とあるオタク女の受難(ジョジョの奇妙な冒険編)。 作:SUN'S
◇月↑日
私は新しく出来た友達の山岸由花子に広瀬くんのことを相談される。だが、私は恋愛をしたことが無いから応援する以外なにも思い付かない。
どうすれば二人は付き合えるのか。
えと、お姉ちゃんと義兄さんはデートしたり、ふたりでドライブに行ってた。由花子さんも広瀬くんとデートすれば良いんじゃあないかな?
私の言葉に納得してくれたのか。
ふんす、と胸を張って広瀬くんをデートに誘うと宣言する由花子さんを応援する。由花子さんとなら広瀬くんも幸せな家庭を作れるはずだ。
私がそう呟いたら「まだ気が早いわよ」と照れる由花子さん。こんなかわいい女の子と付き合えるなんて広瀬くんは幸福者だ。
もしも私が恋したときは由花子さんがアドバイザーになってくれれば百人力だ。そう楽しく話しながら広瀬くんを呼び出す喫茶店の前で別れる。
由花子さん、がんばってね。
◇月≦日
早朝、東方くんと虹村くんが家に来た。
広瀬くんが誘拐されたと言うのだ。
しかも犯人は山岸由花子だと宣う二人に文句を言う。確かに由花子さんは思い込みは激しいけど、クラスに馴染めていなかった私と友達になってくれた優しい女の子だ。
私の言葉を遮って広瀬くんの命に関わるかもしれないと切羽詰まったように虹村くんが騒ぐ。もう、わかった。わかったから、せめてセーラー服くらい着てから行かせてよ。
まったく恋する乙女は最強ってことわざを二人は知らないのかしら?と考えながら、無理やり部屋に入ってきた東方くんに櫛やドライヤーを投げつける。
ふたりが広瀬くんを心配してるのは分かったから、少しは身仕度を整えさせてくれ。あと東方くんは覗きをしたっておじいさんに言うので悪しからず。
そう彼に伝えると必死に弁明しようと話しかけてくるが、私は由花子さんの潔白を証明するために着いていくだけだからね?
◇月Ф日
私は由花子さんを信じすぎていたのか。
そう思いながらも色素の戻った黒髪を風に揺らす由花子さんとお弁当を一緒に食べる。しかし、由花子さんの意外な一面を見れたと思えば、わりと苦ではないかもしれない。
流石に睨まれるのは怖いから嫌だけどさ。私と由花子さんは友達で、同じスタンド使いだもの。どんな性格をしていたって絶交したりしない。
むしろ私は絶交されたら話し相手がいなくなり、薔薇色の生活が灰色に染まってしまう。だが、自分の食べるお弁当を、広瀬康一キャラ弁当にしてくるのはやめてほしい。
かなり病んでるみたいで怖い。
ああ、いや、ちがうのよ?私は由花子さんをきらっているけじゃない。ほんのちょっとお弁当の出来映えにビックリしちゃっただけでさ。
ほんと、ほんとに、それだけだよ。ひぇっ、そんな髪の毛を身体中に巻き付けないで、そういうのは本当に心臓に悪いのよ。
いや、ほんとに怖いです。