とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第23話

♡月≧日

 

空条くんが家の前にいた。

 

どうやらスタンド使いの刺客を送られてきたと聞き、私のところへ心配して来てくれたとのことだ。そんなに柔じゃないよと話しながら、空条くんと一緒にタクシーに乗る。

 

最愛の妹たちにもスピードワゴン財団の医療機関がついているので安心できる。シーザーお祖父ちゃんとジョセフさんの自家用ジェット機は快適だが、私しか女の子がいない。

 

ちょっと反応に困るのだ。

 

アヴドゥルさんは紳士的に接してくれるおかげで、多少は落ち着いているけれど。どうもシーザーお祖父ちゃんが過保護すぎてイヤだ。

 

空条くん、おっきいクワガタムシがいる。私の言葉を鬱陶しそうにしながら窓に張り付いている灰色のおっきいクワガタムシ、それと左翼にしがみついているおじいさんを見る。

 

最近の自家用ジェット機は、ああやってバランスを保つのかと納得する。なぜか微妙そうな顔で見てくる花京院典明に首をかしげる。

 

ああ、おじいさんが落ちちゃった。

 

♡月ゑ日

 

早朝、今度は空路ではなく海路を通る。

 

私には良く分からないけど。どうやら自家用ジェット機の機体に穴が出来ていたらしく、こうして香港で食事を済ませる余裕はあるそうだ。

 

しかし、フランスの人はカエルをどうやって食べるのか悩んでいる。ささっとナイフでカエルを切り分け、みんなのお皿に盛りつける。

 

花京院くん、メルシーって、どういう意味なの?と聞けばありがとうだと教えてくれた。シーザーお祖父ちゃんは、それくらい私に聞けば良かっただろうと拗ねている。

 

そうは言っても二つに別れて食事してるし、あんまり食事中に歩き回るのははしたないよ。私の言葉に渋々ながらも納得してくれたシーザーお祖父ちゃんは、またロケットペンダントを見る。

 

なにかしちゃったかな?

 

花京院くんは孫離れ出来ていないだけだよ、と私の切り分けたカエル食べながら言う。うん、カエルを食べるのは抵抗あったけど、意外とピリ辛で美味しいかもしれない。

 

♡月Ь日

 

まさか昨日のフランスの人がスタンド使いだったなんて予想外だ。私は〈レヴィー・ブレイク〉を開き、アヴドゥルさんの魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)が放つ炎熱を『記録』する。

 

しかし、私よりも大きな男の人を守るという行為はすごく虚しい気持ちになる。ふつう、こういう場面だと男の人が守ってくれるのでは?と考える。

 

まあ、これも適材適所…なのかな?

 

ようやく炎熱が無くなった。終わったのだろうかと〈レヴィー・ブレイク〉をずらし、アヴドゥルさんたちのいる広場を見る。

 

そこにあった筈の遊具や銅像は〈魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)〉の炎熱で熔解し、地面や遊具がジャン・ピエール・ポルナレフ銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)によって切り裂かれ、その余波で私のセーラー服と髪の毛が切れたり、ちょっと焦げたりする。

 

私だって髪や服を切られたら泣くよ?

 

 

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