とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。 作:SUN'S
♡月±日
海の旅を楽しむ余裕すらなく、私たちは〈
これなら濡れないと思っていたのに、とため息を吐きながらセーラー服とスカートを脱いで下着だけの格好になる。
あんまり見ないでよ、ポルナレフさんに言う。スカートやセーラー服は泳ぎにくい。それなら、いっそのこと下着になった方がましだ。
スキューバダイビングなんてしたことない。そう考えると溺れる原因になる服は必要ない。シーザーお祖父ちゃんは、私の下着姿を見るなと騒いでいるが、私が死んだら誰が助けるの?
そう伝えると静かに項垂れた。
私は怒っている訳じゃない。これが、最善の策だと確信しているだけよ。
♡月-日
空条くんの〈
ふと思ったことを岩影で呟く。
スピードワゴン財団の人が持ってきてくれたセーラー服に着替える。花京院くんが学生は学生らしく制服を着るものですよと言うので、私も納得してセーラー服を着ている。
しかし、ジョセフさんが頼んだという助っ人はどこにいるのだろうか。私の疑問にポルナレフさんが指差して答えてくれる。
うわあ、ワンちゃんだ。
よしよしと頭を撫でても吠えたりしない賢いワンちゃんだ。そうポルナレフさんに言ったら、私とポルナレフさんでは態度が違うと怒っている。
ねえねえ、ワンちゃんは悪い子なの?と膝の上に乗ってきたイギーを持ち上げ、そう尋ねると頭を横に振って否定する。
おお、私の言葉が分かるなんて偉いね。
♡月∽日
私だけ後部座席にいて、ごめんね。
そう荷台に乗っているアヴドゥルさんたちに謝りつつ、いっこうに膝の上から退いてくれないとイギーちゃんの頭を撫でる。
コーヒー味のチューインガムを食べさせようとした瞬間、私の袖を噛んで車の外へ飛び出す。ここが砂漠だったから良かったけど、あんまり危ないことはしちゃダメよ?とイギーちゃんを叱る。
私は平気だと伝えるため後ろに振り返ると、車体が綺麗に直立していた。私のせいですか?と言う前に、空条くんの怒鳴り声が聞こえた。
ジョセフさんによるとスタンド攻撃を受けているが、そのスタンドは砂の中を移動しているそうだ。
私の膝の上に乗って気持ち良さそうに眠るイギーちゃんを優しく地面に下ろし、両目を負傷した花京院くんのところへ向かう。
そして、ハッキリと分かった。
私の体重は45kg以下だから音は聞こえにくいし、ゆっくりと歩けば無音に限りなく近い。ポルナレフさんの抱える花京院くんに触れて『昨日』へ戻す。
イギーちゃんは危ないから動かないで、と伝えようとしたら空条くんが走りながらイギーちゃんを掴み、どこかへ行ってしまった。