達したとはいえ、スルシャーナ達の世界基準では、それこそすぐ殺される程度の強さでしかないんだ。

 

 

218900日目

 

破滅の竜王と化したネコさま大王国のNPC…この時代では破滅の竜王ではなく魔神と呼ばれているらしい彼ら。

その中でも特に危険な難度200以上の個体を優先的に狩る度に、スルシャーナが顔を歪めているのが心苦しい。

 

でも、殺さないわけにはいかない。

海上都市のザイトルクワエのように「生きたまま破滅の竜王になった」存在と違い、蘇った存在である彼らは、魂がない。

だから、魂の代わりに破壊衝動の塊が本来魂のあるべき場所に収まっている。

私の力でも、彼らを救うことはできないんだ…

 

ただ、魔神と呼ばれる彼らは、何故かは知らないが、海上都市の時と比べて、若干落ち着いている気がする。まるで破壊衝動を必死に抑えているような…

 

 

218941日目

 

明らかに、ネコさま大王国NPC以外の存在も暴れ回っている気がする。

これ明らかにネコじゃないし。ワームだし。ポッターに調べてもらったところ、これらはどれも彼らの元いた世界にいたモンスターだそう。

 

…まさか、この最悪なタイミングで百年の揺り返しが?そしてモンスターもセットで転移してきた?

最悪だ。最悪すぎる。

 

ただ、どれも高くても難度140程度なようで、この世界の強者と呼ばれる存在が討伐に成功しているらしい。

 

ちなみに、ポッターは領地で留守番している。留守は任せろ!と言っていた。いやまぁ領地には私の本体もいるんだがな?

 

 

219000日目

 

蟲の魔神、と呼ばれる存在がいるとの情報を入手し、その討伐に向かったのだが、そこで魔神と戦闘中の多種族で構成されたチームと出会った。苦戦しているようなので助太刀したが、多分必要なかったな。特攻魔法みたいなの持ってる魔法詠唱師いたs…おい待てあれキーノじゃないか。

なんでも世界中を回って魔神を討伐しているそうで。

 

…リーダー、と呼ばれる彼。明らかにプレイヤーだな。その隣にいる相棒、と呼ばれている彼も。

そしてひとつ言わせてほしい。

 

何故キーノがここにいるんだ?まさか自力で脱出を?

何が何だかわからないが、その、一先ずは無事でよかった、でいいのか?

 

 

 

 

 

 

 

 




感想、評価などありがとうございます!励みになります!

本格的な対魔神戦線は次回から

ひたひたと、絶望の足跡が迫る



Q.ザイトルクワエくんどうやってテイムした?

A.ワールドアイテムの効果。自分より40レベル以上格下以外テイム不可なのはそこまで強くないように見せかけて、ツアーが使うと化ける。だってオーバー100レベルなんだもの。

Q.どうして魔神は出現した?

A.僅かに拠点跡地に残っていたギルド運営費がついに足りなくなったから。

Q.ツアーって変態?

A.こいつの前世が人間じゃなかったら十分変態の部類に入るんじゃないですかね?



おまけ



────────────────────

「へぇ、おふたりさんは俺たちと同じく、魔神討伐の旅をしているのか。そしてキーノの保護者みたいなもの、と。」

「あぁ。私が………まぁ、白銀とでも呼んでくれ。そして隣にいるのが」

「スーナ、と呼んでください。」


ぱちぱち、と火の粉の爆ぜる音がする。
魔神を協力して討伐した一行は、すぐ近くの空き地で野営の準備をしていた。

リーダーと呼ばれる彼が、焼かれていた魚を差し出しながら話す。

「…あー。あんまりキーノを責めないでくれるとうれs…あの、白銀さん。あなたどうやってその魚食べたんですか?」

「何って、兜の隙間からだが。(あぁ、鎧に食事機能つけといてよかったな…)」

「えぇ…」

















簡易登場人物一覧(原作にいなかったり原作と大きく変わった奴メイン)
 
ツアー
 
本作の主人公。強い。
 
じゃがいも馬鹿
 
一冊目以前からツアーと共にいた鍛冶屋-農家ビルドのプレイヤー。既に死亡済み。
 
ポッター
 
一冊目からツアーと共にいる魔力系魔法詠唱師。あらゆる魔法を二重化させる効果のワールドアイテムを所持。これにより最大六重化までの魔法が行使可能。
 
スルシャーナ
 
六大神の死の神担当。ネコさま大王国のギルドマスター。ソウルサクセサーの力でオーバーロードから戦乙女に転生した。詳しくは十冊目後書き
 
ルーファス
 
スルシャーナが召喚したアンデッドの副官。具現した死の神。
 
アーラ・アラフ
 
六大神の生の神担当。ネコさま大王国のギルドメンバー。ツアーの力とある意味奇跡の力で至高天の熾天使に転生した。詳しくは十冊目後書き
 
天ちゃん
 
知恵を司る天使。だいたい80レベルほどの傭兵モンスター。ただしツアーの能力で最大強化されているので実際はこれよりも強い。ポッターが学校の手伝いとして召喚した。今は学校の教師をやっている。
 
エイちゃん
 
ツアーが自身のスキルで召喚し、糞蜥蜴の魂をぶち込んで安定化させた恒星天の天使。
ツアーの職業の効果でもれなく回復魔法は使用不可だが、その分強化されている。90レベル前半はある。上に、実はツアーの取り巻きエリートエネミー扱いになっているため能力が強化されている。今は子供達の遊び相手になっている。
 
スーちゃん
 
森司祭の力を操る竜。だいたい73レベルほどの傭兵モンスター。後述するオーちゃんと結婚し、双子の子供を授かっている。
 
オーちゃん
 
異世界から流れ着いてきた卵から産まれたドラゴン。種族はダイヤモンドドラゴン。現在は大体80レベル後半ほど。前述したスーちゃんと結婚し、双子の子供を授かっている。
 
スーちゃん2世とオーちゃん2世
 
スヴェリアー=マイロンシルクとオムナードセンス=イクルブルス。原作でいうところの青空の竜王とダイヤモンド・ドラゴンロード。共にどこぞの竜神の加護でワールドコネクターを獲得しているため、魔法行使能力や限界レベルが高い。竜版の神人とでもいうべき存在。どちらも現時点でレベル70後半はある。
 
 
バジリスク
 
ポッターのペット。Web版でいうところのザラジルカリア=ナーヘイウント (ワームドラゴン)。石化能力が強力。大体レベル65程度。
 
御庭番衆
 
ツアーの召喚したニンジャ系傭兵モンスター集団。ツアーの貯金を吹き飛ばした。
 
騎士団長
 
フェルンオスト騎士団の最古参にして最精鋭。実は一冊目時点で既に生まれている。強さは大体難度210〜240ほど。八王以前の存在なためレベル換算は難しい。
武技の同時使用可能数を大幅に増やすタレントを所持している。
 
族長
 
植物族の族長。戦闘時はザイトルクワエに合体して、内部から指令を下す…かもしれない。唯一レベル70植物の生産に成功している。実はレベル80植物も可能。強さは大体レベル60ほど。1日に一回第十位階までの魔法を行使することを可能にするタレントを所持している。またその能力値は10周年記念“あなたの分身がオーバーロード世界にいたら”でいうところの能力値Sである。つまり能力だけ見ればレベル90相当である。才能ってずるい。
また、こういった才能による能力加算のせいで、ツアーは結構難度予想を間違えていることがある。
 
神官長
 
(フェルンオストの)神官長。ツアーのロリコン容疑を広めた張本人。レベル50〜60ほどの強さであり、また1週間に4時間だけ、討伐したことのある竜を一体選び、そのステータスをそのまま自分に加算するタレントを所持している。ちなみに神官長が倒した竜の中で最も強いのは、レベル40ほどの竜の魔神である。
 
 
他にもパワードスーツゴーレムとかいるけどそこは割愛。キーノみたいにネタバレになるキャラも割愛。
 


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