とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第26話

♡月=日

 

正しく黄の節制(イエローテンパランス)は強敵だ。

 

空条くんのラッシュを受けきる防御力、生物を取り込むことで強くなる性質、私の『記録』さえ食べる獰猛さ、私たちが出会ったスタンド使いの中で、ダントツの強さだ。

 

もしも空条くんの機転が無かったらゴンドラの中で負けていた。だが、しかし、だ。私の『記録』の情報を何処で手に入れたのだろうか。

 

それが気になる。

 

私が考え込んでいるとハンサム顔のスタンド使いが飛び降りてきた。その位置はダメなんじゃないかな?と思いつつ、花京院くんの必殺技エメラルドスプラッシュを放つ。

 

確かに〈黄の節制(イエローテンパランス)〉は強敵だ。

 

しかし、こうやって生身の部分を作れば空条くんのラッシュは通る。空条くんの海へ飛び降りる人に追いつき、高速のラッシュを叩き込める素早さを持つ〈星の白金(スタープラチナ)〉なら、そのくらい容易くこなす。

 

はあ、早くシャワーを浴びたい。

 

♡月Φ日

 

ポルナレフさんが妹の仇を見つけた。

 

しかし、アヴドゥルさんと口論しながら仲違いしたまま別れる。一応、私は『傷を治す』ことが出来るので、もしもの時のためポルナレフさんに着いてきているが、物珍しそうに私を見てくる人たちはなんなのだろうか。

 

私の足下の水溜まりに、ミイラのような独特の姿をした何かが現れる。これがポルナレフさんの妹を殺したスタンド使いの能力かと納得する。

 

鏡の中で私の太ももや足を掴む吊られた男(ハングドマン)を指差し、ポルナレフさんに「両手とも右手の男」が現れたと叫ぶ。

 

だが、水溜まりの中のスタンドに〈銀の戦車(シルバーチャリオッツ)〉は攻撃できない。この戦いの中、私は初めて攻撃を受けた。みんな、こんな痛みに耐えながら戦っていたのかと恐れる。

 

私は怖くて仕方がない。今すぐにでもシーザーお祖父ちゃんに泣きついて、日本へ帰りたいと懇願しそうになっている。

 

それを我慢する。

 

私が居なくなったら、みんなを治せる人がいなくなるからだ。ゆっくり、心を落ち着かせて、状況を判断すればいい。

 

それに何となく私の本当の(・・・)スタンド能力も分かってきたような気がする。

 

♡月Å日

 

私のスタンド〈レヴィー・ブレイク〉はお祖母ちゃん達の経験や歴史の上に成り立っていた。私も最初は『文章』『キャラクター』『旅行の記録』の三つだけだと思っていたが、私の本当のスタンドは最初から違った。

 

ゆっくりと〈吊られた男(ハングドマン)〉と一緒に間合いを詰めてくる皇帝(エンペラー)を構えるホル・ホースを指さす。これが私のIn My Time of Dying(イン・マイ・タイム・オブ・ダイイング)だ。

 

アヴドゥルさんの死は無くなり、すべてが元通り。そう死という出来事が起こらない昨日へ戻った。ポルナレフさん、花京院くん、アヴドゥルさんの代わりに三人でやっちゃうわよぉーっ。

 

私の言葉に失笑するふたりと、私の笑顔にゾッとするふたり、これは強さ比べなんてもんじゃあない。

 

ただの、一方的なお仕置きだ。

 

 

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