とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第2話

○月∞日

 

先日、お父様に戴いた奇妙な本。私が読みたいと考えると、表紙も文章も変わり、その本と寸分違わず同一の存在になるのだ。

 

お父様は捨てなさいと言うけれど。私はお母様譲りと言われるほど本を読むのが好き。この不思議な本をお父様が選んだのは運命としか思えない。

 

こっそりと夜に読んだ時、私の知らない東洋の書物に変わった。タイトルは読めなかったけど、その内容はハッキリと読むことが出来た。

 

それは必要な時だけ行く事の出来るお店。そのお店の店主、それとモンスターの見える青年の物語。今まで読んできた物の中で一番面白い。

 

いつか私も行ってみたい。

 

そう思えるほど本の内容に引き込まれ、気がつけば夜明け前だった。あの時、お父様を心配させてしまったので、この本を読むのはお昼頃だけ。

 

お父様もその約束に納得している。私を愛しているからこその厳しさだと爺やは言うけれど、本当はお母様のように私の身体が弱いからでしょう?

 

そう爺やに問えば悲しげに笑う。

 

○月∀日

 

お父様との食事は退屈だ。

 

少し食べただけでお腹は膨らむのに、お父様は残してはいけないと言うのだ。お父様は交易によって知り得た東洋の漢方、食べることで健康になるものを実践しているのだ。

 

私のためを思ってお父様は高いお薬を買ってくれるけど、そのお薬の量や苦さで不安になってしまう。それほど私の身体は弱いのだろうか。

 

ジョナサンと木登りする約束を果たすことは出来ないのだろうか。そう考えれば考えるほど私は心が折れそうに、寝てしまったら二度と起きれないのではと考えてばかりだ。

 

そんな私の不安を感じ取ったのか。

 

あの奇妙な本は独りでにページを動かし、私の不安や恐怖を打ち消す、とても素敵で幸せな物語を読ませてくれる。

 

きっと、この本は沢山の人を幸せにしてきたんだろうと表紙を撫でる。もしも私が子どもを産めたら、その子にも素敵な本を読ませてあげてほしい。

 

○月≠日

 

ジョナサンと久しぶりと挨拶を交わす。ジョースター卿はお父様と交易の話、つまりお仕事の話で忙しそうだ。でも、そのおかげで私はジョナサンとお話しするこもができる。

 

彼の話は面白い。

 

ジョースター卿に買って貰った犬のお話は羨ましく、私もダニーに会ってみたいと思えるほど素敵なことばかり。

 

そうジョナサンに言うと屋敷の外にいるんだと言って、私の手を引いて外へ向かう。お父様に言わないといけない。そう心で思う反面、外に行ってみたいと思う。

 

ほんの少しだけとお庭に出て、ジョナサンのところへ駆け寄ってくるダニーを見る。まだら模様の凛々しい犬だ。私が触ってもダニーは平気?とジョナサンに聞く。

 

すると、ジョナサンはダニーは優しいと言う。

 

私もダニーに目線を合わせて、少しだけ触ってもいい?と問い掛ける。わん、と一度吠えるとダニーは私に頭を差し出してくれた。

 

毛並みは柔らかくて温かい。

 

よしよし、と頭を撫でる。ジョナサンのように上手く撫でられているのかは分からないけど、ダニーは楽しそうに吠える。

 

 

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