とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。 作:SUN'S
◇月℃日
早朝、杜王町の探索をする。
古びた本屋、ビデオショップ、いろいろと品揃えの良いスーパーマーケット、私の素敵な休日を彩ってくれるスパイスになってくれるのはどれかな。
ルンルンと嬉しさを隠さず、ビデオショップに入ったら顔面凶器のような二人組の不良とぶつかった。咄嗟に謝りながらお店を出る。
もう、あのビデオショップには行かない。
そう固く決意しながら東方くんと遭遇し、スタンド使いに会ったかを問われる。だが、私はスタンド使いということを隠しているので、あまりスタンド使いと思える人には出会えていない。
東方くんも私や承太郎さん以外のスタンド使いには会っていない。それは良いことなのだろうか。それとも悪いことが起こる前触れかもしれない。
しかし、私はスタンドには関わらない。
私は平穏に暮らせれば良いんだ。こっちに来る前はDIOとかいうやつの信者に襲われて、本当に辛くて苦しかったんだ。せめて杜王町でくらい普通の女の子として過ごしたい。
◇月∪日
広瀬くんが「弓と矢」に射抜かれたが、不幸中の幸いというのか、広瀬くんは喉を射抜かれただけで即死ではなかった。
だが、これは非常に不味い。
承太郎さんの〈
鋭い眼光と東方くん並みの背丈、そしてスタンドの「右手」に絶対的な自信を持っている。ちょうど彼の背後にいるとはいえ広瀬くんを放っておけない。
ジリジリと間合いを詰める二人を見ながら広瀬くんの容態を確認する。この「矢」を抜かなければ出血多量で死ぬことはない。
しかし、この「矢」を回収するために家の中から、もう一人の男が現れるはずだ。そいつを倒せれば東方くんも心置きなく虹村億泰と戦える。
◇月∪日
私のお姉ちゃんと義兄さんが来た。私への引っ越し祝いにではなく、高圧電流に吸い込まれて亡くなった虹村億泰のお兄さんを救うためにだ。
お姉ちゃんの〈In My Time of Dying〉は時間を戻す能力だ。私のスタンドと違って死者の蘇生さえ可能とする稀有な存在である。
それにしても承太郎さんと同じで、子供を置いてきてるのかと聞けば二人とも連れてきたと満面の笑みで言ってきた。
流石の承太郎さんも娘が来ていると知り、スピードワゴン財団の託児所へ早歩きで向かっている。東方くんも承太郎さんの意外な一面に驚き、虹村くんはお姉ちゃんに何度もお礼を言っている。
しかし、虹村くんのお兄さんを襲ったスタンド使いは未だに分かっていない。ずる賢いのか、単なる臆病なのか、それは分からないが、私の日常を壊すつもりから容赦はしない。