とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。 作:SUN'S
僕の〈
しかし、僕のスタンド〈
「ジョジョ、久しぶりにやるか?」
「フッ、そいつは血が騒ぐのぉ!」
この旅を始めてからツェペリさんのスタンドは一度も見たことがなかった。いや、正確に言うとすれば僕らの目は、文字どおり速すぎて映っていなかったと表現する方が正しいのかもしれない。
ジョースターさんの〈
「こいつが俺の〈ハート・ブレイカー〉だ」
それはシャボン玉のような流動的な球体だ。だが、ジョースターさんの〈
「ちょいと扱いが難しくてな。こうやってジョジョのやつに捕まえて貰わんと『一瞬』で突っ込んじまうのさ。俺のように『一途』でなぁーっ!」
ツェペリさんの言葉と共に突進するシャボン玉が建物の壁を砕き壊す。僕のスタンドよりも小さな〈ハート・ブレイカー〉の何処に、それほどのパワーを有していると言うのだ。
「あのスタンドの能力とは一体…」
「シーザーお祖父ちゃん曰く、ただの『重さ』らしいよ。と言っても空気抵抗を受けないスタンドでの『重さ』だからね?」
僕の疑問に答えるように四宮さんが語る。
あのスタンドに物質としての重さは無関係であり、あれはジョースターさんが角度や軌道を制御しなければ、本当に止まることなく『重さ』を増して、その場で永遠に加速するそうだ。
そして、僕の目の前ではJリーガーさながらの回転の加わった〈ハート・ブレイカー〉に巻き込まれ、無理やり一ヶ所に押さえ付けられる〈
こういうのを年季が違うと言うのだろうか。
「「さあ、仕上げの
ジョースターさんとツェペリさんの身体が太陽のように光り輝き、無数の死体の中に潜んでいたエンヤ婆の身体が内側から炸裂する。
流石の承太郎もジョースターさんたちのコンビネーションの良さに驚いている。少なくとも今の僕と承太郎では真似することは出来ないだろう。
「嬢ちゃん、治療の借りは何時か返す」
「あ、テメー待ちやがれ!」
ひらひらとバイクに股がって逃げるホル・ホースに手を振っている四宮さんを見る。あの時のことを忘れているのかと思うほど、四宮さんはおおらかな表情を浮かべている。