巨蟲列島   作:ダーク・シリウス

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辰野神島

海上保安官の涼子に方角を教えてもらいながら船を動かす。4日間も過ごした島ともここでお別れ。甲板に立って船を操作している俺のところにおやっさんたちが来た。

 

「Dさん、でしたね。率直に訊きますがあなたは何者なんですか?」

 

「・・・・・秘密」

 

「涼子、今は詮索する時じゃねぇ。坊主がどうにかしてくれるってんなら文字通り乗り掛かった舟に乗せてもらおうじゃないか」

 

娘を諭すおやっさんも同じ気持ちだろう。でも今は優先することがあるからしないだけだ。

 

「おやっさん。情けないぜ俺たち。探索しに来たつもりが救助される側になるなんてさ」

 

「気落とすなって。お互いいなければあの島から脱出できなかった。だろう坊主」

 

首肯する。・・・・・最悪、あの方法で脱出するつもりだった。けどしなくて済んだ海上保安庁たちに感謝。

 

「・・・・・本土?」

 

「いんや、次の島に寄港しよう。通信が出来ない以上、本土へ連絡できる場所に行くべきだからな」

 

「・・・・・場所」

 

「あの島―――東ノ小島より最も近くにある人口が多い島―――“辰野神島”だ」

 

知らない島・・・・・見聞したことが無い、当然か・・・・・。

 

「・・・・・食事」

 

「腹減ったか? んじゃ、飯にしようかね。インスタントカレーぐらいしかないがよ」

 

「俺はカレーよりも背脂こってりのラーメンが食いたいねぇ」

 

「お医者様に止められてるでしょ」

 

脂肪率高め? 娘に呆れられ窘められた父親がいた。

 

「・・・・・」

 

そんな二人を何となく見つめる。二人から伝わる絆、父親の愛情、家族愛・・・・・俺はもう知らない。

 

 

―――翌日。PM 7:30

 

 

休憩もいれて辰野神島に辿り着いた頃には日を跨いだ翌日の夜になった。安全な島に足を踏めると思ったが・・・・・。一堂揃ってる時に告げる。

 

「・・・・・巨大虫、いる」

 

「えっ!?」

 

船から降りる前に察知出来て良かったかもしれない。おやっさんたちに振り向く。

 

「・・・・・島民、保護?」

 

「この島にも巨大虫がいて生き残りの人間がいると分かれば、海上保安官として無視できません。救助に向かいます」

 

「俺は交番へ連絡してくる」

 

他にやるべきことが無い。目的は二つだけ。

 

「・・・・・全員、不要、少数」

 

「ああ、嬢ちゃんたちは船の中で留守番してくれ。わざわざ人喰蟲の中に飛び込む理由がなくなったんだからな。てっさん、すまねぇがここで嬢ちゃんたちを守ってやってくれ」

 

「あいよおやっさん」

 

この二人だけで上陸する? と思えば織部睦美等も同行すると言い出した。織部睦美はわかる。他は理解できない。海上保安官がこっちに振り返る。

 

「Dさん、島民の人たちの気配、居場所が判るのですよね。すみませんが、Dさんもついてきてくれますか? あなたの探知能力が必要不可欠なんです」

 

「・・・・・友好的、否」

 

「え?」

 

「多分、友好的ではない言動をされたらどうするのかって言ってるのかもしれません」

 

伊能愛の言葉に首肯する。

 

「それは・・・・・その時にならないとなんとも言えません」

 

「・・・・・わかった」

 

頭ごなしで決めるのは愚か、か。ついて来ようとしているのは、織部睦美を含め6人。鳴瀬千歳、甲斐和彦、神野美鈴、箕輪剛、伊能愛。

 

「・・・・・念のため」

 

床から創造した武器、船に留守番する面々に渡す。それから俺を10人増やす。

 

「・・・・・強姦男、警戒、女人、一人、厳禁」

 

「大丈夫です。青山さんたちと一塊になって皆さんの帰りを待ちます」

 

中城茉莉華が船を後にする俺たちにそう送り言葉を述べる。中と外を見張る分身体もいる。よほどのコトが無い限りは安全地帯。おやっさんが言う。

 

「相手はデカい虫なら素人でも当たるだろうよ」

 

ライフル銃を2丁、赤髪の女と甲斐和彦に渡す。・・・・・なら。

 

「・・・・・全員、渡す」

 

コピーした創造の力でマントを用意する。

 

「なんだこれ?」

 

「・・・・・透明マント」

 

「マジっスかっ!?」

 

「あ、纏ったら身体が消えてるわ」

 

「これは便利です。体温や臭いに敏感な虫以外にはかなり役に立つ道具だと思いますよ」

 

「はー、隠密行動にうってつけなもんだな」

 

「前の島でこれを用意しなかったのは?」

 

「森の中で歩くことが多いからマントを着用したままじゃ傷つくでしょう」

 

「それにお互いが見えなくなるんじゃ、森の中での活動は難しよこれ」

 

俺以外マントを羽織ってもらい、移動する俺の姿を追いかけてもらう。それを伝えた後にこの島の交番へと向かった。でも・・・・・。

 

「くそったれ、繋がりやしねぇ!」

 

八つ当たり気味にテーブルを叩くおやっさん。その原因は不明。

 

「故障してるってわけじゃないよね」

 

「携帯も同じだわ。この島でも駄目みたい」

 

交番の電話機が使用不可の状態だった。これではどこにも連絡することなどできやしない。だけど、他にも使える電話があるはず。例えば・・・・・。

 

「・・・・・アナログ式」

 

「そうか! 前の島もこの電話はデジタル式だったから電源死んだら使えなかったスけど・・・災害時でも線切れなかったら使えるアナログ式なら!」

 

甲斐和彦の言う通り。次の行動方針が決まりアナログ式の電話を探し始めた。数件の家を不法侵入して直ぐに見つけて通信を試みたが不通という結果に終わった。

 

「天気予報に電話してみたんスけど・・・・・応答はない。しかし電話線はどっかに繋がってる」

 

「・・・・・通信、集中」

 

「通信が集中・・・・・基地局ですか?」

 

「基地局に原因があるということなら行ってみる価値はあるな。ただ問題はどこにあるかだ」

 

今は夜間、どこにあるのか以前に活発化している夜行性の巨虫と遭遇してもおかしくない。山中の移動は危険が伴っているもの、建物が多いこの場での行動も危険。冷静と慎重が大切。

 

「・・・・・島の地図」

 

「場所の特定が判り次第すぐに行くのですね」

 

「よし、家探しの続行だ」

 

再び動く時、現在の時刻はPM8:00。1時間かけても見つからなかったら船に戻ろう。・・・・・ん。

 

「・・・・・人、二人」

 

「え、どこですの?」

 

お前の後ろ、と言うよりも手が先に動いた。桃崎香住の、彼女の後ろから伸びるナイフを持つ男の手首を掴んで彼女を胸の中に抱き寄せた。

 

「・・・・・敵?」

 

「チッ!」

 

掴んだ手を力任せで振りほどかれて距離を置かれた。男以外にも小柄な女もいて、どちらも相手は自衛隊が身に付ける防弾ジョッキを装備していた。

 

「おう、出会い頭に武器でか弱い女の子を襲うとは男がすることじゃあねぇな。そういうのはベッドの中でするもんだぜ」

 

「へっ、そうして百人の女を孕ませて泣かせた男を知ってるぜ」

 

「マジでか? そいつぁ男として優秀だな」

 

卑猥な話を世間話のようにしながら、両者は相手の出方を注視と警戒している。

 

「この島の住民なら教えてくれねぇか? 基地局の場所をよ」

 

「そんな場所を教えて何の意味があるんだ?」

 

「電話の不通の原因が基地局にあるのかもしれません。その原因が判れば助けを呼べるかもしれないんです」

 

「助けを呼ばずともお前たちが乗って来た船で脱出すれば俺たちは助かる」

 

「そいつぁお前たち二人だけか? 他にもいるってんなら案内してくれ。いなければすぐに船へ連れて行こう」

 

おやっさんの言葉を聞き、二人の男女は互いに目を配らせた。

 

「まずは船を動かせる奴はどいつなのか教えてもらってからだな」

 

「・・・・・ん」

 

挙手する俺に加えておやっさんが補足する。

 

「言っておくが、坊主に危害を加えるのは止めろよ。お前らが死ぬ。本気でな」

 

「へっ、そんな脅しがアタシたちに通用すると思ってんのか?」

 

女が心底信じていない口ぶりで嘲笑的な表情を浮かべる。口だけで信じてもらえないなら行動で示さなくてはいけない。そう教わった俺は・・・・・近くの建物に横殴りで殴り、一撃で建物を粉砕した。

 

「「―――!!?」」

 

瓦礫と化した家の様子は、全員の視界に入った。これで納得してくれた?

 

「な、なんだその化け物みたいな力は・・・!?」

 

「・・・・・」

 

警戒する二人。近づくと近づいた分逃げるように遠ざかられる。逃げられても困る。一瞬で二人の背後に回って肩を掴み、その場に座ってもらう。

 

「・・・・・逃げない」

 

「ひっ・・・!」

 

「・・・・・逃げない、約束、全員救助」

 

「て、手を離せ!!」

 

女が手に持っていたナイフを俺の顔に向かって突き刺した。首だけ動かして刃を噛んでバキバキと噛み砕いて吐き捨てたことで女は恐怖心に駆られて隣の男に助けを乞うた。

 

「きょ、京介!!! 何とかしてくれよ!? こいつ、人間じゃねぇよ!!」

 

「・・・船に乗らせる話、絶対だな」

 

京介!? とおっかなびっくりする女を気にしないでいる男が返答を待つ。

 

「・・・・・聞く相手、違う」

 

言う相手であるおやっさんに目配りすると、おやっさんは頷いた。

 

「ああ、この島にも巨大な虫がいるなら生存者は船に乗せる。怪我人もいるなら尚更だ。その為に通信を回復したいんだ。基地局はどこにある?」

 

「教える代わりに怪我人の治療をしてくれ」

 

「怪我人がいるんですね? すぐに案内してください」

 

交渉成立。手を離して立ち上がる二人は先導する風に歩き出して怪我人の場所へ案内する。

 

「これから山の山道に入るが、灯りは付けるなよ。カブトムシが寄って来る」

 

「カブトムシ? 巨大化しているカブトムシがいるんですか?」

 

「それ以外にも大きな蚊やトンボにセミもいる。他にも何かいるだろうが今のところ見たことが無い」

 

男の情報に織部睦美は周囲を警戒するよう俺たちに言う。武器を構え暗視スコープを装着する男の背中について行く。

 

「カブトムシがいるなら音に敏感なので出来るだけ音の出ない道を選んでください」

 

親指を立てて織部睦美の忠告を従う男。真っ暗な森の舗装されていない獣道へ進む道中は巨虫との遭遇はないまま、目的の場所へと進んでいる時・・・・・血の臭いがする。言うべきか否か悩むが周囲に動く気配は感じられず、怪我人の優先に意識を戻した。

 

それからしばらくすると社がある開けた場所に辿り着き、男は社の後ろ側にある鉄製の扉に近づき開いた。

 

「南雲っ、いるか? 救助が来てくれたぞ」

 

「なんやと!」

 

中から青年が飛び出してきて、識森涼子と猟銃を持つおやっさんを一目見て縋るように寄った。

 

「おんしらが救助隊か!? わしの妹を助けてやってくれえええ!!」

 

「妹さんは中に?」

 

「せや! こっちや!」

 

識森涼子の手を掴んで鉄製の扉の向こうへと連れて行くので、織部睦美たちも追いかける。俺は行かず外で自主的に残った箕輪剛とおやっさんとで警戒する。

 

「坊主、虫は?」

 

「・・・・・いない、安全」

 

「そうか。そんなら安心だな」

 

気を緩めているも周囲の警戒を怠っていない眼差しのおやっさん。

 

「Dさん!! 来てください!!」

 

織部睦美からの呼び出しに3人で社の中に入り、老婆と少年と少女、巫女服姿の気弱そうな女性にここまで案内した男女と織部睦美達がいる空間に入ると、血で学生服が汚れてる少女が寝台に寝かされていた。

 

「Dさん、不思議な力でこの子を回復させることできますか?」

 

「・・・・・怪我?」

 

「怪我ではありません。蚊に刺された原因で大量に蚊の唾液が体内に入ってしまった症状が出ているかもしれないんです」

 

それなら問題ない。横たわる少女の傍に寄り背中から生やした六対十二枚の金色の翼を発光する状態で、少女を浮かせて繭の様に金色の光に包み込んだ。

 

「な、翼!?」

 

「金色の、翼・・・・・?」

 

「まるで天使・・・・・」

 

「Dさん・・・あなたは一体・・・・・」

 

周囲の雑音など気にせず、少女に癒しの力を与え続けて見る見るうちに出血が治まり汚れた制服もついでに綺麗にした。ゆっくりと降ろす少女の顔の表情は安らかで症状も治ったのが明らかだ。

 

「・・・・・治した、お終い」

 

「お、おおっ、おおおおおおっ!!」

 

妹の兄の青年が突然泣き出し、何故か俺に抱き着いた。

 

「ありがとう! ほんにありがとうおんしぃっ! 神様が遣わした天使やったんやなぁー!?」

 

「・・・・・違う」

 

「え? でも、触るとこんなに温かくてフワフワのモコモコな手触りなんだけど」

 

「へぇー、本物かよこの天使の翼」

 

「ますます坊主の謎が深まるばかりだが、悪くねぇな」

 

伊能愛が筆頭に勝手に翼を触って来られる。・・・・・巫女の人、俺の前に土下座しない。神の御使い、違う。

 

「カッカッカ、死ぬ前にええモンを見せてもらった」

 

・・・・・話が進まない。翼を背中に隠すように収納。

 

「・・・・・おやっさん。戻る」

 

「そうだな。怪我人も治ったことだ。すぐに出発しよう神の御使い殿」

 

「・・・・・違う、燃やされる?」

 

手の中で燃え上がらす火炎球を見せびらかす。すまん、とすぐに謝るおやっさんの指示で俺たちは船へと戻ることにした。だけど・・・・・。

 

「わしは残る」

 

老婆が救助を拒んだ。当然同じ島民の京介等は説得したが、島に生まれた人間は島で最後に死ぬと強く望んだ意思は固く、同じく説得を試みた識森涼子でも駄目だった。

 

「他の島に逃げてもわしらの居場所はないんや。住み慣れたこの島を捨てる事はできん。わしの安息の地なんや」

 

そう言われてしまった面々は老婆の思いを尊重し、救助を望む者だけを船に連れて行くことにした。ゆえに徒歩で行くよりコレで行った方が早い。

 

「・・・・・空、行く」

 

「わかりました」

 

「なんや、空に何が―――」

 

社から出た全員を地面から浮かせた。既に体験した者、してない者の反応が分かれた。気にせず港へ一直線に直行、5分も掛からずに甲板に降り立った。

 

「おいそこの若いモン。約束通りにこっちは果たした。基地局はどこにあるか教えてくれ」

 

「それなら島の反対側にある。あそこに行くつもりなん?」

 

「ああ、電話が繋がらない原因を調べに行く」

 

「俺っちも行くっしょ。Dさんが俺っちらを運んで空飛べばすぐに着くだろうし」

 

首肯する。案内を買って出てくれた青年の無雲を背負い、呼び出した伊織と甲斐和彦とおやっさんと一緒に島の反対側へ空から移動する。

 

「うぉっ! 結構速いっすね!?」

 

「・・・・・掴まってる」

 

「言われずともな!」

 

「ひええええええええっ!!?」

 

一人悲鳴を上げる。そんな声を遮るセミの鳴き声。織部睦美も連れて来たならセミの種類が判りそう。

 

「うるさっ!! これ、セミっすよね。巨大化してるんなら納得するけど・・・・・」

 

「間近で訊いたら鼓膜が破けそうだぜ」

 

「・・・・・衝撃波、危険」

 

そう言っている間に南雲の案内で基地局のところに短い時間で着いた。甲斐和彦がすぐに機材を調べ始める。機材は機械音を発し変調を起こしていなく、正常に稼働している感じがする。

 

「う~~ん・・・機材は問題なく動いてるっスねぇ~~~」

 

なのに電話が使えない理由が判らず頭を掻く甲斐和彦。

 

「後は海底ケーブルで問題が発生しているか・・・・・そうなったらお手上げっしょ」

 

「「海底ケーブル?」」

 

疑問を抱いたか南雲と伊織はオウム返しした。

 

「そんなモンこの島には来とらん・・・今は隣の大島までしか来とらん。全ては山のテンコツにあるアンテナで大島へ繋げとる」

 

彼の話を聞き甲斐和彦は、はっとした。

 

「そうかっ!まだ離島全てに海底ケーブルが来てる訳じゃないっスね!? 周辺の小島は海底ケーブルが来ている島にアンテナで送信してるっしょ」

 

「ほなら原因はテンコツのアンテナかっ」

 

そうと決まれば次なる行動ができる。甲斐和彦はこっちに振り向く。

 

「今すぐ見に行くっしょ」

 

「・・・・・行く」

 

基地局を後にし、再び三人を背負い抱えて空を飛んだ時だった。眼下に気になる物体があった。興味惹かれて降下すると気になる物体は・・・・・大きなカブトムシが綺麗な形で残した脱皮、抜け殻だった。

 

「うわ、なにこれっ?」

 

「こいつは、カブトムシの?」

 

「間違いないけどこれを見ているヒマ無いっしょ」

 

「・・・・・持ち帰る」

 

織部睦美へのお土産。亜空間の中に仕舞うと今度こそ目的地へ飛んで行ったら、山中にあるアンテナは大きくてすぐに見つけれた。幾つも間隔的に並んでいる風力発電機である風車の傍にあったからだ。その前に降りて機材を隠してる扉を開く甲斐和彦は、南雲が持つ携帯のライトで照らしてもらいながら調べ始める。

 

「どうや?」

 

「思った通りっスねぇ。セミの鳴き声の振動でボルトが緩んだり配線が剥離してるっス」

 

「巨大化したセミの鳴き声でそうなってしまうのか?」

 

おやっさんの疑問を甲斐和彦は説明口調で語る。

 

「元々はセミの鳴き声で電波障害を起こして通信できなかったってコトっス。さらに正確にはセミの鳴き声が原因となりアンテナ周辺の機器と風力発電の装置で震動が発生し、電話回線の電波に干渉する周波数帯の電波が出てしまった」

 

古いアナログ機器にはよくあるコトだと述べる甲斐和彦。

 

「・・・・・」

 

警戒網に入って来る素早い気配。

 

「・・・・・おやっさん。来る」

 

「おうよ。ヤゴのような硬い虫じゃなきゃ撃ち抜いてやるぜ」

 

「うひゃ~、後ろが凄く心強くてたまらないっスよ」

 

機材の修理に専念してもらう必要がある俺たちの目の前に巨大化したセミが地面に降りて来たのと同時に猟銃を構えているおやっさんが躊躇わず発砲。

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