とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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ファントムブラッド
第1話


○月%日

 

早朝、今日もお父様に付き添う。

 

お父様の日課とも言える狩りは、私には退屈で野蛮なものでしかない。こんなことなら遠縁のパーティーに参加しておけば良かった。

 

そう私が心の中で後悔しているというのに、お父様はジョージ・ジョースターと楽しげに語らっている。彼の息子も紳士を目指し、この狩りに付き添っているそうだ。

 

こんな逃げ惑うキツネをひたすら追い詰め、一方的に殺すようなものをスポーツとする殿方とは絶対に私は結婚しない。

 

私の決意なぞ露知らずにお父様とジョースター卿、ジョナサン・ジョースターは楽しそうに談義し、お父様はジョナサン・ジョースターへ猟銃の使い方を手ほどきしている。

 

ただの一度だって私には教えてくれず、お母様のように美しく育ってくれと走ることさえ禁止したお父様に手ほどきを受けるジョナサン・ジョースターを見つめる。

 

○月₩日

 

お昼頃の出来事だ。

 

お父様とジョースター卿が談義しているところを屋敷の二階から眺めていると、いきなり目の前にジョナサン・ジョースターが現れた。

 

どうやって来たのかと問う。

 

木登りという樹木を登る遊びをしていたときに私を見つけ、そのままやってきたと教えてくれた。君もするかい?と手を差し出すジョナサン・ジョースターの誘いを断る。

 

もしもお父様に見つかったら怒らせてしまう。そうジョナサン・ジョースターに伝えると、少し悲しそうに顔をうつ向かせるように落とした。

 

でも、私を誘ってくれて、ありがとう。

 

そう彼に伝える。今まで屋敷の執事や給仕婦、それとお父様としか話したことがなかったから新鮮で楽しかった。

 

私の言葉に首を僅かに傾げるジョナサン・ジョースター。なにか私は変なことを言ってしまったのだろうか?と心の中で落ち込む。

 

○月£日

 

ジョナサンと文通を始めた。

 

お父様の「まだ婚約者は早いんじゃないか」と言う言葉に気恥ずかしさを感じる。きっと、これが友達が出来たことの喜びなのね。

 

そうお父様に話す。すると、何故かちょっと困ったように笑っている。また、私は変なことを言ってしまったのだろうか。

 

お父様は優しく私の頭を撫でる。お母様に似せた髪型を崩さぬように、まるで一摘まみの宝石を触るように、私の事を撫でてくれる。

 

ジョナサンにやったようなワシャワシャと撫でても大丈夫だと言っても淑女の髪を弄り回すのは紳士に非ずと呟き、その代わりと言い、私を優しく傷つけないように抱き締めてくれた。

 

それから誕生日には早いけど。

 

外国の、東洋の書物をプレゼントしてもらった。お父様や殿方達の使うステッキとは違った形状のものを使った護身術を記したものだ。

 

これはなんて読むの?とお父様に問う。

 

お父様は文字の配列や文章が入れ替わっていると驚き、私は突然、全ての文字が読めるようになったことに驚く。さっきのは一体、なんなのだろうか。

 

そう私が呟くと書物が文字の配列を入れ換えて、さっきとはまるで違う文章になっている。お父様は魔女の書物かと警戒しているけど、もっと別のなにかのように思えてしまう。

 

 

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