とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。 作:SUN'S
♡月Η日
早朝、爽やかな日差しを浴びる。
アヴドゥルさんも傷一つない状態で起き上がり、ポルナレフさんに抱きつかれていた。シーザーお祖父ちゃんとジョセフさんは私の「死を寄せ付けない」というスタンド能力を喜ぶ。
私の家系の女性は心臓が弱く、たとえ心臓が丈夫に生まれても長生きは出来ないそうだ。
シーザーお祖父ちゃんの奥さん、アシュリーお祖母ちゃんは三十歳という若さで亡くなったと聞いたとき、それでも血筋的に考えると、かなり長生きした方だと聞いた。
私のスタンド能力なら長生きしてくれると喜んだのには、そういう理由があったのかと納得する反面、私も長くは生きられないという確信がある。
♡月℃日
ジョセフさんが帰ってこない。どこへ行ったのかと空条くんに聞けば虫刺されにバイ菌が入ったから病院へ行ったと教えてもらった。
私も虫刺されには気をつけよう。
そう思いながらも外を眺めているとポルナレフさんがホル・ホースの彼女さんから吐瀉物を吐かれているのが見えた。
あれはすごく可哀想だ。
シーザーお祖父ちゃんは、もしかしたらスタンド攻撃かもしれないと言っているけど。どこからどう見てもあれはポルナレフさんの顔に向かって吐いているようにしか見えないよ。
私の言い分に警戒心が足りないぞと苦言するシーザーお祖父ちゃん。四六時中、ずっと警戒していると脳が疲れて、突然のことに反応できないよ?
♡月ヱ日
香港で出会った女の子がいた。
どうやら空条くんに恋をしてしまったらしく、何がなんでもついてくるという気迫を感じる。それにしても、さっきから並走してくる車はなんなの?
わざとらしく車体をぶつけて、私たちを崖から落とそうとするなんてイカれてる。ぶつかり、押し返す、それを繰り返しながら車がイビツに蛇行する。
そのせいなのか。
だんだん気分が悪くなってきた。
ポルナレフさんに車を止めてもらい、みんなに見られないように岩影で吐く。車酔いで気持ち悪いし、タバコの臭いも充満してのもあって、かなり体調が悪くなっているのは確かだ。
このDIOを倒す旅を始めてから私の乙女としての尊厳が確実に砕けているのは間違いない。どうにかして、乙女のプライドを取り戻したい。
そんなことを考えながら太い腕をさらす、さっきの迷惑車の運転手を睨みつける。もし、こいつがスタンド使いだって判明したら、絶対に〈In My Time of Dying〉で『痛みの地獄』に突き落としてやる。
私の言葉に首をかしげる空条くん。私のスタンドは『すべてを昨日へ戻す』能力、つまり『怪我した時の痛み』を絶え間なく与えることができるのだ。
なぜか、みんな私から距離を取る。花京院くんと空条くんが「女の嫌がらせは陰湿と聞くが、こいつの場合は悪質すぎるぜ」と言うのだ。
むう、そうなのかな?