とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。   作:SUN'S

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第34話

♡月√日

 

私たち三姉妹の魂も賭ける。

 

そう空条くんは言った。

 

私は怒らないように心掛けているけどさ。自分の大切な家族を賭け事の景品にされるのは初めてだよ、もう怒りでどうにかなりそうだ。

 

だいたい、そんなイカサマばっかりしているスタンド使いと賭け事したって負けるよ?と言えばダニエル・J・ダービーが驚愕し、どこで見破ったと聞いてくる。

 

えっ、ほんとにイカサマしてたんだ。

 

私って意外と鋭いかもしれないなと思いながら、カードを配っていた男の子を『昨日』へ戻す。こうやって戻したらカードが良いのと悪いの、どちらが有利になるのかも分かるよね。

 

こういう賭け事で盛り上がるのは男の人だけだし、私たち女の子は興味も最初からない。なんで、と聞かれてもお金を賭けたりしたら稼いでくれる人に悪いじゃあないですか。

 

花京院くんが少し窶れたダービーさんに、男の悪いところも受け止めてくれる女性を探すことですねと告げる。私は好きな人だったら悪いところだって受け入れるつもりだよ。

 

♡月∃日

 

かわいい鳥を見つけた。

 

よしよしと撫でながら乱れている羽根を綺麗に整える。この子はスカーフをつけているから、誰かの家族なのかな?と考える。

 

私の手から飛び立った鳥を見送りつつ、DIOの屋敷へと突入する機会を伺う。ふと空を見上げると、さっきの鳥が鍵束を持ってきた。

 

もしかして、この鉄門の鍵なの?そう思いながら鍵穴に差し込むと簡単に開いた。ジョセフさんは動物に好かれるのは良い人の証拠じゃよと笑う。

 

なるほど、そういうものなのか。

 

私はジョセフさんの言葉に納得して、イギーちゃんを抱えながらアヴドゥルさんに後ろを着いていくことになった。まあ、少なくとも空条くんたちは負けて死ぬことはないだろう。

 

♡月×日

 

私の前に唐突に現れたヴァニラ・アイスというスタンド使いの攻撃を受け、アヴドゥルさんが片腕を削り取られた。

 

ほんの一瞬の出来事だ。ヴァニラ・アイスは現れると同時に消えた。まるで透明人間のように、そこに『いる』のに『見えない』のだ。

 

いや、イギーちゃんと鳥ちゃんのおかげで削り取るスタンドと思わしきものは見える。だが、そのスタンドの本体であるヴァニラ・アイスがいない。

 

ポルナレフさんは、この部屋のどこかに隠れているのは間違いないとところ構わずものを切り裂き、私たちの退路も進路も塞いでしまう。

 

焦るな、我々ならば勝てる。

 

そう私たちを励ましてくれるアヴドゥルさんに感謝しながら、スタンドの口の中から現れたヴァニラ・アイスに驚愕する。

 

私が知らないだけでスタンドは、そんなことも出来るのかと〈In My Time of Dying〉を出現させ、私も本の中に入れるのかを試す。

 

しかし、私は入れなかった。

 

 

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